人狼議事


97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 執事見習い ロビン

── なにもないあさ ──


[今日も少年は、泣きながら目を覚ました。]



…………


[どんな夢をみていたのか、思い出せない。

せかいは、今日もからっぽだ。]

(56) kokoara 2013/10/08(Tue) 13時頃

【人】 執事見習い ロビン

[ぼうっとする頭の中、轟音はいつもと変わらない。
ごんごんと鳴り響く、それは"声"。


    さみしい。

    あいたい。

    さみしい。

    あいたい。

    さみしい。


会いたい人なんていないのに。
苦しい胸を押さえながら支度をして寮を出た。]

(57) kokoara 2013/10/08(Tue) 13時頃

【人】 執事見習い ロビン

ん。

[携帯が鳴る。
スマートフォンに慣れる気がしないから、持っているのは旧式の折りたたみ型。

電話してきたのは英國の、名前は一応伏せておくが、とある機関の総長補佐官だった。]

……はあ。

[溜息、ひとつ。
継承を受けさせられてから、度々こういうことはあった。
少し遅れる旨を待ち合わせ相手へメールして、少年は秘密の肩書きの持つ義務を果たすことにした。**]

(58) kokoara 2013/10/08(Tue) 13時頃

【人】 執事見習い ロビン

── やくそくのきのした ──

アスラン。
待たせてごめん。

[少年は"素直"にそう言って、>>55待ち合わせていた幼馴染の元へやってきた。
年の差はあれど、他人行儀な丁寧語などない。

礼儀を投げ出すタイプでない少年だったが、彼に対しては不思議とこうだった。]


……アスラン?

[不意に。]

(59) kokoara 2013/10/08(Tue) 22時頃

【人】 執事見習い ロビン

……泣いてるの?


[幼馴染の頬に、こぼれたひとしずくがあった。]


ん。……なにか、あった?

[几帳面に折り畳まれた、清潔なハンカチを差し出す。
たとえば、]

怖い夢、とか。

[思わず言ったのは、この幼馴染が、唯一少年の"涙"を知るからだった。
家族にも隠しているそれを知られたのは偶然だったけれど、知られてもいい相手がいるというのは、随分と少年の心を軽くしていた。]

(60) kokoara 2013/10/08(Tue) 22時頃

【人】 執事見習い ロビン

僕に話せないなら、無理には聞かないけど。


[話したくないことはある。
少年自身、受け継いだ"役目"に関して幼馴染に話したことはなかったし、話せないだろうとも思っている。

そっと影になる片手、指先を揺らせば、周囲を舞う柔らかな風が震えた。

木の葉をそよがす"風の唄"を奏でれば、少しは慰みになるだろうか。
誰にも言えないこの秘密が、すこしでも誰かのためになれば。]

(61) kokoara 2013/10/08(Tue) 22時頃

【人】 執事見習い ロビン

── ちからとおもいで ──


[いつからこの能力を使えるようになったのか、少年は覚えていない。
気がついたら、としか言えなかった。

誰も使い方を知らない。
どころか、使っていることに気づけるものすら稀な能力。
"見る"ことだけができた祖父がそう呼んだから、この能力は
『駒鳥の囀り《ロビンズトゥイート》』と呼ばれている。


誰も教えてくれなかった。
誰も、]


         …………


[だれも?]

(62) kokoara 2013/10/08(Tue) 23時頃

【人】 執事見習い ロビン

── 20XX年/倫敦地下/???※ ──


[そこは霊廟にも似た広間だった。
>>0:309広間を囲うように立つ五つの天使像の中心に、
少年──────  いや。


大英帝国響議会本部所属。
響議会議長にして、機関総長。

響界機関『コンデンススコア』の頂点に立つ、
グウェンドリンの末裔がそこにいた。]



        [※正確な場所を表記すること能わず]

(63) kokoara 2013/10/08(Tue) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[少年が手を下ろせば、周囲に高まっていた音《力》が静まっていく。

床に引きずるほどの、恐ろしく緻密な紋様の描かれた長衣の裾を軽く払って、少年は張り詰めていた息を吐いた。]


…… 終わり。
これで、暫くはもつよ。

[繊細な拵えの金冠を載せた頭は、疲れたからと振るわけにいかない。
難儀なものだと思いながら、少年は陣を出る。

控えていた機関の構成員たちに細かな装飾を預けながら、少年は近づいた人影に顔を上げた。]

(64) kokoara 2013/10/08(Tue) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

『アルト』。

御役目、ご苦労様?

