278 冷たい校舎村8
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
しおりちゃん、やばいね。
[ こんばんは、お元気ですか。
あたしはそのまま返してしまう。
他に言葉もあまりない。
多分、状況も、自殺したって現実の事実も、
その他、言葉に表せないなにもかもをひっくるめて、
やばい。 ]
[ 現実世界はどうあったって
あたしたちに優しくない、って、思いませんか。 ]
[ あたしはぐるぐる巻きのマフラーに埋もれたまま、
コンポタを持つ喜多仲君のところまで歩む。
うぇいうぇい×ノリが続くまでの挨拶は、
きっとお互い気分じゃないね。
スマイルはタダだし、
これでいいってことにしましょう。
あたしのスマイルは演技指導のいらないもの、
……だと思います、脚本先生。
少なくとも今はね。まだぎりぎりね。 ]
[ 映画とかであるよね、こういうの。
文字だけの話ならいくらでも見られる。作品の一部。
キャラクターや展開を色づけるためのもの。
あたしは特に震えることもなく、
"あと一時間ぐらい経てば終わるんだな"なんて、
エンドロールの瞬間を惜しんで、
チュロス咥えたまんま、眺めていられる。 ]
[ あたしはやってもらう分には、そりゃあ。
ありがたく受け取ってしまうにんげんだから、
大人しく解かれましょう。
暖かいよこのマフラー。ヒーローの色です。
コンポタそのままだね。
これが終わったらゆっくり飲んでください。
あたしはおしるこでも買おうかな。 ]
……なんか、終わるの 怖いなって思って、
そしたら、走っちゃった って、いうか。
[ 何が、とは、言わなかった。
フツーそうだよね、って、言えなかったよ。
いつかあたしが熱弁したうちに、
"この話終わるの嫌だね"って、
そういうものもあったと思うけれど。
なんだろね、あの時みたいに、
外の空気は熱気に包まれてなかったし、
むしろ、寒すぎて、冷たすぎる。 ]
[ カンカクテキな感想だと笑いますか。
笑えないかな、こんな状況。
冷たい息を吐きながら呟いて、
すこし、遠く。
……ああ、生きてるあの子がいたから、
声はかからなくても、空いている両手を軽く振って、
あたしと喜多仲君、
ふたりぶんの挨拶を送ろう。 ]*
[ 愛宮心乃の寝起きはいつもと違う
ミュージックなんて聞こえない無音の目覚め。
嫌な汗をかいているのが分かる。
滲んだ額を、パジャマの袖で拭った。
台所へ降りて、冷蔵庫を開けた。
ちょっとつまめるもの、……見当たらない。
コップ一杯の水を喉に流し込んでから、
コートを羽織り、近所にコンビニへ歩き出していた。 ]
[ 夢占いをしたら、どんな結果になるんだろう?
結局、あの校舎の主は誰だったのか。
答え合わせがままならない状態で、
追い出されてしまった、不思議な世界だった。
……もしかしたら、己の内に秘めていた感情が、
しらずしらずのうちに見せた、単なる夢だったなら、
いいのに─── って思っていた。 ]
[ 愛宮心乃は歩きスマホはやっぱりしない人間だった。
だけれど、ちょっと出かけるって時に、
念のためスマホを持ち歩くのは、現代人ゆえ。
コンビニのレジに並んでいる間、
ふと、ぴかぴか通知が光ってるのに気づいたら、
開いてみないわけがないんだよね。
……見覚えのあるメール。
続いて届いてたのは、なっちゃんから。 ]
[ あの、増築されたぐちゃぐちゃな校舎。
しおりちゃんの頭の中だったんだ、って呟いた。
どうしよう、って思って、
コンビニのおにぎりコーナーにいた。
夜だからか、種類はほとんどなくって、
昆布をひとつ選んで、ビニール袋を揺らしながら、
愛宮心乃は、走っていた。
ついさっきまでも、走ってた気がするけど
身体はまだ、心乃にしては軽くって、
ぜえはあしながら、病院まで走っていた。
……自転車とか、親に送ってもらったりとか、
そういう頭がなくって、ただ。走っていた。 ]
[ もう、だめだ── って思ったら、
ようやく病院のエントランスが見えてくる。
呼吸を整えるため、走るのは一旦終了。
深呼吸をしながら、エントランスまで歩き始める。
