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ジェフに5人が投票した。
ポーチュラカに1人が投票した。
ジョージに2人が投票した。
ミナカタに1人が投票した。
ジェフは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ジョージが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、ウェーズリー、アイリス、レオナルド、ポーチュラカ、プリシラ、サイラス、ミナカタの7名。
【人】 FSM団 ミナカタ[蒲公英に散らすには余りの、雑なインク文字を連ね (0) 2013/05/28(Tue) 00時頃 |
[
「幸運のナイチンゲール、どうかあの窓辺で歌って。
どうかどうか、皆が幸せになりますよう――」
少女は祈りを混め、青白い月光の下で一人祈った。
金色の光射さぬ明日などないと、ひたすらに希い。
組んだ手に震える唇をそっとつけて
夜明けが来るのを、待っていた――
]
[ガタン!
と、大きくテーブルは揺らめき、インク壷があわや滑り落ちそうになる。慌ててそれを押さえ、ペンを握り締め、肝心の原稿を抑える手はもうどこにもなかった。]
あ、ああ……
汽車なんかで原稿は書くものではありませんね。
[車内の揺れがおさまると、インク壷から手を話し原稿を拾った。]
【人】 FSM団 ミナカタ[それぞれを畳み、封筒に封をして、仕事鞄に放り込む。] (1) 2013/05/28(Tue) 00時半頃 |
―― 電話口にて・回想 ――
――ジェフリー・キースです。
……ご無沙汰しております。
『久しぶりだな、ジェフリー』
お手紙、ありがとうございます。
『突然すまなかった。
けれど君しか良い人選が浮かばなかったんだよ。
それで、どうだね?』
私でよければ、お受けしたいと……ええ、……
『それはよかった。最近は警校も人員の入れ替わりが多くてね、すぐにでも君に講師として来てもらえれば……』
――、ですが一つだけ条件が……
『出来るだけ考慮しよう』
――私をもう一度、
生徒として警察学校に入学させてください。
―― 汽車内 ――
[窓の外に、住み慣れた街の風景が見える。
遠く遠く、小さくなっていくそれを、目を細めて眺めていた。
自宅はまだ借り上げたまま、荷物も置いたままだ。
それ故に手紙が届かなくなることはないだろう。
――ただ、時折訪れてきてくれた小さな客人、ミナのために
窓辺に目印になるよう、一度首輪から外した喧しい音の鈴を引っかけてきた。]
[上官からの手紙の内容は、警察学校の講師として招きたいという誘いだった。
素行もよく、取り立てて派手さはないが着実な勤務態度を評価されてのこと、とても嬉しかった。
仕事は確かに、向いていなかったと今でも思う。
けれど誇りに思ったあの職業に、もう一度挑戦できるのなら。
しかし一度は警察官としての職務から逃げた身、
素直に講師として返り咲くことは自分自身許せない。
だからこそ、その条件を申し出たのだった。]
書き終わったら一度見ていただいて……
ああ、絵本のこともお話しなければいけませんね。
[だが青年は、小説を書くことをやめたわけではない。
ただでさえ厳しい警察の職務の中、それでも書き続けようと決心したのは
手紙を交わし、清かに友情を育んだ者たちへのせめてもの恩返し。
たとえもう二度と手紙を交わすことができなくなったとしても
本の内容で、跋で、感謝の気持ちを伝えるために**]
【人】 学者 レオナルド― 昨日のこと ― (2) 2013/05/28(Tue) 02時頃 |
【人】 学者 レオナルド[けれども、その可能性がそう高くないのも分かっていた。 (3) 2013/05/28(Tue) 02時頃 |
【人】 良家の末娘 ポーチュラカ―今日のこと― (4) 2013/05/28(Tue) 09時頃 |
【人】 良家の末娘 ポーチュラカ[すべてに返事を書き終えて、ゆっくり、一度深呼吸をした。 (5) 2013/05/28(Tue) 09時半頃 |
【人】 良家の末娘 ポーチュラカ[それから、この数日で幾度も開いた詩集へと向けて。] (6) 2013/05/28(Tue) 10時頃 |
【人】 受付 アイリス[新作入荷の荷ほどきをしながら息をつく。 (8) 2013/05/28(Tue) 21時頃 |
【人】 受付 アイリス[家に戻って一息ついたころ、ぽつぽつと音がして雨が降り始めた。 (9) 2013/05/28(Tue) 21時半頃 |
【人】 学者 レオナルド― 自宅 ― (10) 2013/05/28(Tue) 22時半頃 |
【人】 薬屋 サイラス[珍しく男は店の外に居た。 (11) 2013/05/28(Tue) 22時半頃 |
【人】 薬屋 サイラス[席に案内されて注文をし、持ってきていた手紙を開く。 (12) 2013/05/28(Tue) 22時半頃 |
【人】 学者 レオナルド[『そうねえ。吃驚仰天するでしょうけれど、 (13) 2013/05/28(Tue) 22時半頃 |
[昨日、ジョージはレターセットを使い切りました。
ジョージはその手紙に御伽噺を書きました。
嘘ではありません。
夢に見るような、望むこと。素敵なこと。
けして本当にはならないこと。
それらを少しだけ、紡ぎました。
いっぱいは書けませんから、
綺麗な便箋が一枚、余ってしまいました]
[思い切って開いたもう一通。
ああこれがパパの文字なんだ、って
僕はパパと同じものが好きなんだ、って
そうジョージの目は語っていました。
すぐにお返事を書こうと私を手にして、そして
最後の便箋に一文、書いたのです]
【人】 学者 レオナルド[まずは、昨日の手紙。 (14) 2013/05/28(Tue) 22時半頃 |
[ぽつんと書かれたその文章を、ジョージはずーっと見ていました。
机の上には封をしたあの子あての手紙。
本が一冊。
それに便箋一枚と私。
それだけ。
机の中には何もありません。
部屋の片隅には、ジョージがちゃんと一人で持てるくらいの、小さな鞄が転がっていました]
【人】 FSM団 ミナカタ―――今日――― (15) 2013/05/28(Tue) 22時半頃 |
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