278 冷たい校舎村8
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……え。
[思わず、呆けたような声が出た。 それは颯真にはあまりにも似つかわしくない 台詞だったからだ。
俺には「消える」と「死ぬ」に 何の違いがあるのか分からなかった。
それってつまり、 死にたいってことじゃあないのか]
(521) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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[疑問符が次々に脳裏をかすめて 俺が答えに窮しているうちに、 颯真はくるりと踵を返す。
逃げるように走り去ろうとする颯真の手を、 反射的に掴んだ>>512]
……待ってくれ。
[引き留めたものの、上手い台詞が思いつかない]
(522) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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[――沈黙。
焦って、手に汗が滲んで。しばしの躊躇の後に。 俺は観念してストレートに気持ちを 颯真へぶつけることにする]
……俺、おまえと高校からの付き合いだし。 クラスでの明るいおまえしか知らないし。 颯真がなに抱えてるか想像もできねーけど。
(523) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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消えんなよ。
この訳わかんない校舎を一緒に脱出して、 ついでにいっしょに高校卒業しようぜ。
頷くまで……手、離さねえ……から。
[最後の方は、照れくさくて ぼそぼそとした声になってしまった]
(524) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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[中学の頃、女子相手だったら もっとスマートに決められたのになあ]
(525) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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[颯真は頷いてくれただろうか。 それとも手を振り払っただろうか。
いずれにせよ、 俺らは手分けして校舎を探索するために 別々の方向へと歩き出す。
冷気の漂う廊下をひとり、 足音を立てながら彷徨い歩く]**
(526) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/19(Fri) 02時頃
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――回想:文化祭後、ファーストフード店――
えー、そう?
[ 優しすぎ、なんて評を頂き>>343、首を傾げる。 これくらい普通じゃね?と思っていた。 口に出すと、じゃあそう思ってない奴は普通以下のひどい奴、って思ってることになりそうなので、言わなかったけど。
ちなみに、カップルに見えるかも、なんてことは大して思っていない。いやだって怜ちゃん男だし。中身とか声とか普通に男ですし。
控えめに笑う姿を見て内心、「ウワッかわいい」とは思うけど、男友達に「カッコイイ」と思うのと似た感覚で、ドキッとはしないし。]
(527) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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フツーのオトコノコにも色々あるんですぅー。
[ 彼女作れば、と言う言葉に微妙に視線を逸らしつつ、 ずごー、とシェイクをすする。 見た目や性格はちゃんと男の子ですけどね、フツーじゃない部分があるんですよ。 言えないけど。]
まー、確かにそうだけどさ。 んー……まあ、考えとくよ。
てか何だよその口調。中国人か!
[ 怜の恋愛アドバイス>>347に頷きはするけど、ちょっと適当な返事になってしまったかもしれない。 善処します。考えます。うん。結局「いいえ」になりそうだけど。 尚ツッコむことは忘れなかった。 (笑)を語尾につけつつ。]
(528) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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まあ、コクられたことはある、ぶっちゃけ。 付き合ってから好きになるみたいなパターンもあるのはそうだと思うけどお……んー、んー……
[ 話>>349はちゃんと聞いてるよ。 その通りだとも思ってるよ、ちゃんと。 でも、返事はやっぱり曖昧になってしまっていた。 もしかしたらちょっと嫌な気持ちになったかも。 ごめんって。]
(529) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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[ 告白されたことは何度かある。 呼び出されてさ、好きです、付き合ってください、って。 見た目が可愛い子もいた。性格良さそうな子もいた。 どっちも持ってる子だっていた。 もし付き合ってたら、好きになれてたかもね。
でもさ、両想いになって。 思いがどんどん強くなってってからさ。 “僕”が居ることが分かったら、どうなるよ? “俺”はあくまで、連城颯真の半分で。 それどころか、いつか、全部“僕”になって、 俺は消えちゃうかもしれない。 むしろ、そうすべきなんじゃないか、って思ってる。
そんな風に思っててさ、付き合えるわけ、ないじゃん]
(530) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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……あはは。そーだな。 一度しかねえし、いつ終わるかも分かんねえもん。 せいぜい後悔しねえように、楽しく生きるわ!
