105 CLUB【_Ground】
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[頬に触れ、手を重ね、そっと囁き落とす言葉。 まるでプロポーズだなと、心の裡で思いながら]
今すぐ、じゃねぇんだけど。 そうするための手続きをきちんと踏めば、大手を振ってお前を迎えることができる。
だからそれまで、お前が待っててくれるなら……**
(@12) 2013/12/23(Mon) 04時頃
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……――、ミ ナ……?
[緩慢な、瞬き。
繋がったまま、目を逸らさないでいる。
いとしいひとは、ここに]
[――そっと、頬を撫でて。
蜂蜜色の眼をした狼は、ミナーの薄茶の眸を見つめて*いる*]
[脱力するようにテッドの肩へ額をつけて、
息が整うの待つ最中]
はー、ぁ。
[セックスが凄いのか、
テッドとの交わりだからなのか考える]
[見つめる視線に眉をへにゃりと下げた]
ありがとよ。
[人間には、愛玩動物たちとは違うプログラムがある]
[傍のぬくもりを感じながら、しばしのうたた寝。
リムジンが止まったのに気づいて、目を開ける。
気付いたのは握ったままだった片手。
何処か気恥ずかしそうにはにかんで手を離し、
歩くのが苦手な君に手を貸して車を降りる。
都市からかなり離れた、郊外の誰も知らぬ湖。
あたりを包む森は、枯れ枝に積もった雪が夜桜のようにも見える。]
此処だよ。
[地上が暗い分、空には満天の星。
そこにひっそりと建つのは、曽祖父が愛人のために建てた、ささやかだけれども配慮の行き届いた愛の巣。
危なっかしい足取りを支えながら、中へと迎え入れる。]
ああ、ただいま。
[出迎えに来るというか…待ち構えていたのは、住み込みの女中三姉妹。
老夫婦と姦しい娘たちがあたたかい夕食の支度をしてくれていたりとかして、給仕の間も隙あらばシィに質問攻めだ。]
そんなに一遍に聞かんでやってくれよ。
はじめての長旅で疲れているんだから。
全く困ったものだ。
すまないね、お喋りなところ以外は良い人たちなんだけど。
[呆れて苦笑いしつつ、よく煮込まれたシチューを口にする。]
うちの味は口に合うかな?
好物などあれば、作る様に言っておくが。
[和やかな夕食を終えてのんびりとしていれば、
風呂と寝室の準備が出来ていると、女中の一人から耳打ち。
あまり血色の良くない肌が、カッと上気する。]
…ばっ、お、おまえら…ッ!!
[意味ありげに笑いながら使用人宅へ女中たちが帰れば、今度こそやっと二人きりだ。]
全く。
あぁ、えぇと…
そうだよな、初夜、ということに、なるよ、な。
[あらためて口にして、すっごい恥ずかしかったか顔を覆って。]
……いく、か?
[ゆったりと広い浴室と、大きな寝台のある寝室。
湖に面したその二つがドア一枚で繋がっているのは、
えぇ、そういう用途です、明らかに。
ちくしょう、曽祖父様のエロジジイめ。]
[浴室と寝室の大きな窓からは、湖面へと映る美しい月が見える。
契るならば、今夜が相応しいとでもいうように。
けれど…
脱衣所で服を脱ぎかけて、止まってしまう指。
躊躇は羞恥からではなく、
あの時、見せしめに刻み込まれた、無数の傷痕のせいだった。]
……―― 、 !
[少し、情けない顔で、告げられる礼。
わけも分からず、胸が締め付けられて――]
[テッドには、どんな顔も隠すこと無く
情けなくともこれが自分なのだと見せることが出来る。
恥ずかしいものは、恥ずかしいのだけど
偽らざる本音をいくつか落として]
[斬られた痕、抉られた痕、煙草の火を押し付けた焼印の痕。
癒えてもいまだ残るそれを赤い目はどんな風に見ただろう。
それでも作りものの生き物は、かけられた魔法に操られて、愛してしまうのだろうけれど。]
情けないね。
裏切られて酷い目に遭ったから、今でも人間が怖いんだ。
だから、それでも愛して甘えさせてくれる、そんな相手が欲しくて君たちを買おうとした。
狡くて浅ましいとわかってはいるけれど、
それでも俺は……。
だからその分、最期までずっと共に生きて、全力で愛するから。
辛い時、眠れない時、君に甘えさせて。
【一週間前】
[頬に口づけられれば応えるように軽くその果実を食むように唇を食べた]
可愛いことしてくれるじゃん
[抱き抱えたまま空室の部屋へ運ぶ
しばらく慣れるまで共に寝るつもり]
[落とされる、本音。
聞きながら、耳を傾けながら
時折、髪を撫でるようにしながら]
【自室 】
[ちあきをいつもの通り撫でる。そしてふと、思いついてちあきに尋ねてみた]
そうだ、お風呂に。露天風呂いくかい?
