278 冷たい校舎村8
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ソーマはどう思う? たぶんさ、 俺らの中にいるんだよな、こいつ。
[ おまえか? おまえだろ。みたいな、 詰問とか犯人捜しは趣味じゃないけどさ、
隣のこいつの可能性もあるのかあ。 って礼一郎は思ったりもしたけど、 礼一郎と違ってちょっとスッキリしたよな、 晴れやかな顔をしているようにも思える。
そうならいいんだけどな。 ……って、礼一郎は内心で思う。友人として。*]
(380) 2020/06/21(Sun) 09時半頃
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――現在/廊下――
あー…………。 愛宮な、 地下の家庭科室でマネキンになってる。
[悪意、はないのだけれど、 事実は事実として伝えておかねばならないだろう。 愛宮を見たかと問われれば、辰美はそう答える。
いつも通り、に見えて福住は やはりほんの少し暗いように見え 無理もないかと辰美はその表情を見ているのだけれど]
(381) 2020/06/21(Sun) 11時半頃
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俺もそれ見た。……何度見たってへこむよな。 ……あとは?
…………なるほど。まあそりゃ、寂しい感じか。 お疲れ。
[価値観の相違を感じてへこんでいる。 なるほどな、と一旦相槌を打って、>>375 辰美は?と聞かれたので 辰美は無表情で右手でVサインを作ってみせた。]
(382) 2020/06/21(Sun) 11時半頃
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俺も歩き疲れはしたけどな。へーき。
……てのは強がりだけど。 まあ、やっぱクラスメイトがマネキンになってると そこそこ来る。でも、そりゃお互いそうだろ。
[Vサインをやめてため息一つ零す。>>376 福住の顔を見つめ返して、肩を竦めて首を横に振る。 てか、と、直前に微妙に濁された方へ話を戻した。]
(383) 2020/06/21(Sun) 11時半頃
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てか、仲いいと思ってたやつって、……誰? 氷室あたり? そういやあいつ女装やめたよな。
言いたくねえならいいけど、話くらいなら聞くよ。
[今残っている面子でことさらに福住と 仲がいい相手、というと、氷室の顔が浮かぶ。
あいつなんかやらかしたのかな、と そう思いながら辰美は問うが 話すかどうかは福住の自由だ。**]
(384) 2020/06/21(Sun) 11時半頃
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―― 現在:廊下 ――
[ それは全くの予想外で、 誠香は思わず固まった。 心乃がマネキンになっている。>>381
既に何人もクラスメイト達が マネキンに代わってしまったのを見てきた。 だから、心乃がそうなってしまう可能性だって もちろんあったのに、 誠香はそんなこと全然考えていなかったのだ ]
そっか。ここのんまで。 女の子、僕としおちゃんだけになっちゃったよ……。
[ 不意打ち過ぎて呆然とした誠香は、 はは、と乾いた笑いをこぼした ]
(385) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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[ 辰美も昇降口のまなを確認済みだった。>>382 へこむよな、と言われてうんと頷く。 先に帰っただけだと誠香は信じているけれど、 感情はなかなかついていかない ]
まなっちとも、ここのんとも、 僕、「またあとで」って言ったんだよ。 どうせ寝る時には保健室集合だし。 すぐ後にまた会えると思ってたんだ。
[ 辰美は口数はあまり多くないけれど、 話を促すのが上手いと誠香は思う。 ぽつりぽつりと思っていることを、 しゃべらされてしまう感じがする。 顔が暗い原因としては、 まなの案件だけで十分だったのに、 もう一つの理由の方も話してしまったし、 寂しい感じ、と指摘されて、素直に頷いてしまった。 お疲れ、という労いが、なんだか染みた ]
(386) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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いやわかんないよ!
[ 無表情のVサインにはツッコみますが ]
ちょっと面白いから写真撮ってやろうか! あっ、ここで撮った写真って 元の世界には持って帰れないのかな!?
