197 冥桜絵巻
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が3人、占い師が1人、守護者が1人、霊能者が1人、少女が1人、囁き狂人が1人、首無騎士が2人いるようだ。
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逃げろ。逃げろ!おまえらだけでも逃げろ。
(0) 2016/09/16(Fri) 00時頃
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闇の中、先帝の命が下された
「冥府の門を封印し、京の都をかつての姿に」
それに応じたのは誰だったのか
まだ今は闇の中――
(#0) 2016/09/16(Fri) 00時頃
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― 回想>>0:221 ―
……気にしなさんな そう言えば、貴方の名は?
[去って行こうとする相手に問いかけて。 さて、答えは帰って来ただろうか。
相手からも何かを聞かれれば答えるだろう。 特になければ、根城へと帰還するだけだ。]
(1) 2016/09/16(Fri) 00時頃
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気が向いたら。 墓場の菊花か曼珠沙華でも拝借して来ようか。
迷惑でなければだが、ねえ。女将。
[この鳥が飾れば、花も華やかどころか辛気臭くなりそうだが。 少しばかり女の性分へと理解示すように言うて。]
この成りでは。 骨ガラ娘にすら見えぬから、ねえ。
[ひらひらと雑踏へと去る女へと黒い袖を振り返す。 その袂から黒い羽根が滑り落ち、地へと舞った。]
(2) 2016/09/16(Fri) 00時頃
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……さて。
心配をされたようだし。 私も一緒に戻ろうか。女将。
戸締りは要らない、さ。 窓は開いていた方が飛び立ちやすいだろう?
[女将の誘い>>0:220に頷いて。 怪鳥はまた千鳥足で宿へと向けて歩き出す。]
(3) 2016/09/16(Fri) 00時頃
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……。
いつまで。 いつまで。
いつまで、続いて……、……――。
[途中、ふと昏い空を見上げて小さく鳴いた。**]
(4) 2016/09/16(Fri) 00時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2016/09/16(Fri) 00時半頃
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――私、私の名だと?
[去り際に問われ>>1、そこで答えに詰まった。直ぐには、わからなかった。 だが、聖は問いに答えてくれた。ならば、聖の問いには答える義務があるはずだ]
なんだった、なんだっただろうか――、
京、みかど、冥府、祭門、御役目――そう、そうだ。 そうだ、思い出した。あのお方からは、確か、そうだ――、そう。
――主水(もんど)。 そう、主水だ――御館様には、そう、呼ばれていたはずだ。
[と、そう応じて。そのあとで、聖とは別れた]
(5) 2016/09/16(Fri) 00時半頃
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― 回想 ―
[>>2……いや、それじゃない、などと。蟀谷を抑えかけたが、押し黙る。 >>0:222そもそも、初対面で思わず焦がしかけた相手としては、相応に真面目に話を聞かれていたのだから。 だから。応じたのも、>>0:220去り際の軽口の方で。]
……止めとくわ。 あれはそもそも、あの子の意思だもの。
[貸しですらない。 逆に、使われるのを通り越して自分でやりたがる付喪には、最高の奉公話だったろう。 鳴るようにチラつく舌に、ひらひらと。踵を返しながら、苦笑した*]
(6) 2016/09/16(Fri) 00時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2016/09/16(Fri) 00時半頃
三元道士 露蝶は、メモを貼った。
2016/09/16(Fri) 00時半頃
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-回想/燃え落ちた隠れ家の前-
いーよいーよ、しょうがない。 たべないから、こうしてお話もできてるんだしね!
[ぽつり。謝ってくれた相手ににかっと笑ってみせる。 目の前の相手が食料になるならないの話をしているのに、考えてみれば可笑しな話。まあ気にしたら負けだ]
んむ?にんげん?
ーーそりゃもう!
[人間は美味いのかと聞かれて、ぱっと瞳を輝かせる。 思い浮かべればうっとりと、口の中に唾が溜まりそうだ。 もっとも、実際溜まるのは赤い炎なのだけれども]
(7) 2016/09/16(Fri) 00時半頃
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美味しいなんてもんじゃないよ! 美味しくて、きれいなんだよ!
ん?美味しくてきれい……美味しいからきれい?きれいだから美味しい?んん?
