82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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あんな風なのはなかなか難しいってー。
[チアキの言葉を聞いて>>259ぽんぽんと頭を撫でながら 眼の前の試合を見る。
彼の無邪気な言葉に>>261 胸が痛んだけれど、表情には出さないように。]
壷? そんな練習してるのか。 じゃあ、割らないようになるまで頑張って。 俺はあきらめちゃったダメな見本。
[ね、と自分を指して小さく笑う。]
(263) 2013/05/18(Sat) 18時頃
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ですよね……
[>>263難しいと言う声に、がくりと肩を落とす。 壺の事を訊かれれば、少しだけ視線を泳がせて]
……ほら、俺、すぐに周りに被害を……
[破れてしまったシーツ然りと、]
はい、一度決めたことはやり通す主義ですからっ トレイルさんが、師匠みたいなこと言ってるー
[悪い見本だと。 浮かぶのは、最期の光景だったけれど。 それを話す声は、存外明るいものだった。
きっと彼が優しく撫でてくれたから。 優しい人たちとは、笑顔で別れたいと思うから、]
(264) 2013/05/18(Sat) 18時頃
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[瞳に滲んだ涙を拭ってから、チアキとトレイルの元へ。
擦った瞳は赤い侭だったけれど、 地へ倒れた事もあり、目に土埃が入ったという事にする。]
すまんチアキ、まだまだ俺には修行が足りぬようだ。
[格好悪い所を見せた、と苦く笑って告げる。 重箱の中身>>131>>225を見下ろし、成程豪勢だと感想を。
ふと包帯の下の左肩に触れる。 硬い痼のようなものがある事に気づき、表情を硬くした。 しかしそれも一瞬のことで、すぐにいつもの無表情へ。]
トレイル様、ジェームスとの手合わせ楽しかったです。 無理を聞いて頂き、ありがとうございます。
[茣蓙の上に胡座をかき、弁当に手を付け始める。]
(265) 2013/05/18(Sat) 18時半頃
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被害? そんなことあったっけ?
[チアキの言葉>>264に首を傾げてから シーツの事までは意識が及ばず。]
えーケヴィンさんと同じこと言ってた? じゃあ大切なことだね、チアキはしないよーにね。
[チアキの声は明るかったので。
最期の言葉には重なったとは思わず ただいつものように、軽口を続ける。
そんな会話を交わしていると―― 手合わせを終えて二人が戻ってくるだろうか。>>265]
(266) 2013/05/18(Sat) 18時半頃
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あ、……決着が付きましたね 残念、……攻芸が負けちゃったね
[>>262攻芸の声が響いて、演武のような戦いが幕を閉じた。 近寄ってきた攻芸に>>265、少しだけ残念そうな笑みを零す。
だけど、すごい戦いが見れて高揚していた。 あんな風に、戦えるようになりたかった。と
ふいに、引きつるような感覚が走り、右胸を押さえた。 さっきより、大分広がっている。ゆっくりだが、―――確実に、
一瞬だけ、眉を寄せるけれど気付かないふり。]
(267) 2013/05/18(Sat) 18時半頃
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う、……そこは、訊かないでおいて下さい……
[>>266視線を逸らして、少しだけ情けない声を出した。 だけど軽口を聞けば、]
はい、……悪い見本は、ちゃんと反面教師にします!
[くすくすと楽しげに声を震わせて、そうしていると 二人がこちらへとやってきて、声を掛けただろう>>267]
(268) 2013/05/18(Sat) 18時半頃
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初めから……勝てる気では、居なかったがな。 だが、本気でやれて楽しかったし、勉強になった。
[>>267チアキの労いの言葉を受け、そう告げる。 やはり鍛錬はいい。あちらに逝ってもさぼる気はない。 死後の世界などが存在する保証は無いけれど。]
…………。
[右胸を抑えるチアキに、何かを言いたそうに口を動かす。 痛むのか、大丈夫か。 その言葉をぐっと飲み込み、パンをちぎって口へ運ぶ。]
(269) 2013/05/18(Sat) 18時半頃
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[攻芸の父の、他のラーマに対するのとは違う接し方は、感じていた。 だが、それも聞くのが怖くて。
己は一体何なのか。 それがわからぬ故に、その視線の温かさにも気付けなかった。
攻芸が抱えていた贖罪も知らぬままに。 ただ、己が不安を抱え込むので手一杯だった。
今、ようやくそれを受け入れるだけの余裕が出来た。 それも全て、主との暮らしで得た心の安定によるものであるが――…。]
(270) 2013/05/18(Sat) 18時半頃
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[足元を狙えば、強い手応えと共に攻芸の身体が崩れる。 攻芸の手から棒が落ちるのを目にすれば、小さく息を吐いた。]
……………………いや……。
[攻芸の言葉>>262に、苦笑いを浮かべる。]
見てみるといい。 今少し打ち合っていたなら、俺が負けていた。
