14 学校であった怖い話 1夜目
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―回想・放課後―
なんで俺がこんな集まりに行かなきゃいけないんだよ… 絶対会長のいやがらせだろ…
[昼間と同じように小声でぶつぶつと文句を言いながら廊下を進む。 相変わらず周囲の視線には気づいていないようで、つかつかと足音だけは軽快な調子だった]
ふん…まあ良い。こうなったら徹底的にやってやる。
[そう意地悪く笑うと、薄汚れた部室に向かって歩き出す。 まさか自分の身内がその会に参加しているだなんて、 まさか本当に何か起こるだなんて露とも思わず。]
(2) 2010/07/18(Sun) 01時半頃
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…何でお前がここに居るんだ、メアリー。
[やがて足を踏み入れた部屋の中でメアリーの姿を見かければ、驚いた様子を見せた。 自分が何か言うよりも先に、体を小さくする妹の姿を見れば、短くため息をついて]
誰かに連れてこられたのか?それならまぁ、付き合いもあるだろうから何も言わないが。 そうじゃないなら帰れ。どうせくだらない会だ。
[それからは誰かが止めるまで小言を言っただろうが、 しかし、会が始まってしまえばもはや何も言えない。 誰かに促されれば物語の一つも語っただろうが、 何度語り手をやらされてもその話は全て「一番怖いのは生きた人間」というオチであった]
―回想終了―
(15) 2010/07/18(Sun) 01時半頃
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―現在・ミステリ研部室―
[100の物語が終わり、主催者の最後の叫びがこだました。 ラルフは結局終始つまらなさそうに他人の話を聞いていて、 その叫びを聞いたときも「やっと終わりか」としか思わなかった。
部屋を流れる生ぬるい風も、部員による演出と思って疑わない。 余裕の表情でさっさと動き出したサイモンの背中に嫌味を投げかける]
ふん…一応、活動らしくはあったな。 けどこれなら会を開く時だけ場所を借りれば良いだろう。 貴重な部室をわざわざ使う程でも――
[そこまで口にして初めて、サイモンの居る方向を直視した。 扉の向こうに広がる、ありえない暗闇…。 続く言葉が、出てこなかった]
(20) 2010/07/18(Sun) 02時頃
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[慌てる生徒たち。明らかにおかしい景色。 今まで「得体の知れないもの」の存在を全否定していた脳は、しばらく思考を停止した。
しかし、怯えている様子の妹の姿を見ると意を決して立ち上がり、 未だ扉付近に居るサイモンに掴みかかった]
おい!お前のくだらない口上はどうでも良い! この際今何が起こってるかなんかどうでも良いんだ! すぐに元に戻せ!貴様の下らん遊びに俺を、メアリーを巻き込むな!
[怒声は部屋中に響き渡り、やがて扉から暗闇に吸い込まれていく。 まともに考えたら頭がおかしくなりそうで、ただ怒鳴り散らすしかできなかった]
(28) 2010/07/18(Sun) 02時半頃
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[必死の形相でサイモンに掴みかかっている自分の横を、メアリーが通りすぎていく。 慌ててその手を掴もうと伸ばした右手は空を切って]
待て…待て、行くな!!
[何がなんだかわからなった。 それでも理性は「止めろ」と叫んでいて、無我夢中でメアリーを呼ぶ。 まるで自分の言葉など聞こえていないかのような様子の彼女の背を見て、背筋に悪寒が走るのを感じた。
しばらくして>>27パティの声が聞こえると、我に返ったようにサイモンを突き飛ばした。 棚に並んだ懐中電灯を一つ引っつかみ、妹の後を追って暗い廊下に*消えていく*]
(36) 2010/07/18(Sun) 02時半頃
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[>>39扉を出たところで遭遇した人影に驚き一瞬足を止めたが、 顔見知りと見れば「すみません」とだけ言って再び廊下を駆け出す。 人気のない暗闇を照らし進むと、ほどなく妹の背中に追いついた。
走った距離はそう長くないはずなのに息が切れる。 そんな自分とは対照的に、目の前にいる妹は随分と冷静な様子で]
っは…。メアリー、お前……
[差し出された手を目の前に、しばし立ち尽くす。 彼女の場違いな程の落ち着きが理解できなくて、手を取ることを躊躇した]
(61) 2010/07/18(Sun) 22時半頃
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っ!?