[ 全力でツッコんでから、 強がりを認める発言に、>>383 だよな、と頷いた ]
そりゃそうだ。 色々わけわかってないし。 この状況で元気溌剌すっきり爽やかなんてやつがいたら、 そいつの方がまともじゃないな。
[ しみじみとそう言ってから、 でも、と重々しく言った ]
(387) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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さっきのVサインはちょっと面白かった。
[ 大事なことなので二回言いました ]
(388) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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[ 仲いいやつって誰? とストレートに聞いてきた辰美は、 誠香が返事をする前に、怜の名前を当ててきた。>>384 簡単に思い浮かぶくらい、 怜と誠香は仲がいいと周りにも認識されているらしい。 誠香だって、そう思っていた ]
うん。そー。氷室。 あーうん、やめたやめた。 こっちの方が自分らしいって言ってたけど、 僕もそう思う。
[ 女の子の格好をしていたけれど、 女の子になるつもりはなかったのだから、 見た目と言動にギャップが出るのは当然だ。 缶コーヒーを飲む姿は いつもよりもリラックスして見えたし、 やっぱり自然体でいられるのは本来の格好なのだろう。 ありのままの自分でいられるなら、 そっちの方がいいに決まっている ]
(389) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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[ 話くらい聞くよ、と言われて誠香は迷った。 辰美は話しやすい。信頼もしている。 余計なことを他の人に言ったりはしないだろう。 問題は、誠香が辰美のことを、 紫織の元カレと認識していることだった。 元カノとデートしてるって噂の超絶イケメンが 怜でした、なんてことを言えるか? ……非常に非常に言い難い ]
価値観とか考え方が違うなんて当たり前のことだし、 僕の考え方の方が正しいって主張するつもりもないんだ。 だけど、僕の中では結構大きい部分で違ってる、って、 なんていうかさ……自分でもびっくりするくらい ショックだったっていうか……距離、感じちゃったんだ。
[ うーん、と誠香は考える。 話せるラインと話せないラインを思案する。 辰美はさあ、と誠香は言った ]
(390) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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辰美はっていうか、男子は? 好きでもなくて、付き合ってもいない子と、 デートしたいとかって思うもん? それで噂になったりして、楽しいもんなの?
[ 誠香が何気なく言った時、 怜はあっさり紫織のデート相手が 自分だと白状した。>>290 別にデートのことを隠すつもりはないんだろうと思った 誠香は、デート相手が紫織だということを伏せて 話してみることにしたのだった* ]
(391) 2020/06/21(Sun) 13時頃
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――現在/廊下――
[傷つけるつもりはなくて>>385 いつか知ることなのだから、ごめん、とは言わないのだけれど やはり乾いた笑いを零す福住が気の毒にはなる。
だから、辰美はそんな気休めのような事を言って 嘆きのような感情の吐露に、>>386 「そうだな」と相槌を打った。]
(392) 2020/06/21(Sun) 14時半頃
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……あっさりすぎるよなぁ。
みんな向こうで待ってる、 そう、信じるしかねぇけど。
[辰美自身は、思うことを言っているだけだ。 けれど素直に話してもらえるなら、 それは純粋にうれしい事だった。
福住の言葉はまっすぐなので、 辰美も意図をとりやすいのかもしれない。]
(393) 2020/06/21(Sun) 14時半頃
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わかんねぇ? うーん、電波繋がってねえし無理じゃね
[辰美は小首を傾げた。 全力のツッコミって健康にいいよね。
クラスメイトが自殺したという状況で>>387 ずっと元気な奴はおかしい、という言葉には同意するが 重々しく言われた言葉にもう一度小首を傾げ>>388]
(394) 2020/06/21(Sun) 14時半頃
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…………………そんなに面白かったのか。 今日はゆっくり寝ろよ
[わざとじゃなくて素のほうのボケであった。 なので、疲れてるんだなお前、と そう言いたげな目を福住に向けた。]
(395) 2020/06/21(Sun) 15時頃
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[福住を悩ませる相手は、やはり氷室であったらしい。 辰美は一度すれ違ってからそれきりだが、 ちゃんと音楽室を使って元気にしているらしい。 少し安心した。>>389]
ああ、そうだな。 あいつが納得できる格好が一番だ。
[……そういやなんで女装したのかとか 色々、聞きそびれたな、と そんなことを思い出しながら、迷う福住を見ている。>>390]
(396) 2020/06/21(Sun) 15時頃
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……お前割と大人だな。 俺だったらそれ一回は文句言う。
[てか、言った。 俺とお前の意見は違う、って言ったことある。 辰美は思い出しながら、 話すことを考えあぐねている福住の様子を、見つめて、]
(397) 2020/06/21(Sun) 15時頃
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[あーーーーー、 身に覚えがありますね。ありました。>>391]
(398) 2020/06/21(Sun) 15時頃
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あー……なるほどね。
[この時、葉野と自分が付き合った経緯を 福住に知られるのはよくないな、と辰美は感じた。 保身とかではなく葉野の嘘を貫いた身として。 少しの沈黙を置いた後、 辰美は無表情で話し始める。]
……フツーにモテねえ男からすると してみたいとか、したらどうなるんだろって 思うこと、あるけど。
…………でも、それで結果的に 変な噂になるってのは嫌だな。 だから、みんな誰とでもデートとかしないんじゃねえの。
(399) 2020/06/21(Sun) 15時頃
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[一拍を置いて、]
氷室はさあ。そういう噂嫌いだと思うぜ。 だからあんまり腑に落ちねえんだけど。 なに、福住、デートしよう、とか言われたの?
