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メモを貼った。
そっちの方が口説き文句って言う。
[ 目の前にいる死神の顔は、良い方なのだろう。
そんな、俗にいうイケメンに
可愛いと言われた人は
…ときめかざるを得なかったりして。
なお 全部想像。
私にとっては
完全に鉄パイプのオニーサンだったので、
ふーんで終わったわけだ。
── 愛とか恋とか無縁です。
生まれ落ちるその前から。 ]
[ ローファーが地面を擦り、
真っ赤な蛇の頭が死神の喉元へ牙を剥く、
── はず だったけれど
ぎり と、
何か似たような力か、見えない壁か。
赤色を阻んだ。
あからさまに顔を顰める、が。
攻撃を喰らっていないだけマシなのかもしれない。
強引にぶち抜こうと勢いをつけ、
保たせたのはきっかり数秒だった
[ きっかり数秒でも、離れる余裕はあるわけで。
壁を取り去った向こう、空へ上がった死神を睨んだ。
翼を広げる死神へ両手を翳せば、
鎖の音が じゃら、と 響く。
── 暢気に質問している間に
その腹立たしい翼をもいでやると思うも。
それが直ぐできなかったのは、きっと、
目の前の死神の表情が、問いかける様子が、
"まるで何かが抜け落ちた"みたいに、
見えたから だ。 ]
[ …その、間。
答えるシーシャの、声は拾っていた。
── 当社比、驚いていた そりゃあ。
多分 見ている私の瞳はまぁるくなっていた。
ああ、でも、── ]
[ ── だからこそ、
きっとこの先、幸か不幸か生きのびたとして。
私の、きっと人生で初めて選ぶことのできる結末は、
止めないで欲しい。
"傷つくところを見たくない"、なら
"だからこそ" だ。
こういう時、なにも盗られていなければ、
心が痛むのでしょうか、わかりません。 ]
![]() | 【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ―サイガワラ駅前― (46) 2017/06/21(Wed) 22時頃 |
[ よぅく 知っているのは
私を一番傷つけるのはあの世界だってこと。 ]
![]() | 【人】 覆面嫉妬団 ミルフィブルースカルバッジ持ってる!? (47) 2017/06/21(Wed) 22時頃 |
── ……!
[ …多分 ぼんやりしていた所為だ。
一瞬のうち、気がつけば目の前には水の柱が、
── 違う、鮫が、いて。
伸ばしていた手は咄嗟に引っ込められた。
…あれに巻き込まれたくはない、から。 ]
……… オニーサン どうするの、
[ 様子を窺う。
だらり、蛇を垂らして、
あの死神に 何時でも噛付けるように* ]
![]() | 【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ新興宗教の人みたい……。 (49) 2017/06/21(Wed) 22時頃 |
![]() | 【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ[走り出した直後、駅の方角を振り返ると… (50) 2017/06/21(Wed) 22時半頃 |
─ ─
[人はみんな寂しがりだ。
だから、みんな他の誰かと寄り添おうとする。
寄り添っているうちに、変に期待したり、
怒ったり泣いたり、傷つけたり。
期待に応えようとして頑張りすぎて
心が折れてしまったりする。
人は、一人ぼっちでは生きていけない。
時にはそんな事を忘れて一人で歩いている気になって
気付いたら取り残されて慌てることもあるだろう。
でも、それでも。
心に信頼できる誰かがいれば。
その人は一人ではなくて、その心の誰かと
いつまでも共に生きて行けるのだと思う。
たとえ距離が二人を隔てても、
生と死が二人を分かつた後も]
「……………っ?!桐生!!」
[ああ、俺は馬鹿だったなあ。
助けを呼ばなくたって、あんな必死な声出して
自分を呼んでくれる人がいたのに。
こんな空っぽな自分でも、一緒にバカやって
協力しあって笑いあえる奴がいたのに。
心配してくれる奴がいたのに]
『ニキ、』
[あの時
迎えに来てくれたことが、泣きそうなくらいに。
きっとあのまま死ななかったら、
大粒の涙をこぼして嬉し泣きしていただろう]
『ニキ、ありがとう、きてくれて』
[その言葉は風にかき消えてしまったけれど]*
メモを貼った。
―回想―
「だったら、強くなるの」
[辺りを赤く染める落日。
河川敷通りに揺れる影法師。
おぶられた状態だったのでその言葉を告げる彼女の顔を見る事はできなかったが、その声は厳しく、だけどどこか優しいものだった。
…ぼくが男だから?と聞けば彼女は「ちがうよ」と答え]
「男の子とか女の子とか、関係ないの。人間にはいつか…いつか、大切な人を守らないといけない時がくるから」
[そう続けたのだ。]
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![]() | 【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ―ミラーズロード― (60) 2017/06/21(Wed) 23時頃 |
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![]() | 【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ駅の向こう…十王ストリートの辺りとか、 (65) 2017/06/21(Wed) 23時頃 |
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……挑発が下手。
[ 睨んで
鮫が食らいつこうと登るのを見て、だけど。
── こいつ なんなの、って 思うほど、
怯む様子が見られない
私はぎょっとする様子を隠しもせず、
鉄パイプ、── が振われた先、
見えない何かが鮫を阻む
把握した瞬間、 ]
[ そのがら空きの翼を必ず捉えると決めた。 ]
[ ── 片方の蛇の頭を、地面に叩き付けた。
鎖はたわませず、棒のように真っ直ぐ伸ばす。
あの背中に向け、真っ直ぐ に。
叩き付けた勢いと、
無限の鎖 伸縮自在故の荒技だ。
私に翼はないけれど、
みっともなく跳ねることはきっと出来る から、 ]
[ 水しぶきの中、
蛇の頭を軸に、私自身を射出して。 ]
[ ── きっと、
あっという間に男の背にたどり着いた。
……上手くいっても行かずとも、
私自身も重力に逆らえなくなるその一瞬で、
死神は 振り向いただろうか。
…目は 合っただろうか。
合ったなら きっと。
お嬢様のように 少女の様に、
たおやかに笑む私が、いたよ。 ]
── お ち て ?
[ 言った瞬間。
空中で死神の胴へ両の蛇を絡ませ、
その勢いのまま、地面へ振り下ろそうと** ]
それはどうも!
[
サイキックを発動させながら、
宙を舞う死神を睨み付け続ける。
上昇する水の鮫は、黒の影を呑もうとするも、
振り下ろされる鉄パイプの先から、動けない ]
( あまり、長期戦にはしたくないわね ……! )
[ 生み出す水の量が多い程、
操る水の量が多い程、疲弊する。
だけど、省エネなんてしてられない ]
させないわ!
[
しかし、更にサイキックを使い、
下から上に押し上げる水の力を上げる。
―――― おそらく、長くは持たないけど、
それで問題ない。
あの死神の注意を逸らすことが出来れば、
あとは、]
メモを貼った。
[
![]() | 【人】 覆面嫉妬団 ミルフィ>>@35 (71) 2017/06/22(Thu) 00時頃 |
[ 信じては いた。
確かに、それは間違いなく。
だけど“ ソレ ”は予想していない ]
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