[そう言って、自らが手にしていた長木を差し出す。 打ち合いによりヒビが入った木は脆く、握りしめただけで崩れそうなほどだった。]
いらぬ力が入っているせいか、 それとも卿の打ち込みの激しさか……。 俺も、まだまだ修行が足らんな。
[と言いながらも、不思議と楽しそうな表情が浮かぶ。]
(271) 2013/05/18(Sat) 18時半頃
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[助け起こした攻芸と共に、主二人の元へと戻る。]
戻りました、トレイル様。
[主へとかける声は穏やかなもの。 彼の隣に腰かけ、微かに微笑んだ。]
(272) 2013/05/18(Sat) 18時半頃
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実践が一番、身につくよね
[>>269満足気に見えて、嬉しそうに微笑んで 弁当の方を拡げて、皿にいくつかおかずを乗せて分け始めた。]
どうぞ、召し上げれ
[胸を押さえていた時に、 見られていたのは>>269気付かぬまま。
3人の前にパンと豆料理を差し出した。]
(273) 2013/05/18(Sat) 19時頃
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――少し前>>269――
[ジェームスの示した長木を見る。 確かに其処には、ヒビが入っている。
それを伏した侭見て、目を細めさせた。]
…………では、次に仕合う時は、 三本に一本は取れるよう、精進させて貰う。
[至極穏やかな口調で告げ、ジェームスを見上げる。*]
(274) 2013/05/18(Sat) 19時頃
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おかえりー。 ジェームスも攻芸もお疲れ様ー。
[ひらひら手を振って迎える。 攻芸の目が赤みを帯びて見えたが>>265 ジェームスと何かあったのだろうかと思いつつも 尋ねることなく重箱を広げる。]
ほらー、豪勢だよねー、ありがとねチアキ! ジェームスも座って、座って!
[早く食べよう、と言いながら弁当に手を伸ばす。 最初に手を伸ばしたのは豆腐ハンバーグ。
それを頬張るのに夢中な振りをして、 二人のわずかな異変には気がつかないふりをする。]
(275) 2013/05/18(Sat) 19時頃
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チアキは、皆が口を付け始めれば、自分も食事を始めた**
2013/05/18(Sat) 19時頃
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[何も促さなくてもジェームスは隣に座ってくれる。 先ほどとは違う柔らかい空気をまとって微笑んでくれる。
それが――しあわせだということを 今まであまり考えていなかった。]
お疲れ様。楽しかった?
[声をかけながら、隣に座ったジェームスの袖を引き。 耳元で小声で囁いた。]
(276) 2013/05/18(Sat) 19時頃
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[トレイルに勧められるままに、チアキの手作り弁当へと手を伸ばす。]
チアキ殿、ありがとうございます。 いただきます。
[一息ついて弁当をいただきながらも。 先ほどの攻芸の言葉>>274を思い出せば、小さく溜息が零れた。
…………今後も仕合うことが出来れば、いいのにな……。 そう、内心で呟きながら。]
(277) 2013/05/18(Sat) 19時頃
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[主に問われれば>>276 答えるより先に、笑顔を見せた。]
えぇ。とても。
[目を細めてそう言いながらも。 主の小声を耳に挟めば、途端にその顔が真っ赤に染まった。
慌てふためく様子は、とてもそれまでの凜々しい姿と同一人物には見えないことだろう。]
(278) 2013/05/18(Sat) 19時頃
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・・・げほっ、
[>>273実戦が、という言葉に対して思わず噎せる。 己の口にした別のことを思い出してしまったので。
零れたパンくずを拾い、それをどうしようかと思ったものの ぴよぴよと小鳥が啄んでいた為、譲っておく。]
気管にはいった、
[という事にして、水でパンを流し込む。]
(279) 2013/05/18(Sat) 19時頃
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[道のない場所は、生身であったなら
歩くのも大変だったろう。
形ない存在であれば足場について気にせず、
足元の草木を心配する必要はない。
周りの光景を楽しみながら
やがて目的の場所へと辿り着けば、
そこに広がる有りのままの自然の形に息を呑んだ。]
……よく…見つけましたね。
[浮き立つ声で、なるほどとっておき、と。
村に長くいるからといって、村のすべてを
知り尽くしてるわけではないようで。
長い時間の中での楽しみを見つけた気分。]
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[楽しかった、と返すジェームスを見て>>278 少しだけ――羨む気持はあったけれども それより彼が楽しめたことの方が嬉しくて気にならなかった。
隣で聞こえてしまった溜息については チアキの現状を知る今、何か言うこともなく。
鹿肉のトマト煮を口に運んで、称賛の声を。]
これおいしーい! チアキも料理上手だよね。 肉柔らかいし、臭くもないし。 ね、作れそう?
