241 The wonderful world -7days of KYRIE-
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…冷凍豚にしたらどうにかなるんじゃない?
美味しくないだろうけど。
[ 花屋の王子は特に遠慮も何も無いので。
ぱちん、と弾いた指先で遠くから凍らせようとして、
── 、舌打ち。
"生きて"居た頃と比べて出せる氷が小さすぎた。
どうやらハンデはあったらしい。 ]
[ 冷たい息を吐き、構わず礫を生み出す。
小さければ数打ちゃ当たるだろう。そんな風。
その数、45(0..100)x1程が、
一気に雑音に襲いかかって、── ]
……む、
[ …そりゃあ見事に全弾外した!
パートナーの前方で不服そうな顔をしたおとこの姿* ]
─ →マナ・マリンパーク前 ─
[一般的に、水族館は、
デートスポットして断られにくい場所、らしい。
なんでも館内が適温なので汗もかかず
冬場も遊園地等のように震える必要も無いからと。
底抜けに明るい、イルカの顔出し看板を横目に
パートナーを伴った俺はじり、じり と
ピグノイズを追い詰めつつあった。]
[追い詰められたピグノイズは
つぶらな瞳を潤ませてぴぎぴぎ鳴いている。
走り出そうとする前足は、威嚇して。]
… ふっ。観念しろ、ピグノイズ!!
[それから、男はピグを捕まえようと、
びょんとピグに飛びかかった!──【55(0..100)x1】]
── べしゃ!
[バッタよろしく飛んではみたが、
着地地点に獲物は居ない、空である。
お座りをする犬のような体制で
逃したピグノイズを仕留めようと姿を探せば、
そう遠くないところでぴぎぴぎ鳴いていた。
足にぐぐっと力を込めて、解放、
再度飛んで手を伸ばし─]
待てごらぁああああ!
[…そのいちいち叫ぶのをやめなさい。──【19(0..100)x1】]
— 盟海珈琲店 —
「ああ、いらっしゃい。」
[若いマスターが出迎えてくれる店内には、2人の客がカウンター席にいるのみ。
まったりした時間が過ぎて行くこの場所で、特に何か事件が発生しているわけでもなく。
しかし、店内の様子を伺っていると、分かることがいくつかあるだろう。
メニューを覗けば、デザートの「アプフェルシュトゥルーデル」に、横線が引かれている。
林檎を使ったこのデザートは現在注文できないらしい。
マスターに尋ねれば、次のような返事が返ってくる。]
「贔屓にしていた林檎の仕入れ先が、潰れてしまってね。
うちでは人気のメニューだったから残念だが、今は作れないんだ。
すぐにでも食べたいっていう、あちらのお客さんに出せないのが非常に申し訳なくてなあ……。」
(#11) 2018/05/22(Tue) 03時半頃
[そして、カウンターに座る2人の客のうち、小太りの男は腕組みをしている。]
「わざわざ足を運んだのに、何の収穫もない、話題のデザートも食えない。
憂鬱だ、まったく……。
どこを覗いてもありきたりな土産物ばかりで、面白くもない。
近頃のこの街は若者ウケを狙いすぎなんだ。
ああ、憂鬱だ。もっとこう、どことなく懐かしさを感じさせる逸品は無いものか。」
[一方、その隣の筋肉質の男は、溜め息混じりに珈琲を見下ろしている。]
「……アタシの名声も地に堕ちた。もう、田舎に帰り時かしらねェ……。
ポッと出のチャレンジャー、しかも女の子に負けるなんて、思ってもみなかったわ。
ハァ……。真っ黄っ黄のファッションも目に毒だと言われる始末。
こうしてジェネシスを知る者は誰もいなくなっていく……。
でもせめてこの街を去る前に、長い間の相棒だったエムブレムをもう一度見たいわ……。」
(#12) 2018/05/22(Tue) 03時半頃
[流れる時間もゆったりしているように感じる、純喫茶の中に満ちるささやかなネガティブの感情。
それは禁断ノイズがうろつく外に比べれば、気の抜けるものかもしれないが。
この空気を変えることができる鍵を、訪れた君たちは持っているだろうか?]
