35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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女中 おみつは、メモを貼った。
2011/08/20(Sat) 20時頃
[身を乗り出した団十郎の手を掴み、微かに、首を横に振る]
あぁ、祖母はこの時代に残った。祖父に引きとめられ、家庭を設けた。……けれど、結局祖母は、夫と娘を、僕の祖父と母を残して未来へ戻った。
[腕を掴む手は力なく、けれど震えながらも、しっかりと離さずに]
生涯を過ごすということは、もう本人だけの問題じゃない。
生まれるはずのない命。時代の中の異分子。大きな過ちを祖母に犯させたのではないかと、祖父は呵責に耐えきれなかった。
祖母は、解決法を探しに帰った。そしてそのまま、戻ってこなかった。
……戻ってこなかったんだ。
あんなに、「大好き」「愛してる」と、書き残していった人が。
先生、なあ……!
[源蔵を引き起こそうとした手は、逆に、そっと掴まれて]
……未来へ……戻っ、た?
[本来なら、すぐにでも振り払えるはずの、学者の細腕。
さして力を籠めているわけでもない、震えるその手が、船大工の無骨な手を、しっかりと留めている]
何で……何でだよ。
俺あ神楽の坊ちゃんから話を聞いたとき、帰らねえと酷いことになるんだって思い込んで、でも、別に先生のばあさんは、無理矢理連れて帰られたわけでも、なんでもねえのに、
……残りてえって……こっちでできた家族と一緒にいてえって、願ったはずなのに……?
[両肩が、がくりと落ちる。掴まれた手はいつの間にか、同じように震えている]
女中 おみつは、メモを貼った。
2011/08/20(Sat) 21時頃
ごめん……、ごめん、団十郎。
[震える彼の手を両手で包むようにして、泣きそうな顔で紡ぐ声]
僕も、どうしたらいいかわからないんだ。
未来に帰った祖母に何があったのか、僕にはわからない。僕が懼れていたようなことは何もなくて、ただ仕方のない理由で戻れなかったのかもしれない。
けど、考えれば考えるほど恐ろしくて、僕は今までの祭を何もせずに見送ってきた。
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