［視線を向けた、というよりは、漂う視界を手に入れたというのか。

　願う場所へ自分の視線を飛ばせるというのは、
　生前（一応この表現を使うことにする）よりずっと便利だ。

　……なんて考えないと、やってられない。
　前向きでいかなければ、沈み込むだけだ。］


ソフィア。


［間際に呼べなかった名前を舌に乗せる。
　瞬間、私の目の前には、光と影の戦いが広がっていた。］

ぎゃははははっ！　ちげえねぇ！！

[悪は、いや、男は笑う。愉しそうにだ]


ただの学生かとおもやぁどこぞの機関の奴でぇ？
オマケにゃキラキラ輝く虹のプリンセスときたもんだぁ！

百面相も真っ青じゃねえぇかよ！！
あの騎士神の野郎や馬鹿くされた正義ガキに挑んだ
てめえのあのうんるわしぃ〜お顔、なかなかの見ものだったぜぇ？


[制服の破れはどこぞへと、そしてその腕には銀時計がある。
勝手に奪い、勝手に死んだ後、勝手に返した物だ。ニィ、嗤いをひとつ]

あぁん？　愛の女神様をしらねぇかぁ？
なぁに、てめえが愛み……おぉっと。何でもねぇよ。

[随分と生意気そうな半目だ。利かん気も強くて、誇(たか)い意志を感じる]


……あぁん？考えなきゃならねぇ事？

なんだよ、てめえおっちんだ後でもうんうん唸ってるのか？
俺サマに話してみやがれ。
こっちも久々にクソ退屈な時間をすごしてクッソまいってんだ。


[ため息はついてない、しかし何かまだ使命を残している様な面差しだ
仕方あるまい、彼女は本当に女神。
この世界の管理者、虹を掛ける至高存在である、この世で誰よりも世界を慈しむ、愛心の持ち主。

だがそれとは関係なく、飽くまで退屈しのぎと称して、嗤いながら悩みに耳を傾けようとする]

……あぁ……何だあのガキ。妙な様子だが。

……だが多分あれじゃ足りねえなぁ？
あれ、あのまま放っておけば最悪死にかねんぜぇ？

[この結晶の中では望む者を視ることがかなう。
同調する様に、少女とともに同じ者を男は見た。そこにいたのは
騎士神に抗う、影の娘、光と影の戦い]

で、何だあいつは？　視たとこ、てめえのダチかよ

そう。喜んでいただけたようで、何よりね？
……ひっぱたかれたいなら、もう少し笑い続けててもいいわよ。

［ええ。この顔。この顔よ。
　ぶん殴りたい。
　槌でいこう。

　拳とはいかないあたりが、肉体的には女学生でしかない私の残念なところだ。
　拳という発想があるあたり、やっぱりソフィアみたいに可愛くはなれないらしいって気がついて、ちょっと　へこむ。］