[役割としてかけるべき言葉だが、この言葉を自分が彼にかけていると思うと、不思議な感覚だ。
この"世界"へ少年を誘った、始まりの少年。
笑い出したい衝動に襲われたのは何故だったのか、未だにわからない。
その手をとった結果がこの継承なわけだが、後悔はなかった。

感覚に合わせて自然語尾が上がり、首も傾けながら。]


そう、  耳貸して。

[彼には伝えなければならないことがあった。
総長が定期的に行う、英國全域の"調律指揮"の間に聞こえた音《瞬間》。]

(65) kokoara 2013/10/08(Tue) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン





        『 テノール 』が、目覚めるよ。



[待ち望んでいるだろう彼に、そう、囁きかけた。]

(66) kokoara 2013/10/08(Tue) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン


[聞こえた音《訪れ》は、『テノール』だけにしては、
音が変わっていたけれど。

重なったもう一音域のことに気付くには、
総長としての少年は未だ未熟だった。]

(67) kokoara 2013/10/08(Tue) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

── 北天の庭 ──

[その庭を名づけたのが誰か、少年は知らない。
元々名もなかったらしいそこに少年が入り浸るようになって、ある日そう呼ばれているらしい事を知った。

寄宿舎学校にほど近い庭は、都会の空間を活かすと言えばいいのか、付近でも最も高い建物の屋上いっぱいに作られていた。]


……


[一時は女王の庭とも呼ばれていたらしいそこは、役目を継承してからある日、『アルト』に教えてもらった場所だ。
総長としての自分に疲れを感じたとき、学業が一段落したとき、なんとなく。
いろいろな理由から、少年は庭を訪れる。
倫敦市民に公開されているらしいが、ここを訪れる客は自分と『アルト』以外見たことがなかった。]

(68) kokoara 2013/10/09(Wed) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

[無言のまま、定位置に向かう。
外が見える、蔦の多い空間には、色褪せながらも風情を感じるベンチが一つ置いてあった。

座れば時計塔を眺めることもできる、いつもの場所で空を見上げる。]


          "     "


[唇を開くが、音は出ない。
出していないから、当然だ。


呼ぶべき音を、少年は、知らない。]

(69) kokoara 2013/10/09(Wed) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

[

    さみしい。

    あいたい。

    さみしい。

    あいたい。

    さみしい。

               ]

(70) kokoara 2013/10/09(Wed) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

[目を伏せる。
この響きを、書物では不協和音《ゴートリンゲン》と呼ぶらしい。
あまり良い物ではないらしいが、これを誰かに訴えたことはなかった。


感じていたのだ。
これはただの、自分の心の叫びなのだと。]


      ………… あいたい ……


[欲望とはよく言ったものだ。
口に出してしまえば、それはもう止まらない。

あいたい相手が誰なのか、未だ記憶さえないというのに。]

(71) kokoara 2013/10/09(Wed) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

[どうすれば。

どこへいけば。

相手も手段も何もわからない。]



 ……


[ふらりと歩き出し、庭の終わりへと近づいていく。
ついには庭園の縁へ手をかけ、身を乗り出した。*]

(72) kokoara 2013/10/09(Wed) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

[その名前を。
その声を。

"今度"は、聞き逃さないよう。]

(88) kokoara 2013/10/09(Wed) 12時半頃

【人】 執事見習い ロビン

いま、


[触れていた空気を震わせた音に、少年は目を見開く。
取り付いた庭園の縁より見下ろした世界の断片にある、その姿。]


っ  きみ、

……  まってて、すぐそこにいく!