このときに、まだ自販機の下に人影は見えたかな。* ]
── 現在:病院前 ──
[ お元気ですか?元気じゃないね。
元気だったらチョーヤバいね。逆に。
今の状況で元気な人がいるって言うなら
教えてほしいな。と郁斗は思う。
やばい。って、かわいい。と同じくらい
ふり幅のある言葉でしかないけれど、
どうしたって、やばい。としか言えない。
ボキャブラリー貧困?知ってる。
別に良くね? ]
[ じゃあ夢の世界が優しいだけかっていうと、
……うーん。どうだろ?(笑) ]
[ マフラーを片手で解く。こと82(0..100)x1秒。
適当にぐるぐるって巻きなおす。
おしゃれさ?何それ美味しいの?ってふうに。
片手で綺麗に巻けるほど、郁斗は器用じゃない。
でも首が締まるよりマシ。じゃないかな。
びっくりするくらいストレートな髪の毛が
マフラーの下から露になって、
また緩いカーブを描いていく。
マジ髪綺麗だよね〜(笑)って、
こんな状況じゃなければ言ったんだけど。 ]
[ たぶん、紙と舞台の上の世界が一番優しい。
消しゴムだって使えるし。
練習だって出来るし。
…………でも、もう終わっちゃったね。 ]
終わ、……そっかあ。
[ 終わり。って単語すら、ちょっと怯んだ。
なんたって、怖い。
その意見に同意しかなかった。
脚本を語るまなはだいたいハイテンション。
だった、ので。いつもと違う雰囲気で、
それすらも郁斗は、足元がぐらつく気がする。 ]
まぁ、も〜病院ついたし、
ゆっくりしなよ。
おれたちたぶん、待つしかできないし。
[ さっき言うのをやめたっていうのに、
つい口に出してしまった。残念ながら。
どうしようもない事実だった。
紫織は自殺未遂を起こして、それは過去で、
現実の過去はどうにも書き換えられない。
し、夢から醒めてしまった自分たちは
もう声を掛けることなんて、できない。 ]
[ コンポタの缶にかぶさる白い息を眺めてたら、
まなが手を振ったので、そっちを見た。
千夏だった。あの夢にもいた。
自分も軽く手を振って、そうしたら
心乃の姿も見えた。また手を振る。
続々と集まってくるクラスメイトは
なんなんだろうな。何もできないのに。
なんにもできないけど、こういう時って
無駄に、足掻いちゃうよな。と郁斗は思って、
人数は増えたのに、物寂しい気持ちだ。 ]
おはよ〜、心乃ちゃん。
……おにぎりぃ?いいなあ、おなか減った。
[ コンビニの袋がぶら下がっているのを見て
郁斗はそう言ってみる。
半分以上、ウソだった。おなか減ってない。
ただ会話していたいだけだった。
そもそも、おはよう。って挨拶自体
相応しいのかは分からない。
いつも動かしている頭の、四割くらいしか
上手に働いていない気がした。 ]*
[ 夢の世界は、どうだったんでしょうね。
なっちゃんのマネキンはやばかったし、
辰美君の片手もたいへんやばかったし、
ぐちゃぐちゃに増えた学校もやばかったから、
………… 優しいだけじゃないですかね?(笑) ]
[ 一番優しくて、一番夢中になった、
あの、紙と舞台の上の世界は、もう、終わっちゃったね。 ]
[ ぐるぐる。長いもの(物理)に巻かれている。
エントランスと街灯と、それから自販機と、
少しのあかりに照らされた赤いマフラーは、
ちょっと目立つ。
おしゃれは多分、フツーにそこそこ?
気にしないひとでも、ありがたく巻かれましょう。
あたりまえのことです。おしゃれと命の天秤。
あたしの髪がまっすぐになったり、
カーブになったり忙しくて、ちょっとだけ笑った。
ありがと、って、ぽつり。 ]
[ すき きらい はフツーにあるから。
短いより長い方がすき、って、
そういう理由の、あたしの髪。
いつもの調子だったら、
ありがと〜(笑)で返すぐらいの、
……そういう、軽いやりとりが、
あったのかもしれないけど、
やばいね、あたしたち。やばいね、いつもより。
ずっとこれ言ってるなあ。もう。
他に見つからないじゃん。状況。 ]
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る