82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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[ホレーショーにケヴィンが手を差し伸べる。>>272 なんとか立ち上がったらしいけれど>>276 様子をうかがうに、足に何かの異変が出たのだろうか。
足は揺らされているが不自然に曲がっている。 "副作用"と言っているのを聞いて、表情が険しくなった。]
……うん、ケヴィンさんの言うとおり。 無理はしないほうがいいよ。
[それでもケヴィンと一緒に行くとホレーショーが言えば送り出すが 共にと頼まれれば一緒に歩いていくつもりで。
少し抑えた声で話しつつ呼吸を整えたが、 駆け寄ることで跳ねてしまった心臓はまだ煩く鳴っていた。]
(283) 2013/05/16(Thu) 00時半頃
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[ホレーショの弟を追う姿は危なっかしい。>>289 ケヴィンは先に行ったので>>291心配して彼の顔を覗きこむ。
もう一度大丈夫、と言われれば 自分の身体のことも考えて、小さく頷いたか。]
気をつけてね、このへんは大丈夫だと思うけど。
[ホレーショーに声をかけて、ケヴィンの後を追うのを見送る。 手助けを頼まれれば、もちろんすぐに助けに行くつもりで。]
(294) 2013/05/16(Thu) 01時頃
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――→チアキの家――
[咆哮のあがった方角へはケヴィン達が向かった。 他にも何名か向かっている可能性は高い。
少し長く話していたが、あの鳴き声>>212の持ち主は退治されただろうか。
心配になって、やはりそちらに向かうことにした。 出入り口が破壊されたチアキの家の前にこれば>>302 いろんな意味で少し焦って呼びかけただろう。**]
(318) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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――チアキの家の前――
チアキ……大丈夫か……?
[家の中から出てきたチアキの顔には包帯が。>>329 攻芸がついてたのにそんな、と動揺しながら、右頬に手を伸ばしそっと撫でる。]
可愛い顔、傷つけて…… 攻芸は無事、か?
[チアキがこんなに怪我をしていたら、彼はもっとひどいのではないだろうかと思いながら、 皆を案じたチアキに、ホレーショーの様子がおかしかったことは、伝えられず。]
さっき、ケヴィンさんとホレーショーさんに会ったよ。 二人はあっち側に行った。
[咆哮の上がった方角を指差し、そう伝えるにとどめた。**]
(365) 2013/05/16(Thu) 07時半頃
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[駆けてきたトルドゥィンの言葉>>366に、声をつまらせた。]
ケヴィンさんが? どうし――っ
[聞きたいことは沢山あったが、今はそんな時ではない。
攻芸が走ろうとしたチアキ>>384を止めて背負ったのをみて>>381 駆け出して行ったトルドゥィンと>>366それを追う二人の姿を見送った。]
……ジェームスも、気になるならいっておいで。
[自分は駆けることはできない。 けれどジェームスは走ることができるだろうから、そう声をかけた。 連れていくと言われれば、首を横に振った。
トルドゥィンの急かし方をみるに、自分を背負ってだと間に合わないだろうと思えたので、無言でぐいと彼の背中を押した。**]
(393) 2013/05/16(Thu) 11時頃
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[抱き寄せられて>>398、彼の腕の中に収まる。 ケヴィンについては、嫌な想像しかできない。
ついさっきまで笑顔だったのに、と。 別れ際の彼の笑顔を思い出し>>291、拳を握りしめた。]
――だいじょうぶ、だよ。
[誰にあてたわけでもない言葉。 大丈夫だったら、チアキに会いたいと彼が言い出すはずもないのに。 それでも、望みを込めてつぶやく。
しばらくその場にいてから――帰ろうか、と小さな声で提案するだろう。**]
(413) 2013/05/16(Thu) 13時頃
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――チアキの家→――
[村は静かだった。獣の気配はもうない。 脅威は過ぎ去っているのだろうけど、その静寂さは不気味でもある。
日が出ている時間なのに静かすぎたからだろうか。 声が>>437聞こえた、きがする。
けれどもそれはすぐに聞こえなくなり。 残るのはただの風の音でしなかった。]
(484) 2013/05/16(Thu) 21時半頃
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――サミュエルの家――
[少し遠くをサミュエルとドリベルが歩き、家の中に入って行く。 その様子を見てなぜか胸騒ぎがした。 上手く言葉にできなかったので、ジェームスを見ると視線があった。>>462
今歩いているということは大怪我はしていないはずだけど。 心配になって二人を訪ねることに同意する。
何もないはず、サミュエルが声が出なくなっているだけで。 そう祈るように扉が開くのを待って――
先に扉を開けた二人をみたのはジェームスで。 彼が僅かに動揺した気がして>>473いやな予感はしていた、けれど。
出てきたサミュエル>>467の姿に、目を見開いた。]
(495) 2013/05/16(Thu) 21時半頃
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お前……なん、で。
[聞くまでもなく、それは「副作用」などというものではなかった。
隣にいたドリベルには何の症状もないように見える>>476けれど もしも病が言われたとおりならば、二人とも、と鼻の奥が熱くなっていく中 さらさらとサミュエルが書いた言葉>>475を見る。]
……お礼、しなきゃな。 オレンジ、摘んだら持ってくる、から――