[長い廊下を音が駆け抜ける。 次から次へ絶え間なく響く音、音、音…。
それらがだんだん近づいてくるのを確認すると、 一度は取るのをためらった手を引いてメアリーの体をかばうように立つ]
なっ、なんだあれは…!?
[懐中電灯で照らした先の内壁が、暗い色に塗り替えられていく。 頼りない明かりだけではそれの形が分かるまでしばしかかったが、とにかく「あり得ない」現象なのは理解できた。
しかし――それよりも。 得体の知れない現象それ自体より、こんな状況下で無邪気に笑うメアリーが、酷く恐ろしく見えた]
…も…戻るぞ!はやく!!
[たのしいね、なんて言われても同意なんて到底できない。 ただ彼女の腕を引いて、元来た道を引き返そうと促す]
(63) 2010/07/18(Sun) 22時半頃
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[まるで危機感のない妹の様子を見て、ラルフ自身の危機感はますます煽られる。 繋いだ手に僅かに力を込めると、メアリーの言葉を最後まで聞かずに駆け出す]
…怖いさ。 一番怖いのは、怖いってことが分からないことだろ…
[走りながらぽつり呟いた言葉は、メアリーには聞こえただろうか]
(68) 2010/07/18(Sun) 23時頃
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[自分より足の遅いメアリーを急かしながら長い廊下を駆ける。 途中彼女が漏らした言葉は確かに耳に届いたが、何も言えず聞こえないふりをしてしまった。
行きよりも長く感じる道のりを越えようやく元の部室にたどり着くと、 半ば倒れこむようにしながらメアリーを室内に引っ張り込もうとする。 彼女が大人しく部屋の中に入れば扉をぴしゃりと閉め切るだろう]
(76) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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っは、はーっ、はあぁっ……
[たどり着いたその場所に、変わらず見知った顔があるのを見れば安心したようにその場に座り込む。 息が異様に上がる。鼓動もやけに早かった。
消耗した体に妹の短い悲鳴が響くと、勢い良くそちらを振り向く。 細い腕についた真っ赤な手形が、目に飛び込む]
っ、見せろ!
[有無を言わさずその腕を掴もうと手を伸ばす。 しかし、慌てた余り加減ができないのかその手にはやたら力がこもっていて]
(79) 2010/07/18(Sun) 23時半頃
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[痛みを訴えられて、はっと我に帰る。 隣に座り込み、壁にへばりつくメアリーの姿は「いつもの」妹のもの。
指の力を緩めて、周囲の人間にも見えやすいよう自分の手をずらす]
……認めたくはない、が…… とりあえず、確かにおかしなことは起こってるらしいな。
[部屋の中の面々に順番に視線を投げていく。 それは普段のラルフならまず見せない、青ざめた表情]
(90) 2010/07/19(Mon) 00時頃
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ラルフは、チャイムの音にあからさまに体が震えた。
2010/07/19(Mon) 00時頃
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[ノックスやテッドの言葉に同意したのか、自分の衣服を探り出す。 しかし、その動作はポケットに手を突っ込んだまま硬直した]
………。
[あまりにも一方的な、「鬼ごっこ」への誘い。 殺せという指令も衝撃的だったが――ラルフが一番動揺したのは、その部分ではなかった]
(95) 2010/07/19(Mon) 00時半頃
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[部屋の隅で怯えている妹の背をさすってやろうかと腰をあげるが、 伸ばした手は結局彼女に触れることなく体の脇にしまわれて。
なにやら後ろから聞こえてきたテッドの声を耳にして、 こんな状況下でよくそんな元気があるなぁと少しうらやましくなった]
あんまり誰それ構わず後輩をたぶらかすなよ、アディソン。
[少しでもいつもの調子を取り戻そうとそんな軽口を叩いてみたものの、 声音には隠しきれない疲れがにじみ出ていた]
(113) 2010/07/19(Mon) 01時頃
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ラルフは、凄い勢いでメアリーとノックスの居る方向を向いた。
2010/07/19(Mon) 01時半頃
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…。ああ、そうだな。願ってもない。
[番号交換を申し出るノックスに一も二もなく赤外線準備済みの携帯を突き出し、通信を済ませる。]
ノックス=マイヤー…うん、覚えた。絶対忘れないよ、絶対。
[画面を見ながらそう呟く表情は一見輝くばかりの笑顔だったが、目は笑っていなかった。]
(124) 2010/07/19(Mon) 02時頃
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…放送室、か。
[確かに何か手がかりが残っている可能性は高そうだ。 しかし、万が一放送した者がまだ残っていたりしたら――
ついて行くか行くまいか、悩みつつも結局自分はメアリーのそばに残ることにしたようで]
気をつけるように。言葉通り、何が出るか分からん。
