97 wicked ROSE 【ハジマリの五線譜】
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/10/02(Wed) 19時頃
|
−枯れてゆく森−
[森は、冬を越えられず。 遠くで立ち枯れの木の折れて倒れるような音。 住処を失って嘆く小鳥の羽ばたき、 小さな動物たちの逃げ惑うざわめき。
衝動のままに荒らぶる音が広がっていく中 それは短い瞬間のことなのだが意識の端で思う。
こんな最期のために、ずっと自分は生き続けていたのかと。 7から分かれて久しく、3は既に合一になる術すら思い出せなくなっていた。 あまりに長すぎる時間の中で、自分の存在意義を保ち続けるのは 酷く難しくて、何度も立ち止まり、覚えた不安は数知れず。
それは、こんな終わりのためだったのか、と]
[それでも、最期に鳥とまた逢えたのならそんなに悪くはない]
(136) 2013/10/03(Thu) 03時半頃
|
|
[ほんとうに?]
(137) 2013/10/03(Thu) 03時半頃
|
|
[───ほんとうは、 ]
(138) 2013/10/03(Thu) 03時半頃
|
|
俺は、───
(139) 2013/10/03(Thu) 03時半頃
|
|
[───それでも、森は死んで《失われて》しまった**]
(140) 2013/10/03(Thu) 03時半頃
|
|
[ぽとり。]
(141) 2013/10/03(Thu) 03時半頃
|
|
[荷物が、鞄から落ちるようなおとが聞こえた。 落ちた音は暫く動かず、起き上がるとまず小さく頭を振った。
紅葉のように小さくてふくよかな手で地面を押して立ち上がり あまりに低くなった視点から空を見上げる]
───うるさい。
[ぽつり、呟く声は子供の声。 オリーブ色の瞳で空を見上げながら、 人々が気にも留めない大聖堂から聞こえてくる音を 嫌がるように耳を塞いだ**]
−1900年代倫敦:大聖堂の裏路地−
(142) 2013/10/03(Thu) 04時頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/10/03(Thu) 04時頃
|
−大聖堂裏路地−
[小さい手で両耳を抑えたまま子供は歩く。 案の定石畳の角に引っかかって転び、手が両耳からはなれ また険しい顔をして耳を塞ぐ]
…うぅさい…。
[滑舌の悪い不満を零すと、口の中に土を感じてまた眉間に皺がよった。 立ち上がらないと移動も出来ないので立ち上がるが 服は土で既に薄く汚れていたし、膝には擦りむいたあとがある。 泣き喚けば近くの大人が助けてくれるかもしれないのに それでも子供は、ぱっと自分の耳を塞いで音のするほうへと歩き出す。 聖堂の中から聞こえる音にむかわず、外をぐるりと回る形で 空から降って来る音を探しに行く]
(154) 2013/10/03(Thu) 21時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/10/03(Thu) 21時半頃
|
[またどこかから音がする。 小さく縮こまった子供は呻いたかと思えば その姿は大人の両手に納まるほど小さい黒犬になってしまった。 動物の耳のほうが張力が高いのは当然で 仔犬は石畳にへばりつくように前足で耳を押さえる。
人工的な音は只管に仔犬を苦しめ続ける。 獣の声ではない、人の声は仔犬の耳には煩いものにしかならない。 燐寸ほどの長さしかない短い尾は音に痛めつけられたことで しな垂れて、震えてすらいた]
(163) 2013/10/03(Thu) 21時半頃
|
|
”みみ いたい”
[仔犬はか細く啼いた。 自然の音ではない音を、仔犬はどうしたら良いのかわからずにいた。 ただ、懐かしいような匂いはどこかからする。 犬にいま解っているのはそれだけで、そちらへと行ってみたいのだが 行こうとする方角から音が大きく聞こえるものだから 思考が三歳のそれには前足どころか後ろ足すら動かず]
(164) 2013/10/03(Thu) 22時頃
|
|
[きゅん、と、小さく啼く。 自分の啼く声が誰かに届いているなんて仔犬は知りもしないが]
”いたい”
[耳が痛い。さっきからそればかりだ。 けれど、仔犬なりに痛いのは耳だけではないのも感じていた。 なのに、説明するだけの語彙がない。
きゅ、と、また小さな啼き声だけが落ちる]
(183) 2013/10/03(Thu) 23時半頃
|
|
[耳を抑えたまま、仔犬は啼く。 小さい目から落ちる、小さい水]
”ぐうぇん”
[獣になっても、新しい何かになっても 唯一の縁となっている音]
”どこ”
[ぽろぽろと落ちて、小さな毛玉のようだった]
”いたい”
(191) 2013/10/04(Fri) 00時頃
|
|
”どこ”
[少ない語彙で繰り返す。 歌にもなっていない、獣そのもののか細い啼き声が繰り返す。 いたい、どこ、いたい。 けれど繰り返されるからこその意志の強さ]
”ぐうぇん”
[例え痛くても、どこにいるかわからなくても]
(201) 2013/10/04(Fri) 00時半頃
|
|
[最期に、思ったのだ。
『───本当は、今度こそ手を離さないって』
消える瞬間、3は遺した。 つよく、つよく]
(204) 2013/10/04(Fri) 00時半頃
|
|
[『伝えたかったのに』]
(205) 2013/10/04(Fri) 00時半頃
|
|
[見知らぬ手に持ち上げられたことで耳を抑えていた前足が外れ 驚いてもがく後ろ足には黒に埋もれてはいるが紅黒い傷]
”やだ”
[もがく。 仔犬の前足では持ち上げた手を引っかくのがやっとだったが そのうちにもがくことを諦めたのか 持ち上げる手に前足を預けたまま小さく啼き声を繰り返す]
”どこ” ”ぐうぇん、どこ” ”いたい”
[啼くたびに、後ろ足と短い尾がゆらゆらと揺れる]
(211) 2013/10/04(Fri) 00時半頃
|
|
[すっかりしょぼくれた仔犬の耳は前足で抑えなくとも へたり込んで覇気がないものになっていた。 グウェンドリン、という名前に仔犬は漸く目を開けた]
”ろばー、と、しぁない” ”でも”
”ぐうぇん、しってぅ”
[オリーブ色を何度か瞬かせ、 抱き上げる手を濡らしながら、きゅう、と小さく鼻を鳴らす]
(215) 2013/10/04(Fri) 00時半頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/10/04(Fri) 01時頃
|
”やーっ!”
[中へ、告げられた声よりも 行きたい方向へいけないことのほうが仔犬には大問題だった。 一度は諦めた抵抗を、再びばりばりと引っかく事で試みる。 仔犬の爪なんで大した手傷も負わせられないだろうが]
”やぁ、だ” ”ぐうぇんのとこ、いく”
[獣はここで反旗を翻さなかったら後悔するとばかりに 何度も何度も啼いては抵抗を繰り返したが 蓄積されている体力が多いわけではない]
”だめ” ”やだ” ”そっち、いかない、やだ”
[きゅうきゅうと貧相な啼き声を繰り返しながら 結局は無駄な抵抗に終わって、ゆれる足と短い尾**]
(224) 2013/10/04(Fri) 01時頃
|
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2013/10/04(Fri) 01時頃
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る