人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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[  どうして何にもぶつからないのか
        もう、考えたくもなかった。  ]

  はあ、  はあ、 はあ、 はぁ。

[ 息が切れるのは動悸ではなくて、恐怖。

 触れようとした物体にしか触れられず
 唯一の音すら伝えられず、不均一なラジオを聞くだけ。

 世界から自分は切り離されてしまったのに、
 わたしだけはまだ”ここ”に居てしまうのか。


 いっそ 耳まで   なくなってしまえばいいのに。


 そう思った乱暴なこころは、容易く たったひとつの
 小さな喚び聲に ―――引き戻される。]


   ………せんせ。


[呼んでももう、応えが返ることはない。
「泣くんじゃない」と叱ってくれることもないだろう。


だから わたしは。
その場にべったりと座り込んで 子供みたいな大声を上げて

  うわあん   うわあああん と

誰の目を憚ることなく 泣いた。

へんじを伝えることなど何も出来ないのに

「わたし」に語りかける優しい聲>>3:=1だけは
聞きたいと思ってしまうから  耳を削ぐこともできず。
きゅう、と締まる手首の絹糸を、左手で押さえて
あの日とは逆の道を わたしを背負う先生の後を、辿った**]


メモを貼った。


メモを貼った。


─ ??? ─

[何かに呼ばれたような気がした。
どろりとした暗い底から、意識がゆっくりと覚醒する。

ぼうっとしていた。
喉に無意識のうちに手が添えられる。
切り裂かれた傷を補おうとするかのように]


       …  キャシー ……?


[夢の続きを呼ぶようにして辺りを見渡す。
ここはどこだ。どうしてこんなところに。
見渡せば、どこからか微かな音がする。
先ほどまでも聞こえていた音だ。

求めるようにゆうるり頭を巡らせた。
あれは置いてきた幼子の泣き声だろうか]



メアリー…?

[名を呼ぶと、ずきりと痛んだ。


  ─── どく どく  どく


切り裂かれた喉から血が、手を伝い腕を濡らして流れる。
まるで涙の代わりだとでもいうように、止まることなく流れ続ける]


[おとうさん。と呼ぶ声が聞こえた。
どこにも行かないでと手を伸ばしてきた、幼い子。
ようやく綻びかけた、小さな蕾。

彼女はどこだろう。
濃密な血の匂いを纏いながら、男はゆらと頭を揺らす]


[死の匂いに誘われるように、男が向かったのはマーゴットの家。
そこに嘆き悲しむ娘を見つけた
ベッドに横たわるのは黒い髪の優しい眠り姫。
その優しさゆえ、その愛らしさゆえに命を落とした哀れな娘]


( メアリー… )


[声は届くことはない。娘は友の亡骸の上で泣き続ける。
小さな部屋に、死者と死体と生者がひとりずつ]


[止めるべきだったと、ぼんやり思う。
マーゴットの死を、せめて男は止めてやるべきだった。
いずれ自らが死を望むなら。
せめて娘に、親しい友を遺しておいてやるべきだったのだ。


   ─── ぽたり ぽた、 ぽた


しずくが零れて血と交じり合い、二人の少女の上に降り注ぐ。
決して彼女たちを濡らすことのない雫が]


(ああ、)

[ふと。何かに気付いたという風に、男は外に目を向けた。
ゆらり漂う希薄な影は、嘆く娘を置いてふわりと壁をすり抜ける。
泣き声が大きくなっている]




 …───どう 、したんだい?


[辿ったのは、先に聞こえた泣き声
幼子のような泣き声を辿り、泣きながら歩む娘に声を掛ける。

彼女の顔は先ほど見てきた死体と同じ。
泣きじゃくりながら歩くらしきその娘の魂へ向け、希薄な男の幽霊が*首傾けた*]


メモを貼った。


メモを貼った。


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 18時頃


 ― 回想:二日目 夜 ―

[ …………――ざあ、と木々がざわめいた。
 その中に一つ、幼い頃共に登った木がある。]

[夜の森の中、濃く、血の匂いが馨る。]

[崩れ折れた体を受け止めている。]
[消えゆく体温をその手で感じている。]
[淡い笑みに気づく事は勿論無かったが、

村医者は、やがてはその背に手をそえ、
共にずるりと座り込んだ。]


 ………どうにかできるわけ、ないだろ……


[血のにおいの中、小さく呟いた。
集会のあとのグレッグの言葉を思い出す。]



 「…ルパートとスティーブンはさ、
    ずっと…このままなの?」

  もう、とっくに、とっくにさ……。

[そう簡単に戻れたら、八年の月日なぞ経っていない
どうしようもないことだと、村医者は思っていた。]

( 君の大事な妻を殺した )
( 君の娘を 君の目の前で突き飛ばした )
( 君の平穏を壊した )