(#13) 2018/05/22(Tue) 03時半頃
[パートナーの吐息もものともせず
雑に飛び掛った男の突進も見事かわして
ピグノイズはつったかたー!と。
どこかへ見えなくなってしまった。]
…………
[俺はというと、水族館の入り口にて
地面に突っ伏して動かなくなっていた。
(生きてます)(死んだが)]
――ぐぞう…あのブタ、
なんか食いもんで釣ったりでもしないと
あの素早さ……今の俺には辛いものがある。
[参加者だったときは手足が燃えましたので
擬似的な身体強化も出来ていた。
試しに寝転んだまま掌に力を込めて開いてみると
灯ったのは可愛らしい掌サイズの炎。
ぽいっと放ろうものなら空中で消えた。儚い。
思えばパートナーも不服そうにしていた。
今までより確かにサイキックが弱体化している。]
[―だが、確かにまだ炎は消えていなかった。
内側で燃え続けている。]
仕方がねぇな…。
こうなりゃ生身とこれでやれるだけやるか。
[よいしょ、と身体を起こして
土がついていれば軽く払う。
それから、いつものようにパートナーの傍に行って
作戦会議を始めよう。]*
— バナナストア —
「やあ、いらっしゃい。
今はマブスラ大会も終わって人の入りも落ち着いているから……サービスしちゃうよ。
え? バナナエムブレム?」
[>>211>>261来客対応をする爽やかなお兄さんに、バナナエムブレムのことを尋ねれば、
それについて教えてくれただろう。]
「うちのロゴが入った紋章ね。真のマブスラーに渡す決まりになっているやつだ。
君たちも相当なマニアのようだね……ふふふ。
こないだのイエローマンの連勝記録は凄かったけど、一度負けてからボロボロに崩れちゃったし、
結局誰にも渡せないまま大会が終わっちゃったんだよねー。
欲しいかい?
まあ、君たちが真のマブスラーだと証明できるのならあげてもいいけど。
そうだな……条件を出そう。
マブスラレベル【140】の僕に勝てたら……で、どうだい?」
(#14) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
[時を同じくして、街の中ではまたしてもバッジに関しての噂話が広まり始める。]
「おい、知ってるか!?
プシュケーランドのカラオケでキャンペーンやってんだけど、
80点以上を出した人に「ベンケイ」がプレゼントされるってよ!」
「ねえ聞いて聞いて!
プシュケーランドのクレーンゲームの景品が入れ替わったの!
今日は「ロリータテール」と「イケメンミサイル」が取り放題だって!」
(#15) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
/*
以下、バッジに設定されているレベル(更新)
ホーリーバッジ:【5】
クリムゾン:【8】
SMILE:【9】
わくわくハート:【10】
ウシワカ:【12】(ベンケイと同時所持で【24】)
ロリータテール:【13】
焼・肉・定・食:【15】
イケメンミサイル:【16】
デビルティアーズ:【17】
鎧龍王X:【40】
ベンケイ:【11】(ウシワカと同時所持で【22】)
(#16) 2018/05/22(Tue) 21時半頃
[ 豚という生き物は、
自分たちが想像するより
ずぅっと素早いのかも知れない。
パートナーの健闘もむなしく、
冷凍豚を逃れたノイズは何処かへ行ってしまった。
多分もう追いつかないな、と、
参加者"だった"ころより幾分か温くなった頭で考える。
指先を口元に添えて、
隣のパートナーを碧でちら、と見た後、 ]
── 虱潰ししかないんじゃないかなあ…
[ 作戦会議と言っても、取れる手などこんなもの* ]
── → 南エリア ──
[ 歩いて、漸く知る。
"生きていた"頃の街は、
……少なくともこの白いおとこが
二度目の死を迎えるまでは。
こんな、戦闘に関してはてんで素人の
花屋ですら分かるほど、空気が張っていなかった。
まさしく幽霊みたいな身体の目の前を通っていく
黒いけものたちを送りながら、
……喰われていく参加者達を遠くに見ながら、 ]
本当に何がしたいんだろう、あのひと
勝手に参加させておいて、勝手に殺して、
……死神って何様なんだろうね。
神なんて、名乗れるの?