[鬼火にとって獲物の味の基準は、燃やしたときの炎の色による。
きらきらと明るく煌めいていれば、美味い。 暗く濁っていれば、不味い。
妖のそれは濁っていることが多いのに対し、人のそれは明るく美味なことが多い。少なくとも、今まではそうだった。 だから、鬼火の妖は同族より人間の方が好みなのだ。 しかしそんなことを整理して話せるほど、頭は良くなかった。 自分で言った言葉に首を傾げて、うんうん唸っている]
(8) 2016/09/16(Fri) 00時半頃
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美味っしいわあ、おばさま。 四ツ足は食べたらあかん、と言ってたのも江戸が開けるまでやなあ、 いつでも食べれるようになってごっつ嬉しいわー。
[はふはふ、と頬を緩ませて箸をつつくのは文明開化の象徴、牛鍋だった。
明治になる前に高級料亭で口にしたこともあったが、気軽に大衆にも食べれるようになったのは昨今のことだ]
(9) 2016/09/16(Fri) 01時頃
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[>>7やはりこの少女は可愛い…いや、美しいと言った方がいいのかもしれない。 心のままに動き、とても貪欲。 夕顔は今までただただ受動的だった日々を思い出す。]
そうか。
[その言葉と聞いて、
帯に差してある小刀を引き抜いた。]
(10) 2016/09/16(Fri) 01時頃
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[そして思い切り“自分”の左腕を斬りつけた。
転がる腕。 ほとばしる白い血。
少し離れたところで腕は止まる。それを拾い、躊躇せずその断面に唇を当てた。 鮮紅に彩られた唇に純白の血が垂れる。 ちう、と一吸いすると腕の中の血はすべてなくなっていた。]
楽しい会話の礼だ。少ないだろうが、受け取ってくれ。 ちゃんと血を、すべての毒を取り除いたから人間のモノと変わりないだろう。
[そう言って相手の方へとソレを投げた。]
(11) 2016/09/16(Fri) 01時頃
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[痛みはない。 ここ幾日か京に溜まる呪いを得たから腕程度じゃ痛手にはならない。]
…結局はただの皮でだからな。
[それを切り落としても血という名の呪いを再び体内へ戻せば問題はない。 ふと足元を見ると、飛び散った血が付いたところはじゅうじゅうと音を立てながら窪みをつくっていた。
しかし、肘から上だけになった左腕からは血が垂れていない。 しばらくすると断面から何本もの細い糸が垂れさがる。 それは束となり、失った腕の形へと成っていった。]
しばらくすると元に戻るだろう。
(12) 2016/09/16(Fri) 01時頃
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[――聖と別れて、京の裏通りをゆらゆらと歩む。
そう、そうなのだ。思い出した。思い出した。 ここは京で、自分は主水で、京へは御役目のためにやってきたのだ。
そう、御役目。 その御役目がなんだったかは、がらんどうの頭には残っていない。 だけれども、そんなことは瑣末なことだ。 きっときっと、そのうちに。いずれは思い出せるはず。 骨の髄にまで刻まれた、恨みつらみが、いずれは滲み出すだろう*]
(13) 2016/09/16(Fri) 01時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2016/09/16(Fri) 01時半頃
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── 旅籠「三槌屋」 ──
[旅籠は烏丸御池の裏も裏、潜むように建っていた。 大きいとは言えないが、味のある二階建ての建物。 普段は勝手口へ回るが、客も居るから表から。]
そぉら、晩の支度を始めるよ。 風呂はちゃんと沸かしてあるんだろうね?
[呼び集めるのは付喪に狢、蟷螂、火車等々…… 人の両手で悠々と数えきれる程度の数だが、 どれも皆、同じ三鎚屋で働く仲間である。]
銀や、お客からの注文サ。 今日の献立は鍋にするよ。
[例の杓子の付喪に声を掛けると、女将も自ら台所へ。 半ば腐りかけた肉や野菜を手際よく刻んでいく。 そうして作り上げたのは、障気沸き立つ屍肉の鍋。 生とは一味違う肉。評価は如何なるものだったか**]
(14) 2016/09/16(Fri) 01時半頃
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旅籠 おもんは、メモを貼った。
2016/09/16(Fri) 01時半頃
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あー、そやなぁ。こんな状態やもんな。 やっぱり制限かかるわな。
[馴染みの店主が、今日の分は夕には品切れと話すのに相槌を打つ。
商売をするにも、材料は近郊の農村などから買い付けねばならない、 つまり、縄張り《シマ》から出て怨霊妖怪が跋扈する京を歩かねばならないのだ。 多少、「におい」をつけておいたとしても、完全な守りではない。 帰ってこない住人も少なくない数いる。
それでもこの土地で商売を続けるという逞しい店主に]
ボクも応援しとるで、おばさま。 頑張ってえな。
[他の客に呼ばれた店主を見送って、残りの牛鍋をすすった。**]
(15) 2016/09/16(Fri) 01時半頃
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――主水か。 良い名だな、ありがとう。
[そして彼とは別れ、羅生門へと。 東寺も気にはなったが、まずは内部に戻る事を優先させて。]
記憶を失って、尚。 忠義立てとは……今の帝にもあんな相手が居たとはね。
[感心するように頷いて。 そして――羅生門の奥へと消えて行く。]
(16) 2016/09/16(Fri) 08時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2016/09/16(Fri) 08時頃
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―東寺→大宮大通り― [ 闇より聞こえし先帝の声 耳を傾け授かる使命は 『冥府の門を封印し、京の都をかつての姿に』 目覚めて刀を天に仰ぎ 相承知したと仕れば 刀の手入れ火薬の手入れ。 東寺お堂仏像化身に 討ち滅し覚悟を示そうか さあ!斬ってくれよう 邪魔するものを]
これより修羅に入る!! [東寺門後にして 入るは大宮大通り まずは逆賊祭門なにがしを 打ち払ってやろうと道を行く*]
(17) 2016/09/16(Fri) 08時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2016/09/16(Fri) 13時半頃
旅籠 おもんは、メモを貼った。
2016/09/16(Fri) 19時頃
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[ ここは天下の大宮大通り! 邪魔者すべて斬ると勇み進めば そこに見えたるは妖の影 ]
何奴だ!!?