[敷地は広いので誰の人影も見ることはないだろう
スリッパを渡せば案内する]
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うん、待ってて。
[今すぐに抱きしめて口づけたい衝動に駆られ、壁の存在を疎むと同時に感謝する。部屋で目隠し一枚だけなら、何しでかしたかわからない。 ヤニクの頬を流れる温かな涙を何度も拭って、笑み浮かべて]
(@35) 2013/12/23(Mon) 13時頃
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【邸宅 露天風呂】
ここかな、ここで脱いで中に入るといいよ
脱げるかい?
[室温は温かくしてある。彼がもし恥ずかしがるなら脱がせてあげるつもりで軽く引き寄せてキスを落とせば戸を開け中へ入る。]
滑らないように
[そう忠告すれば冬の寒さを伝えるように弱くあげる湯気の先。
大理石でできた風呂へ]
[髪を撫でられる、そんなささやかな行為も嬉しくて
呼吸が落ち着いてからもずっとくっついたまま。
本当はシャワーを浴びて、シーツも変えて
最初の夜くらいはきちんとしたかったけれど
このまま、甘えてしまうつもり]
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[それから無事、ヤニクを買い取るための申請は円満に受理されて、一週間後の受け取りが決定した。 UGグループの買い取り期間に関する報告書の作成やら、次のグループを受け取る準備やら、残務処理はてんこもりで、目の回るような日々。仲間のいない寮はヤニクひとりには広すぎて、暇を見つけては足を運んだ。
そうして2人、残りの日数を数えて、 やがてついに*その日を迎える*]
(@37) 2013/12/23(Mon) 13時半頃
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[触れ合う体温が心地よく。
眠りに落ちてしまいそうになる。
ミナーのにおい、ミナーの感触。
その、すべてが―――]
[結局そのまま寝落ちて、
翌朝シャワーを浴びることになったり。
テッド用の服が無くてズボンにも下着にも
急遽はさみで穴を開けて応急処置をしたり。
落ち着きなく二人暮らしが始まって、
食料を買い出しに行く時に財布を持たせて
レジで支払いを任せてみたり。
愛玩動物専門の衣類店に衝撃を受け
まとめて服を買い込んだりして過ごす。
あの日降り始めた雪はそこそこの量になるほど積もり]
さ む い ……!!!
[バスタブに勢い良くお湯を流し込みながら
黄色い柑橘を一つ、湯船に放り込んだ。
爽やかな香りが立つこれは、
前に何処かで読んだ風呂好きの国の風習]
テッドー、もういいぞ寝間着とタオル持って来い。
[風呂好きの狼の影響で、
手抜きのシャワーから湯船を使う日が続く。
冬なので特に異論もなく、広くないのに一緒に入る]
―それから―
[はじめてのおつかい、といった風情の
食料買出しでは、覗いた耳に通りがかりの子供がはしゃいだり、母親に謝られたりしたトラブルがあったものの概ね平和に終わった。
衣装は物珍しく、買い物は楽しかった。
似合うだろうか、と聞く姿は
微笑ましかったことであろう。
白い雪、部屋の中から窓の外を
眺めることもよくあり]
あぁ
[たたんだ寝間着とタオルを抱えて
風呂場にやってくる。
くん、と鼻を鳴らす。]
いいにおいだな。
[猫と違って柑橘系が特に嫌いと謂うことはない狼は、嬉しそうに尾を揺らした。
一緒に風呂に入ることについては、
最初は恥じらいはしたが
だんだんと、慣れていった。
もともとと大浴場で仲間たちと風呂に入っていたのだから早いものだ。
狭いのも、わるくはない。]
だな。
こうすると、温まった気分になるらしい。
[実際の理由はよく知らないが、
テッドがあれこれと問うからたくさん物を調べた。
柑橘系の入浴剤がわりか、と服を脱いで
温まっている浴室に入る。
最初に一緒にと誘った時は凄く恥じらって、
めちゃめちゃ耳が下がっていたのも懐かしい話]
明日はこっちの匂いにしよう。
[スモークされたウッドチップのものも買ってある]
[タバコは吸う本数をぐっと減らした。
少なくとも一日に二箱なんて無茶はもうしない
それでもイライラしないのは、
多分テッドがそばに居るから。
キスのほうが、ずっと中毒性が高いのだ]
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