[聞いて欲しいことはたくさんあった。 彼と交わした言葉のこと、新しく気がついたこと そして――まだ迷っていること。
けれどそれは飲み込んで。 右手でサミュエルの右手を握った。 まだ病に冒されていない手は、いつもの彼の掌だった。]
(496) 2013/05/16(Thu) 21時半頃
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[ドリベルに知らされた事実に、トルドヴィンの様子から薄々察してはいたものの、今度こそ泣きそうになる。 無事であって欲しかった。 また笑って欲しかった。]
……ホレーショーさん、も、どうして……
[尋ねればドリベルは詳しく話してくれただろうか。 病気のことを聞けば、その視線は再びサミュエルへと移った。]
(497) 2013/05/16(Thu) 22時頃
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……ペラジー。
[人の思いに押しつぶされそうになっている弟の肩を抱こうと手を伸ばし、しかし蜃気楼を掴むかのようにそれはすり抜ける。
泣いている時も、震えている時も、何度も繰り返してはもう届かないのだと思い知らされる。]
お前が悪いんじゃない。
[謝る必要なんかないと、繰り返し。
近くても遠すぎる距離に目を伏せた。]
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……葡萄は秋だぞ。しばらくお預けだな。
[サミュエルの言葉>>500に小さく笑って。 握り返されたので、もう少し強く握って。
それから引きよせて、まだ色の変わっていない右の耳へと唇を寄せた。]
(502) 2013/05/16(Thu) 22時頃
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[ガシガシと書かれた文字を見せられて>>505]
このやろう。
[笑ってそう言いながら、額をつつく。 そこももう、侵食されつつあったかもしれないが。
サミュエルの額に触れた指が震えていたのは、突かれた当人以外には分からなかったかもしれない。]
(507) 2013/05/16(Thu) 22時頃
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じゃあ、な。 二人とも変なとこで昼寝して風邪ひくなよ。 特にサミュエル。
[去り際に、近くにいたドリベルの肩を抱き寄せ いつものように正面から彼に抱きついた。
少し長く伸ばされた襟足からのぞく耳も、彼はもとの色で。 一瞬の安堵と――
手に触れた、硬い感触。 明らかに服でも、他の何か説明がつきそうなものでもない。]
………………ドリベル。
[何と言えばいいかわからなかった。 だから彼に一言囁いた。]
(510) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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ふふっ……
[腕の中からドリベルが奪われた。 サミュエルの露骨な態度に>>513思わず声が出る。]
よかったなあ、ドリベル。
[数日前とはサミュエルの態度がまるで違っていて。 それは――ドリベルにとっても、幸せなことなのだろうと思った。]
(516) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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[サミュエルと拳を突き合わせ挨拶をして>>512 ドリベルにいつものように挨拶をしていると チアキに声をかけられる。>>511
新しい包帯も巻かれていた彼に これ以上悲しそうな顔はさせたくなったのだけれど。]
……そっか、ありがと。
[ぽつぽつとケヴィンとホレーショーの事を伝えられれば>>511 くしゃくしゃとわざと乱すように、チアキの頭を撫でた。]
(517) 2013/05/16(Thu) 22時半頃
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いや……そんなの、いいよ。
[攻芸の律義な一礼>>523に首を横に振る。 ジェームスに手合わせの話を持ちかけているのを聞いて 好きだなあ、とぼんやりと思うだけだった。
声を震わせたチアキ>>524には、無言で軽い抱擁を。
すぐに離れるとガシャンと土鍋が地面に落ちた音がして>>525 攻芸が呆然としていた。 その視線の先にはサミュエルがいるのだろう。>>518]
……じゃあ、また。
[明日、とは口に出さずに。 ジェームスの手を引いて、視線で去ろうと合図をした。]
(530) 2013/05/16(Thu) 23時頃
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――サミュエルの家→――
[サミュエルの家を後にして、自宅へと戻ろうとしたのだけど。 ドリベルから、そしてチアキから聞いた ケヴィンとホレーショーの最期のことと。
それから――サミュエルとドリベルの身体にあった病の浸食に まだ会っていないもう一人の大先輩と、 そのラーマの姿を思い出す。]
……ジェームス、キリシマさんの様子も、見にいっていい、か?
[立て続けに様々なことがあり、特に戦っている彼も疲れているはずだった。 だから否と言われれば、大人しくそのまま家に帰るつもりで――]
(557) 2013/05/16(Thu) 23時半頃
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――→キリシマの家――
[考えていることは一緒だった>>561らしく それに無意識に唇を綻ばせる。
歩みは変わらず、速いとはとても言えない速度だったが だんだんと彼の家が見えてくる。
近づいてくるたびに先ほど見たサミュエルの姿と 抱きしめたときのドリベルの背中の感覚を思い出す。
まさか、彼も、いや、でも。
ぐるぐると考え不安に襲われながら、 何度かは疲れたといいわけにして足をとめただろう。
ついに玄関の前に立てば、緊張した面持ちで扉をたたいた。]
(567) 2013/05/17(Fri) 00時頃
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