268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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…今はさ。 ちゃンと、悪いものを悪いことだって …知ったンだ。
分かったンだ。やっと。 アンタに止められた日から 時間さ、 かかっちまったけど…
…────── 変われた から。
[胸の奥で引っかかっていた小骨がやっと抜けた。そんな心地ですっきりと笑う。]
(330) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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そンだけ! 言いたかった。 もうスリしてねーーって そンだけ。
[言うだけ言う通り魔みたいな勢いで。 じゃな。と手を振って慌しく離れた。
そんな光景もまた、マーケットの隙間の記憶。**]
(331) lunaway 2019/08/12(Mon) 16時半頃
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─早春・高速列車のホーム─
ヒイラギ。
[駅の購買で買ったサンドイッチを抱えて、右手を上げる。 彼から貰った指輪>>376が右の薬指を飾っている。 シアワセを凝縮してカタチにしたような其れは、何度見ても見る度に嬉しくなって。口元が自然と緩んでしまう。
これまでと今とこれからと。 過去と現在と未来と。 すべての想いを繋げる証。 …約束の。]
(416) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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[極大の流星群が降るマーケットのあの夜。
オリュース市が見渡せる屋根の上で、二人きり。 街並みと、星に。 柔らかく見守られながら。
…約束をした。
一緒にいようと。
そうしてお互いに、安物だけど、買ってきておいた指輪をその場で交換した。 キスをして、
結婚の誓いに似た… ふたりきりの誓いの儀式。]
(417) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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[流れ星が降る。願い星が舞う。 オリュース市の空を輝かせて。
祈りは。 願いは。
今、この隣にいる彼と、──────… いつまでも ]
(418) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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……ン。美味いな。
[ホットコーヒーとサンドイッチを、マーケットの時のように一緒にベンチに座って食べる。 オリュース市最後の食事。あと少しで列車が発車する。
ずっとこの街で暮らしていたから名残惜しさのようなものも確かにある。 でも、…ヒイラギと一緒に紡ぐこれからの新生活を思うと、期待に胸が高鳴る部分も多い。
ゲージの中でブチ猫がニャアアアと鳴いた。 オマエのことも忘れてねーよと、そっちに向けて笑っておいた。]
(419) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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行こうぜ。 ヒイラギ。
[彼と一緒なら。 何処へだってゆける。 この太陽のような彼が隣に居れば、自分はずっとシアワセだ。 そうして…彼もまた、幸せだといい。
ヒイラギに口付けされ、微笑んで差し出された手をとった。
新しい幸せな生活を夢見よう。 ……これからも、ずっと。**]
(420) lunaway 2019/08/13(Tue) 00時頃
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