[ 怜ちゃんの言葉>>350に、 そう言って笑い返したけど、 ちゃんと笑えてただろうか。 いつも通りに、笑えてたらいいな*]
(531) 2020/06/19(Fri) 02時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2020/06/19(Fri) 02時頃
CC レイは、メモを貼った。
2020/06/19(Fri) 02時半頃
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──現在/購買──
[ 泣かない努力はしてた。 って、礼一郎は言い張るだろう。
声を震わせることなく、 もしも声を出せたならの話。
礼一郎は自信がないから、 絆創膏をまっすぐ、正しく、 貼り付けることに意識を向けた。
ひとりで貼るの難しいもんな。 怒鳴り散らしたあとだったけど、 痛まないようそうっと剥がした。]
(532) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ それはたぶん、というか、 礼一郎としてはこういうとき、 やさしくしたいとふつうに思ってる。 それだけの話。あたりまえのこと。]
(533) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 怒っていいって言わなかった?>>387
取引みたいに差し出されたら、 礼一郎だって、そりゃ怒るさ。
……怒ってんだよ。 ただ、やましいことが多すぎて、 あ、言う資格ないなって思う。
そういう瞬間が礼一郎はいやで、 だから、こんなことになってる。]
(534) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 何も言わずに最後まで聞いてくれたこと、 礼一郎は感謝してるよ。ありがとう。]
(535) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ ……うん、そう思ったのは、 礼一郎のほう。だったはずだけど、 聞こえるの、おかしいよな。>>494
意気地なしの礼一郎が、 そんな現実逃避をしている間に、 強い力に、引っ張られる。
……襟首つかまれるとか、 礼一郎の人生にはなかったもんだから、 とっさには何が起きたかわからなくて、]
(536) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 手。って礼一郎は思った。 違うほうの手だった。よかった。 ……よくねえ、なんもよくないけど。]
(537) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ のぞき込まれている。 恥ずかしいから、そんなに見ないでほしかった。]
(538) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ ……嘘、]
(539) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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浅ましいよなあ、礼一郎ってば。 ちょっと安心してんじゃねーよ。
(540) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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引くわ。 って、立ち去られなくて、 かけてもらえる言葉があって、 よかった。とか、思ってんじゃねーよ。 ……どうせ、ほんとはさあ、
(541) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ ……ごめん、ごちゃごちゃうるせえよな。]
(542) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 頭の中がもうずっとうるさくて、 今もやっぱりそうなんだけどさ、
礼一郎の知ってる辰美が、 ふだんしゃべる言葉の、100日分くらい。 ……わかんないけど、たくさん、 窓の外の雪みたく降り注いでくる。
礼一郎は強張った表情のまま、 目を見開いてそれを聞いては、
ひとつひとつ、噛みしめて、 解釈して、いろんなことを思った。]
(543) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ そうだな。礼一郎は偏ってるし、 妹が食わせてもらえてるわけがない。 そういうもんだよ。昔からそう。
辰美の兄が、今どんな形をしてるのか、 礼一郎は全然知らないなあ。 聞いたら、教えてくれたんだろうか。
嫌いなものを好きになる方法なんて、 この世には存在しないんだと思う。
つらつらと考えながら、 礼一郎はずっと、予防線みたいな、 否定の声を、自分の中に聞いている。]
(544) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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だって、そうでもしなきゃ、 すぐ良い子ぶっちゃうんだよね。 寝ても覚めても、頭の中でも。
(545) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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…………、
(546) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ ……あ。って、 なんか一瞬、思考がクリアになって、]
(547) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 辰美幸俊が泣いている。>>500]
(548) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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[ 馬鹿になんかしてねえ。 ──って、礼一郎は言おうとして、
そいつがあんまり見たことないような、 怒ったとか、……傷ついたとか? そういう顔をしているもんだから、
一瞬、いったん、口をつぐんだ。 でも、やっぱり黙ってられなくて、
口を開く。あ、苦しい。 息を吸う。ちゃんと声を出せるだろうか。 ……とか、考える余裕もなくて、]
(549) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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──そんなの、 そんなの、引き合いに出されて、 あんなふうに差し出されたって、 わかったよって、言えるわけねえだろ! おまえが、自分のこと、あんな、 ……おまえに、あんなふうに言われて、 嬉しいわけ、ねえだろ!
あんなふうにマジな話、 しようとしてんじゃねえよ! 馬鹿にしてんのかよ、嬉しくねえよ。
なんでわかんねえんだよ……
(550) 2020/06/19(Fri) 02時半頃
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