270 「 」に至る病
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[この一月で、わかったことがある。 押し売りと言いながら図々しく部屋まで上がりこんできたり。色々持ちこんでは、栄養にならない料理をわざわざ勧めてきたりするくせに。 僕の事情には、何故かあまり踏み込んでこない。>>189 だからしつこいお節介をうざったいと思っても、嫌悪を覚える程でもなくて。望みを断りはしても、来るのを拒絶しきれないでいたけれど。
この男なら大丈夫だろう、なんて。
いつの間にか、思ってた以上にこの男に気を許していることに気づかされて。 はぁ、とため息を吐き出した。]
…………そこまでして、 長く生きたいもんなのか。
[何かの折、眷属になりたい理由だけ聞いた覚えがある。 長く生きたい理由までは、知らないけど。]
(252) 2019/10/06(Sun) 14時半頃
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[でもだったら、尚更。]
…………。 眷属になったからって、 長生きできるとは限らないのにな。
[そうであることを、僕は知っているから。]
(253) 2019/10/06(Sun) 14時半頃
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喉、渇いた……
[夢を思い返せば、疼くような渇きにそっと喉をさすり。 黒い瞳が探すのは、大型犬の姿。 散歩の時間には早いから、まだリビングで寝ているのだろうか。人間の食事から栄養をとれない僕が、ここ数十年なにから血を分けてもらって生きているかなんて言うまでもない。
例えそれが、吐き気がするような臭いのする不味いものだとしても。それしかなければ、我慢するしかないし。 実際、これまで我慢できている。
隣に眠る男の肌に向きかける視線を、引き剥がし。 起きないうちに”食事”を済ませてしまうべく、ベッドから降りようと。*]
(254) 2019/10/06(Sun) 14時半頃
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― 医者の忠言 ―
[患者の心身を安寧に導くのが己の使命であるが、医者として出来ることが限られる相手と言うは少なくない。特に生を諦め、死を抱き寄せるようになると、身体の痛みはともあれ、心は一気に摩耗する。 きっかけのひとつでもあれば、それこそ瞬きの間に命の灯火が尽きる。
――― とある職人気質の老人もそうだった。 年齢に似合わず矍鑠とした硝子職人だと聞いていたが、己の診療所に訪れた時には明らかに生を拒んでいた。>>182
彼ら一門が持つ宗教観には疎いものの、患者の魂は既に今生を見つめておらず、来世に向かっているように思えた。彼らにとって死とは土塊に還ることではないらしい。]
私の力不足です。 至らず申し訳ない。
[最後まで治療に携わったが、結局老人を送りだしたのは医療ではなかった。弟子と聞いていた青年だけが老人の寄る辺だったのかもしれない。>>183]
(255) 2019/10/06(Sun) 14時半頃
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[ただ―――、
人を見送ることの多い終末医療に携わっていると、自然と理解出来るものがある。人が生を諦めているのか、死を望んでいるのか。その反対も。 そして彼の瞳に宿る何かの決意もうっすらと。>>184]
……止めておいた方が良いですよ。
[彼の思惑を察した訳ではないが、別れの握手際に、ついそんな言葉が零れていた。直感半分、御節介半分。深入りしないが釘は刺す。
もっとも、彼は医者の話を聞くタイプには見えなかったけれど。*]
(256) 2019/10/06(Sun) 14時半頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2019/10/06(Sun) 14時半頃
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[医者は、男の瞳に宿る想いを見透かしたかのようだった。>>256
『血の気の多さなら自信あるんスけどね』
決意は変わらないと伝えるのには、その一言で充分だったろう。 医者には最後まで自分を噛んでくれと乞うことはなかった。
医者は「医者として」手を尽くしてくれていた。 遠い故郷に置いて来れなかった最敬礼でもって感謝の気持ちを表した男が次に医者の前に姿を現したのは――――……
]
(257) 2019/10/06(Sun) 15時頃
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[あの時には医者の言葉は単に「吸い尽くされて死ぬ」程度の悲劇を示していると思っていた。 その後勉強して、それ以外にもう一つ眷属の寿命を縮める致命的な「副作用」の存在を知った訳だけれど。]
…… "マスター"に依存して壊れる眷属の話なら知ってる。
[腕から離れようとするのを反射的に捕まえる。>>254 とはいえ寝起きだから、振り解こうと思えば簡単な力加減。
くあ、とひとつあくびをして「おはよう」と、微笑んだ。]
(258) 2019/10/06(Sun) 15時頃
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"マスター"しかいない、と思うから「そう」なるんだろ、きっと。 長く生きて、周りは死んで。 自分を保つのに"マスター"の存在だけが拠り所になるんじゃねぇのか。
[寝台の上には既に「傍ら」を奪うように大型犬が乗りかかっていた。 普段は男にも愛想の良い犬が、主人の喉の渇きを訴える呟きを聞いたからか、引きはがそうとぐいぐい圧をかけてくる。]
アオくん、俺は、さ。
美味いモン食うのも、それをつくんのも好きで。 ガラスに向き合ってる時は幸せで。 新刊が楽しみな吸血鬼作家もいて、映画だってまだまだ観足りない。
大事なモンが既にいっぱいあって、長生きしたい欲だけは人一倍あるし、そう簡単には死なねぇよ?
