268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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[少年は、青年となり。 手先の器用さが高じて職人の道を選べば、父の仕事からますます遠ざかった。
とはいえ、血縁関係は切って離すことなどできず。 少年時代と変わらず辟易することも多かったが、それを通じて知り合うことができた友人も居た。 苦手なものだらけの、偏屈屋。>>148
髪の色も目の色も、顔の造作も違うのに。どこか似てるな、と出会い頭に過ぎったことが始まり。 父の名を知りながら唯一、ただの時計職人として付き合いの続く友人と呼べる相手となった。
青年が職人として一人前の男となってから。 手袋をするようになった出来事があった、後日。 都会の工房を離れて独立すると決めた際、物件の仲介をしてくれた人物でもある。>>220
奇しくも場所は一度だけ訪れた記憶の残る、オリュース市。 仔細を聞くまでもなく即決したのは友人への信頼と。 いつかの空の色を思い出したせいに、他ならない。**]
(250) 2019/07/27(Sat) 17時半頃
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── 時計屋『アリババ』 ──
[店の前に戻れば、来訪者の姿が。>>221 遠目でも、約束していた相手と違うことはすぐに気づいた。]
……ドアを蹴るなって、いつも言ってるだろう。 ザーゴ、久しぶりだな。
[ここを仲介してもらって以来、この時期に訪れる友人を忘れるはずもない。 蹴らない代わりドアの前でシムシムと唱える前歴を持つのも、この男である。]
そろそろ来る時期だと思っていたけど…… 珍しいな。陽の下で君を見るのは。 寄っていくかい? もうすぐ来客があるけど、日陰の提供はできるよ。
[なんなら茶も出そうか、なんてのは冗談半分。 触れるのが苦手だということは、知っている。
左手で鍵を開ければ、店内に入り。冷房のスイッチを入れようか。**]
(251) 2019/07/27(Sat) 18時頃
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そう、迷い猫…… ってか、逃走常習犯?
[困ったねと笑う顔>>234に、大きくうなずいた] あっ、まだそこにいてね。 たぶんサガラさんいないとそいつ逃げるから!
[片手でステイ、ステイと示し] [じりじりと慎重に距離を詰める]
マドンナー。 いい子だから、帰ろうな。
おばさん待ってるから。
[言いながらサガラへジェスチャー付きの目配せをする] [合図したら捕まえて、と**]
(252) 2019/07/27(Sat) 18時頃
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[軽いデモンストレーションを繰り広げていたら、周りにはいつの間にか子どもたちが集まっていた。 そういえば、以前、インタビューを受けた事があったなぁ。>>178 子供向けの絵本の、挿絵を描くとか言っていた青年。たぶん年下か、同じくらいか。 なので、わりと気安く、いろいろと話して聞かせたっけ。
「うん、やっぱ子ども相手だから、汚い言葉は極力使わないように気をつけてるかな。 誰かを傷つけるようなさ、「殺す」とか「馬鹿」とか」
「惹きつける工夫っていうか……そうだね、やっぱりほら、人形って小さいじゃん。 だから、何事もかなり大げさな演技を心がけてるよね」
他にも、色んな話をしたっけ。]
(253) 2019/07/27(Sat) 18時頃
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[>>179アニメも進化している。 そして、いろんなゲームだってある。 それでも、こうした人形劇や紙芝居がなくなることはない。 何故なのかって、そういえば考えたことなどなかった。
「えーっとなんだっけ、サイラス? きみはさ、なんでだと思う?」
ペンを走らせる彼に、様々な人形の動きを見せながら、考えてみた。 そう、彼が挿絵を描くらしい絵本だって。たくさんの新しい漫画があっても、消えることはきっとない。
嬉しいよね、なんて話しながら。 結局、明確な答えは、見つけられなかった気がする**]
(254) 2019/07/27(Sat) 18時半頃
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逃走常習犯かぁ。 困ったお嬢さんだなぁ。
お迎えがきたよ、帰るかい?
