情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
— 自宅 —
ん……。
[意識がぼやっとしている。
体が動く。動かしてみる。
肌がチクチクする。寒い。]
……ふぇ……ふぇ……、っくしゅ!
[くしゃみで意識が覚醒した。
なんか、やたらと寒い。
エアコン。タイマーで電源が切れてる。
服。上着がずり落ちて、肩と腕が投げ出されてた。
……どうやら暖房でうとうとして、そのまま眠ってしまったらしい。]
[急ぎ、部屋を暖め直し、
冷えきった四肢をむにむにと揉んで血流を巡らせた。
変な夢を見ていた。
文化祭の時のみんなと校舎に閉じ込められる夢。
……夢、だよね?
足の指をむにむにしながら、あまりにリアルな感覚を思い返していた。
すると、スマホの着信ランプが点灯していることに気付く。
ふぶきかな。それとも——]
[画面を開き、目に飛び込んできたのは、
つばさ氏からの着信記録と、留守番電話の録音と、メールが1通。
夜も遅い、こんな時間に?
不思議に思いながら、留守番電話サービスに残っていた録音を聞けば、
明らかに焦燥したつばさ氏の声が、大音量で耳に突き刺さった。]
「橘が! 大変なの! 落ちたって!
すぐ返事して!」
[落ちた?
……何の試験に?
なんて、ぼんやりした頭は、最初そう考える。]
[次に、メールを開いた。
これを送った時には幾分か落ち着いたのか、
落ち着いた文面で、病院の場所を示す地図と、用件が手短に書かれていた。]
「橘が学校の屋上から身を投げて、危篤状態」
え、
……まさか、……うそ?
[少しして、あの夢の中の校舎のことが、頭によぎって。
そして、弾けるように全てが繋がった。]
お母さん!
ちょっと病院に行ってくる。
……ちがう、わたしはなんともない!
クラスメートが、病院に運ばれたって!
あ、いいから。大丈夫、場所は分かるよ。
歩いて行ける距離だから!
[どたばたと、凍えた体のことも忘れて、外に出る準備。
夜遅くの外出になるから、てんやわんや。
なんとか身支度を整え、重苦しいダッフルコートを着る。
玄関に向かう時に、ふぶきの姿が見えた。]
[気をつけて歩けよ、姉ちゃん。
ふぶきがそう言ってくれる。本当に可愛い奴め。]
うん、行ってきます。
それと……
[ごめんね、と。
小さく呟いた声は、聞かせない。
わがままな姉でごめんね。
これからは、気をつけるから。ふぶき。
心の中で誓いを立てて。夜の街へと歩みを繰り出す。**]
メモを貼った。
― monolog ―
[もしもわたしが死んでみたくなってしまったことがある、
なんてこぼしていたら、
ちよちゃんやクラスのみんなはどうしただろう。
しかもその理由が姉との喧嘩だ。
さんざん口撃をぶつけあった後は双方疲れていて、
あお姉の手は震えていた。
あお姉の手にいつの間にか握られていたカッターも震えていた。
隙あらば刺すつもりだったんだろうか]
[そのあと自分の部屋に戻って、
ベッドに横たわってぼんやり天井を眺めながら、
わたしなど刺されて死んじゃった方がよかったのか、
刺される前に自分から死んじゃったほうがよかったのか、
そんなことをぼんやり考えてしまった。
自分から死んじゃう方がだいぶ、ましかなあ、と。
―――そこまで考えてむしょうに寂しくなった]
― 現実世界のわたしの部屋 ―
[目を開ければ見慣れた天井。
ぼんやりと眺めているうちに四肢に力が戻ってくる、感じがする]
―――― さむい……。
[わたしの口から声が出る。
“さっき”、あお姉の持ってたカッターが喉に刺さったはずだったのに。ぐさっと]
………、!?
[飛び起きる。
申し訳程度にかけていた部屋用のストールがずり落ちるのにも構わず]
[やはり、どこからどう見てもわたしの部屋。
わたし達が閉じ込められた、いつもと違う校舎ではない]
帰ってきた、ってことなのかな……。
[それとも実は全部ただの夢?
