人狼議事


193 ―星崩祭の手紙―

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【人】 救星隊 アマルテア

[満足そうな笑顔、その瞳に自分が映り込まないことを残念に思いながら、彼女はホームを後にした。
向かうのは、町の中心部。
今日のために用意された光籠の数は、10。
ゲートの数と、同じである。

光籠を上げるのは、外に出られる耐性と特権を持った、環境維持隊の役割で、今年の第Dゲートの担当は、彼女であった。
籠の中に詰めるものは、担当の隊員が好きに決めて良い。
自分の好みで決める者、希望者を集め籤で抽選する者、その隊員次第様々であったが、彼女は妹の願いを、そこに込めることを選んだのだ。]

[ゲートの外に出れば、そこは彼女だけの世界になる。
ドームの中に観衆はいる。
けれど、その声は伝わらない。
隣のゲートにも、同じ環維隊の担当者がいるだろう。
だが、その姿を見ることはできない。

宙へと昇っていく光籠、それをどんな思いで見送ったのか、知るものはいない。
けれど、役目を果たし戻ってきた彼女は、どこか寂しそうな顔をしていたと、守衛の男は後に語った。]

(21) 2016/07/17(Sun) 21時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

[骨から作られた横笛の音が、明るくも物悲しいメロディを奏でる。
夜通し騒いでいたのだろう、彼女とそう変わらない世代の若者たちが、肩を組み覚束ない足元で帰路に着く頃。
彼女は容赦ない呼び出しを受け、面倒くさそうに朝の町を走っていた。
水調機が靄を吐いていると、検査依頼が来たらしい。]

「よーっす。」

……はよ。

[さて現場には、既に1人の人物がいた。
お世辞にも整った顔立ちとは言えないが、不思議と愛嬌のようなものを感じさせる彼の名は、ターナー。
比較的やる気のある、奇特な方の人間であった。
半透明な球体がいくつも連なった、以前訪れたという辺境の異邦人は、グレエプと例えたその水調機は、見れば確かに白い靄を吐いていた。]

(49) 2016/07/18(Mon) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

はいこれ、機材と朝食。
あんたさ、慌てて飛び出すのはいいとして、持ち物全部忘れてくとかトリ頭もいいとこでしょ。

「おー、あんがとさん。
……でもどうせならもっと可愛げのある女のコに届けてほしかったぜ。」

あんたに可愛げのある態度取ってくれるコなんていると思ってるの?

[グサァっと、大袈裟に傷付いたアピールをしながらも、彼の手はてきぱきと作業を進めている。
アホはアホでも、仕事の腕だけは一丁前なのだ。
そんな彼の姿を横目に、彼女は靄を発生元と思われる球体の下まで近付いた。]

(50) 2016/07/18(Mon) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

[水調"機"とは言うものの、その大部分は植物である。
根元から吸い上げた水を浄化し、綺麗になったものを無数の球体から放出する。
原理は未だ解明されておらず、機械部は根元の吸水量を調節する部分くらいしかなかった。]

「吸水機構は異常なし。とすると、上か?」

あーはいはい、登れってのね。

[怠そうな声からは想像が付かない身軽さで、彼女は水調機を登っていく。
問題の箇所まで辿り着き、ひょいと上を覗き込んだ彼女は、思わず脱力した。

そこには、煙管に詰められた煙草の燃えさしが、細い煙を昇らせていた。]

(51) 2016/07/18(Mon) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

「……まぁ、幼木を取り寄せる羽目にならなくて良かったよ。
機械以外じゃ、俺らはお手上げだからな。」

[彼はそう言って笑う。
自分にも他人にも甘いのが、この星の人間の特性だった。
否、他のドームに行けばそうでない人間もいるのかもしれないが、生憎と全くもって交流がないゆえに分からない。
かく言う彼女自身も、一大事でなかっただけマシかと思ってしまう辺り、否定できる要素はなかった。]

ったく、人の睡眠時間削りやがって。
こちとら毎日寝不足で悩んでるっつーのに。

「うん、お疲れ様俺。
ついでにお前。」

私はついでか。

(52) 2016/07/18(Mon) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

「そういや、今年の担当お前だっけ?
何か入れたのかー?」

[頭の後ろで手を組んだままで、彼はどうでも良さそうに聞く。]

……妹が、手紙を入れたいって言うからね。
それだけ。

[そう答えると、彼はあからさまに顔を顰めた。
……分かっていたことだ。
得体の知れないあの子に、良い感情を抱いている者は数少ない。]

(53) 2016/07/18(Mon) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

「ふーん、あの妹ちゃんがねぇ……
お前もよく飽きないな。
未だに妹ちゃん、お前の方すら向いてくれないんだろ?」

……それでも、私が手紙を書いてあげたらね、笑うのよ。
とても、嬉しそうにね。

「……そっか。
しっかし、手紙ってのはいい案だな。
文流しっての?
他の星ではそういう習慣があるらしいじゃん。
お前も何か書いたらどうだ。」

冗談。
私が手紙とか、ドームがひっくり返る案件だわ。

[途中、焼き菓子の屋台を見つけ、彼は「ホームの子供らに奢ってやるよ」と歯を見せて笑った。
こういう気遣いができる辺り、平然と人の地雷を踏み抜いてくる彼を、心の底から憎めない理由であるのかも知れなかった。]

(54) 2016/07/18(Mon) 00時半頃

【人】 救星隊 アマルテア

おーいガキ共、差し入れもらったぞー

[ホームにて、そう声をかけるとすかさず子供たちが集まってくる。
ターナーからだと言えば楽しそうに、「ターナーおじちゃんからだって!」と歓声を上げながら、焼き菓子の袋を掻っ攫って駆けていく。

関係のない話ではあるが、彼女とターナーは同期である。
彼女が微妙に苦い顔をしているのは、つまりそういうことだ。]

ステラ。
ほら、あんたにもお菓子。

[ちゃっかり確保していた自分の分を齧りつつ、昨日と変わらない体勢で座る妹に、焼き菓子を渡す。
ステラは素直に受け取るも、困ったような顔をして。]

「ありがとう。でもお腹空いてないなぁ。
それより、お手紙のお返事、来た?」

(55) 2016/07/18(Mon) 01時頃

【人】 救星隊 アマルテア

まだだよ。
他の星は遠いんだから、そんなにすぐは来ないって。

「そっかぁ……
わたしのお手紙、ちゃんと届いたのかなぁ。」

不安なら、もう1通書こうか?

[そう提案すると、ステラはパッと真っ黒な目を輝かせた、ように思えた。]

「うん!
……あ、そうだ!
このお菓子も一緒に入れよう。」

[そう言って、心底良い考えを思い付いたというように、ステラは満面の笑みを見せた。]

(56) 2016/07/18(Mon) 01時頃

【人】 救星隊 アマルテア

[見上げるのは、昨日と変わらない光景。
宙高く昇っていく光籠と、自分の吐き出した水泡。
やがて小さくなって、消えていくそれは、一体どこに向かうのだろう。

宙は遠い。
人を乗せ、厚い空気の層を突破し、重力を振り切るだけの技術は、未だこの星には、無いのだ。]

(57) 2016/07/18(Mon) 01時頃

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