[福住が何を知っていて何を知らないのか、知らないので 氷室の方に少しのフォローをいれながら、 辰美は伺うように尋ねた。*]
(400) 2020/06/21(Sun) 15時頃
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-- 現在/病院 --
[ 自転車をゆっくり引いてゆこうとしたとき、
二人のうちの一人が、こちらを向くから、
千夏はびっくりして、すこしうれしかった。
二つの手が振られる方向はあきらかに千夏で、
たぶん後ろには誰もいなかった。
なので。千夏も二人に向かって手を振り返す。
やっほーいぇーいっていうテンションではないけど。
手を振って、それから自転車を指さす。
駐輪場に停めてくる、
という意思は伝わったはずだ。 ]
[ のろのろと自転車を引く。
駐輪場は空いていて、どこでも停めたい放題だった。
雪の降る朝と同じく、深夜は人が出歩かない。
出入り口から近いところに停めて、鍵をかける。
なにができるって、わけでもないし、
たとえ念を飛ばしても届くわけない。
もしかすると紫織のためではなくて、
自分のためにここにきたのかな、と千夏は思う。
一人でいたら、どうしていいのかわからない。 ]
[ 一人も、静かも、すき。
ただ、今は誰かが、いいえ、
あの世界を共有したみんなが、恋しかった。
早く二人のところにいこう。 ]
[ 千夏が自動販売機の近くに戻る。
二人、が三人になっていて、わ。と思う。
紫織の世界にはまだ誰が留まっているのか。
すこし考えて、頭を振った。 ]
……さむいね。
[ 挨拶、はさっき手を振ってしたから、
なんて言ったらわからずに、
すこし考えて、三人の顔を見上げてそう言った。
おかえり。みんな生きてるね。
生きててえらいよ。* ]
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―― 現在:廊下 ――
[ 教えてもらったことは良かったと思う。>>392 心の準備がなかったので不意打ちだったけれども。 マネキンに代わってしまった心乃とばったり遭遇、より よっぽどよかった。
これで僕かしおちゃん、どっちかが先に帰ったら、 逆ハーレムってやつだねえ……なんて 冗談を言ってみたけれどあんまり笑えなかった ]
先に帰って待ってるだけだって思ってるけど、 だからさ、むしろまだここにいる僕たちの方が、 先に帰ったみんなから心配されてたりするのかも しれないけど、さ、 でも、そう思っててもへこむもんはへこむな! 仕方ないな!
[ 元気に言ってみてもあまり元気は出ない。仕方ない ]
(401) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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[ やはり写真は持って帰れないらしい>>394 ]
あーっ! ってことは、 登校してきた時氷室が撮った辰美の写真、 ほらあれ、雪景色に映えるアンニュイ!>>0:1366 あれも幻と消えるってことじゃん!
[ 慄くキュートさの誠香の写真とかもあった気がする。 なんということだ、と割と誠香はショックを受けた ]
……辰美は自分の面白さをもっと自覚した方がいいよ。
[ 素ボケには割と本気でそう返す。 写真で持って帰れないなら網膜に焼き付けておこう。 あの辰美は面白かった(3回目) ]
(402) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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[ そして、友人である男の話である。 納得できる格好が一番、というところでは 意見の一致を見たが>>396 続きはちょっと違っていた。 誠香は文句を言ってもよかったらしい>>397 ]
文句っていうか、 僕はこう思うっていうのは言ったよ。
[ 大人の対応をした自覚はなかった。 怒らなかったのは、大人だったからではない。 多分、呆然としていたからだった。 相容れない。分かり合えない。 そのことに気づいて、呆然として、愕然とも、したのだ。 怒りの感情が追いついてこないくらい ]
(403) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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[ 辰美の身の覚えなど、>>398 もちろん誠香は知るはずがないので、 無表情の内側で駆け巡った思考など>>399 もちろん思いつきもしなかった。 無表情ってずるい ]
え、辰美がモテないってことはないっしょ。 辰美のこと、褒めてた子、いたよ。 優しいし、察してくれて、かっこいいって。
[ モテないという主張に誠香は瞬いた。 証拠も一応用意してみる。 そのコメントが元カノからだというのは>>1:191 元カレとしてどう思うんだろう、と思ったので、 証言者の名前は伏せておいた ]
(404) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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[ 噂になるのは嫌だと辰美は言う。 その気持ちは誠香にもわかる。 誠香だって噂話されるのは好きじゃない。 まして、隠し撮り写真なんて論外だった。 それが、普通の感覚だと思う。 ……それなのに怜は。 そう思った誠香に、一泊置いた辰美が、>>400 怜もそういう噂は嫌いだと思う、と言った ]
(405) 2020/06/21(Sun) 15時半頃
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