105 CLUB【_Ground】
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いらっしゃーい。
─一週間後─
[きっかり一週間後。 来賓たちの訪れを 今回は先にVIPルームで待っていたティーは いつにも増してゆるい挨拶で出迎えた。]
(@3) 2013/12/17(Tue) 07時頃
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[一週間の間に、 出荷されたばかりのはじめて会う子とも 自己紹介くらいは済んでいて、
何かに追い立てられるように 仕事に没頭する上司の手足となって メンテナンスに、事務作業にと、奔走した。
溜まったペットの性欲処理は、ティーの場合 サムほど身を賭すわけでもなく フーほどぶっきらぼうでもなく やわらかな物腰と、繊細な手つきと、 あまい言葉を用いて、すみやかに頂へと導いてゆく。
そのときのティーは、 (彼らには見えないけれど) きっと誰よりも、やさしい顔をしている──**]
(@4) 2013/12/17(Tue) 07時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/17(Tue) 07時半頃
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─VIPルーム─
どーぞ。 今夜はもう、 ペットとも通信出来るよう設定済みだよ。
[>>32ひらひら端末を振るシメオンに、 にっこりと頷いた。]
(@5) 2013/12/17(Tue) 07時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/17(Tue) 08時半頃
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[VIPルームでのティーは 今夜も愛想を振りまいて 説明の合間にゆるーいトークを交えて 客の緊張をほぐしてゆく。
ミナーは借りた服を持って来ただろうか? 下着も一緒に持って来ていたら 受け取りは丁重にお断りしただろう。
先週とかわらぬダークブルーのスーツを着て 先週とかわらぬ靴をはいて。 先週と違うのは、 鏡に映らなかった後ろ髪が 一房ひょこんとはねていることくらいか。]
(@6) 2013/12/17(Tue) 09時頃
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[やっぱり今日も 請われなければ、ティーが自ら階下へ赴くことはない**]
(@7) 2013/12/17(Tue) 09時頃
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うん、元気元気。 サーもあれから変わりない?
[>>39灰銀の滝の奥の 義眼が見えるならばそれへと視線を合わせ にこやかにいくつかの言葉をかわしたあと、 以前座ったテーブルへお通しする。]
(@16) 2013/12/17(Tue) 12時頃
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[ヴェスパタインを案内して歩く途中、 男の左手が髪に伸びると]
!?
[気配を感じてバッと振り返った。
男が素知らぬ振りをすれば、 寝癖はそのままティーの頭に居座ることになるし 教えてくれたなら、慌ててレストルームに駆け込んで 跳ねた髪を水で撫でつけるけれど、 半刻もすれば、乾いた毛はやっぱりひょこんと跳ねて。
結局一晩中、その飾り羽のような一房は ティーの頭でそよそよと揺れていることになる。]
(@17) 2013/12/17(Tue) 12時頃
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[供される熱々のロールキャベツに 目を輝かせるのはペットばかりではない。
にこやかに微笑みながら、 ティーは必死で涎が出そうなのを堪えていた。]
(@19) 2013/12/17(Tue) 12時頃
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[お亡くなりになった先代空気清浄機の後継は 前回のお披露目の翌日には届いていて、 箱を開けられて以来一週間、 休みなく過酷な労働を強いられている。
機械に労働基準法が存在しないことを フーは感謝せねばならない。]
(@22) 2013/12/17(Tue) 12時半頃
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[ツカツカツカ。 ドス。
音にすればそんなところ。 大人ムードを騒音でぶち壊した男が席に沈むなり、 笑顔のティーが衝立を運び込み、 フーの前に並べて置いた。
脂っこい髪の薄汚れた汗臭いおっさんは すみやかに客の視界より隠された。]
(@23) 2013/12/17(Tue) 13時頃
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[フーから休息と睡眠を奪ったツチノコプロジェクト。
フーのチームに来る前に、 前の研究チームでティーがなんとなく提出した企画書が 誰かの目の留まり採用されたものであることは、 墓場まで持っていく秘密となっている。]
(@24) 2013/12/17(Tue) 13時頃
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[それは食事が終わる頃。
ティーは端末を操作し、 マイクの出力先を 寮内向けの全体放送に切り替えた。]
はーい、みんなー。 ごはんはよく噛んで食べたかなー?