[話す内にモモの敵意が大きくなるのを感じる。 あまり食い下がるのもマズいかなと思いつつ、隣で一晩過ごしたからか、或いは昨晩の酒が抜けきっていないのか、いつもよりも踏み込んでしまった。 そうしないからこそ、今まで許されていたというのは内心で察していたというのに。>>252]
(259) 2019/10/06(Sun) 15時頃
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まー、あと、
アオくんが「美味い」って心から思ってる時のカオが見たいっつーのも、ある、
……なんて。
[踏み込んだところから引く為に、揶揄するように言う心算の言葉は存外告白めいて響いたけれど、髭面が照れても可愛くはないことはわかっているので、妙な空気になる前に今度こそ大型犬にポジションを譲った。
もふもふに視界を遮られれば、きっと男の表情は見えなくなる、筈。*]
(260) 2019/10/06(Sun) 15時頃
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[初めて医院を訪れた時の、世間知らずな坊ちゃんが 両親の愛情と過保護により育った結果ならば、 時に可憐な野草を平気で踏み荒らすよな遠慮のなさは ここで過ごした時間が培ったもの。
何人目か忘れた主治医で、初めての友人。 胎児を相手にするような煩わしさもあるだろうに 彼は、過不足ない気遣いと、これまで誰もくれなかった 本当は欲しくてたまらなかったものを呉れた。
それが医者としての演技だとしても構わなかった。 フェルゼにとって大事な友人であることに変わりない。]
(261) 2019/10/06(Sun) 15時半頃
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ふーん…眷属を持たない吸血鬼の方が よっぽどマトモじゃないと思うけどなあ
だって普通の血ってマズいんでしょ? うなぎのゼリーよりミンスパイが美味しいって 知ってるのにどうして食べないの
[ルールブック片手にボードゲームに勤しみながら 食事と同列に語るのもまた、歳相応の至らなさか。 吸血衝動を堪えることの辛さや苦悩は、>>239 心臓病の発作のように、他者には伝わり難いもの。]
(262) 2019/10/06(Sun) 15時半頃
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[眷属が持つ受難についても同じ。 そして、散々薦めておきながら自身が眷属になる という発想が微塵もないのは>>240 彼と自分の間に引かれた境界線によるもの。]
無理強いするもんじゃないだろうけど…… グスタフっていい奴だからさ 勿体無いなって 吸血鬼同士で結婚とかしな
あ!待て、それはダメ。ダメったら、 あー… また負けた……
大人げないぞ、グスタフ
[──どうあがいても、あと数年で消える命。 いまの、穏やかな関係はいつか絶対の終わりが訪れる。
彼を孤独から救うには、僕(人間)ではダメなのだ、と。]
(263) 2019/10/06(Sun) 15時半頃
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── 三年後の或る日 ──
[友人から医者の顔に切り替わるのを避けるように、 額に宛がわれた手を勢いづけて払う。>>242
これが、臓器が賄える質量の限界なのだろう。 成長期の終わりに差し掛かっても、あれから身長は 5センチほどしか伸びなかったが、これでも18歳だ。 いつまでも少年扱いされるのは癪に触る。]
は……ばかじゃないの 誰だって楽して生きたいに決まってる
[フェルゼよりずっと重く沈むソファを見下ろす。 だめだ、だめだと警鐘を訴えても逸る鼓動を 鎮められぬのと同じで、薄い唇は勝手に音を紡ぐ。]
明日には死ぬかもって怯えてる人に同じこと言える? ……言えるか。だって本当はわかんないだろ? もうすぐ、…いつ死ぬかわからねー奴の気持ちなんて!
