270 「 」に至る病
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……君は、誰……?
[ぽろぽろと目から大粒の涙を零しながら。 こちらに銃口を向ける君に問いかけた。*]
(194) 2019/10/12(Sat) 23時半頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2019/10/13(Sun) 00時頃
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[ぽろぽろと涙を零しながらアリスを呼ぶ。 途切れ途切れの声じゃ、分からない。>>229
なんにもなんにも分からない]
(276) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[でも僕は知ってるもん僕のアリス。
君がピンクの髪のおさげの女の子で、 大きな眼鏡をよくかけてて、 甘いものが大好きで、 ピーマンが嫌いで、>>1:260 好きな花はマリーゴールドで>>2:96 血を吸う時はぎゅってシーツを掴む癖があって>>2:102
他にも、他にもいっぱいあるもん。 ずっと一緒に暮らしてきたんだもん。
それから、それから――!!]
(277) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[あの日公園で一緒に飴玉を食べてくれた。>>0:360 美味しいねって、甘いねって、>>0:375 幸せだなって、0:376 笑い合ってくれたの知ってるもの……!!
世界に拒まれた僕に差し込む一筋の光。>>0:314
(君を眷属にした、君の家族を皆殺しにした。 たった一つのその理由)]
(278) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[名前を呼んでくれるから。>>231 僕は涙をぽろぽろ零しながら君を見よう]
……なぁに?
[愛らしい子供のように小首を傾げて見つめて、 泣かないでって、君が言う。>>234 ずっと傍にいるって言ってくれる。
優しく両手を広げるその姿。 君を眷属にした日を思い出すよう。>>1:12]
(279) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[だから僕。 たっと駆け寄り君の胸の中に飛び込むんだ。
そうしてぎゅっと抱きついて、抱きしめられて。 キスをされ、涙を拭う手に擦り寄って。 温かい(甘い)心地よい(狂おしい)
子供が母の温もりに縋るように、 泣きながら、震えながら、 君にしばし抱かれていよう]
(280) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[愛してると言われ、銃が傍に置かれ。>>235 微笑む君は美しい聖母のよう。
慈悲深く(深淵に咲く) 僕だけの(楽園に閉じ込めた) 世界に見捨てられた僕に添う、唯一の聖母。
君が言う名は正しく僕が望む音階。>>236 その音色は、音色は――、
『ケイト』?『アリス』? 二つの名前がぐるぐる頭の中で回る]
あ、あ、あああ……
[認識に時間がかかるように声が漏れ]
(281) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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[混ざり合った二つの名前。 『アリス』、『ケイト』。 概念が溶けて、混ざり合って、
そうしてようやくその名に至る。
――『アリス』に至る病]
(282) 2019/10/13(Sun) 15時頃
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―― 『アリス』。
[愛し気に、その名を呼ぼう。 やっと僕の愛を受け入れてくれたんだね。 ねえ、嬉しいな。
そうして愛おしむように微笑んで。
叶うならばその可憐な唇にキスをしよう。 甘く甘く、蕩けるほどのキスを。**]
(283) 2019/10/13(Sun) 15時半頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2019/10/13(Sun) 15時半頃
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[頭を撫でてくれるから幸せそうに目を閉じ。>>289 見つめれば恋しいその眼差し]
僕も愛してるよ。 僕の、僕だけの『アリス』。
[どこまでも愛おしい気持ちを微笑みにのせて。 口付ければ、ああ狂おしいほど甘い。>>291 菩薩が垂らした蜘蛛の糸に縋る罪人のように、 (縋らなければ、生きられない、 求めなければ、奈落の底へ堕ちていく)
舌を絡め甘い甘い蜜を啜り、 淫らな水音を美しい小道に響かせよう]
(318) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[アリスが怖いと怯えるなら、 僕は甘く優しく抱き寄せてその耳元で囁こう]
ふふ、大丈夫、だいじょうぶだよアリス。 これからは僕がずっと一緒だから。 僕が守ってあげるからね。