[なんて振り向いて聞いてみても、わがままな淑女は大人しく帰路についてくれそうにはない。 毛を逆立てて、威嚇を繰り返すばかり。]
ええ? いても役に立つかわからないけど……
[いないと逃げると言われましても。 離れる理由もないから残りはするけど、そんなに変わるものかと半信半疑。 いい子だから帰ろうな、と近づくヤニク>>252に合わせて、そうそういい子だねー、なんて声掛けをするくらい。]
(255) 2019/07/27(Sat) 19時半頃
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え。 で、できるかな……
[捕まえろ、と声なき指示が飛んできた。 相手は猫とはいえ、その大きさは人がようやく抱えられるくらいのそれだ。 たっぷりの羽根の枕くらいの、それよりずっと質量のある猫。 若干どころでない気後れにたじろいだが、ヤニクの方はNoを許してくれなさそうだ。 まごつくうちにも、目配せが来る。
ええい、ままよ! 腕を伸ばして、抱きしめるように捕まえる。]
(256) 2019/07/27(Sat) 19時半頃
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っ、こら、暴れないで。 ああ、もう、ごめんごめん!
[何とかどうにか、運が良かったか腕に捕らえることは出来たものの、四方八方伸ばされる爪が、服のあちこちに引っかかっては傷を作る。 背を撫で頭撫で宥めてやりたいが、手を動かすと離してしまいそうだ。 せめてもの努力として、声をかけたりなるべく姿勢を低くしたりしてみているが、成果は芳しくない。]
ね、ねぇ、これどうすればいいやつ……!?
[キャリーバッグなどがあればそれが一番だが、そのあたりの捕獲事情はどうなっているやら*]
(257) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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[今さっき役立たずと罵った舌がくるりと翻る>>251]
ああ、アリー。会いたかった
[ガンガン扉を蹴りつけようと持ち上げていた脚を下ろした。 捻くれた皮肉こそ似合いそうな冷えた声音と唇に、似合わぬ率直が過ぎる言葉選びもこの時計職人に対しては1年ぶり。 早く入れて。と鍵を取り出すアリーへドア前を譲り]
昼なのにな…… マーケットが楽しみすぎてハイになっていた だがこれで、俺が吸血鬼ではという疑いも晴れるはず
[ストローもつけてくれるのか?と茶の冗談に片手を振る。 腕をあげてサングラスを外す動作にも、袖の生地が張り付く感触がして喉を鳴らした]
(258) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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で、儲け話ないか?──元気だった?
[ウェブと流通で世界と繋がれる現代。 販路開拓の意欲ある優れた才能などいないかと、ローカルに馴染んだ職人の情報網へ問うたのはただの枕詞。
彼は握手を断る口実を考えなくて済む相手だった。
付き合いがそこそこ続きそうな人間には病的な潔癖症だと話すことが多くなる。実際バイキン恐怖症ではないけれど。 手袋をした相手となら握手も我慢できる、などとは、もうこのアリーに話すことはしなかったが]
(259) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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[スイッチが入ればすぐ吹き始める乾燥した冷気に、喉につかえるような吐き気も引いていく心地]
ありがとう
[あー涼しい。と。
立ったまま、あまり点数の多くない展示商品らしき時計に顔を近づける。 恬淡と時を刻む針をじぃと見つめた。
物件を仲介した贔屓目を割り引いても、この時計店には好感を抱く。 広くも豪奢でもないが、彼が自らの腕で支える『城』]
(260) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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……脱ぎたい。 着替え、ない?シルクのでもいいよ
[無茶苦茶を言いながら、シャツの胸の銀色のボタンを爪先で二つ、三つ外した]
来客があるなら迷惑はかけたくないが 大丈夫だ、トルソーのように隅っこで大人しくしていれば客も気づかないだろ?間違いない
(261) 2019/07/27(Sat) 20時頃
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[一度認識されてしまうと威嚇されっぱなし>>255] [さっきまでのおとなしさは何だったの]
うん、そこにいていて。 そのほうが戸惑ってる時間が長いから。
[人間が2人いれば捕まえられる可能性は高くなる] [失敗が一転、これはチャンスだ]
[近づきながら、巨猫の動きを見る] [手の届く距離ならば行動パターンは読める] [何度捕まえてると思ってるんだ]
[威嚇しながら体が低くなる] [こっちの横を通ろうとしているのか] [ぐ、っと前足が沈んで……!] [今だ、と合図を送った>>256]
(262) 2019/07/27(Sat) 20時半頃
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[前に進もうとした勢いでサガラの腕に飛び込む猫] [ふっさふさの巨体がもがもがと足掻いてる]
[引っかかれる前に引き取らねば] [急いでポケットから網袋を取り出して広げて]
サガラさん、こっちこっち!