(264) 2019/10/06(Sun) 15時半頃
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……わかってる振り、してるだけじゃねーの
(265) 2019/10/06(Sun) 16時頃
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[平生より更に青白い顔が、自嘲めいて笑う。 苦しみながらでも何とかして生きたい。 できれば少しでも楽に生きたい。 15歳の自分は、そんな思いから此処の扉を叩いた。
人にとっては悠久に等しい時間を生きる者へ いつ消えるか解らぬ灯への怯えや不安を訴えたとて、 消えた後にはすぐに忘れていまうだろう。 理解しろと言う方が難しいだろう。
それくらいは解っていて、責めることじゃない。 医者としての務めは立派に果たしている。 おまけに友人としても、これ以上ないほどに。
だから。 何度も感じる不安と憤りは、彼にだけは 言ってはいけないと言い聞かせ続けてきたというのに。]
(266) 2019/10/06(Sun) 16時頃
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[平生なら気にならない静謐が耳に痛い。 何度も繰り返した経験が、発熱の兆しを伝えている。]
───…ごめん、グスタフ。言い過ぎた 今日は帰るよ ……見送りはいらない
[失言したことを直後に理解した痩躯は、 ずきずきと痛む胸や軋む間接を無理やり駆動させ 項垂れながら立ちあがると、扉へと向かう。]*
(267) 2019/10/06(Sun) 16時頃
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[いつもなら、こうして腕を伸ばせば 大抵の場合、人の体が覆いかぶさってくるもの あとは抱きついて、適当に声を上げていればいい。 そう思っていた指先に触れたのは固い感触>>246 細長く固いそれは、少なくとも人の肌ではない。
細長い棒と、模様の入った紙切れ 差し出された二つをぼんやりと眺めていれば また説明があり>>247漸く自分の状況を思い出すも]
──なま、え……? わたしは……えっと
[言葉に詰まる。
この紙に名前を書かなければいけない けれど自分の名前など、もうわからないから]
(268) 2019/10/06(Sun) 16時半頃
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[どうしようかと記憶の底を探せば ひとつだけ、見つけた名前を口に]
────『 』
[その名前ならば綴りも知っている。
自分にはないものをたくさん持っていた女の子 自分たちが幸せを壊してしまった女の子。
彼女のようになりたくて 汚いものなどなかったことにしたくて]
(269) 2019/10/06(Sun) 16時半頃
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[
──────────『Merja』
契約書の中身など読めないまま 握り締めたペンでそう記す*]
(270) 2019/10/06(Sun) 16時半頃
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[渇いた音が高く鳴った。 そこまで力を込めた訳ではないだろう。 勢いに構えなかった自分が悪い。>>264
ただ、鋭い音色に誘発されて空気が凍り付く。 患者の興奮を収める前に、拒絶された不快感が前に出た。咄嗟に吐き出す謝罪が喉に張り付いて、無言を噛む。 垣根を下げ過ぎたと自覚したのは随分前。 だが彼の望みが気の置けない友を得ることならばと、オーバーラインを黙認した。もって数年の命。己が我慢することで、彼の心が安らぐならば、医師としても友人としても正しい選択だと信じて。
しかし、そのお蔭で最近の口論は沈黙が増えた。 咽喉に押し返し続けた言葉が多すぎて、感情が渋滞する。
空中に留めた指先が一度揺れて、だが彼に今一度伸ばすことなく、静かに爪先を握り込む。]
……紹介、 受けるべきじゃなかったんだろうな。
(271) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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[此処は死の一歩手前。死体の無い墓場。 生きることを諦めた人が辿り着く場所。 だが、彼は?>>264
薄々感付いていた。 彼が死を受け入れきれていないこと。 だから死期が近付き、不安を覚える。 大人にはなれないのに、子供扱いに憤る。 彼は本当は、無駄と知りながら大金を積んで延命を試みるべきだったのだ。決して治らない心臓を、痛苦と言う名の医術を施し、浪費すべきだったのだ。
生きたいと願うのならば、 墓場で吸血鬼と戯れている場合ではない。
己は主治医として、導いてやるべきだった。]
(272) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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[痛みと戦うことを諭し、此処から送り出さねばならなかった。どうせ、と言い訳し続けたのは彼じゃない、己だ。]
死ぬのが恐いのか。 ……俺のプランニングが悪かったな。
今日からもう少し強い安定剤を出そう。
