人狼議事


193 ―星崩祭の手紙―

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[店もすっかり落ち着いて、客足も緩くなって来た頃。道
行く人は興奮気味に変わってゆく空を見上げ騒ぎ立てている。
暇を弄ぶワタシは店のテーブルにベッタリと張り付き、テーブルの下で足をゆらゆらと揺らしていた]

あーあ、お手紙もっと送りたかったな…ワタシが送ったお手紙達…届いたのかな、ちゃんと宇宙へ行けたのかなぁー

[お客さんが来ても上の空。だって手紙の行方と、送ってくれたかもしれないワタシへのお返事が気になるんだもの。
テーブルの上に小さな星貝を並べて指で弾いて遊んでいると、奥からお母さんが何かを持ってきた]

これはなあに?機械?
この星にも機械があるの?

[四角い形状のソレは、真ん中に真ん丸の網目模様がついていて、角には1本の細長い角が生えていた。
お母さんは幾つか並んでいるボタンを押した。]

…わぁ!声が聞こえるわ!
誰の声かしら…

[雑音に混じって聞こえる人の声。
聞いたこともない単語で会話をしていたり、子供たちが騒ぐ声が聞こえたり。まるでこの星じゃない所の会話みたい]


「この機械はね、貴方の本当のお父さんが貴方と一緒に此処に置いていった物なのよ。
星崩祭の前夜祭。他の星より早く波が来るここではその波に乗って流れてきた他の星の声が聞こえるの。」

えっ…どうしてお父さんがそんなものを……?

「さあ…お母さんにはわからないわ。
でもきっと…そうね、貴方に届けたかったのかもしれないわ。」

[ワタシはお母さんのその言葉に、バッと機械を振り返ると両手で掴んで耳元に近づける。
様々な声が流れる中で、聞こえるかもしれない。お父さんの声を探して]


【人】 保険調査 ライジ

[

        “  星崩祭  ”


その名は、いったいどこの誰がつけたのだろう。
宇宙プランクトンの大移動の様から
そう名付けられたとは聞いているが
いまのこの星にとっては
なんとも皮肉の効いた名に聞こえてしまう。


星が、崩れる。
それはいったい どれほど美しい夜なのか。


期待よりも重く胸に広がる
この気持ちに名前をつけるなら、それは

            ────恐怖、だろうか。]

(37) 2016/07/20(Wed) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ



       「  パパ、あのね!  」


[俺を呼ぶシンの声に、ハッとする。
いけない。ぼうっとしていた。

いまは明日のためにシンと二人でおつかいに来ている。
星崩祭の準備ではなく、
誕生パーティーのごちそうのため。
食べ物のたくさん入った袋と、
先日贈られてきた鶴たちを飾る、
鳥籠型のドームを脇に抱え
左手には小さな彼の手を握る。]

(38) 2016/07/20(Wed) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ



  んー?どうした?


[ゆっくり、並んで歩きながら彼の話に耳を傾ける。
イースターという子に送った手紙は届いたのか、だとか
菓子屋のおばさんがおまけをくれたのは
クリスマスという子から貰ったコインのおかげだとか、
彼の口から紡がれるのは
ここ数日、手紙のやり取りをした
外の世界の話のことばかり。
時折、なにかの曲を口ずさんでいたが
きっと、あのカプセルから響いた歌声を真似ているのだろう。]

(39) 2016/07/20(Wed) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ

[そんな家路を辿りながら
シンがぎゅっと俺の手を握る。
「あのね、」
先ほどよりも少し小さな声で切り出されたのは、]


  うちゅう…ひこうし?


[「おおきくなったら、うちゅうひこうしになる」
シンはたしかに、そう言った。
俺は一瞬だけ、言葉に詰まる。]

(40) 2016/07/20(Wed) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ



  ……おー、すごいな。
  そんな言葉どこで覚えてきたんだ?

  宇宙飛行士かー。
  いいなあ。
  いろんな星に行けたら
  すごく楽しいんだろうなあ。


[できるだけ、自然に見えるように笑顔を作る。
シンはそれを見て嬉しそうに笑い、
また機嫌が良さそうに鼻歌をうたった。
どうやら、文流しをして外の世界に興味を持ったらしい。

“ おおきくなったら ”
その言葉が 胸をきつく締め付ける。

彼の夢が叶うことは、果たし────]

(41) 2016/07/20(Wed) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ

  ………ッて!?!?


[コンッ。
俯く俺の後頭部に、何かが直撃した。
地に転がるのは、
掌サイズの淡赤色をした、僅かに光を放つガラス玉]

(42) 2016/07/20(Wed) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ



  これは、やっぱり……
  あの子から、だよな。


[家に帰ってきた俺は、
頭に直撃した手紙を何度も読み返す。
開いたカプセルは今日は歌わなかったけれど
「世界が終わるとき」
その文面には、見覚えがあって。
送るはずのなかったあれを、
なにかの間違いで送ってしまった ということだろうか。]

(43) 2016/07/20(Wed) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ



  なにを願う、か。


[ごろりとソファに寝転がり、
何度も何度も、読み返す。
部屋の隅では、鳥籠型のドーム中で
折り鶴たちがふよふよと飛んでいる。

シンは、昨日生まれた“星”に
今日あった出来事や、明日の祭のこと、
誕生日のこと、それから…将来の夢を話していた。
ちいさな“星”は相槌でも打つかのように
ゆらゆら、光のカーテンを揺らしながら
虹色に揺れていた。]

(44) 2016/07/20(Wed) 01時頃

【人】 保険調査 ライジ

── xing ──

[パパがおへんじをかきにいったとき
ぼくはちっちゃなこえでおほしさまにはなしかける]


   あのね、おほしさま
   ぼく こっそりおてがみかいたんだ
   パパにもママにも ナイショだよ

   かみさまに おねがいごとするの


[いひひってわらって
ぼくはまどから かぷせるをとばした。
だれにもヒミツ。
ぼくと、おほしさまと、
おそらのどこかの かみさまだけがしってるおてがみ。]

(53) 2016/07/20(Wed) 01時半頃

【人】 保険調査 ライジ

[手紙を書き終えリビングに戻ると
シンが窓辺でなにかをしていた。]


  ………?どうした、シン。


[声をかければ、彼はビクリと大きく肩を揺らし
ぎこちない笑顔で振り返った。
……こういう誤魔化しの笑みが下手くそなのは、
いったり誰に似たのやら。
何か隠しているようだけど、
彼が言いたがらないのなら無理に聞くこともないだろう。

ぽんぽんと頭を撫でると、
俺は窓を開け手にしたカプセルを空に放つ。
前夜祭、最後の手紙。
夜空に溶けて見えなくなるまで 見送った。

どこかで、歌う声がする。]

(58) 2016/07/20(Wed) 01時半頃

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