人狼議事


191 The wonderful world -7 days of MORI-

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[僕の気配は“夜羽 仙寿”のものに似ていたかもしれませんが、
この空間では僕はただのコンポーザーという、高みにある存在。
僕の姿を正しく認識できる者は、限られるでしょう。

興味深そうに彼らの声を聞きながら、
やがて、ミタマ電機の方面へ姿を眩まします。

追ってきてください、とでも言わんばかりに。*]



今更は今更だけど、こう…人を呪わば穴二つって言うしさ。
その……

うわっ。

[+30 ピンポイントで聞こえてくる影の声。
皆方の背後に隠れて顔を出す。]

……今の、が。
その…コンポーザーってやつ?
なんか、声が響いてきたけど…

[気配を探るが、正確な位置はわからない。
皆方に、わかるかどうか尋ねるように目を合わせた。]




 別に穴におちよーと、ドブにはまろーとかまわねーよ。
 洗えばいい話だ。

[物騒の顔のまま、コンポーザーたるものの話が聴こえてくれば、
 耳を傾けることは傾けるけれど]


メモを貼った。


 コンポーザーになれば、
 このモリ区は操り放題ってわけが。
 はーん。悪くないねぇ。

[表面的にはそういいつつ、 視線は、その孫娘、そして、圭一へ。*]


孫娘って誰だ。違うよ。




……………。
最初から、わかってドブにはまる必要なんてない。

[話を聞きながら、皆方の服の裾を掴んで俯く。
声のトーンはやや固く、泣きそうにも見える表情。]


 ふぅん。
 それは、お前がコンポーザーになるっていうことかぁ?

 俺がなったら絶対殺すからな?

[裾捕まえれて引っ張られた。
 言葉は念を押すように]



………。コンポーザーとか、そんなのどうでもいい。
俺は輝にいを生き返らせたい。
でも……犯罪者にはしたくない。

それだけなのに、なんでわかんないんだよ…。

[多分この流れは良くない。理性ではわかっている。
わかっていても、言葉が上手く制御できない。
だから、裾をしっかり握ったままで。
自分の考えを伝えるしかなかった。]


………まずは、コンポーザー、探さないといけねーだろ。
車、手に入れようか。

[視線を伏せたまま。
皆方にそう申し出た。]



 わかるか。

 あのなぁ、俺の心配をする必要はないの。
 犯罪者にしたくない?
 残念ながら、犯罪者になってなくても地獄に落ちてる気しかしないさ。

 つーか、俺が同じ目にあっても、まぁ、お前はそれでもアイツとなかよししていくってことか?
 おめでたいな。


 ―――……


─とある春の話─

[春はあけぼの。ようよう白くなりゆく
オフィスはすこしあかりて、あおいだちたるモニターの
しずかにかたまりたる。]

 
[丸まりきった猫背に乾いた笑いを浮かべて、朝を迎える。
納期まで時間がないっていうのに、何止まってくれちゃってんの…。

マジ、神は俺になんの恨みがあってこんな試練を…。]

[しかも、大家に呼ばれてるんだった。
飯くれるのはありがたいけど、こちとら
四六時中仕事してるんだっつーの。]

 お前の韓流ドラマのことでいつもいつも
 呼びつけんじゃねーよ!

[思わず心の声が出てしまったが用事はそれではなかった。]


[あれよあれよという間に、でっけートリを押し付けられてしまって俺は途方に暮れた…──がとりあえず持って帰った仕事をすることにした。現実逃避を決め込むことにしたのだ。]

[段々と俺は学ぶ。
反応をしても、しても。
こいつの欲求は終わることはない。]

[それなりに世話をしてやってはいたけど
(自分では話半分な自覚なんてない)
こいつは満足するどころか飽きることなく
求めてくる。全く、人の時間は無限だと思っているのか。]




[春の終わりに終わりのない構って病に
     俺の短い堪忍袋の緒が切れた。]
 
 


─とある夏の話─

[夏は夜。月のころはさらなり、やみもなほ
ブルーライトの多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ずっとうち光りて行くもむなし。
バグなど出るもむなし。]

[どっかのアプリのパクリみてーな企画が通って
適当にこなす傍ら、社長が昼間の空調を浮かそう
と言うから夜仕事することになった。]

[それなりに暇だから、と始めたフィリップの言葉覚え。
うまく行けば小遣い稼げるかなーと思えば
普段よりは愛想よく笑いかけてやる。

そうすると、馬鹿のひとつ覚えみたいに言葉を喋るもんだから
俺は端末のレンズを向ける。]



[ヒトの真似事するインコを見ると
言わされてる感満載の彼にわずかばかりの憐憫を。

他の大多数は下心だ。

なんたって、言わせてるのは他でもない、この俺。

そんなことを賢しく察したのか
いつしかフィリップはレンズの前で物言わぬ置物と化した。]
 




[夏の終わりにわずかばかりの憐憫の残りがそっくりそのまま怒りに変わった。]

 


