105 CLUB【_Ground】
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─教会─
[春のあたたかさが、雪を解かすように。 目隠しを外したヤニクとサムが視線を合わせた時、 照明を絞った狭い部屋に、一瞬春灯が射した気がした。
叩きつける嵐のような、ヤニクの想い>>6を、 サムはなんのためらいもなく受け止める。
まぶしくて、ティーはわずかに目を眇めた。]
(@4) hana 2013/12/24(Tue) 03時半頃
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[こんな道があるなんて知らなかった。
──違う。 研究所員による愛玩動物の買い取りに 重いペナルティと減俸が規則として課せられているのは 買い取りを希望する研究者が後を絶たないからだ。
道はあった。 知っていた。 けれど、どうしてか現実味だけがなかった。 ティーにはずっと、そんな話は都市伝説に近い ありえない話──だと、思い込もうとしていた。
だから、今、あたたかい陽射しに照らし出されて くっきりと浮かび上がった己の影が しあわせそうな二人に嫉妬の眼差しを向けるのも、 自業自得だと、哂う。
甘くて苦い祝福の時を、 ティーは目を逸らさずにずっと見つめていた。]
(@5) hana 2013/12/24(Tue) 03時半頃
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[上司の顰め顔を部下は見ない。 きっとフーは、あんな顔を見られたくないだろうから。 視界の端に見えたものを、 ティーは見なかったことにした。
変わらぬ想いを誓いながら 変わりゆくのがひとだから 時の流れに抗えなかった男を、ティーは責めない。
(じゃあ、オレがもらうよ)
捨てられたゴミ箱の中の愛(かこ)を、 白衣のポケットに閉じ込めて、 届かぬ言葉を心でそっと呟いた。]
(@11) hana 2013/12/24(Tue) 13時半頃
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─X'masパーティー会場─
[天井から垂れ下がる瀟洒なシャンデリアが 灯された蝋燭の光を反射して 会場をキラキラと幻想的に輝かせている。 フロア全体の照明はしぼられていて、 間接照明の青い光と、揺れる光が生みだす影で 熱帯魚の泳ぐ水槽の底のような情景を作り出していた。
広すぎず狭すぎず、 招待した客をちょうどよく収納出来る広さの会場の奥で ミッドナイトブルーの燕尾服を着たティーは にこやかに、来場したゲストに笑みを向けていた。
口を開かなければ一流。 と、昔の研究仲間に揶揄された営業スマイルの隣に、 さて、大柄な虎の仔の姿はあったろうか──?]
(@17) hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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─遡って、教会>>19>>20─
[しあわせそうに耳をぴんと立たせて ヤニクが振り返ったとき、 ティーはしっかりと顔を上げ眩しげに二人を見つめていた。
ヤニクの言葉を聞くと、 裸のアイスブルーが解けるように笑う。
サムに視線でことわりを入れ、 手を伸ばしてヤニクの両耳の間にぽふんと乗せた。]
ヤニクが、自分をわるいこって思い込んでるから オレはそれを無理に否定しなかったけど、 オレにとって、それからサムにとっても、 ヤニクはわるいこじゃなかったよ。
わるいこでもサムは全然気にしないだろうしねぇ?
[ちらりとサムを見て、口角を上げる。]
(@18) hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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[耳の間に置いた手を撫でるように動かして]
服、気に入ってくれたらうれしい。
オレのしあわせは、ねぇ。
[んー、とすこし考えて、 もう一度、しあわせそうなサムの表情を見て、 ふわりと笑みを深くした。]
きみたちに、 しあわせにしてもらえる飼い主がいっぱい増えること、 ──かなぁ?