[衝動のまま叫び、降りようかと背後の木々を振り返り、こんな僅かな距離さえ煩わしくて顔を歪める。]

(89) kokoara 2013/10/09(Wed) 12時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[思い出せ。


"僕"には、翼があったじゃないか。]

(90) kokoara 2013/10/09(Wed) 12時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[目の奥に、小さく火花が散る。
触れられなかった壁をひとつ、破ったような。
瞬間、少年の背中には白く未熟な翼が現れ。]

    [これだけでは、たりない]

(91) kokoara 2013/10/09(Wed) 13時頃

【人】 執事見習い ロビン

[それを奏でたのは喉ではない。
音が言葉が、白金に輝く文字になり、雛の翼を護るように並び浮かんだ。

少年の靴が、庭園の縁を蹴る。]


[鳥は、天から飛んだ。**]

(92) kokoara 2013/10/09(Wed) 13時頃

【人】 執事見習い ロビン




[    翼はためかせ 地へ降り立つ    ]

 

(117) kokoara 2013/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 執事見習い ロビン

["今度は"、無事に降り立った。



というには、]


 う  わ、ぶ


[直前で、緊張が切れる。
ふっと翼がゆらぎ、少年がべちゃっと転がった。]

(118) kokoara 2013/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[うう、と呻きながら顔をあげ、見えた顔は、
知らないはずだけれど、どこかで知っているような、少年と

仔犬。]


あ…… え、 と。
………… はじめまして。


[背中の羽は、幻のように溶けて消えた。
座り込んだ少年は言うに困って、それだけ口にした。]

(119) kokoara 2013/10/09(Wed) 21時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[幼げな顔立ち。
初めて見る顔、だけれど。]


… ……  あ りがと、

[差し伸べられた手に、手を重ねる。
触れたぬくもりに、

ぽろりと、


涙が零れた。]

(121) kokoara 2013/10/09(Wed) 23時頃

【人】 執事見習い ロビン

あ…… なん、で

[立ち上がりはしたものの、濡れた感覚に気付く。
顔を伏せて隠し、慌てて手を引っ込めた。]

ごめん、なんでも ないんだ。
っと…… お 大きい荷物、だね。
旅行?

[話をそらそうと、視線をあちこちへ逃した。]

……

[それもやがて、"見覚えのある"顔へ戻ってしまうのだが。]

(122) kokoara 2013/10/09(Wed) 23時頃

【人】 執事見習い ロビン

いたく は、ない。
大丈夫、……

[急ぎ首を振る。
聞こえた名前に、はっと目を見開いて、瞬き。
唇だけで "それ"を、復唱する。]


か れん、って。
そのこの、名前?

新しい学校って、その制服は、……僕のと、おなじ……?

[動揺を隠しているのは、成功しているんだろうか。
見間違いでなければ、と制服を見て、なるべく落ち着いた声で尋ねてみる。]

(124) kokoara 2013/10/09(Wed) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[同じ学校だというなら、それなりに規律の厳しいあの学校は、ペットを許可していない。
確かに、と眉を下げて、]

……同室の子と口裏を合わせるか……
一人部屋なら、なんとか隠してる子もいるらしいけど。

[一人部屋は高学年になってからだ。
ロバート自身は、"役目"の都合から一人部屋を与えられているが。]


………… あずかる、ってのも、その子は……
……あんまり、だよね。

[調律指揮のおかげか、"初対面"の動物に特別嫌われる性質ではないが、誰にでも好かれるというわけでもない。
伺うように少年を見る。]

(125) kokoara 2013/10/09(Wed) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン


とり あえず、部屋割がどうなってるかだけでも、見に行ってみたら。

[案内しようか、と寄宿舎学校の方を指さした。]

(126) kokoara 2013/10/09(Wed) 23時半頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ロビン 解除する

処刑者 (3人)

ロビン
33回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.078 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび