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【人】 大太刀源流 タツミ (29) 2020/06/22(Mon) 00時半頃 |
【人】 大太刀源流 タツミ
(51) 2020/06/22(Mon) 01時頃 |
【人】 大太刀源流 タツミ――教室前―― (60) 2020/06/22(Mon) 01時半頃 |
【人】 大太刀源流 タツミ (62) 2020/06/22(Mon) 01時半頃 |
【人】 大太刀源流 タツミ
(63) 2020/06/22(Mon) 01時半頃 |
[ ――――がくんっ! ごん! ]
うわあっ!
―― 現在:自室 ――
[ 頬杖していた手から、頬が落下した。
その拍子に足で勉強机を蹴り上げて、
つま先がじんじんする中、誠香は目を覚ました。
机の上に広げられた参考書に、ぼんやり目を落とす ]
そうだ、僕……。
[ 受験生らしく受験勉強をしていたのだった。
ノートパソコンを見たくない現実逃避ともいう。
中3の頃からまるで進歩していない。
参考書によだれはついていなかった。セーフ! ]
……夢? じゃあ、ないような、気がする。
[ あんな夢が見れるほど、想像力豊かだったら、
作家になれていたんじゃないだろうか。
というか、あの死に方って。
うわああ、と呻きながら頭を抱えた ]
[ 夢じゃなければ、原稿用紙に埋もれて死んでいる誠香を
誰かが発見するのだろう。
あれは、誠香の恥だ。恥が具現化したものだ。
思った通りだ。ろくな死に方じゃなかった。
考えただけで恥ずかしくて死にたくなる。
というか、白紙の原稿用紙見られた時点でアウトです。
死にたい。
……死? ]
……そうじゃん!
[ がば、と顔を上げる。
誠香は恥ずかしくていたたまれなくて死にたいけれど、
そもそもあの世界に誠香を招いた主は、
多分、もうすでに死を選んでいる。
あのメールがそう言っている。
慌てて誠香はスマートフォンを手に取った。
圏外じゃない。メールが複数届いている。
夏美からのもの。
そして、送信者がバグっていない、遺書メール ]
……しおちゃん。
[ 送信者名に表示されているのは、紫織の名だった ]
[ 身支度を整えて、誠香はリビングへと出ていく。
まさに寝室に向かおうとしていた様子の両親は、
誠香を見て驚いた顔をした ]
クラスメイトが自殺を図ったって連絡が来て……。
今、病院にいるって。
僕行かないと。
[ 誠香の言葉に両親は顔を見合わせて、
それから父が、車のキーを手に取った。
病院まで送ってくれるという ]
ありがとう、父さん。
母さん、行ってきます。
[ 車の中でメッセージを打った。
あの校舎で一緒だった、メンバー全員に宛てて ]
From:せーか
To:みんな
――――――
ただいま。
今病院向かってます。
――――――
[ ほどなくして、車は病院に到着する。
車を降りようとして、誠香は少し静止した。
それから、運転席の父に「父さん」と呼びかけた ]
……あのさ、あの……
僕、父さんと母さんに、
言わなきゃいけないことがあるんだ。
……おにーちゃんのこと。
今度、話すね。うん、ありがとう。
行ってきます。
[ 真っ白なコートにラベンダー色のマフラー。
夜に溶けない装いで、
誠香は病院前に降り立った** ]
メモを貼った。
──現在・病院前──
[ 正直、このおにぎりを購入した時の空腹は、
消え去っている、というかそれどころじゃなくて
あんまり食べる気はしなかったから、
あげてもよかったんだけどなあ。
ひらひらと風に靡くビニール袋の中に、
おず、と黒い三角形を仕舞うことにした。 ]
ありがとう、じゃあこれは私が食べちゃうね
[ 食いしん坊って、訳じゃないよ。
食べる量は人並みだし、食い意地貼ってるでもない。
素直に、感謝した。
……みんなで、おにぎり食べたいな
[ すごい食欲旺盛です!
みたいな発言しちゃったけど、そうじゃなくて。
しおりちゃんの手作りをみんなで囲んで
ピクニックでもして食べたいってことです。まる。 ]
[ ふふ、と笑みが零れた。
ちーちゃんと顔が合えば、また笑ってたかも。
喜多仲くん、いつも通りだなって、安心する。
そして、あたたかいおしるこを握りしめて、
珈琲を買うちーちゃんを眺めていた。
一口くらい、駄目かなって思ったりするけど、
ここはあの世界とは違う場所だから、
間違いがあっちゃいけないもんね。
まなちゃんとちーちゃんのやり取りには気づけなくて
私は、先にいってるねと告げて、
喜多仲くんと病院の中へ踏み込んでいた。
ねえ、喜多仲くん。
変なこと、聞くかもしれないんだけど
……ここに来る前、変な夢、みなかった?
[ もしかしたら、触れない方がいい話題だったかも。
でも、ただ静かに待っているのは落ち着かなくて
しゃべっていたい、から。そう問いかけた。
彼のマネキンを直接目にはしていない。
……夢から醒める直前の自分を思えば、
喜多仲くんにも、何かあったのかもって。
だた、共有したかったから話を振っていた。
いつも笑顔でハイテンションな彼なら、
どことなく、ゆるしてくれそうな気がしたから** ]
【人】 大太刀源流 タツミ (76) 2020/06/22(Mon) 02時半頃 |
【人】 大太刀源流 タツミ――・・・―― (77) 2020/06/22(Mon) 02時半頃 |
【人】 大太刀源流 タツミ――→保健室―― (78) 2020/06/22(Mon) 02時半頃 |
【人】 大太刀源流 タツミ (79) 2020/06/22(Mon) 02時半頃 |
【人】 大太刀源流 タツミ
(82) 2020/06/22(Mon) 02時半頃 |
── 病院内 ──
[ 病院の中に踏み込む。明るい。暖かい。
心乃の後ろをついて行って、
0.5人分開けたその隣に座る。……静かだ。 ]
え?あぁ……変な夢、見たよ。
チョー見た。みんなで学校に行って…、
すげー雪降っててさぁ、閉じ込められて。
みんな元気で、それで…………。
[ 心乃が夢の話をするので、
郁斗は夢のことを思い出した。
終わり方。っていうのを思い出せば
あまりいい夢ではなかったかもしれない。
手首をさすりながら、ぼんやりと言う。 ]
……変な夢だった!
心乃ちゃんも見たの?変な夢〜。
[ 病院の人工的な明かりが二人を照らす。
大雪が降っていた校舎の中よりは
いくらか明るく感じていた。
見たのかもしれない。と郁斗は思った。
なにせ集まっているのはみんな、
あの世界にいた友達ばかりだった。 ]**
メモを貼った。
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