人狼議事


212 冷たい校舎村(突)

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 うん。…………そっか。

[最後に一度、ぎゅっと縋り付いて
私は、父から体を離しました。

優しげな笑みには、少しの翳りが。
母と会ったという事実を告げて、
傷付けてしまったのかも、しれません。
だけど私はもう、
踏み込んで来ないでとは、言えないのです。

私が、自分でつけた傷の理由を
父にもちゃんと、伝えなければいけないと……、]


[そんな思案が中断されたのは、
ついさっきまで居た場所を思い出したからでした。

冷え切り、時の止まった校舎。
誰かの、心のなか。

……そういえば。
先に消えた皆も、ちゃんと帰って来れたのでしょうか?
私が此処に居るのです、問題無いとは思いますが
それが確実とも思えず。

慌てた様子でスマホを取り出す私を、
怪訝そうに見る父にも構わずに、
ロックを解けば、一通のメールが目に入りました。

──── 水野つばさ。
ほっと息を吐くのは、まだ、早く]


 
 …………おとうさん、
 私、病院行かなきゃ。

 違うの、そっちの病院じゃなくって、
 友達が、学校の屋上から、飛び降りたって……

[彼女は帰ってきていたのだ と
喜びと共に開いたメールの内容に、
私の心はすぐに萎んでしまいました。

幸い、"彼"が運ばれた病院は、遠くありません。
徒歩でも充分、行ける距離。
だから私は、何にも考えず
着の身着のまま、泣き出したい気持ちで駆け出すのです*]


─ 外へ ─

[病院に向かって、歩きながら
考えるのは、"最悪の可能性"。

理一の状態だとか、
そういうの、書かれていませんでしたから。
この心配が、どの程度的を射ているのか
私には、解りません。

もしかしたら、病院に行けば
いつも通りの笑顔で迎えてくれるんじゃないかな?
……そんなの、流石に楽観が過ぎるでしょうか。

でも、ねえ。
貴方、いつも笑っていたじゃない。
どうして急に、死のうとなんてするの]


[ぢりぢり、責めるみたいな思考。
吐き出せない悩みを抱え込む気持ち、解ってるつもりです。
だけど、あんな世界を作りあげる程辛いなら
死を選ぶ程、悩んでいたのなら
……遺書を遺す前に、する事があるじゃないですか]


 …………ッは、

["向こう"で、級友が一人一人居なくなった時より、
よっぽど心が重くなります。
早足で歩きながら、
悪い方悪い方に流れる思考を、持て余して。
進む一歩の、なんてもどかしい]


[病院へ向かう、途中。
長い信号に捕まってしまい、
私は舌を打ちたい気持ちで立ち止りました。

焦っても、意味は無いと解っていますから
何度か深呼吸をして、息を整えます。
幾らか落ち着いてくれば、
手に持ったままのスマホを、ぼんやり見て。

……ふ と
先に此方に帰った筈の莉緒の連絡先を、呼び出しました。
かじかむ手で、簡素なメールを一通。
ああ、今朝もこんな事をした……って
あれは、何処から何処までが現実だったのでしょう?]


[文末に付け足した一言は、本気なわけもなく。
けれど、"何処にも行かない"って約束を破って
彼女がそれを気に病んでしまっていたら、嫌ですから
フォローというか、気にしてないよって、ポーズのつもり。

いつか彼女に、彼女の"ヒーロー"の正体を
伝えねばなりませんね。
彼女の中の、文通相手への期待値が、
随分上がってしまっている様ですから。
正直に言うのは、心底、こわいのですけれど。

……でも、隠し事をしたままでは、いけませんね。
だって莉緒は、私の一番の親友なんですから]


[送信を押して、丁度、信号が青に変わります。
こうして身を縮こませて歩いていると、
本当に、今朝の通学途中を思い出して。

ああ、そういえば
"誰かが転んだら" って、
そんな賭け事を、しましたっけ。
あれは、私の勝ちで良かったかしら?

