263 ― 地球からの手紙 ―
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2019/04/21(Sun) 00時頃
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[家政婦に手紙を書いた。契約時に一通り話しているが、すっかり手で書くのが癖になった。 今度の仕事は帰宅まで一月ほどかかる予定だ。掃除と植木の水遣り。あと郵便物が届いたら、妻の部屋に運んでおいてくれるように。 いつも有り難う、と、最後に書いた。
それから家の掃除をした。 重要な通信が来たら船の方に転送されるように設定する。
荷物を纏めた。地上では吸わないようにしている煙草も詰める。プライベートと仕事を切り替える、おまじないのようなものだ。]
あぁ、冷蔵庫。
[中の物を片付けなければ。 開いて、ケーキが目に入った。 贈り物のクッキー。滅多に食べない甘いものが、妙に気に入った。そして自分でも甘いものを買うようになった。 ケーキなんて昔は一度も買わなかったのに。
これは食べてしまおうと、冷蔵庫から取り出した。]
(3) 2019/04/21(Sun) 20時半頃
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[ケーキを食べ終え、ふと気付けば、玄関に手紙が届いてるのが見えた。 差出人を確認し、あぁと頷いた。 妻の事を話してくれた人からだ。
妻の部屋に移動して、開いた手紙。 編み物の話に差し掛かれば微笑んだ。 覚えていてくれるだなと微笑んだ。
入院の言葉には少し不安を覚え、けども記憶障害となれば命の危機はないだろうと己に言い聞かせる。
最後に添えられた言葉に、せめてその返事だけでも送りたかった。]
(4) 2019/04/21(Sun) 20時半頃
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[手紙は仕事へ向かう途中で出してしまおう。 彼女が読むのはいつになるか分からないが、こちらも次に手紙を出せるのはだいぶ先になってしまうから。
封筒に手紙を詰めて顔を上げた矢先。 窓に緑の何かが見えた。
窓を開き、手に取れば、それは袋状になった葉だ。 まるで人の手で創ったようだなと首を傾げてひっくり返せば、口が開いた。
種と葉が、落ちてくる。 葉に虹色の線が見えた。
目を細めて葉っぱを見れば、文字が見えた。 前にもらった、手紙だ。あの子がまた送ってくれたのだろう。
手紙を、読み始める。]
(8) 2019/04/21(Sun) 21時頃
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虹、か。 虹の根っこ?
[解読作業のような時間は以外と楽しい。虹色の線で描かれたのは地図だろう。 家の端末を操作して、条件に合う地形を探してみた。 が、家からだと検索しきれない。地球は広い。あまり調査が進んでない土地も、多いのだ。 船のメインコンピューターならば該当が出てくるかもしれないな、と、葉も荷物に加えた。
四つの葉っぱが出てくる種はだいぶ迷って今は植えずにおいた。家政婦に世話を頼む事もできるが、自分で育てて、無事に育ったのを報告したかった。
自分の“手”でやってみたかった。]
そっちの方がいいよな?
[写真の妻に聞けば、微笑みが向けられた気がした。 貴方も手でするよさが分かったんじゃない? とも言われた気がして、頷いた。]
(11) 2019/04/21(Sun) 21時頃
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[荷物を纏める。最後に、ずっと愛用していた万年筆とインク。そして、こればかりは新しく買いなおした便箋と封筒も荷物に入れる。下側に花の模様が入っていた。ライラックの花だそうだ。
船に乗る間、自由時間も存在する。 以前は妻に定期連絡をしていた時間。その時間を使って、手紙を書こうと思っていた。
妻への手紙。
最初で最後の、恋文を。]
(12) 2019/04/21(Sun) 21時頃
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[やっぱりまだ少し照れくさいなと笑って、荷物を持ち上げる。 煙草を口に咥えた。咥え煙草のまま船に戻るのは、癖だった。大昔は咥え煙草でうろつくだけで警察に捕まったらしい。人体に影響の無い煙草が開発されたのを、感謝する。
玄関の所で振り返り、家の中を見回す。]
行って来るよ。
[背を向けた時、いってらっしゃい、と誰かが囁いた気がした。
口の端に笑みを浮かべ、イワノフは玄関の扉を閉めた。]**
(13) 2019/04/21(Sun) 21時頃
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やあ、君の方こそおつかれさま。
これは少しだけど、お土産。
[親族の館へ着いて、長旅を労ってくれる相手にそう返す。
もめ事に巻き込まれて、だいぶ疲れているように見えた]
ああ、すまないね。ありがとう。
それで、あれからどうなっているのか、聞かせてくれるかな。
[出された飲み物を、ひとくち飲んで。
思い出したように、鞄をさぐった*]
[魚を食べた子は高熱を出してうなされていた。
悪夢の中で、ブルーブラックのインクでそめたような夜の空を泳いでいた。いつものモフモフの手足はなく、ぬるつく皮膚としっぽでまっすぐに泳いだ。
友人の命を助けるため、幼馴染は森の中を走った。
霊験あらたかな水を、何やらたくさん模様のあって珍しい、桜の葉っぱですくい取って頭上にかかげて運んだ。
とても重く、いつ力尽きてもおかしくなかった。]
[子は幼馴染が葉にくるんで持ってきた水をそっとなめた。
ひとなめ程度の量だったけど、すごく力が湧いてきた、ような気がした。
ぜえはあと息を切らす、手のひらに収まるくらい小さな幼馴染の背を、そっと指でなでた。]
[私は“夜”の間ずっと遅くまで起きていること――
いわゆる徹夜をしたことはない、と思う。
いかんせん私についての記憶がないので確定はしがたいが、
夫曰くの私は夜更かしなどしないような人だという。
対する彼は――徹夜明けの珈琲は美味いと億面もなく言っていたね。うん。
そんな彼とのささやかなやりとりを思い出しながら、
病室の窓越しに、穏やかな街の風景を眺めている。
ビルの灰色が多いが、それでも様々な色がそこかしこに点在している]
[夫はもうとっくに気付いただろう。
レースのコースター7枚が入ったプレゼント袋と、
その傍らに置かれた手紙に。その文面はこうだ]
『私は気付くことができました。
記憶のない私でも、あなたに何かを返せるだろうということに。
このコースターはお礼です。
気分に合わせて違う色を使ってください。
今まで私に良くしてくれてありがとうございました。
それから、行ってきます』
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