263 ― 地球からの手紙 ―
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……不思議なポスト?
[あくる日、同じ病院に入院している患者――少女だ――と話している時。 そんな単語が彼女の口から漏れた。 そこに手紙を入れれば、どんな遠くの場所にも、 知らない人のところにも、手紙が届くのだという。
彼女はそんな不思議について半信半疑だった、が。 出した手紙に返事が来たので、信じるようになったという]
(1) Akatsuki-sm 2019/04/24(Wed) 00時頃
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[私が本来住んでいる場所より遠くの街>>1:29の病院でそんな噂が聞けた、ということは。 私のもとに舞い込んだ手紙の差出人との距離やいかほどか。 メールならかんたんに地球の裏側にも届く。しかしそうでないものだったら?
考えてはみるが、実際訊ねてみるかはまた別の話だ。 プライバシーを不用意に侵害しても良くはないでしょう?
――ともあれ。 私は彼女に別れを告げると、病院の外に出て、 おおきな建物から離れたところにある緑化されたところで携帯端末の電源をつけた]
(2) Akatsuki-sm 2019/04/24(Wed) 00時頃
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……ふむ。 不思議なポストっていうのはこう、ありふれた噂話なのかな……、
[神話には類型パターンがある、とか、 夫の書斎にあった本で読んだ覚えはあるが。 不思議な話についてはどうなのだろう。
そうして。 端末の画面を気が付けばなぞりながら、舞い込んでいた宛先不明のメールの返事の仕方について考える。 送信履歴に残っていたメールには悩みはある、と書いてあった。 おそらく記憶がないために周りの思うような自分になれない――ということだったのだろう。 今、その悩みは解消されたも同然であるが、 見知らぬその人が抱える悩みは、こんな、砂に書かれて波に消された絵のようなものではあるまい。
それでも。 胸に浮かんだ温かい気持ちが消えないうちに、 便箋に比べれば小さな画面に文字を綴っていく]
(3) Akatsuki-sm 2019/04/24(Wed) 00時頃
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[おぼろげな記憶の中の私がことばを受け取っていた。 それを知って浮かんだ気持ちをどうことばにしようか?]
(37) Akatsuki-sm 2019/04/24(Wed) 23時頃
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[今度は何事も異常なく自宅へ帰ることができた。 ただいま、と一声かければ、薄暗い玄関でぱん、と音が鳴った。 なんてことはないただのクラッカーだ。 サプライズとして用意した服は最初に私が戻ってきた時に使い切ってしまったので、 仕方なく今回のサプライズはこれにしたとのこと。 ……そういえばそんなこともあった気がする。
驚く私を見る夫の笑みはどこか眩しく映る。 そう、間違いなく私はこの人が好きなのだ。 良く言えば無邪気、悪く言えば子供っぽい。 そんなところも含めて]
(38) Akatsuki-sm 2019/04/24(Wed) 23時頃
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[私が入院している間、手紙が一通と、 ――夫曰くの面白いもの、が舞い込んでいたという。 文字がつらつらと書かれた葉っぱ、と、桜の押し花。 文字を解読したところ私の名前らしきものが書いてあったので、 私宛てだと判断したとのこと]
手紙……。
[小さな端末ごしにやりとりしていただけではなかった、ということに、 胸の奥がくすぐられるような思いがする。 ちょっと豪華な夕食(どこかに注文をしたらしい)を終えるとすぐに自分の部屋に向かった]
(39) Akatsuki-sm 2019/04/24(Wed) 23時頃
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[もはや別のひとの部屋に踏み入っているという感覚は、ない。 ただ、ベッド脇に置かれた糸と編みかけの何か、だとか、 引き出しの中の奇妙な折り目が付いた質のいい紙、だとか、 そういうこまごまとしたものだけが違和感を醸し出していた。 私は確かにしばらくの間、この部屋にいたらしい。
質のいい紙を手に取って、折り目に沿って、折れば、 紙飛行機の形になった。 それからまた紙を広げて中の文字を読む。目で辿る。 その時私の中に、思いが、堰を切ったように流れてくる感覚があった。 空っぽだったという、少し前の私が抱えていたもの、残していったもの]
(40) Akatsuki-sm 2019/04/24(Wed) 23時頃
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[……おかえりなさい、私]
(41) Akatsuki-sm 2019/04/24(Wed) 23時頃
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[便箋に、花びらといっしょにおさめた手紙をベランダに置いて、 何気なく動向を見守ってみる。 が、私のもとにけとぅーとぅいわくの「ぶわわ」は現れなかった、というか、 風がぶわっと吹いて思わず瞬きをした直後にはもう、 便箋は飛んでいってしまっていた。 配達人さんはやはり風を巻き起こすほど大忙しではなかろうか]
(42) Akatsuki-sm 2019/04/24(Wed) 23時半頃
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[実は夫との結婚記念日の旅行も兼ねている、というのは省きつつの連絡は、 とっくに届いたころだろう。 書を捨てよ、で始まる詩もあるけれど、 旅行に必要なものと、便箋と、ペンと、携帯端末と、 忘れちゃいけない、黒と見まごう深い深い青の糸で編んだセーターと、 様々な色を組み合わせた虹のようなテーブルクロスもカバンに詰めて、 私は夫と宇宙港のある街に向かう。
もしも道中素敵な景色を見つけたら、 また、手紙やメールを書こう**]
(60) Akatsuki-sm 2019/04/25(Thu) 00時頃
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