[>>257どうすればと言うサガラの腕の傍に袋を寄せ] [しゃがみながら、もがく巨猫を確保した]
[みゃーみゃーと恨み言のような鳴き声] [はいはい、と受け流して袋の口をギュッと握った]
(263) 2019/07/27(Sat) 20時半頃
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[一仕事終え、ホッとして顔を上げると] [サガラの手に赤い筋が見えて] [あー、ごめんなさいと肩をすくめた]
あー、引っかかれちゃった? ごめんごめん、俺が無理お願いしちゃったから…
[片手で内ポケットから絆創膏を取り出し] [これで足りるかな?と*]
(264) 2019/07/27(Sat) 20時半頃
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[ザーゴさんとヤニクが去ると、少しの間静寂が戻る。 静寂と言っても、降り注ぐ太陽の光や、道行く人の足音や 話声、自動車や路面電車の音と、音が無いわけではない。
時折感じる時がある。
ぽっかりと穴が空いたその場所に落ちてしまった感覚。 誰も僕の事を知らないんじゃないか、気付かないんじゃないか。 そんな錯覚に陥るのはどうしてだろう。
多分僕の心が不完全だから、と答えを知っているのに 見ないふりをしてる。 不完全になった心の欠片は何処に行ってしまったかも 知っている]
(265) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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『船が間に合ったようだ』
[何処からか聞こえてきた声に、突然僕の周囲の景色が 動き出したように見えた。
反射的に周囲に視線を巡らせたけれど、 声の主も探し人も見当たらなかった。 あからさまにがっかりする僕の心に呆れながら 同時に弾み出す現金な心にもやっぱり呆れていた]
(266) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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あの人も、来ているのかな。
[最初にあの人を見たのは、港に船が寄った知らせを聞いて 異国に繋がる船を描いてみようと思い立った時だ。
他にも船乗りは大勢いたし、彼の見た目が奇抜すぎるなんて 間違っても思ってはいない。
しかし、スケッチを走らせる手を止めさせる程、 スケッチの対象が瞬く間に船から彼へ移る程。 とてもとても印象的だった。
海の表面に立つ波じゃない、海の中を掻き回し 良いも悪いも皆引き連れて来て、連れて行ってしまう。 潮の様だ、海流の様だと思わずにいられなかった。
彼の周りでからりと晴れて乾燥したこのオリュースの 空気が掻き回されて海に変わる。 僕は彼が港からいなくなるまで目が離せなかった]
(267) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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[そして彼が僕の絵の前で足を留めた時>>177 嗚呼、海が来た、と僕は確信した。 彼の眼に僕が映っていたかどうかは判らなかったけれど、 そんな事はどうでも良かった。 僕が描いた絵で、彼の心にオリュースが残ればいい。 本当にそんな風に思っていたから、 1枚でも彼が買ってくれたことに心から感謝して]
ありがとうございます。
このオリュースの絵たちは僕が残したい、 綺麗だ、覚えておいて欲しいと 心を込めた絵です。
一枚でもあなたの心に残れたら幸いです。
[購入する彼にそんな力を込めた言葉まで贈る。 彼が帰った後、僕の『心』は潮に惹かれて きっと彼と共に海を渡っているに違いない]
(268) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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[わざと財布を盗ませるには、自身の振舞に隙が足りない自覚はあった。スラックスから覗くそれは、デコイというより安全策の方が大きい。 大切な、決して失くすわけにいかぬ財布を守るための。
空が徐々に茜色に染まりゆく時間。 小学生ほどの背丈の子が、興奮さめやらずといった調子で両親に語り聞かせる声は、耳を欹てなくともよく響く。どうやら昼間に人形劇の無料公演を観に行ったらしい。>>37
身振り手振りも添えて、動物を表現する様は何とも微笑ましい。特に夏休みの期間中、こどもの世話を仰せつかる際に必ず一度は連れていくのが『ゼロイチ』の公演だ。夜は有料とあって昼とはまた趣が変わる。
生憎と、自身の双眸と意識は舞台ではなく、はしゃぐ子らに向いているから、内容についてはパンフレットからの把握となるが、キラキラと瞳を輝かせる姿だけでも、それがどれだけこどもたちの心に寄り添う、素晴らしい作品であったか十分に知れた。
