125 【突発誰歓】I-GAME.ver.2
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[僕はレイジの後に続いて。]
さて、ここまで来たんだ。
死者も最後まで見届けようじゃないか。
おっと。
[十字架が揺れるのを感じ、咄嗟に飛び降りる。
その瞬間、十字架が落ちた。]
危ないな…
で?目の前のコレに飛び込めってことか?
うんうん、言われなくても!
[迷いなく飛び込んだ。]
[灯台の上から、全てを眺める。どうせ全てが終わればこの世界は崩れ落ちて…戻るのだろう、あの冷たい海しかない街に]
…なあ、この世界に骨を埋める方法はないのか?
[横に立つ青年に問う。やはり左胸は空洞で、向こう側の海が丸く切り取られている]
「今回のゲームがどんな仕組みなのか分からないけど、全員生き返りのルール、前回は無かったよ」
[傷だらけの青年は応える]
「ただ、こんな風に死んだ後自由に動けたかどうかは知らない。僕はゲーム内で死ななかったから。もしかしたら…」
[海を真っ直ぐ指して、続ける]
「もしかしたら、もう一回死ねば本当に死ねるのかもしれない、保証はしないけど」
…そうか。
[たぶんそれは無いだろうな、と。諦めの表情]
じゃあ次の質問。お前はなんなんだ、本当にそこに居るのか?
[何故そんな傷だらけなんだ、と続く言葉を呑み込んで、待つ]
「僕は、君と同じようなものさ。側にいてくれた人を自分の手で消した。自分も死んで、それで終わりだと思った。でも…なぜか次に気づいた時にはあの現実世界で。そして君を見つけた、…現実を嫌う君を」
「僕は所謂、幽霊みたいな存在なんだ。それは分かっている…わからないのは、何故僕が君の横に立てているのか。それこそ、システム上のバグかもしれないし、君が狂ったのかもしれないね」
「とりあえず、君は戻ったら生き続ける気なんだろう?お別れだ、ウミ。彼女がもうすぐ追いつくだろうから、下で待っていてあげれば?」
[ヒール履いてるのに階段なんか登らせて、可哀想じゃないか。そう言うと青年はフェンスを乗り越え]
[音もなく落ちて、そして地面に激突することなく、消えた]
(……友情、だよなぁ。)
[僕は何かに頷いて、後に続き。
流とマドカの様子には、くすりと微笑んだ。
やるじゃないか、と。実に分かりやすい恋心である。
――そうして、黒き入口へと。]
はは、"あの二人"にベットして良かったよ。
テッドに賭けてたら負けは確定しちゃうからね。
[ニヤ、と不敵に笑う。]
"賭け"には、勝たせてもらうよ。藍。
[大聖堂のステンドグラスによりかかり、やってくる人を待つ。]
―灯台付近―
ここか…ここにいるのね。
…灯台の上にいるのかしら。
[教会から離れ海がみえる灯台まで来る。きっとここで黄昏てんだろう]
カイト。いるの?
ふむ、――あれが。
篠塚藍か。
[荘厳な大聖堂に佇む、黒き魔女――。
――いや、あれは魔法少女か。
子供の頃に観ていたなぁと懐かしみつつ。
戦いの合図のように、仕掛けた鷹を眼で追った。]
やったか?
…第二部完、だな。
[などと軽口を言ってみる。
これで終わりなはずがないと思いつつ。
――復活した姿を見れば、まぁそうだよなと頷いた。]
あれ、黒い羽根が弱点なのかなぁ。
[淡く光る様子を見ては、そう言って眺めている。
ゾンビのような復活劇はおどろおどろしかったが、映画を生で見ているようなもので。
特に驚くことなく見ていた。]
[僕の声を出している星開には、くすくすと笑っていた。
私、なんて僕は言わないのでそれはちょっと滑稽で。
でも言っている内容自体に間違いはなかった。]
騎士様のお出まし、か。
くっくっく、あれでげんこつされたら痛いだろうなぁ。
[永遠と言っても痛くはある、と言っていたけれど。
きっと泣くほど痛いだろうなぁと、聖堂を征く騎士を眺めた。]
へぇ?まるでゲームだな。
[相変わらず自分の特等席を作り俯瞰する男は楽しそうに勝敗の行方を見守る。
もはや。流が優勝すればそれでいい。]
俺は賭けに勝つぜ?
[不敵に笑う。勝利を見据えているかのような、確信しているかのようなその目で。]
[福原は、ただ静かに行く末を見守るのみ。
そばにいるであろう黒田の手を握って。
黒田がもしも福原の顔を下から見上げたのなら、
その顔はなんとも言えない微かな笑みを浮かべていたか。]
なるほど。
[僕は特に魔法少女のこだわりの部分について――で頷いた。
もし僕が装備変更の能力で魔法少女の衣装を着るなら、確かに変身シーンは必須だ。再現するなら、一旦薄着になってからの見えないようにするための謎テープやら少しづつ装備変更によって服を変えていく――とかだろうか。]
そこに気づくとはこの男、中々やりおる――。
[と、変な所で感心した。]
…共闘…となるとやっぱりテッドが邪魔になりそうか?
[トマホークを喚びだし、くるくると弄ぶ。]
思った以上に、攻撃できてるじゃねぇか。
つまらん
[泣き喚く、藍に協力する、何もできなくなる。のどれかだと勝手に踏んでいたためか面白くなさそうに。]
(騎士とラスボスのお出まし、か。)
[俺に出来ることは見守ることのみ。
南方と剣吉へと心配そうに視線をやったが、生きている者がそれに気がつくわけもなく。
辛くても、見届けるために黙って福原の側へと寄れば手を握られ。
軽く握り返しながら表情を伺うように見上げれば、固い表情は崩さずにしかし少しでも彼の表情が和らぐようにと。
ぎゅっと手を繋ぎなおした。]
魂……?
[何故、このゲームが開かれたか。
その理由が、少し見えたけれど。
――魂、とはまた意外なものが出てきたなと思う。]
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