[ ぽつぽつ、呟く。声の届かないゲームマスター様へ。
まさか庭園で裁かれたなんて、
そんなこと、知る由も無いおとこは好き勝手。
返事があったかどうか、
会話すらかき消されるかも知れない咆哮、
……狼飛び交う南エリアの木徳図書館。
ふ、と、碧が植木の隅を覗き込めば、 ]
[ ……つぶらなひとみと、ばっちり。
きっと恐らく、35(0..100)x1秒ほど見つめ合い。 ]
[ ─── ぴゃっ、と 逃げられた。
……敗者復活を諦めかけたのはここだけの話。 ]
[聡明なパートナーとの作戦会議は一言で終わり
おっシンプルで分かりやすいと頷いた。
操作はまず足から、歩いていると
忙しなく走り回るのは見たことのある顔。
─生きていた、昨日の自分を思い出しながら
がんばれよ と小さくエールを送った。]
─ →南エリア ─
…何なんだろう、な。
死神の個体差というよりは
生きていた時の経験がそうさせる、…とか。
あ、でもヒントくれたりする死神もいたぞ。
[ほら前に話したウシコ。と補足して。
ばうわう ばうわうと狼の合コンかというくらいうるさい、
何でこいつらこんなに元気なんだ、
耳がキーンってなるだろ!と怒り気味に
あちこちの藪を暴いていると
パートナーの側から飛び出してきたノイズが
こちらをじっ…と見詰めている。]
……る、るーるるる
るーるるるーーるーーー…………
[そっとしゃがみこんで、
地面すれすれで指を面白げに動かす。
興味を引かれたか、一歩、また一歩とノイズが近寄ってきて
手が届きそうという距離で───へっ【82(0..100)x1】]
っっとったどーーーー!!!!!ゲッホゲホ
[くしゃみの続きは口の中で爆発したものの
無事ピグノイズを抱き上げてがっちりホールド!
捕まえた!捕まえた!!と見せに行けば
腕の中でぴぎぴぎと暴れられて。
悲しいけど、倒さなきゃいけないんだよな…と
逆さまにしたピグノイズをパートナーに差し出せば
一思いに倒してくれただろう。]*
— 盟海珈琲店 —
[>>199林檎を貰ったマスターはその色つやを確認し、満足げに頷いた。]
「ああ、これがあれば今日オーダーされた分は間に合うよ。
ありがとう。また今度来てくれたら、最高のシュトゥルーデルをご馳走しよう。」
[>>195女の子に反論もできず、俯く角度が更に増した筋肉質の男は、
>>204ジェネシストークに花を咲かせてちょっとだけ回復していた。]
「まさかアナタ……知ってるの? 黄老師を。
信じられない……まだそんな人がいるなんて……奇跡ね……。
そうね、アタシはジェネシスの世界に戻るのが良いのかもね。
ウォークライダンスを踊って、モーニングスターを振るう……。
生きるか死ぬかのジェネラルジェネレータージェネレーション-ジェネレーションギャップ……。
ええ、やりましょう! 来週にでも!
マスター、ヤクルトちょうだい!」
[……あくまでも、ちょっとだけ、である。]
(#17) 2018/05/22(Tue) 23時頃
[そして小太りの男は、>>214>>215
別の少女の説教を受けて目を丸くし、何を言い返そうとしたら、
カルタを優しく叩き付けられて黙る。
無言でそれを一枚一枚めくり、そこに刻まれた歴史を涙し——]
「おまえさん、いったいこれをどこで……。
いや、……わしの努力不足……か。
マスター、麦ジュースをくれ。」
「かしこまり。
ついでにアップルシュトゥルーデルも焼き上がるまで、くつろいでいるだろう?」
「ああ……。」
[シトラスミントの溜め息を吐いた後、しみじみとそこで飲んでいただろう。]
(#18) 2018/05/22(Tue) 23時頃
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