ぴっ、と暖房の電源を入れながら考える。
やっぱり夢にしてはやけにリアルだった、と。
耳をさす色んな声も、メロンパンの味も、
ちよちゃんと手を繋いでいた感覚も、
カッターで刺された時の刃が肉を破る変な感じも、
マネキンが流していた血の臭いも―――]
[だから。
あの校舎(せかい)に置いてきてしまった者のことが気がかりでしかたなくなる。
どこにも行ったりなんてしない、って言ったのに。
わたしは嘘つきになってしまった。
ごめんね。そして、どうか。お願い。
誰かがわたしの代わりに、
ちよちゃんに傘を差し出してくれますように**]
メモを貼った。
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン─ 回想:待合室 ─ (56) 2017/03/14(Tue) 10時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン― 前日・渡り廊下 ― (57) 2017/03/14(Tue) 10時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン─ 前日夜:3年3組 ─ (58) 2017/03/14(Tue) 10時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン―― 回想:医師の宣告 ―― (63) 2017/03/14(Tue) 11時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン[「つまり、皮膚表面の感覚が脳に届いていない、 (64) 2017/03/14(Tue) 11時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン[「このままではすべての皮膚感覚を失います」 (65) 2017/03/14(Tue) 11時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン[どちらを選んでも、 (66) 2017/03/14(Tue) 11時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン[もし、"自分"と"ほかのなにか"の境目が (67) 2017/03/14(Tue) 11時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン─ 朝:3年3組 ─ (117) 2017/03/14(Tue) 19時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン― 回想:いつかの授業の ― (118) 2017/03/14(Tue) 19時頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン[那由多の声>>122に勝手に行けとばかりに (149) 2017/03/14(Tue) 21時半頃 |
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン[眠気など一瞬で飛んだ。 (151) 2017/03/14(Tue) 21時半頃 |
メモを貼った。
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタインんなことしなくてもおきるっつの…。 (171) 2017/03/14(Tue) 22時半頃 |
メモを貼った。
![]() | 【人】 ランタン職人 ヴェスパタインそうだな…そうするか。 (195) 2017/03/14(Tue) 23時半頃 |
[ねえ、あの校舎(せかい)にいたあお姉。
わたしを刺してみた気分はどうだった? せいせいした?
顔が見えなかったせいで思いを推し量れなかったのは残念でならない。
本当はせいせいさせるより……なんて言ったらいいんだろう、
困らせたかった、っていう方が近かった。
死んじゃった方がましかなって思ったのもそれが理由。
わたしを殺してしまった後の後始末をさせたくなかった、っていう、
なけなしの妹心もあったんだけどね。一応。
だけど現実(こっち)のあお姉にまだわたしは何もできていない。
盛大に喧嘩して以来、ずっと。
でも、逃げたり避けたりばっかりしている時間はもう終わり。
そろそろ、向き合う時が来ているんじゃないだろうか]
[今度は、あんなバッドエンドじゃなくて、
ちゃんと終わらせることができればいいけれど。
できるだろうか]
[どのくらい、ベッドの上で起き上がったままぼんやりしていただろうか。
ともかく、勉強する気にはなれないまでも、
机に近付いた時、充電しているスマートフォンを見て首を傾げた。
着信を示すランプが点滅していたから。
こんな時間に誰だろうか、と思いながら見てみる。
つばさちゃんからで、留守録も残されていた。
図らずも彼女の無事を確認することになったと思いつつ。
留守録を再生状態にしたスマートフォンを耳に当てる]
…………。
[つばさちゃんの慌てた声は否が応にも嫌な予感をかきたてる。
りーくんが落ちたって、何に? それとも――]
[次にメールが来ていることにも気付いて確認する。
差し出し人はこれまたつばさちゃん。時間はわたしに電話をかけてきた後。
流石に落ち着いたんだろうか、連絡事項的な文面で、
りーくんが学校の屋上から自分で落ちたことを伝えていた]
………、嘘、じゃあ、あれは……。
[あの校舎にわたし達を招き入れた、
“ホスト”たる条件を満たしていたのはりーくんだったってことになる。
そっかあ、って小さい呟きを零して、それから]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ
の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ
人狼議事lobby
人狼議事morphe
人狼議事cafe
人狼議事perjury
人狼議事xebec
人狼議事crazy
人狼議事ciel
SoyBean
Sangria
@hello_giji
@7korobi