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メモを貼った。
[どこへもいかせないというかのように強く…
しかしこちらの体から力が抜けたのを確認すれば優しく抱き直して]
『もういい、もういいの…丈司』
ど…して……
[気のせいだろうか
さらに頭がぼんやりとして、喋る事も億劫に感じてくるのは
あれだけ軽く感じていた体が重くなっていくのは]
ぁ…
『もう傷つかないでいいの… とここで…』
(うごけ…な………)
[この女の人に抱きしめられると抵抗する力を奪われていくようで
瞼を開いている事すらも辛くなってきた時]
メモを貼った。
[―――君。 じょ…く ……
夢から呼び戻そうとする、声が聞こえた]
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![]() | 【見】 信徒 オーレリア
(@14) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@15) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@16) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@17) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@18) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@19) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
[その声にこたえようと、もう一度自身を抱きしめる腕から逃れようと試みるもやはり体に力は入らない]
『いや!いってはだめ…』
…はなし…て…
『ここなら、ここなら守れるから… が、丈司を守るから…』
…め……
『外にいって…は…?』
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(@20) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@21) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@22) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@24) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@25) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
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(@26) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
…守ってもらうだけじゃ、だめなんだ…
[体が動かないのなら能力<サイキック>を使うしかない]
だから、ばいばい…
[彼女の待つ世界へ戻る為、縋る女の生命を赤い花へとかえただろう]
―回想/姉と弟と赤い花―
[姉弟が二人で暮らすようになってから数年がたっただろうか。
弟の病も回復傾向を見せてきた頃、買い物から戻った姉はとても上機嫌な様子で、それを不思議に思った弟は声をかけてみた。
「あ、わかる?実は今日とても良い物を見つけたんだ!」
ほら!と目の前に出されたのは赤い何かの花を模したチャーム。
何だっけ…サルスベリ?と聞けばおしいけど違うなぁ、と苦笑を返され。
「サルビアの花だよ。珍しいでしょ?」
と、サルビアを模したそれの唇花をじゃらりと揺らす。]
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(@27) 2017/06/23(Fri) 22時頃 |
[バラとかひまわりとか桜とか、女性に好まれそうな花やそれを模したチャームなんて物ははいくらでもあるのに。
何でサルビアなの?と問いかければ姉はイタズラっ子な笑みで答えた。
「サルビアは家族の花なんだ。だからおねえちゃんはこれがよかったの」
サルビアが家族の花…?
そんな話は特に聞いた事もなかったけれど
家族という言葉に惹かれたというのはとても姉らしく思え、弟もそうなんだ、と笑って返した。
…サルビアの花言葉が『家族愛』である事を知ったのはそれからもうしばらく後の話。
先に天国へいってしまった両親を含め姉は家族を大事に思っていたのだと、火葬場へ向かう車に揺られながら。]
― 少し前 ―
[ 殺してくれた死神との別れ際。
飛びかかりそうなのを抑えただけ、
私は褒められて良いと思った。 ]
……あのね。
[ 静かに、静かに 呟く。 ]
救おう、じゃ ない。
助けてやろう、とか そういうのでもない。
私はそんな大きいことを
言っているつもりじゃないし、
偉そうなこと言える人生、送ってないし
"二人揃って生きてなければ"
生き返る権利は貰えないんでしょう。
シーシャのパートナーは、私。
パートナーとして、ルールは守る。
それだけのこと。
[ そうね、そこに私情が入ったのは、
完全に私が馬鹿だったってお話。
( この辺りはまだ
人間らしかったのかもしれない。 )
── でもさ、じゃあ
言うと更にブレーキきかなくなるだろうから、
口にはしないけれどさ、 ]
[ 十七年殺され続けた環境から、
消えてしまいたいと願う相手に
お前は生きろ、やり直せる、
きっと戻れる、未来はある というのは、
それだって独りよがりと言う気がしたけれど
それは、違うのかな。 ]
[家族の花が の幻影をころしたと知らぬまま
大切な人を守る為に、少年の意識は深い水の底から浮上する。
意識の戻った少年が、心配そうにこちらを見るパートナーに気づけばまずはこう言っただろうか。
ただいま、と。*]
[ …多分、相容れない、って言うんでしょう。
客観的に見ればあなたの言い分が正しいと、
自己評価が"血縁という第三者によって"
底辺になってしまった私は思います。
たとえば、目の前の死神が
誰でも良いから愛されたかったとして、
逆に私は誰に嫌われても良いから、
世界でたったひとりに愛されたかった。
どちらでも間違いじゃあ、ないんだと思う。
だけど私は、この死神の考えに、
みっともなく噛みついて、否定する以外に術がない。
きっと、なんてつけなくても、私は餓鬼なんです。
父親に見てほしくて喧嘩を始めた、馬鹿野郎。 ]
メモを貼った。
── "オニーサン"も。
独りよがりに誰かを殺して諭すの止めなよ。
[ まったく反対な嫌味を投げて、
タオルが飛んだのを終わりに、
私たちはおさらば、となる。
生憎私は、
名前に込められた祈りとは無縁だったので、
去る死神の名前を呼ばずに* ]
─ …… This is NOT the end ─
(思えば、幼い頃から。
なにかと持て囃されるような事もなく、
僅かな人間とばかり、友好を築いてきた。
触れる暖かい手の温度など、無縁のところに居た。)
[
ばら、と散らばった黒髪を掬い上げるように、
優しく撫ぜる手の影は最初誰ぞと分からずに
黒靄に塗り潰されていた。
薄らと開く瞼の隙間から入り込んでくる視界の中
首と手の傷みを感じ乍らも───…。
水椀から零れ落ちる雫の如く、何度目かの髪糸が
首筋にふれた時、──はく、と、唇を開こうとして、
漸く、事切れた筈の声が戻った。]
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