──昼間、セイルズが語った通り。>>225 空を仰がずとも、観られる星を私は知っている。]
(269) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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こうしちゃいられない。
[僕は慌ただしく似顔絵描きの看板を片付けると、 大判のキャンバスを用意する。 その船に彼が乗っているかどうかも確かめず、 でもきっと乗ってきている、乗っていて欲しいと 願う気持ちを抱いた今の僕が見ているこの風景を 描き残したいと言う衝動を止められなかった。
同じ白でオレンジで、青で、赤、なのに。
1人で歩いている人にも寄り添ってくれているように 歩く影に優し気な面影が重なる様に淡い色を混ぜ、 網膜に焼き付く鮮やかさを風景に。
本当はお昼にサンドイッチでもデリバリーを 頼もうと思っていた事も忘れて描き続ける*]
(270) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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[昔、空の青さを教えてくれたこどもがいた。>>249 フットマンから漸くバトラーに昇格となるかどうかといった歳の頃。雇われていた邸に招かれたゲストの──主に御子息の世話を仰せつかった時のこと。
当時はまだまだ、自覚が足りなかった。 自身が預かる命の価値。仕事に対する責任。餓鬼だからと適当に相手をすれば、それは必ず伝わるもの。 呆気なく逃走を許したと気づいた時にはさすがに肝が冷えた。この辺は富裕層が多く住まう。土地勘のない子なら、誘拐を目論む輩には絶好の機会であろ。
オリュースの特徴である坂道をあれほど恨んだことはない。髪が乱れるのも構わず、蟀谷から落ちる汗を拭うのもそこそこに、走って、走って、探し回った。
下手に名を呼べば迷子を生んだと周囲に悟られてしまう。それは、ゲストを招いた顧客の失態となる。静かに、必死に、生まれも育ちもこの街である利点を駆使して、子供が誘い込まれそうな道を進んで。]
(271) 2019/07/27(Sat) 21時頃
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う、うん!
[>>263こっちこっちと言われても、誘導するにもまごつく暴れぶり。 どうにか空いた袋の口に彼女の頭の方を向け、手の力を緩めれば、ようやく拘束を逃れたとばかりするりと入っていく。 袋の口が縛られて、逃げ場をなくしたお嬢様はお縄となった。]
あー……
[恨み言やまない網の袋を、どこか呆然と見下ろした。 エプロンやシャツはいいけど、なんか色々なところが痛い気がする。]
(272) 2019/07/27(Sat) 21時半頃
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[──結果として、その子は無事に見つかった。 人の気も知らず、呑気に空を見上げる様に叱り声は飛ばせない。帰宅してから、屹度、揃っての説教となるだろう。
声をかけるのはもう少し此方の体裁が整ってからにしようと、切れる息を整えるべく、その場にへたり込み。 少しでも新鮮な空気を吸おうと顔を上げれば、太陽と屋根のオレンジが眩しく。 莫迦莫迦しいほど空は青く、澄んでいた。
──今となってはただの、失敗談のひとつ。 半世紀以上生きてきた中で迎えた、幾つものターニングポイントのひとつでしかない。
すぐにその屋敷からは暇を貰い、別の邸に仕えることになったから、その後件の子と再会することはなかったが、息災であれば今頃は──。]
(273) 2019/07/27(Sat) 21時半頃
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折角のデートだったんだけど。 乱暴な男は嫌われたかなぁ。
[顔を見るだけで威嚇されていたヤニクのことを思うに、今後のデートは難しそうだ。 などと思っているうち、ヤニクから絆創膏のプレゼントがやってきた>>264。]
あー、いや、いいよ。 手ならよく傷にするし――
[変に気を遣わせてもしょうがない、と手を上げ、そのまま無意識に頬を擦った。 ら、指先に赤い筋。気付かないうち、頬にも爪のひと薙ぎが掠っていたらしい。]
(274) 2019/07/27(Sat) 21時半頃
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ごめん、やっぱりもらっておく。 顔は何となく気になりそうだ。
[誰がというと、自分がだ。 作業中なりなんなりで、無意識に顔を触ってしまうことがある。 そういう時に傷に触れるのは、あまりよくなさそうだ。]
それで、僕は彼女のお帰りにも同行したほうがいいのかな?