だってあの直後に、
転んだらしい那由多が通ったんだものね。

どうでも良いと思っていた、勝ち負けですけれど。
この状況になると、逆に、
意地でも取り立ててやらねば と、思うのです]


[何故って?
そりゃあ、勿論。

……通も含めて、全員が、
幸せに帰ってくる確証が、無いからでしょう。

だからこれは、願掛けみたいなもの。
"滑らないように"
そうやって、願掛けするのと同じで]


To:通
From:ちよ
───────────────

通は、此方に居ますか?
今居ないなら、
それはそれで良いけど

私が賭けに買ったんだから
早く此方に帰ってきて、
ちゃんとお汁粉、奢ってよね

───────────────


[私にお汁粉を奢る為に帰ってきて って
かなり、がめつい様に見えますけれど
大事なのはお汁粉でなくって、彼自身の安否です。

正直、ちゃんと帰ってきてくれるのなら
お汁粉なんて、どうでも良いんですよ。

長いその前髪を指差して、
"切らないと駄目でしょ"。
そんな風に言えるのなら、それで。

……実際、就職するにしても、進学するにしても
長い前髪って、不利だと思うんですよね。
おでこに傷のある私が言うのも、難ですけれど]


[信号がまた赤に変わらない内に、歩き出します。
"向こう"の世界への心残りは、まだまだ、あるのです。

あの世界で、最後にした会話。
それは、悠と交わしたものでしたね。
どうして私は、あの時、
彼女の話をちゃんと聞いてあげなかったのでしょう。

言いかけて飲み込まれた言葉は、
今となれば、想像すら難しく。
彼女は、手を差し伸べなければいけない存在だと、
そう思っていた筈なのに。

要らぬ心配までさせて、
その上、自分の都合を優先させてしまって]


[代わりとばかりに吐き出された謝罪には、
"私は大丈夫"って繰り返す事しか出来なくて。
何処か消耗した様子の彼女に対して、
逆に気を遣わせてしまうという、体たらく。

ごめんって言わなきゃいけないのは、私です。
貰った髪飾りは、まだ、確かに私の手の中にあるのに
広がってしまった心の距離は、
どうやったら、埋める事が出来るのでしょう。

折角"また明日"って、言ってくれたのに
私、勝手に帰ってきてしまいました。
彼女に対しても、きっと、謝る機会が出来ると信じて、
結局私は、待つ事しか出来ないのです]


[何だか、泣き出したい気分。
すん、と小さく鼻を鳴らしながら歩きます。
やがて見えてきたのは、病院の入口。

そこに、健士郎とつばさの姿も、
あったでしょうか。
あ、と 私は小さく口を開けて
ほんの少し、気不味げに、健士郎を見るのです。
だって、"母"の事、ずっと、引っかかったままで。

それに、帽子の下だから解りにくいでしょうが、
私の目、今、少し赤くなっていると思うんです]


 あの……、理一、どうだって?

[震えそうになる声を律しながら、問いかけます。
慌てたみたいに、"私、帰ってきたばっかりで"
って、そうやって、付け足しながら]



 ……ていうか
 健士郎、もう帰ってきてたんだ ね。

[つばさは兎も角
彼のマネキンを、私は見過ごしていましたから。
少しだけ無理をして、戯けた調子で
誤魔化すみたいに、首を傾げて*みせました*]


メモを貼った。


【人】 酸味探し ドリベル


 [ 怒ってた なあ。

  誰にって訳でも無く、ふつふつ、と。
  いや目つきと比較すると
  ふつふつなんて 可愛すぎる表現だけどさ。

  こんな所に閉じ込めやがって、とか
  なんでおまえ あんな平気な顔しといて、とか
  なんで俺、此処に来たばっかりの時に
  …橘に あんなこと言っちまったんだろう、とか

  …友達 だったんじゃあ なかったのか とか、
  
  喩えるなら、置いて行かれたこどもみたいな、
  そういう気持ち。
  多分 きっと…英語で言うならめいびー。
  先生 あってますか。 ]
 

(86) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 此処にはいられない。
  終わりかけの世界を走ろうとして、
  ―― ちょっと 思わず笑ってしまった。
  くつくつ、俺も似たような笑い。
  いつも通りじゃあない よな。
  
  保田のブレザーを借りて、
  ポケットの中に何か入っている 重みに触れた。
  …大丈夫だって、"落ちないように"しますから。 ]
 

(87) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 上から降ってくるものよりは、
  下に落ちている欠片の方が目立っていた、廊下。
  
  …踏みつけるのに一瞬躊躇ったけれど、
  他にどうしようもなくて、ぱきり。
  足元、気をつけないと
  自然と視線は 下の方へ向いて 一歩。

  あいつ何処に行ったんだ って
  考えてはいたけれど きっと、
  先に気付いたのは保田だった>>79>>80

  つられるように ふ、と顔を上げて
  ―― 気付いた。 ]
 

(88) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ なあ、橘。
  お前もしかして いつか行ったあの先に ]
 

(89) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル

  ―― 保田、…屋上!