[ ――いつも、傷つけてばかりだ。 
 投票前の彼がぶつけてきた静かな怒りを思う。]

( 酷いやつだろう。君は僕を思うまま殺してよかったんだ。爪で牙で言葉で。臓腑を抉り、心を八つ裂きにして、かまわなかったんだ。)


[ だが、振り返ればこの有様は何だ。
どうして自分「が」彼を殺しているのだろう。

縋りつくことすら
「それで許してくれ」と言っているようで、
できはしなかったのに、それが間違いだったのか。

――彼が自分に殺されたがっていた事など、
悟っていて尚、そう「誘った」事など、知らぬ儘。]

[何故彼は昔の呼び方で この自分を呼んだのか]




    ―――――――、…………!!!


[空を仰いだ。
 雲母の如く黒い空を。

 潮騒を奏でる森の中、
 旧友の亡骸の背を搔き抱き、
 一つ、消え入りそうな狼の遠吠えが響き渡る。

 頬に流れた銀色を、蒼褪めた月だけが見下ろしていた。*]


― 3日目、そして、 ―

[本に埋もれて死ねるなら。
きっと、彼も本望だったのだろうとは思う。

――実際は森の中、
狡猾に仕組まれた罠の餌食になるのだが。

ジョスランが伝言を受け取ってくれたので
その背を見送り――]



[ シャボン玉のような聲が聞こえた。
  ”それ”が何を意味していたのか、
  今となっては、わからないままだ。 ]



[
 最初はただの衝撃にしか感じられなかった。
 どうやら悪い予感は的中したらしい。
 ああ、やられたなと知覚するには
 どうにも深く眠りすぎていたようで、
 胸が十字架で貫かれる瞬間すら
 意識は酷く曖昧だった。     ]
 


(  痛
    い、

  あ、あ

   やめ、

      あ 
      あ 
           噫     )




(  …………、  )

(  ……朝飯、

    何にも作ってないな。 )


 

   [ 轟、と炎が唸る ]

 
[ 体が焼かれていく。悪臭がする。
 酷い痛みを感じながらも動けずにいる。
 ぐらり、祭壇付近の壁が一つ落ちた時]


[男の男としての意識も また 燃え落ちた。*]


【人】 逃亡者 メルヤ

― 教会 ― 

[滴るものが、枯れたとき。
 瓦礫を踏みならす音が、した。>>47
 重く、ぎこちない動作で首が回る。
 肩に手を当てる存在は、また珍しい。]
 
 …… ジョー、
  …… っふふ、随分冷静だなあ
  こういうことにも、慣れたかい?

[いつもの、猫目が皮肉交じりに、わらう。
 頬を伝う雫の、乾ききった一筋を拭いながら。

 仄暗い狗のひとみは、
 殺気にも近い澱みを抱え 蒼を濁らせる。
 カチリ カチリ、 時計が逆向きに回転するよに
 戻らぬ針を 記憶だけを、書き換えようとする。]

 …… 。

(60) 2015/05/17(Sun) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 そうだなあ、『スティなら』、
 鞭打ってやるくらいで丁度いいけど ――― 、

 ( ぼくが『死神』の役目を、
  審判を下すより(そのつもりも無かった癖に)
  逝くなんて、 …… 逃げるなんて、 )

  …… 『別のひと』だもの、ねえ?

[こころのなか。
 『元』の、『個』があった時の一人称に、
 鏡写しに語られるものでない 『ぼく』に。
 ちいさな黒犬のような存在に、戻りながら。]

[確に在る金色に、上目を遣い、問いかける。
 それはさも、‟そうであること”を望むように。
 頼むから、否定してくれ。そう、追い縋る。

 焼けた遺体から手を離し、掌の残る灰を、
 払おうともしないまま。 ]

(61) 2015/05/17(Sun) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[口に出されない言葉を、
 飼い主だと。問う声がないことをいいことに。
 ……‟悪いクセ” ―― 『逃避』が働いていた。

 『いつものように』現実が離れていってくれるのを
 待ってるのに。願っているのに。]

  ( ――― 分かってるさ、本当は )

 ( なんで、この嫌な風は。
  焼けた臭いは、ぼくを引き戻そうとするんだ。)

 [いつもなら掛けられそうな、悪趣味な問いは。
  この時ばかりは 途切れ、潰え。

  切れた言葉に、きょとり。
  憂う少女とは異なる、無理矢理造られた空洞を
  ひとみにぽっかり開けて みつめる。 ]

 …… それとも? … なんだい、

(62) 2015/05/17(Sun) 19時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[顎先を、緩慢に持ち上げ。
 促すように問うた。

 手にした、紅い塊を。
 ―― ガーネットを 見ないよう、
 無意識の心理が働いて、外套に仕舞う。]