[いたほうがいい、はどこまでだろうと、ヤニクとマドンナのご様子伺い*]
(275) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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[「close」の札を外しながら。 相変わらずな心にもないとわかる率直な物言いは、いっそ小気味いい。>>258 腹の底で何を考えてるかわからない愛想笑いより、よほど。 これが彼と友人でいられる最大の理由。]
会いたかったのは冷房に、だろう。
安心するといい。 地下室の棺桶ベッドが苦手な吸血鬼なんて 聞いたことがないからな。
[遠足の前の日眠れない子供みたいだと笑い。 店内の冷房をつければ、帽子とジャケットをコートスタンドに掛け。代わりにエプロンを身につけた。]
(276) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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見ての通り、変わりなくやってるよ。
[変わらぬ挨拶をいつものように流しかけて。>>259 ふと、思い出す。]
ああ、そうだ表の看板を見たかい? 描いてもらったんだ、いい出来だろう。
街角に居た絵描きに頼んだんだ。 サイラスって言ってね、似顔絵や風景以外にも、 絵本の挿絵なんかも描いてるそうなんだが。 気になるならこっちに居る間にでも紹介しようか。
[時計修理以外については、専門的な評価などできないが。 単純にいいな、と思ったものがあれば彼へ伝えることにしていた。 すでにその種に目を付けたあとなんて、知りもせず。]
(277) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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― オリュース市電 ―
[日暮れに差し掛かれば、西日は屋根だけでなく街全体を輝かしい橙色に染めあげる。渇いた石畳も、白い壁も、見下ろす海も、昼間の青と夜の藍を繋ぐ煌びやかな色に。
観光客はこの風景に喜ぶが、鉄道員としては緊張感が増す黄昏だ。直射のお蔭で視界が眩く、制帽の庇を引くと停留所を囲う安全帯を自然と睥睨し―――]
……ドアが開きます。 一歩下がってお待ちください。
[車内アナウンスの声が揺れなかったのは研鑽の賜物。 停留所には何人か待ち人が居たが眩い光の中で判別出来たのはひとりだけ。己が夢と仮の名前を付けた人。>>246
本職はサービス業だと地域紙で知った。新聞に打たれた広告も見たことがある。 確かにその道の先達であるなら己が憧憬抱いても可笑しくはない。密やかに手本にするくらいは許されるだろう。納得できないのに説得力だけが増えていく人。]
(278) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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[それでもまだ乗降の間は良い。やることが多いから彼の横顔を追いかけている暇がない。 だが指差し喚呼を終えて再び運転台に乗り込んでしまえば、運行業務の花形は運転士に戻る。これは不味い。 仕事自体に貴賤はないが、乗車中の車掌とは案外地味なものなのだ。何事も恙なくお客様を目的地へ運ぶのがお役目で在るから仕方がないものの、業務から解放された視線が自然と客席を探してしまう。]
……車内改札してくる。
[公私混同甚だしい自身を叱咤するように運転士に告げて客席へ続く扉を潜った。興味深そうに此方に視線をくれる子供に片手を振り、一歩足を踏み出す。
夕暮れの車内はそれなりに込み合っている。 ぎゅぅ、と押し合うほどではないが隣に他人が並んでいても違和感がない。]
(279) 2019/07/27(Sat) 22時頃
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