[ノックスにそう言うと、さりげなくメアリーの両肩に手をのせる。 もしメアリーが彼について行くと言い出せば、きっと無理やり着いていくのだろう]
(128) 2010/07/19(Mon) 02時頃
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[メアリーの腕に残る血痕を見ながら自分に問いかけるアイリスの表情をじっと見る。 自分とて何が起こってるかなど分かっていないが、最初から百物語に参加していた訳ではない彼女はそれ以上に混乱しているようで]
――俺にも、よくわかりません。 が…追いかけられた、のかな。「あれ」に。
[あれ、と言いながら見る先は、 先ほど手形が刻まれた扉と、妹の腕。 それ以上何か問われても、よく分からないとしか答えられなくて**]
(130) 2010/07/19(Mon) 02時半頃
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[>>145ノックスと共に放送室へ行こう、と誘う妹の顔をじっと見る。 そんなに奴についていきたいのかと思うと複雑な気分ではあったが、「悪い虫」と二人きりにさせる訳にもいかない。 …ましてや、万が一相手が鬼であったなら? パティに言われた「妹ぐらい守れ」という言葉が胸に刺さる。
そのまま眉間に皺を寄せてしばし黙り込んでいたが、 先ほど彼女が見せた一面への恐怖は一時押し込めて、「兄」として彼女の側に居ることを選んだ]
わかった。…ただし、危ないと思ったらすぐ戻るぞ。
[語気を強めてそう言うと、ノックスに自分達もついていく旨を告げる。 部屋に居る面々に遅ればせながら番号交換を申し込むと、 可能な限りの人数の連絡先を手に入れてから教室の外へ踏み出した]
(150) 2010/07/19(Mon) 22時半頃
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―廊下―
[先ほど必死で逃げた手の痕が残る中を、今度は逆に突き進む。 歩きながら手近な壁を照らすと、逃走中には見えなかった細部も良く見えた。 大小入り混じったそれは確かに壁に刻まれており、壁自体に細工があるようにも見えない]
…信じられんが、確かにさっきはこれに追いかけられたんだ。 ずっと先の方から部室に向かって…
[自分の懐中電灯で少し先の天井を照らしながら、その場に居なかったノックスに説明する。 廊下に反響する三人分の足音がやけに耳についた]
(157) 2010/07/19(Mon) 23時頃
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まぁ、俺も自分が追いかけられてなければ信じられなかった。 …もしも逃げ切れなかったら…
[ぽつり、呟いて見るのは妹の腕に生々しくのこる痕。 頭に浮かんだ嫌な想像は胸にしまって、口をつぐんだ]
…。確かに定番ではあるが、流石に持ち歩くモノじゃないな。 うっかりこの場所で何か起これば使えるかもしれないけど。
[一応、照らされた消火器を確認してみる。 別段変わったところは見られない、普通の消火器だった]
武器…か。放送では、その…武器の側には、必ず何かあるような口ぶりだったな。
(161) 2010/07/19(Mon) 23時半頃
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[赤い痕を眺める妹の声ははっきりとは聞き取れなかったが、 その口調はあの時、得体の知れない相手に手を伸ばした彼女の雰囲気を髣髴とさせて]
――そうだな。殺されることまでは…ない、か。
[自分達に気を使ってか、軽く笑ってみせるノックスの言葉に一応は同意して。 それでも未だ付きまとう不安感をかみ殺そうと、ぐっと拳を握る]
しかし、このルールだと最初の武器を手に入れるときは丸腰で対応することになるよな。 ゲームじゃあるまいし、序盤は必ず難易度が低いって訳にもいかないだろうし…
[こいつの難易度はどうなんだろうな、 なんてことをどこかで思いながら消火器の前を通りすぎ、 周囲を警戒しつつも先に進むノックスに続く]
(169) 2010/07/20(Tue) 00時頃
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なるほど。その説は説得力があるな。 そもそも武器の定義なんて曖昧なものだし…。
[その気になれば砂と靴下でも凶器は作れる。もちろん相手が人間なら、だが。 そう考えていたところでふ、と何かに気づいたように言葉を切る]
そうだ、窓ガラス。…割れれば武器になるし、それ以前に脱出経路に――
[ちらり、と廊下の窓を見る。見たことも無いような、暗い暗い空間。 …実際この中に飛び込むのか、と思うと割と根性は要りそうだが。]
……。とりあえずは、先に放送室か。
[明かりの先に"放送室"のプレートを見つけて、ひとまずはそちらに足をむける。 年季の入ったドアが、普段以上に不気味に見える。 ノックスやメアリーに目配せをすると、深呼吸してそのドアをゆっくり開いた]
(172) 2010/07/20(Tue) 00時半頃
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[自分の意見を聞くやすぐさま窓ガラスに挑戦するノックスを見て、 「なかなかイイ根性してやがる」なんて負け惜しみ風味のことを思いつつ。 開かない窓に冷や汗が出てきたのを感じた]
……。
[意を決して開けた扉の向こう。 ノックスの懐中電灯に照らされた部屋は―――無人。 中に見える機械類も、以前生徒会の仕事で入室したときと変わらない様子。
しかし、自分は先ほど妹と共に「目に見えない相手」の存在を確認している。油断はできない。 不本意ながらもメアリーをノックスの後ろに立たせると、恐る恐る一人部屋の中に足を踏み入れた]
―――っ!