おなかいっぱいになったら 自己紹介をしてもらうよー。
ひとりずつ、広間の真ん中で 練習したとおりに言ってごらん。
(@27) 2013/12/17(Tue) 13時頃
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[>>@30>>@31フーの態度は 昨日に比べたら全然ましなくらいだったから サムの会話など聞いていないふりをして 笑顔で客の様子を見ていたが、 フーが立ち上がり殊勝なことを告げて 上へ行こうとするのを聞けば 客からは見えないよう、すこしだけ苦笑を零した。]
あいあい。 そうしてくれた方が空気がきれーになって助かる。
[言葉はぞんざいだが、眼差しには安堵がにじむ。
気が付きすぎるのだ、フーは。 やっと寝てくれたと思ったのに、 結局はずっとペットたちを気に掛けて 休めずにいるくらい。]
(@40) 2013/12/17(Tue) 17時頃
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[>>@34フーがVIPルームを出て行ってすぐ 衝立を片付けるためにフーのいたテーブルへ行くと 床にライターが落ちていた。
ティーは無言で拾い上げて内ポケットへ収めた。]
(@42) 2013/12/17(Tue) 17時頃
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[自己紹介が進み、 小動物の気質を持つチアキが不安そうにしていても ティーから進んで話し掛けることはない。
研究所内の誰より一見人当たりやわらかくやさしげで ペットにも気を配っているように見えるだろうティーは 実のところ、スケジュールで定められた時間以外は めったにペットの元へは出向かない。
自ら進んで予定にない世話まで 焼こうとするサムには感心する。 何だかんだとペットの変化に気づいて 様子を見ているフーにも。
それも仕事のうちだということもわかってはいるが 多分、この先も。 ティーが今の態度を変えることはない。
なんてことは、 きっとフーには、とっくに気づかれているだろうけれど。]
(@44) 2013/12/17(Tue) 17時頃
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[上階に消えた上司の元へ どうやって生命線をお届けしようか考えていると、 まさにフーからの通信が入り、視線を階段へ向けた。
突然のサボタージュ宣言。 二人揃ってどういうこと。
でも別に、今下へ行く必要もないし 様子を見て何かあれば向かう──でいいか、と VIPルームから動かない判断をしたところ]
(@46) 2013/12/17(Tue) 17時頃
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[>>73ヴェスパタインからの質問には]
ちょっと待って、 確認する。
[短く告げて、イヤホンマイクにぼそぼそ。]
(@49) 2013/12/17(Tue) 17時半頃
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[返事を聞いて、ヴェスパタインだけでなく、 客全員に聞こえるように声を上げる。]
寮への放送は ココ 押したら出来る。
ほんとうに、フロア全体に響くから すっごい大きな音とかはやめてあげてね。
(@52) 2013/12/17(Tue) 17時半頃
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[>>96>>99シメオンからも、いくつかの問い。]
うん、野菜も食べるよ、この子たちは。 あのロールキャベツからは たまねぎ抜いてあるけど。
もっと詳しく食事について知りたかったら、 給食係のおにーさんに聞いて。
挨拶するように、さっき言っといたから サミュエルっていう研究所員がそのうち来ると思う。
小切手も使えるよ。 大抵の支払い方法は、使える。
[お客様のことは信用してますから、という笑みで 肯定の頷きを見せた。
(@53) 2013/12/17(Tue) 17時半頃
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──じゃ、 オレはちょっと、ペットの様子見て来るねぇ。
オレにご用のさいは、端末で声かけて。
[上司に命じられて渋々、という様子は見せず あくまでにこやかに客に告げてVIPルームを出て行った。]
(@54) 2013/12/17(Tue) 18時頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/17(Tue) 18時頃
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[手入れの行き届いた扉が ほとんど音も立てずに閉まる。
ティーは眼鏡を外し、こしこしと目を擦った。]
────。
[表情にはほど遠い虚(から)の面は 眼鏡をかければ嘘のように掻き消えて くっと口角を上げたやわらかい笑みに変わった。]
(@57) 2013/12/17(Tue) 18時頃
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─地下二階 寮フロア─
[ペットたちの展示用生活フロアに降りて来たはいいが 配膳は済んでいるし、 急いで性欲処理を必要としている子もいない様子。
研究員用通路に佇んで、 壁に寄りかかってぼんやりとしている。
通信機を使い、 一匹一匹声を掛けてやればいいのだろうけれど ティーはまだ、どこか渋っていた。]
(@59) 2013/12/17(Tue) 18時頃
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[張り付いたような笑みが薄い唇を彩っている。 アイスブルーが幾度か瞬いて、 ふ、と短く二酸化炭素を吐き出した。
任せた、と言い切った上司の声を思い出した。
ティーは、まるでこちらがサボってでもいるかのような ゆっくりとした歩調で歩き出した。]
(@60) 2013/12/17(Tue) 18時半頃
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ティソは、歩みを止めず、指先でイヤホンマイクに触れる。
2013/12/17(Tue) 18時半頃
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[入った通信に、 やっぱり気づいてるんだ。とため息。]
(@62) 2013/12/17(Tue) 18時半頃
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[声の大きな虎の子の声も漏れ聞こえて来て、 仲睦まじい様を想像し、ティーは思わずくすりと笑った。]
(@64) 2013/12/17(Tue) 18時半頃
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[通信を続けながら、足はそれぞれの部屋へと。
広間に集まっていることは知っているが、 一応ノックと共に中を覗く。
何匹かは、カメラに気付き始めていると、 フーから告げられていたから、 各部屋に設置されたカメラに異常がないか 部屋の中まで入り、近付いて一台ずつチェックして行く。
その間、ペット用の通路に通じる扉は、 急にペットが入って来ないよう、中から鍵を掛けた。]
(@66) 2013/12/17(Tue) 19時頃
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[こちらの声は、持ち主にしか聞こえないだろうけれど テッドの端末からは、いろんな声が聞こえて来る。
泣きそうを通り越して、既に泣いているチアキの声も。]
(@69) 2013/12/17(Tue) 19時頃
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[最初にテッドの部屋を見て、 何も変わっていないのを確かめてから、 部屋の中にあるものには一切手を触れず、 入ったこともわからない状態で外に出る。
鍵は一見するとないように見える、電子製。 研究職員の持つ カードキーにのみ反応するようになっている。]
(@70) 2013/12/17(Tue) 19時頃
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[部屋から出て、扉を背にし、立つ。 音にせず、今言ったばかりの舌の上でなぞった。]
────、
[しがみついて 相手のことだけ考えて 相手のことだけを見て
そのプロセスは、まるで、恋に似ている──。]
(@71) 2013/12/17(Tue) 19時半頃
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[恋なんて
かれらにとっては、 飼い主の決定とともに、 簡単に書き換えられてしまうものだけど。]
(@73) 2013/12/17(Tue) 19時半頃
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