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[分かっている。理解している。
でも、心がついていけないのは、何故?
どれだけの時間、そうしていたか分からないけれど、
名を呼ばれた気がして、恐怖に体を竦めながらそちらに視線を送った。**]
メモを貼った。
![]() | 【人】 花売り メアリー……僕を守ってくれたんだもの、 (24) 2010/08/11(Wed) 02時頃 |
― セシエル死亡現場 ―
先生、俺だ。俺。
[身を竦めて視線を向けてくる教師の姿に、はたはたと手を振る仕草。
どこかぎこちない仕草に、教師の最期の視界に映されたであろう己の所業を思い返し。]
……怒ってる、よな。
助けるどころか、速攻逃げ出して……ごめん。
[……目を臥せ、頭を下げた。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
…ヘ、クター君?
[はたはたと揺れる手に、声に感情が戻る。]
――なんで、こちらにいるんです、か?
………生きて、いてくれれ、ば。
あたしは…、それでよかったのに…。
[感情が戻ると共に、どこか鈍く理解していたことを受け止める。
目をそらしているものも、中にはあるが。]
あなたは、正しい選択を、したから。
ちゃんと、生きようと、してくれたから。
――いいんです。
[優しく優しくヘクターの髪を撫でた。]
きっと、ヘクターから事を聞けば、赤い狂気を思い出し体を強張らせる。
メモを貼った。
…………。
ごめんな。
いや、……ありがとう。
[何故ここに、とセシエルに問われるが、自らの見たイアンの狂気を語る気にはなれず。]
……俺も、殺されちまったみてえだ。先生と違って、相手は人間だったけど。
[誰に、とは濁し事態を告げると。教師の手が髪を撫でるがままに任せた。]
……ありがとう。
[見捨てて逃げた自分の命を祈ってくれた事に、礼を述べ。自らの話がセシエルを怯えさせていまいか、と、その目に向き合った。]
![]() | 【人】 花売り メアリー―森の中― (33) 2010/08/12(Thu) 00時頃 |
――……?
[こてん、と首を傾げた後、ふる、と頭を左右に振った。]
お礼を、言われることは、してない、です。
[普通のまま、ありのままでありたいと、思っていたから。]
………そう、ですか。
その方は…何があっても、いきたい、んでしょう、か。
手が、血に塗れても。
[赤い狂気を、知っている。
でも、目をつむり見ないふり知らないふりをする。
自分を護るために。]
………?
どう、いたしまし、て?
[なんとなく、そういった方がいい気がして。
自分より背の高いヘクターを揺らぐことなく見上げる。]
……ん、なんだろ。
逃げちまったからってのもあるけど、結構呆気なく死んじまったからかな。
生きろって思ってくれてたって聞いたら、何か言いたくなった。
[自分を見上げる教師に、苦笑を返し。]
……わかんね。
ただ、何だろ。……絶望、しちまったのかな、その人。生きてるって事に。
[何があっても生きたいと言うより、生きる方法が無いから皆を殺そうとする狂気。理解しえないその感情を形にするにも、そんな言葉しか思いつかず。小さく頭を振った。]
![]() | 【人】 花売り メアリー―森の中― (35) 2010/08/12(Thu) 00時半頃 |
風に揺れる薄赤いハート型の葉に、手を伸ばしてみた。
自分の手が葉を突き抜け空を切るのを見て、項垂れた。
![]() |
![]() | 【人】 花売り メアリーアイリス君、見つかった、 (44) 2010/08/12(Thu) 01時頃 |
そう、ですか。
[良くも悪くも、誰かに害意を持つのが苦手と言うのもあるが、なんとなく、ほんわかと笑った。]
生きてる、事に絶望…ですか。
それだけの何かが、あったん、でしょう、ね。
[誰の事かもわからないけど]
悲しい、ですね。
[何も出来ないことが。]
へクターを、も一度撫でた。**
メモを貼った。
メモを貼った。
![]() | 【人】 花売り メアリーうわ、そんな目に遭ってたんだ… (48) 2010/08/12(Thu) 01時半頃 |
[……ふわり、と笑う教師にどこかで安堵しつつ。]
……だよ、な。
死んだら、二度も死ぬ事は無いにしても。
……生きてなきゃできねぇ事も、山ほどあんだろ……。
[その狂気を《悲しい》と評した手の気配を、受け入れていた。]
メモを貼った。
イアンらしき叫び声がどこからか聴こえた事に気づいた。
今の、叫び声……。
[死した身に聞こえたのは、空気の振動でなく、魂が奏でる音。
それをイアンの声と感じとると、そちらを見やり。]
…………。
[狂気に囚われ自分を殺した相手ではあるが、今となっては彼の生を祈る気持ちの方が、強く。]
……俺、行ってくる。
[何も出来なくとも、せめて見届ける為。彼はセシエルの言葉を待たず、声が聴こえた方へ向かった。]
![]() | 【人】 花売り メアリーうん、聞こえた。 (51) 2010/08/12(Thu) 01時半頃 |
― ???? ―
……
[何度も、何度も。
名を呼ぶ声が、した。]
……なんでだろう、ね
[声は一つでは無かった。]
私って此処まで見る目、無かったんだね……
[生ある間には気づけなかった、音。
今になって魂を縛る、強い後悔。]
メモを貼った。
もう、
[首を左右に振る。
面には悲しみと、悔しさが浮かぶ。]
……私の事は、いいのに
あんなに酷い事を云った、のに
…………どうして?
[問い掛けは、届いて欲しい場所に届かない。
きつく眸を閉じて]
……イアン先生。
[名を呼んでも、祈りは誰が聞き入れてくれるのだろうか]
一歩ずつ。時間を掛けながら自身を呼ぶ声の方角へ歩く。
……
[魂は未だ最後の畏怖を拭い切れては居ない。
歩み進むのが普段より遅いのは、その為だった。]
先生。
[其れでも逃げずに進むのは
伝えたい言葉が、ゆっくりと背を押してくれるから。]
![]() | 【人】 花売り メアリー[声の聞こえた方へと、三人して移動を始め。] (55) 2010/08/12(Thu) 02時頃 |
![]() | 【人】 花売り メアリー[オスカーの後に続いて進み行き。 (58) 2010/08/12(Thu) 02時半頃 |
― ??? ―
……っ!? おい、イアン先生!?
[辿り着いた場に広がっていたのは。壮絶な戦いの跡と、緑の大猿の死骸と……今にも命の灯火が尽きそうな教師の姿。]
アンタ、何無茶な事してんだよ……!
[しかし、やがて聴こえたのは。後輩達の声。]
…………!!!
[その声に身を起こすイアンと、駆け寄る後輩達の姿。無事アイリスが見付かっていた事にも気付く余裕が無いまま……彼は、息を飲んだ。]
[……イアンが指差したのは、彼の肉体が眠るあの岩場の方角で。
後輩達が肩を貸し、そちらへ向かう姿を、ただ追うしかできなかった。]
…………。
[……例え、イアンの告げた自分の死因が、偽りであれども。そして、イアンが尚も皆を殺そうとしている事に、気付こうとも。]
![]() | 【人】 花売り メアリー……。 (63) 2010/08/12(Thu) 02時半頃 |
……
[辿り着いた時、教師が指差したのは此方だった。
背の先には、身体が眠っているであろう場所。]
……もう。
[俯いて、眸を閉じ、首を左右に振る。
傍にヘクターの魂が在っても、
今は、声を掛ける事も無い。]
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