[つまんでいた肉を、隣にいたジェームスにもすすめる。 攻芸がいきなり咳こめば>>279、目を丸くした。]
(280) 2013/05/18(Sat) 19時半頃
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[トレイルの言葉>>280を聞けば、鹿肉とひよこ豆を口に入れながら考え込む。]
そう、ですね……。 今度作ってみましょうか。 チアキ殿ほど上手に作れる自信はありませんが……。
[己も料理はする方ではあるが、チアキの細かい仕事には敵わない。 その味を盗むかのように、ゆっくりと味わった。]
(281) 2013/05/18(Sat) 19時半頃
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[ひよこ豆を箸で掬って口に運ぶ。 昔はうまく箸を使う事が出来なかったから、 この豆を刺して食べるようにしていたのだけれど。
みっともない、とチアキに隠れて 豆608個を器から器に移すという修行を ばれないように、こそこそしていた事を思い出す。
おかげで今は、ちゃんと摘める。]
うむ、旨いな。
[相変わらず味自体はよくわからないが、 幸せだと思うことが、美味しいということなのだろう。]
(282) 2013/05/18(Sat) 19時半頃
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[生前よりも軽やかに進む、森の中。
途中に見かけた動物たちは
第六感が優れているのか、堂々と傍へ行くと、
不思議そうな目を向けて駆け去って行った。
辿り着いた滝壺に近い川原は、
いつ訪れても変わらず静かでどこか厳粛だ。]
本当はさ、ちょっと、
ここで死にたいなって思ってた。
昨日の話じゃなくて …
いつか、死ぬなら って。
[川原の岩の上に屈み、
水流に手を差し入れてみる。
触れられない水には温度も感触も無い。]
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[それからどの位昼食のひと時を過ごして居たか。 馬車の手配が出来た旨を件のラーマから受ける。]
では、俺はこれにて。
[立ち上がり、チアキに小声で告げた後に、 ジェームスとトレイルにも、深めに礼をする。 そのまま用意された馬車に乗り、村から離れた*]
(283) 2013/05/18(Sat) 19時半頃
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――馬車での移動――
[馬車に揺られながら、肩の包帯を解く。 侵食は広まり、肩から二の腕にかけて黒い石になっている。
左腕は、もう使えまい。]
馬車をとめてくれ。
[ラーマに声を掛け、一度馬車を降りる。]
これ以上広がれば、肩から首にかけて動かぬようになる。 左腕を、切り落とす。
[それがほんの少しの時間稼ぎにでもなれば――。 男の覚悟を聞き、刀を持ってラーマは馬車を降りる。 左肩から腕を切り落とさせ、傷口を火で焼く。
右肩にも異変が起こっているとは知らぬままに*]
(284) 2013/05/18(Sat) 19時半頃
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何、咽てんだよー?
[>>279なぜか咽るように不思議そうに小首を傾げる。 攻芸の中で過っているものは、気付いていなかった。
気付かなくて良かったと思う。 気付いていたら、赤面してたところだろうから]
(285) 2013/05/18(Sat) 19時半頃
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ほんとですかっ! 嬉しいです、張り切っちゃいましたから
[>>280自分が作った料理を喜んで貰えて、 嬉しそうに笑顔を零していた。
言われる言葉、一つ一つを胸に刻む様に耳を傾けて]
あ、それはですね……
[>>281ジェームスに臭味の取り方等をこそこそと教えながら 楽しい食事の一時を、満喫していた。]
(286) 2013/05/18(Sat) 19時半頃
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[攻芸が深めに礼をするのを見れば、思わず目を細める。]
…………どこか、出かけるのか。 気を付けて、な……
[どこか不安な思いに駆られ。 じっと、その姿を見送るのだった。]
(287) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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[馬車は森を越え、人里の近くにある山へと。]
此処までくれば、登るのは足を使った方が早いな。
[馬車を降りてラーマの誘導を受けて、長兄の根城まで。 右手には長刀を握り締める。 後にこれが石化し、離れぬ事になるが、今の男は知らない。*]
(288) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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[>>284うまいと言ってくれる言葉。 それが聞こえるのが、嬉しくて……料理を始めて良かったと思う。 最初は、仲良くなる為の切っ掛け作りだったけれど。
大切な人たちが、大好きな人たちが喜んでくれるのは とても幸せな事だった。
この一時も、きっと最後。 憂いを払う様に頭を振っていると、誰だったかのラーマが 近寄ってきて攻芸に耳打ちをしていた。>>283
あぁ、もうそんな時間なのかと]
(289) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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豆腐のも美味しいねー。 いくらでも食べれる。
[チアキの嬉しそうな顔>>286に笑みを返して、 豆を口に運んでいく。
ジェームスにコツを教えるのを聞きながら しばし団欒していると――]
え、帰るの?
[攻芸は立ちあがったが>>283、 チアキと共に帰るわけではなさそうで。
深く一礼をした後、どこかへと行ってしまう。 どこへ行くの、とは言えるはずもなく。 ちらとチアキの表情をうかがい、無言で彼を見送るしかできなかった。]
(290) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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