……アイ？

［あの”女神”の名乗ったもの。
　私の名前の一部。
　それに、とある感情の名前。似合わないけど。

　意味をはかりかねて、語尾が上がった。］

……申し出は嬉しいけど、残念ながら。
あなたの退屈しのぎには、ならないかもしれないわ。


［似合わない、とまた思う。
　気遣いなんて名前で呼んでいいのかわからないけど、
　言い方はさておき、とりあえずはまあ。

　……言動よりはマシなやつ？　なんて思うのは早計かな。


　甘い私の思考は、視えた景色に持って行かれるんだけど。］

……ばかね。

そいつ、神様……騎風神さまよ？

…………世界の存続のためなら、そんなのにも　────



［目に入った光景に思わず呟いて、
　そういえば、私もあの神様に歯向かって負けたっけ。
　ひとのこと言えなくて、笑える。］

ソフィアっていうの。
すっごくいい子なんだから。

………………　私の、親友だった子よ。


［馬鹿男には絶対近づけたくない子。
　続けるには、私もこいつも、……もう、触れられないところにいるんだ。］


……ねえソフィア。
私、あなたがそんな風に戦うことがあるなんて……
想像もしたことなかった。


［想像もできなかった。
　見た時は黒かったはずのあの子の影が、今は真っ赤だ。
　煮えたぎったようなその色は、私を終わらせた色にも似て、

　────　いや。違う。あれは、夢。わたしじゃない。］

　　ソフィア、


［手を、差し伸べて。］


あなたにも、きっと……　届いてるって、信じてるから。


［両手を組む。
　祈りの形は、いつもは私に向けられるものだったけれど。
　神様なんて、信じてなかったから、やったことはなかったけれど。

　今初めて、祈る。］

わたしの光を、　　あなたに　　────────

［私が女神だというのなら。

　私があの神たちの上に生まれた、
　力ある存在を受け継いでいるというのなら。］



　　　光は、私。
　　　私は、光。


　　　私の領分で、何人たりとも、

　　　ソフィアを傷つけさせたりしない　────　！！！



［私の光が届いているなら。

　”たかが”光なんて、敵になるはずがない！！］

おぉぅ、くわばらくわばら。
俺の周りにいる女は一体如何してもあぶねえ奴かねぇ。

[相棒といいこの女といい、おう怖い怖い。
気を抜けば本当にひっぱたかれそうだ、と同列に扱う女の存在を知れば、彼女はどんな反応を見せただろう]

仕方ねぇだろうが。

俺サマの名前はてめえに教えてやっても
俺サマはてめえの名前を聞きそびれてんだよ。

[変な所を感づかれた、面倒くさそうに舌打ちをして、そっぽを向き]

あぁ？俺は別に面白おかしい話を期待してるわけじゃねぇよ。
そもそもてめえ、そんな愉しい話題を提供する話術あるのかぁ？


[実際の本心はどうであれ、しかし
この言い方だと満点評価も零点評価に落ちようもの。

そしてまた、本人が聞けば顔を顰める事を、闇巫女に続き思われていたなどとは知らず]

あぁ、奴ぁ騎士神だなぁ。
アレぁ、ライトクロス・フェルデニング
　　　≪光の陽十字掲げし白堂の騎士神≫

…なんつー説明はてめえにゃいまさら不要か。

[彼の騎士神は例え指折りの実力があれども。
流石に生身単身で倒すのは難しい手合いだろう。
冷静に、冷徹に判断して、今のままじゃ騎士神を倒すことは難しいと判し]

ほぅ、ソフィアちゃん、ねぇ。
なるほど、てめえよりもあるみてえだな。

[何がとは云わないが、さて、世間一般どちらが可愛いと視るか。
性格面でも、どの道あちらの娘も気が強そうな手合いと...は見たが]


…………カッ。俺サマにゃてめえらの事情なんざ知らねえがよぅ。
親友、だった、は随分薄情ってもんじゃねえかぁい？


[景色を見ながら、少女に横目すら渡さず、痛そうな所を遠慮なく突く。
そういう事を元々躊躇いなくズケズケ踏み荒らすからこそ、...は悪なのだった]

/*
ってソフィアにパスしてきた。

馬鹿男はぜったいソフィアに手だしちゃだめなんだからねっ！！

/*　おいクラリッサ　てめえにもあのシステムあんの
うわああ
うわああああああ　ちょっと　刺された
おいばかてめえ　なにくみこんでんの
おいオヤジ　てめえなんてことを
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/*　ひ　ソフィアちゃん　南無　南無　南無南無南無…

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ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
容赦ねえなまいばかふろでぃーて。


あぁん？手はださねぇよ。視線はもう出したがな(どや

/*
おめでとうばかおとこｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
ばかおとこや罪人がやったものは
ぜんぶリッサが使える、と　そういうことね？

/*　そうだよ、あのアホ俺達の技術全部使えるんだよ！！
ばああああああああああああああか！！！！
バーーーーーーーーーーーーーか！！！！！
技術もってきやがったｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
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/*［目つぶしどすっ］



［頭部パーツないっていってたわね？］

/* 　みゃぎゃあぁあああああああああ！！！！

[悶絶ごろごろごろごろごろごろ]


[てめえ、胸みただけでめつぶし！めつぶし！！]

…………あ。


［言われて、気づいた。
　そう　そうだ。　私、こいつに、名乗ってもいない……！
　この馬鹿男に名乗る意味あるのかなって　ちょっと思ったけれど。
　ちょっとよ。



　いやかなり思ったけど！！！！］

/*　おい　天使《にんげん》ってどういう新種族だよ

俺らがしる人間とは絶対ちげえだろうが
おいてめえ
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……アイリス。

わたしの名前。
二度は言わないから。


［一応。一応、名乗るだけだ。］