[だってだって、 君の首を絞めるのもナイフを突き刺すのも、 犯して貫いて焼いて壊して、>>292
そうできるのは(世界に君を拒ませたのは) 僕なんだもの! だから、君は僕の傍にいればいい。 ずっとずっと、永遠にね]
(319) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[ぽろり流す涙を優しいキスで拭ってあげて。 銃を手の中に持ち直す君を見て――]
(320) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[そっと手を引かれ。>>293 帰ろうって優しく微笑まれて。 そっと手を握られて――]
うん、帰ろう。 帰ろうねぇ、僕らの家に。
[愛おし気に微笑もう。 待ちきれないとばかりに君の手を引こう。
そうして僕らは静かな丘を後にする。 足元には転がり打ち捨てられた聖夜の蝋燭。 でも、アリスが欲しがらないならいらないの。
ごめんね、名も知らない送り主の君。 どうか君にも幸福がありますように。*]
(321) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[丘を下り、駐車場に停めた車に乗り込んで。 運転は運転手に任せ、 普通の車より広い後部座席。
冷たいタオルを用意して、 優しく傷付いた君の傷の手当てをしようか。 汚れた服の土埃を払おうか。
そうして、少しは体がさっぱりした頃。 こつんとアリスの額に僕の額を合わせて]
痛いの痛いの、とんでけー。なんて、ね?
[痛みがひくおまじないをかけて、 くすくすと愛おし気に笑いかけよう]
(322) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[そうして帰ってくる僕らの家。 まずは何をしようって思って]
うん、まずはお風呂だよね。 車の中で簡単に綺麗にしたけど、まだ汚れてる。 それに、まだ少し怖い気持ちもあるでしょ?
温かいお風呂に入って落ち着こう? ね、はやくはやくぅー。
[ぐいぐいっと君の手を引っ張って。 お風呂場は既に入浴の用意を整えさせていた。 白く綺麗な大きな浴槽に温かなお湯。 そして、甘く赤い薔薇を敷き詰めた湯舟]
(323) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[お風呂場のタイルの上。 準備万端、どーだって感じで。 僕は胸を張ってアリスを振り返ってみせて]
ね、綺麗でしょ? アリスの為に用意したんだよ。 それに、ねえ――?
[とんっと君の胸元に飛び込んで。 その豊かな胸に顔を埋めながら、 問うように(確かめるように)上目遣いで]
(324) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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『アリス』は薔薇の花が好きだったよね?
マリーゴールドも確かに好きだけれど。 でも、『アリス』は薔薇の花が一番好きなんだよ。 ねえ、そうだったよね……?
[じぃっと見つめて、それから。 答えはどうあれ笑ってみせて。 アリスの匂いと薔薇の香り。 くらくら甘いその香りに溺れていよう。*]
(325) 2019/10/13(Sun) 22時半頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2019/10/13(Sun) 22時半頃
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[君と共にどこまでも歩いて行こう。>>332
薄氷は砂糖菓子。 道標のパンくずは全て鳥に食べさせよう。 丁寧に丁寧に、君の退路を潰していく。
そうして前を見る君の、 ああ、なんて凛と美しい事か!*]
(341) 2019/10/14(Mon) 02時半頃
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[家に帰れば待ちきれないとばかりに浴室へ。>>334
用意させた綺麗な湯舟を見せたくて、 服のまま浴室ではしゃいでみせて、 そのまま君の胸に飛び込むの。
ありがとうって言われて屈託なく笑って。 薔薇が好きって君が言うから。>>335]
えへへ、やっぱり!
[僕はとっても嬉しそうに笑うんだ]
(342) 2019/10/14(Mon) 02時半頃
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僕も大好きだよ、アリス。 ねえ、僕達ずっと一緒だよね。
ずっとずぅーっと! 一緒にいようねぇ?
[また涙を流す君。 でも、この涙は幸せな涙。 よしよしって抱き寄せて背中をさすってあげて。
そうして全部捨て去ってしまおう。 銃も、服も、(かつて君の名前だった『 』も)*]
(343) 2019/10/14(Mon) 02時半頃
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炉の番 チトフは、メモを貼った。
2019/10/14(Mon) 03時頃
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