─とある秋の話─

[秋は夕暮れ。夕日のさして画面の反射したるに
間借りの寝どころへ行くとて、三時四時
二日三日など飛び戻るさへ哀れなり。]

[急に仕事が増えた。まあそれは良いことなのだが
大して高くもない報酬を振りかざして相手は
傍若無人に納期を変え注文を変え。

納期の迫った焦りから発注ミスやメールの確認ミスが続く。
周りの足場がぼろぼろとなくなっていくような。
手詰まり感に息が詰まる。

仕事をしなくては、やればやるほど首が締まるような思いだが
それでも仕事をしなければ挽回はあり得ない。

進むしかないのだ。]
 


メモを貼った。


…………輝にいが、同じ目にあったら…
……………………。

[ 
思い切り、反論できない問いが来た。
もし自分が死に掛けていて。
もし、それを狙う皆方が殺されたら。

あぁ、そうだ。
綺麗ごとなんてきっと、言えない。
自分も、その相手を狙うだろうなと。
そんな事が、容易に想像がついて。

でも、今の皆方は止めないといけないと。
適切に誘導できるよう、言葉を飾ろうと懸命に考えて。]



…本人、ぶっ殺になる。きっと。

[俯き、背中をむいてぼそりと答える。
若輩者には、結局、本心を告げる事しかできなかった。*]



[疲れて自宅に戻ると期待を内に孕んでいるなど気づきもしないうちから、件の言葉を受け取る。この男にとって一番の地雷。

この春からずっと抱えていた細やかな不満が
たまりにたまって、この小さな穴から勢いよく噴出するのだ。]

[激昂のまま酷い言葉を口にする。
けれど頭の中ではもっとひどい言葉を思い浮かべていた。
預かった命を、俺は自分の人生の荷物としか思っていなかった。]
 




[秋の終わりに苛立ちを通り越して無関心を決め込んだ。]
 
 


─とある冬の話─

[冬はつとめて。デバッグ作業はいふべきにもあらず
データのいと白きも、またさらでもいとむなしに
納期など急ぎこなして、取引先わたるも、いとつきづきし。]

[寒いと思って暖房をつけてやったがために
家にいないにも関わらず光熱費はかさむ。

全くもって無駄だ。俺は命をすり減らして
あいつの暖房代を払っているのかと思うとまた虚しい。]

[そういえば最近大してフィリップに構ってねーな。
はー、インコって後何年くらい生きるんだろ。
そんなことを思って、こたつで寝て風邪ひいてを
繰り返している間に冬は過ぎていった。]

[冬の終わりにまた春を知る。
少なくともフィリップは春よりは抜け毛が増えたし
目つきが声がどこか刺々しい気すらした。]


本人を殺しても、アイツへの報復にはならないさ。

[それは、つまり狙うのは、その相棒]

俺は、俺が死んだところで、
自分がロクでもないから、あっさり受け入れるさ。

だが、お前が殺された。

これは、許せない。
アイツにも同じ目に遭ってもらう。

[自分たちの立場でも、モリ区は視認できる。
となれば、コンポーザーを追うしかない]


俺をとめたいなら、
お前も頑張るんだな。

[それは、コンポーザー戦では、最終的には個人戦になることを意味している。]


メモを貼った。


[ぼわりと霞のような意識が浮上して
またかつてのトリの形を作ったのは
聞いたことのある叫び声が聞こえたから]

[ぱちり、目を開く。]

[裂けたはずの眼球は元に戻ったのか

視覚情報を伝達しているようだ。]


フィ、リッ……プ?

[命の叫びとも呼べるその言葉を
ぼんやりとした頭の端に留めて。


俺、あいつに言ったっけ?


「一緒にいる時間、増やしてくれる」
考えがテレパシーでダダ漏れていたことを
寿はまだ気づいていない。]


[追って、フラッシュバックする映像はゲームに負ける直前。
コマ送りのように笑顔で口を開く俺の姿と
横から大口開けて飛び込んでくる鮫のノイズと。

それは俺ではなくフィリップで。
彼が喰われて、このサバイバルゲームに敗北したこととなった。]

バカヤロウ……!
アンナメニアッテ マダヤルノカ?

[零れた想いは彼には届いたのだろうか。]




―――!?

[皆方は、多分頭に血が上っている。
今、議論するのは火に油を注ぐのではないか。
そんな事を考え始めていたとき。

 生命力に溢れていた叔父があっさり、生に見切りをつけていた事にとても驚いた。
思っていた前提からして間違え。
 最初から、彼のゲームを遂行する原動力は相方の自分で。
だからこそ、そこまでの怒りを顕にしているのだと思い知る。]



……頑張るよ。
…輝にいがその…つもりなら…
それはもう………全力、以上で頑張る…さ。

[皆方の感情が良くない方向へ向かっている事はわかる。
わかっているけど、自分の言葉では届かないし、手を伸ばしても止められそうもない。
無力感に、声が揺れて目頭が熱くなる。]


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