263 ― 地球からの手紙 ―
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やあ、君の方こそおつかれさま。
これは少しだけど、お土産。
[親族の館へ着いて、長旅を労ってくれる相手にそう返す。
もめ事に巻き込まれて、だいぶ疲れているように見えた]
ああ、すまないね。ありがとう。
それで、あれからどうなっているのか、聞かせてくれるかな。
[出された飲み物を、ひとくち飲んで。
思い出したように、鞄をさぐった*]
[魚を食べた子は高熱を出してうなされていた。
悪夢の中で、ブルーブラックのインクでそめたような夜の空を泳いでいた。いつものモフモフの手足はなく、ぬるつく皮膚としっぽでまっすぐに泳いだ。
友人の命を助けるため、幼馴染は森の中を走った。
霊験あらたかな水を、何やらたくさん模様のあって珍しい、桜の葉っぱですくい取って頭上にかかげて運んだ。
とても重く、いつ力尽きてもおかしくなかった。]
[子は幼馴染が葉にくるんで持ってきた水をそっとなめた。
ひとなめ程度の量だったけど、すごく力が湧いてきた、ような気がした。
ぜえはあと息を切らす、手のひらに収まるくらい小さな幼馴染の背を、そっと指でなでた。]
[私は“夜”の間ずっと遅くまで起きていること――
いわゆる徹夜をしたことはない、と思う。
いかんせん私についての記憶がないので確定はしがたいが、
夫曰くの私は夜更かしなどしないような人だという。
対する彼は――徹夜明けの珈琲は美味いと億面もなく言っていたね。うん。
そんな彼とのささやかなやりとりを思い出しながら、
病室の窓越しに、穏やかな街の風景を眺めている。
ビルの灰色が多いが、それでも様々な色がそこかしこに点在している]
[夫はもうとっくに気付いただろう。
レースのコースター7枚が入ったプレゼント袋と、
その傍らに置かれた手紙に。その文面はこうだ]
『私は気付くことができました。
記憶のない私でも、あなたに何かを返せるだろうということに。
このコースターはお礼です。
気分に合わせて違う色を使ってください。
今まで私に良くしてくれてありがとうございました。
それから、行ってきます』
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