[さみしがりの客たちは、皆姿容の違うティーなのだ。 だからティーは研究を続ける。
これからも、欠けたパズルを埋めに来た人間に、 ぴったりと嵌るピースが見つかるように**]
(@19) hana 2013/12/24(Tue) 19時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 20時頃
ティソは、最悪の認識が広まって行くのを絶望的な気持ちで眺めた。
hana 2013/12/24(Tue) 20時頃
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[飼い主と愛玩動物が目を合わせる瞬間というものに、 今回初めて立ち会った。
気づいたことがある。
飼い主と目を合わせた瞬間から愛(プログラム)が 走り出すのは愛玩動物の方であるはずなのに、 どうしてか、飼い主の方も、 それまでに見せたことのなかったような反応を見せるのだ。
まるで飼い主の方も、 新たな感情を発見したように──。]
(@23) hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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[テッドの時も、シーシャの時も、 直接顔を見ることはなかったけれど、 気配と雰囲気がそれを伝えて来た。
そして今、ヤニクと目を合わせたサムは 今まで研究室で共に過ごして来たどの瞬間よりも しあわせそうな顔をして、あまつさえ涙さえ流している。
定められたプログラムなどないはずの人間に これだけの変化を及ぼすこれは、まるで──。]
(@24) hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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[フーが聞けば、ケッとか言いそうな 気障なセリフが思い浮かんで、 ティーはちょっとだけ素に戻る。
>>@21顔を上げられないままくぐもった声で言われた 精一杯の礼を聞いて、 ティーはこころから嬉しそうに笑った。**]
(@25) hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
ティソは、テッドをハリセンで殴った。
hana 2013/12/24(Tue) 20時半頃
ティソは、チアキと砂になって混ざり合うってエロいね( 人◜◡◝)と思いつつ夜空にダイヴ。
hana 2013/12/24(Tue) 21時半頃
測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/24(Tue) 23時頃
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─研究室>>@12>>55>>56─
ちょっとー、自分ちの子くらい 自分で連れてってよねえ。
[フーから投げられたバトンを叩き落としながら ティーはティーでノートパソコンのモニターに向かい うーんと何か唸っている。 新しい愛玩動物の企画書を書いているのだが なかなかまとまらないらしい。
タイトル部には妖怪プロジェクト──と書かれている。]
(@26) hana 2013/12/25(Wed) 00時頃
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んんん……まず河童をどう作るか、だよね……。 ハシビロコウの嘴と、ゾウガメの甲羅と、 ……ベースは猿……で、いいかなあ……。
[うーんうーんと唸りながら、棚から資料を手繰る。 近くで同じようにうーだのあーだの唸っていたHに たかしくんについて質問されると]
──…? はぁ? たかしくん? 誰?
……あー。 えーとねぇ、フーのおとうさんのおにいさんの いとこの友達……かな。 そー。 はいはいそー。 たかしくんはがんばりやさんなのー。
[やばいうるさい。 パーティに連れて行ったら絶対仕事にならない。]
(@27) hana 2013/12/25(Wed) 00時頃
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…………よし、H。 オレがべんきょう教えてあげるから、 ぜっっったいに、まんてん取ろう。
[ぱたん、と資料を閉じると、 決意に瞳をたぎらせてこわいくらいの笑顔を浮かべた。*]
(@28) hana 2013/12/25(Wed) 00時頃
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ティソは、フーとペットたちを抱きしめながら、ちょっとお風呂**
hana 2013/12/25(Wed) 20時半頃
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─X'masパーティー前 研究室─
サーム、 それじゃあオレそろそろ行くねぇ。
帰るとき、プリンターとエアコンの電源切るのと、 研究室の鍵かけるのだけ忘れないでぇ。
[販売に携わった研究所員は 基本的には参加が義務付けられているXmasパーティ。 しかしヤニクのために参加を断ったサムに 話を聞いた当日は冷えた眼差しを送ったティーだったが それ以降、一言も文句などは言わなかった。
もしかしたら、UGグループ担当は 自分ひとりになるかもしれない、という当日。 客より先に会場へ到着するため 常より早く研究室を出るティーは、 まだ仕事中のサムにそう声を掛けた。]
(@35) hana 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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……んー?
[サムは申し訳なさそうにしていただろうか?]