[ 唸る掛け声返事も無ければ 刀抜いて錆びとしてくれん! 横薙ぎ一閃に胴を斬れば ドサリと倒れる魑魅魍魎 通り終われば道は死骸死臭 これも天下のためと先を急ぐ] 祭門はどこにおるか!!
[ この者傍若無人にて 隠れも逃げもせずに堂々と道を行く]
(18) 2016/09/16(Fri) 19時半頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2016/09/16(Fri) 20時頃
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―回想 旅籠「三槌屋」―
[隠れるようにひっそりとその旅籠はあった。 羽休めの場所を探す怪鳥が、妖の集まる気配に軒先に舞い降りたのが、滞在の切っ掛けだった。]
いつまでいつまで。
[女将と共に旅籠に戻ってくると、気に入りの二階の部屋へ。 京の空を見上げ煩くない程度に鳴いていれば、やがて悍ましい臭いが漂ってくる。]
好みに合わせてくれたのかい。 流石は評判の三槌屋だ。
[にやついた笑顔を抜きの賛辞を口にする。 鳥の隠す必要のなくなった蛇の尾が、左右に揺られながら交互に畳を叩いた。]
(19) 2016/09/16(Fri) 20時頃
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[少しばかり不恰好に箸を持って最初に摘み上げるのは、よくよく煮えた腐肉。 ふぅと息を吹きかけ口に運ぶと、ゆっくりと咀嚼して。]
旅籠など。 気まぐれで滞在したもので。 料理など、興味もなかったが。 これは……。
いつまで。 いつまでも居たくなる……なあ。
[熱い吐息交じりに呟いて。 あとはもう欠片でも残したら惜しいとばかり、最後の一口までも鍋を食べ尽くす。
そうして、満足しきった鳥は畳まれた布団の上に丸まり、暫しの休息。 この時ばかりは寝言も言わず、静かなものであった。]
(20) 2016/09/16(Fri) 20時頃
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―現在―
[目覚めた怪鳥は部屋の中で大きく翼を羽搏いて。 何枚かの羽根を散らすと窓から空へと飛び立った。]
……血が香る。
……。
また。 来るつもりだが。 代金は布団の横に置いておいたよ。
美味しかったよ。女将。
[空中から三槌屋に向かい声をかけ。 怪鳥は今日も京の空の何処かへと飛んで行く。]
(21) 2016/09/16(Fri) 20時半頃
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――捜さねばならん、探らねばならん。
[ぶつぶつと呟きながら、往来を幽鬼じみた風貌の男が往く。 余所でなにやら刃傷沙汰>>18があったようで、町雀どもが騒がしい]
御館様は、この主水に命じられた。 ならば主水は、主命を果たさねばならぬ。
[任の半ばで斃れたなら――そう、妖となってまでも]
――何を捜せばいい、何を探ればいい。
[それだけが、わからない]
(22) 2016/09/16(Fri) 21時頃
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――みかど、そう、みかどだ。 みかどを捜すのか、みかどを探るのか。
聖は、みかどは向こうだといっていた。 ならば、みかどは向こうなのだろう。
[そうして、ふと、疑問を抱く]
みかどとは、なんだったか。
[狂骨は、虚ろになったあたまで思索する]
(23) 2016/09/16(Fri) 21時頃
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―大宮大通り―
[妖の死体折り重なる大通り。 溢れんばかりの血と死の気配に、大概の妖も身の危険を察知し、通りより離れんとしていく最中。]
い つ ま で。
[骸を積み重ねてゆく剣客>>18の視界の内。 悲鳴の様な鳴き声を上げ巨大な鳥が舞い降りる。]
(24) 2016/09/16(Fri) 21時半頃
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[通常の刀であれば届かぬ屋根の上。]
いつまでいつまで。 いつまで。 斬り捨て、骸を捨て置き往くつもりだ。
彼の陰陽師も刀の錆にするつもりか、なあ?
[留まる怪鳥は立てた蛇の尾をゆらりとくねらせ、哂う。 例え祭門の居所について問われても答えず。 もしも刃を向けられるようならば即座に。
今一度羽搏き、「いつまで」と耳を劈く様に幾度も鳴いて、空へと飛び去って行った。*]
(25) 2016/09/16(Fri) 21時半頃
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――いつまで。
[そうして飛び去った怪鳥が、次に降り立ったのは彷徨う男>>22の前。]
君も探し物か、な?
あちらの方は物騒な事になっているから。 行くのは止めておいた方がいい。
[鳥が翼を広げ、示したのは先程の大宮大通りの方向。]
(26) 2016/09/16(Fri) 21時半頃
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