    [ 犯人を、殺してやる。
       …… でも、なら。スティは。]

[背反に 振り子は揺ら揺ら、]
[殺意と、喪失感と。澱みだけが、残る。]

 …… っはは、
 死体愛好家でもないのに、
 持って帰るわけ、ないでしょ。

 このひともね、埋めてあげないとな。

(63) 2015/05/17(Sun) 19時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[布を被せるまで、頭の回ることのない狗は。

 思い出したかのように、
 死体が持っていたらしい
 まあるくなった、銀を手に取る。

   ――― 回る 廻る、
       呪われたような、銀の薔薇。

 その形を 所在を、
 何故『彼が』もっていたかを、知らないから。
 拾いあげるだけ拾いあげ、不思議そうに見る。]

  [ >>42赤毛の鴉の存在は、
    未だ、狗も気付いていない。
         気付く余裕も、ない。*]

(64) 2015/05/17(Sun) 19時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/17(Sun) 19時頃


― 未明 ―

[ 祭壇を中心として、教会が焼かれていく。]

[ 十字架を突き立てられた骸が一つ
 ゴミのように――事実、ゴミなのだ。
    無残に転がっている。]

[  まるでそれは悪魔の処刑のよう  ]
[ 赤々と燃えあがり夜を煙らせる炎は、
  さながら、愚か者に下された――  ]


  ……罰でも与えたおつもりかい?
   
       ……はははっ。


[ 一つの影が、教会を仰ぎ嘲り笑った。 ]


[
 そこには真っ黒な影が立っていた。

目も口も鼻も無く、
スティーブン・イングロットのシルエットを象るような影。
胸に十字架を突き立てられたからか、
そこから、もやもやと僅かに白色が滲んでいた。

生前と違う形があるとすれば、
時折揺れる尾と耳らしきものだろうか。
それは揺らぎ、霧散し、また形となって揺らめく。

その姿は狼男のようで、悪魔のようにも見えた。]


[黒焦げの骸の傍で嘆く青年の傍に、歩み寄る。]

  起きないよ。
  もう子供でもないだろうに、情けねえなあ。

[触れられぬ掌は「殺してやる」
泣き叫ぶ彼の頭をそっと撫でる。]

( それとも……情けないのは僕のほうか。)

 ( 触れられないんじゃあなあ )

[――やはり。誰かの涙を拭う役は、
自分にはできないようだ。
そっとその背に背を向けて佇めば、
壊れたステンドグラスの向こうに虚ろな空が見えた]

[口だった場所から、
虚ろな声が告白のように零れる。]


 死は救済だったんだ。
 罪を背負って尚も生き続けていた…が――

[手を広げる。相も変わらず影の色は変わらないが
ルパートを殺した時と同じように、
手は鉄錆の匂いに満ちていた。]

 あるべきところへ、裁かれるべきところへ逝ける。
 もう、黙って針の筵に立たされるような事も無い。
 あるのが終わりか、更なる責め苦かは知らないが。

[だからあの時、「道連れにしてやる」と言った彼の
エンジェル・ブルーの双眸が。
村医者には、”天使”のものに見えていたのだ。
視線を落とす。]

 酷いだろう。
 だからさ――復讐なんて、考えてくれるなよ。
 君は君の道を行けばいい。


[この背を、追う事は、どうか やめてほしい。]

[――託したガーネットを思う。]

 …………噫、そんな事を考えていたから、か。
 こうして、ここで。

 何にもできないのが、
 そんな…への「罰」なのかもしれないなァ……?

[けらり、と自嘲気味に笑えば、
影の尾はゆらりと揺れた。

――ジョスランの姿が見えた。
少しドライなところはあるが、
今のヨハネスに声をかけてくれているだけ有難い。
否定したがるような言葉に、笑う。]

 ……はは。ドブにでも捨てておけ。
 そこの黒焦げのゴミなんてさあ。


[笑って、影はローブの裾らしきものを翻し
逃げるように教会を歩き去る。

少女の姿は見えただろうか。
マーゴットに銀の薔薇を与えたという少女。]

 ( 罰を与えようとするなら、きっと…… )

[思って、笑って、その場を歩き去る。
向かう先は己の自宅。**]


メモを貼った。


[ 何本も束になった、ほそいほそい薄紅の絹。
 あの夜、お墓の前でせんせいが教えてくれた「繋ぐ石」と
 同じ場所に絡んだ、ただの糸。]

   …そんなに締まったら、痛い…よ……。

[ 喚くな、と彼に右手を取られたようで
 そんな痛みすら いまは尊く。

 わたしは払うように糸に涙を吸わせて、ぽてりぽてりと
 彼の足音と「わたしだったもの」の後を追う。

  みんないて、わたしだけがいない世界
  そう、おもっていた。]
 


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