 [ 叫ぶ。
  保田を導くのが落ちる欠片なら、
  ただ場所を示す声は、その背を押すように。 ]
 

(90) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   絶対、後で 行くから、
   あいつ、死なせないでくれ、
  
   ……、頼む

 [ 続いた声は ああこれも、きっと珍しく
  …震えていたんじゃあ ないかな。 ]
 

(91) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ 最初に閉じ込められた、俺の世界は、
  ―― 主が死んで 終わった。
  流しっぱなしのシャワーの下 赤色。
  手首を切って死んでいた絵都さん。

  詳細までは言わなかったけど、
  …俺 それを 世界の終わる方法を、橘に言った。
  言ってしまった。
  もしかしたらあいつ、とか
  そう思ってしまうのも 仕方ない だろ。

  後悔 なんだろうか。
  あの人は今でも大嫌いだけど
  …なんで と 思ってしまう程には
  確かに 家族だったんだよ。
  俺の 愛し方を間違えた たったひとり ]
 

(92) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


  [ 俺は 無くしたくなくて、 ]
 

(93) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― 俺は 一応 下もあたるけど。
   行ったら あいつ一発殴る。

 [ 前髪のカーテンの下、瞳は笑ってない。
  げきおこなんて可愛いものでも きっと無い。
  
  文化祭の平手なんて優しいぐらいに、
  らしくもない拳でも振ってやろうって
  決めていた* ]
 

(94) 2017/03/18(Sat) 13時半頃

【人】 酸味探し ドリベル

 ― 1F廊下 ―

 [ 階下に降りて。
  
  張り詰めた息を吐いてから、
  ブレザーと前髪の下 睨付けるみたいに、見渡す。
  
  予想はしていたけれど、
  一階も酷いもので、…そこで>>66

  急いている自分が間違っていると
  そう 思ってしまう程
  ゆっくり歩む後ろ姿。 ]
 

(95) 2017/03/18(Sat) 14時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   …… 入間?

 [ ブレザーを下ろして 脇で持ち直して、
  
  ―― 何 してんの?って
  そういう問いの、混じった呼びかけ。 ]
 

(96) 2017/03/18(Sat) 14時頃

酸味探し ドリベルは、メモを貼った。

2017/03/18(Sat) 14時頃


【人】 酸味探し ドリベル


 [ 気付いた>>99。 ]

 [ おはようの返事も返さないで、
  スマホを取り出している入間に向けて、
  淡々と。 ]
 

(107) 2017/03/18(Sat) 17時半頃

【人】 酸味探し ドリベル


   見たよ。
   …今、保田が上行ってる。
 
 [ ぱきり、ぱき、
  ガラス片を踏んで、入間の前に立つ。
  文化祭の時に止めて貰った前髪は、
  今はすっかり 壁になって。
  隙間から おんなのこ>>100の顔を 見ていた。

  入間は、言う。
  ―― やれること、なんか、
  多分きっと ないって ]
 

(108) 2017/03/18(Sat) 18時頃

【人】 酸味探し ドリベル


   ―― やれることなんか、俺も わかんねえよ
  

(109) 2017/03/18(Sat) 18時頃

【人】 酸味探し ドリベル


 [ ぽつり。

  探す なんて、
  保田に偉そうに言ったくせに、
  どうにかしねえとって言ったのに、
  やっぱり 正解が分からないんだ。
  
  …本当に。
  だって、ほら 最初があれだったから。
  死ね って 思った奴だから。
  今 ここで何ができるの?って聞かれたら、
  …上手く 答えは出せない。
  
  何で俺なんかが残ったんだって、
  そう思ってしまいもして、だけどさ。 ]
 

(110) 2017/03/18(Sat) 18時頃

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