いいよ、はじめて二人で過ごすクリスマスでしょ。 残業とかいいから、ケーキでも買って帰ってやりなよ。
[黒いストールを巻きながら、抽斗を開ける。]
それとこれ、オレから二人にプレゼント。
[取り出した小さめの紙袋を、サムへ差し出した。 受け取ろうと伸びたサムの手を、ティーの手が掴む。
ぐ、と引き]
二人でいー夢、見なね。
[にや、と笑いながら、 サムの下唇の端へ、ちゅっと音をたててくちづけた。]
(@36) hana 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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[赤いふわふわファーのイヤーマフと、 揃いの赤色のストールが入った紙袋をサムの手に握らせ ひらひらと手を振って研究室を出る。
扉を閉める間際、 振り返って指二本を唇にあて、 くすくす笑顔の投げキッス。]
Merry Christmas♪ **
(@37) hana 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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─回想 寮での日常─
[その日は、ティーがチアキの世話を担当する日だった。
ちいさな栗鼠の仔は 硬い胡桃の殻を割るように、 硝子で鎧った内側に簡単に入り込んでしまうから ティーはとても慎重に、 幾重にも心構えをしてから部屋の戸を叩いた。]
(@38) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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[髪を撫でて、その日頑張ったことを褒めてやりながら すこしずつ感じるところへ手を伸ばし、 溜まった熱を発散させる。 多分、いつも通り、他の子にするのと同じように、 その日も滞り無く、“仕事”は終わったはずだった。
けれど、どうしてか──不安のせいか、 立ち去ろうとするティーを見上げる目がとても寂しそうで、 心細そうにしているのをそのままにもしておけなくて、 腰に抱きつくようにして 毛布にくるまる小さな身体を撫でて、眠るまで座っていた。
そのうち、チアキは安心したのか すうすうと寝息を立て始めたけれど、 ティー自身が、すぐには離れがたく、 眠る横顔を見つめながら、ちいさく歌を口ずさんだ。]
(@39) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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──Somewhere over the rainbow ──Way up high ──Theres a land I heard of ──Once in a lullaby
[かすかな声、やわらかな旋律は、 チアキがいつか口ずさんでいた音色に歌詞を乗せて。]
──Where troubles melt like lemon drops ──Away above the chimney tops ──That's where you'll find me
[詩に歌われるとおり、 悩みごとがレモンドロップのように 甘く解けてなくなる場所へ──]
(@40) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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──Somewhere over the rainbow ──Skies are blue ──And the dreams that you dare to dream ──Really do come true
[いつか行けるよと語りかけるように、 歌詞のおわりを、希望で結んだ。]
──────…… いけるよ、チアキ……。
[あの虹の向こうへ──。
余韻にか、しんと静まり返ったように思える部屋で 細い指が、茶色の髪をくしゃりと混ぜた。**]
(@41) hana 2013/12/26(Thu) 02時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/26(Thu) 03時頃
ティソは、もんでもらった、ら らが抜けた
hana 2013/12/26(Thu) 12時頃
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─一年前─
[それは、ティーがまだ、 研究開発を専門に行うチームの所属だった頃。 半年後には、見識を広め新たな経験を積むために 販売も行うチームへの移動が既に決まっていた。
工場を訪れたのは、そんな折。 冬に生まれたばかりの愛玩動物の 育成環境のチェックがその日の目的だったけれど、 中の一体──齧歯類の子供に映画を見せていると聞いて、 興味を惹かれて直接個室に見学に赴いた。
工場の職員の話では、学習熱心な個体で、 すでに言葉の意味を理解しはじめていると言う。]
(@45) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[マジックミラーを覗くと 工場の小さな個室の壁に埋め込まれた画面に 顔をぴったりとくっつけるようにして 鼻をふすふすと動かす栗鼠の子供がいた。
子供と言っても、培養液の中で 人間の青年と同じくらいにまでは育った身体。 外見と行動のギャップは、他の個体でも見ているが 何度見てもティーの研究心をそそる。
画面の中を動いているのはまだ無垢な少女だ。 少女は藁山に寄りかかって何か歌っている。]
────。
[部屋へ声を送るマイクに、ティーの手が伸びる。]
(@46) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[生まれたばかりの個体に、歌はどんな影響を与えるか。 研究者らしい好奇心から、ティーはマイクに唇を寄せた。
画面の中の少女と重ねながらも、わずかに変えた音程で、 虹の向こうへ思いを馳せる歌を口ずさむ。]
──If happy little bluebirds fly ──Beyond the rainbow ──why oh why can’t I?