[ぶつっ――。 マイクの電源が入る時の、あの独特の音がスピーカーから響いた]
(175) 2010/07/20(Tue) 01時頃
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居ない…はず、だ。少なくとも、俺には見えない。 しかし、これは……
[ぶつっ、ぶつ、ぶつっ―――
同じ音が何度も響くと同時に、「放送中」のランプがゆっくり点滅する。 「何か」が設備を操作しているというより、「何か」の存在のために設備自体が狂ってしまったかのような……。
暗闇を割く明かりの先に照らされた"武器"と、ノックスの言葉がラルフの鼓動を早めていく]
"良い"武器、という意味では…分かりやすく危なそうだな。
[じり、じりと精神が焼けるような緊張感。 片足だけを室内に入れたまま、次の一歩がなかなか踏み出せない]
(180) 2010/07/20(Tue) 01時半頃
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…っ。
[背後から僅かに聞こえる妹の言葉で、さらに背筋が寒くなる。 死んだはずの女生徒の声が放送された場所に、この武器。]
悪趣味な演出だな、全く…
[しかしいつまでもここに突っ立っているわけにもいかない。 数回深呼吸を繰り返すと、一度二人を振り返って]
マイヤー、いざとなったらメアリーを連れて部室に戻ってくれ。 それから他の連中に連絡を取ってなるだけ一緒に居ろ。 …なんとかなったら、後から連絡する。
[兄として、妹の前で精一杯かっこつけた台詞と表情。 しかし、顔色だけは隠しようも無く悪かった]
(189) 2010/07/20(Tue) 02時頃
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ここからじゃ、どっちかはわからんな。 …本物ならヤバいだろうが、小道具なら…。 威力はともかく、最悪立てこもる時のつっかえ棒ぐらいにはなるか?
[ノックスが自分の案に同意したのを確認すると、一度だけ頷いて再び室内に視線を戻す。 制止するメアリーの声には振り向かないまま、彼女に取られた手を優しく握り返した]
大丈夫…何もいない。それを、確かめるだけだ。
[そして―――
繋いだ手をやや無理やり振り払って、足を踏み出し飛び込むように室内に入る]
(195) 2010/07/20(Tue) 02時半頃
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うっ、うわぁっ!?
[瞬間、響くチャイム音。 同時に今までついていなかったモニターが、ミキサーが、狂ったように点いたり消えたりを繰り返す。]
ほ、放送…なん、で
[悪寒が足元から這い上がってくるような感覚―― 両足が、全身が、傍から見ても分かるほど震えている。
それでもふらふらと危なっかしい足取りで奥に進み、部屋の奥にあるスタジオの扉に手をかけた。 防音ガラスの向こうに人影は見えない。見えない、が――]
(196) 2010/07/20(Tue) 02時半頃
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[スタジオの扉を開くと、中から生暖かい風が噴出してきた。 まるで、中から何かが這い出てきたかのようなその感覚に、 ラルフは思わずその場で尻餅をついた]
っは、うぁ…… …見るな…メアリー、見るな!
[床に座り込んだまま、自分の肩を抱えその場でガタガタと震える。 その間もどこから放送されているのか分からない言葉が耳から流れ込んできていたが、振り向くこともできない。 ただ、「サイモンを殺す」と告げた放送で見えない窓の状況を察して、そう叫ぶのが精一杯だった]
(201) 2010/07/20(Tue) 03時頃
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