[医者として正しい発言が何故か上滑りして聞こえた。 もう彼に効く薬は多くないのに。
今日は生きてる。だが明日は知れない。 彼が朝を迎える確率は着実に下がっている。]
(273) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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[彼の主治医になって三年。 いよいよ末期なのだと彼の悲鳴に焦燥が煽られる。
医者として力不足を悔やむこともあれば、人として痛む心も持っていた。されど、彼に覚える苛立ちにも似た憂いはどうにも処理しきれない。]
――― 此処に通っている内に、 大体の人間は生に見切りをつけていく。 俺が吸血鬼だから下心から来院する患者が いない訳じゃないんだろうが。まぁ、最初だけだ。 言って聞かせて、諦めさせる。
せめて穏やかに逝けるように。お大事にって。
[彼と終わりについて話したことはない。 生き方も、死に方も、諭さなかった。 今ですら、死を恐れる彼に何故か安堵の念が湧く。]
(274) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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[緩く顎を引くと、今回は彼が先に白旗を振った。>>267 時間を置いたところでどうにもならないし、そもそもその時間が彼には足りない。それを彼ほど理解している人間もいないだろうに。>>266
逃げるように立ち上がる彼の脚は覚束ない。 思わず瞳が心許無く揺れた。]
――――― フェルゼ、
[彼が開きかけた扉に腕を伸ばして五指を押し付け、硬い声と一緒に扉を閉ざす。 呼び声は彼の近くで響き、気配は真後ろに在った。]
(275) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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お前だって、
[リンディンの空は相変わらずの曇天に覆われている。 冷たい風が運んだ濁った雲から最初の一粒が落ちた。]
俺の気持ちが分からない癖に?
[主治医の低い声は、患者の首裏を撫でた。**]
(276) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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パパとママは、先生と生徒だったの?
じゃあ、早くあたしもパパの生徒になりたい。 だいがく、ってところに行く。
[ママのことを語るセイルズの声音が 微かに弾んだことを、あたしは聞き逃さなかった。
――ああ、この人はママを愛しているんだ。今も。
あたしは、クラリッサという人を 心底羨ましいと思った。
会ったことのないあたしのママ。 今はきっと、遠いところへいってしまった人]
(277) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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[パパとママは、 すてきな家族だったんだろう。 あたしもママみたいに、 セイルズに愛される家族になれるのだろうか。
わからない。心中で小さく首を振った]
(278) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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[朝食に意識を戻す。
香ばしい匂いのするトーストに、 たっぷりのバターと、パパお手製の苺ジャムを塗る。
ぱくりとトーストに齧りつけば、 やさしい甘さが口いっぱいに広がった]
ママのケーキがなくても パパの作ってくれるおいしい朝食があれば、 あたしはしあわせ。
[前よりはずいぶんと、ぎこちなさのない笑顔を 浮かべられるようになったと思う]
(279) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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[トーストを飲み込むと、セイルズの動作を見ながら 見様見真似でソーセージにナイフを入れる。 溢れる肉汁に喉を鳴らし、フォークで口に放り込んだ。
残飯を漁っていた灰色の日々は、 あたたかな家庭の日常に塗りつぶされてゆく]
遊園地……?
[聞き慣れない単語に、首をこてりと傾げた]
(280) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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そこは楽しいところなの? 怖いものはない?
……ううん。 パパといっしょにお出かけできるなら きっとどこでも楽しい。
[あなたといっしょなら、 今のあたしはきっとしあわせな顔をして 華やかな大通りだって歩けるから。
もうひとりで隠れるように 裏路地にいることなんて、ないんだ]
(281) 2019/10/06(Sun) 17時半頃
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