[少女が歌うそのままに、 飛び立てぬ己の身をもどかしく歌うしめくくり。
しばらくそうしてゆれる大きな尻尾を眺めていたけれど 職員に呼ばれれば、意識は本来の職務へと戻り、 未練もなくその場を立ち去った。]
(@47) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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[(グループ未定)44122と刻印された部屋の子を 後に自ら販売を手がけることになると、まだ知らぬ頃の話。
ティーも忘れていた研究の合間のひとときに 歌った声がその子の記憶に残っているとは、思いもしない**]
(@48) hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/26(Thu) 13時頃
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─問題集なう─
[たかしくんの素性に始まり、
・りんごを一人で何個も買おうとする理由 ・たかしくんにお金を渡したのは誰か ・一人で買い物は危ないんだぞ ・たかしくんの年齢 ・たかしくんの身長 ・たかしくんの好きなお菓子 ・たかしくんはクリスマスパーティに来ないのか
etcetc... 永遠に尽きない好奇心の産物にいちいち説明をつけていたら いつの間にか内容よりそっちがメインになっていた。
……終わった。
ティーは天井を仰いだ。]
(@58) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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…────、
[>>@53妙に嬉しそうに 意地の悪い笑みを浮かべるフーの横顔を見て ティーは天井を仰いだまま考える。
ぽむ。 ティーは手を叩く。]
あ、そうだ。 忘れてた。 オレねぇ、ダンス始まったら 司会交代することになってるからぁ。 面倒見れるの、それまでねぇ。
[声を買われたのか、 本部に言い渡された仕事は司会の交代要員。
ダンスはパーティの中程から始まる。 それまでは時間をやるからあとは自分でなんとかしろと 画面に向かう上司へ、にこにこと手を振った。]
(@59) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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─Xmasパーティ会場─
[クロークにコートとストールを預け ミッドナイトブルーの燕尾服で 会場の端に立つティーの横には 見栄えのする体躯を黒のスーツに包んだ ホレーショーの姿があった──かもしれない。
電車の中で、必死に教えこんだ
・料理は一皿に三品以上乗せないこと ・キョロキョロしすぎないこと ・客をじろじろみすぎないこと ・勝手にティーの側を離れないこと ・出来たらじっとしていること ・酒はぜっっったいに飲まないこと
さて、いくつ守れるだろうか──?]
(@60) hana 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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ティソは、ミナカタを風呂からぺしぺしした。
hana 2013/12/27(Fri) 00時半頃
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─Xmasパーティ会場>>108─
[その二人を見た瞬間、誰かわかった。 流れる滝のような銀灰の髪、隣にたつのは白い白い肌。
けれど、飾り毛のついた猫の耳が生えていたのは──]
…──おひさしぶり、サー。
[眼鏡の奥のアイスブルーが一瞬まるくなる。 けれど、すぐに趣向を理解し、くすくすと目を細めた。]
面白いことをするねぇ。
[懐中時計のチェーンを左手指に絡め、首を傾げる。 するりと鎖を解いた指が向かう先は──]
(@61) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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きみの猫、なでてもいいかな? サー──クロイツ?
[銀灰の耳の、長身の猫。 許可を得るように赤い目を見た後、 傷付いた喉に指先は向かった。
子猫に触れえたか、 それとも、猫を守る騎士(ナイト)に阻まれたか。 ともあれ、ティーは懐から一通の手紙を抜き出した。]
……これ、ヤニクからシーシャにって。 あとで読んでやって。
[飼い主(シーシャ)へとそれ>>-1919を手渡して、 にこり、と笑った。]
それじゃ、二人とも、楽しんで。
(@62) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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──サー。
[背を向けようとする二人──猫の方へ、 やわらかい声が掛かる。]
ねえ、ひとつだけ聞いてもいい? ……まあ、見ればわかるけど。
それでも、聞きたいんだ。
(@63) hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
hana 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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─会場までの長い道のり─
[ぶすくれた顔のおおきな子供の手を引いて、 地下鉄へと続く階段を下る。 街を歩くのも興味津々で、寄り道を止めるは一苦労だった。
地下鉄構内へ来るともう、お祭りかという騒ぎ。]
におい? ……んー、オレにはいつものにおいだけど……?
[人のにおい。食べ物のにおい。 地下を流れる湿った空気のにおい。 酔っぱらいが戻したゲロのにおい。
様々なにおいで溢れているだろうけれど、 あいにく人間のティーにはそこまで感じ取れない。 首を傾げて、面白そうにHの反応を見ながら、 耳がぴるぴる動いた時だけは慌てて注意した。]
(@64) hana 2013/12/27(Fri) 03時頃
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