82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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[>>1:700確かに音が聞こえないだけならば、 ラーマとして武器である最中は問題ないかもしれない。
問題なのは、ライマーとして立てない自分の方だ。 それを聞こえない耳に、どうやって伝えたら良いだろう。 今はまだゆっくり息を吸えばなんとかなりそうだが。 これがいずれ全身を犯したら、その時は。]
手足の硬化ならまだなんとでもなっただろう。
[体内は鍛錬しても鍛えきれない。 トルドヴィンの手を握りしめたまま、 ゆっくりと首を横に振った。]
(6) 2013/05/13(Mon) 00時頃
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[>>13トルドヴィンがどんな場所を言っても 正解には程遠く、喉に当てていた手を胸まで下ろした。 トン、と心臓出ない方をかるく叩いて示す。 肩の上下と呼吸が浅い様子に気づけば それがどこだか解るだろう。]
おそらくもう、全力で走ることすら叶わない。 酷く息苦しいのだ。
[聞こえないとわかっていても 言葉にせざる負えなかった。]
(24) 2013/05/13(Mon) 00時半頃
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[>>33理解が早くて助かった。 そう思った矢先に溢れる涙に流石に驚いた。]
何故泣く、私が決めたことだ。 昨日そう言っただろう。
[頭では聞こえていないと理解しているのに、 そう思いたくないからか やはり普通に話しかけてしまって。]
子供のような顔をするな。
[溢れる涙を拭おうと、顔を寄せて目尻に口付けた。 泣き止むまでそのまま頬や耳にも口付けを降らす。 鼓膜や内耳が硬化しているのなら、 耳の感触は残っているのだろうか。 あぐっと歯を立てて確認。]
(41) 2013/05/13(Mon) 01時頃
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泣き顔は見たいと思ったが泣かせたいわけではないのだ。
(43) 2013/05/13(Mon) 01時頃
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[ちょっと大声になったけれど、 これもおそらく届いていないのだろう。 そう思うと言いたいことは全て言える気もした。]
トルドヴィン。
[名前を呼ぶ口の形はわかるだろうか。 器用だから直ぐに読唇術を覚えてしまいそうだ。]
(44) 2013/05/13(Mon) 01時頃
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[舌で涙を舐めとると、やはり聞こえていないようだ。 寂しい気分は当然あるけれど 昨日沢山名を呼んで想いを告げて置いてよかったと思う。]
逆だろう、私がトルドヴィンを見ているよ。
[>>52名を呼ぶと返事がある。 今はそれだけでも、十分すぎる。]
(58) 2013/05/13(Mon) 01時半頃
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[細かいことは筆談すれば良いだろうかと考えるが、 それ以外では常に側に居れば、呼ぶのに困らないだろう。
抱き寄せようと両手を背に回して、きつく力を込める。]
トルドヴィンは聞こえないだけでラーマとしては 別のライマーの元でならまだ十分働けると思っている。 しかし私はそれを許したくない、 私以外に使われるトルドヴィンなど見たく無い。 だからこうして、隣に縛り付けてしまおうと思う。
ライマーでなくなっても、隣にいて欲しい。
(59) 2013/05/13(Mon) 01時半頃
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[一気に沢山話したので、酸素不足で肩が揺れる。 普段から話す方では無いから余計に。]
(60) 2013/05/13(Mon) 01時半頃
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[聞こえていないとわかっているから、 隠すこと無く全てを伝えられる。]
トルドヴィン、私の……ラーマ。
[>>62返事に驚いて顔を上げた。 聞こえてしまったのかと思ったが、そうでは無さそうで 残念だけどどこか嬉しくもあり。 大きく息を吐きだして、泣きそうになるのを堪えた。 聞こえてなくても、どれだけ息が苦しくても その名をずっと呼び続けるだろう。]
愛しているよ。
[涙を堪えるひどい顔のまま、何度目かの心を伝えた。]
(63) 2013/05/13(Mon) 02時頃
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苦しいが、そうではない。 いや、どちらもか。
[>>65言葉が通じたと解るように頷いて、 涙を拭う手を再び喉へと引っ張って導き 届くように愛のことばを落とす。 ねる、と簡単な単語ならば見えるだろうか。 窓の外はまだ明け切らない夜と朝の間の色、 もう少しだけ眠る時間はありそうだ。
トルドヴィンの手を引いて再び添い寝するよう 無言のまま促すと、ベッドに引っ張りこんで抱きしめた。 横になっていると呼吸はまだ楽なようだ。 背中を撫でられているうちに、少しは落ち着いて いつしか眠りに落ちていった**]
(67) 2013/05/13(Mon) 02時頃
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[>>73傍にいる、その言葉を聞いて縋る腕に力を込めた。 そのままの姿勢で見た夢は出会ったばかりの頃。 多分互いに緊張していたのだろう、 距離も遠くてうまく噛み合わないのに、 何故か無性に楽しかった。 自分が死ぬまで大切にしようと思った。
今それを上手く出来ているか、わからない。]
(80) 2013/05/13(Mon) 11時半頃
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[トルドヴィンの朝は早い。 つられて起きるとまだ自分は寝ているような時間、 顔を上げて起きようとして、鶏小屋と聞いてまた伏せた。
夢のなかで大きな獲物と戦ってきたからか、 それだけで息が上がっていたから。 彼が戻ってくるまでに着替えてから楽な姿勢を探し 無理に動かなければそれなりに平気らしいことを知る。 だいたい病を避けようとして薬を飲んだのに、 副作用で死ぬなんて馬鹿らしい。]
(81) 2013/05/13(Mon) 11時半頃
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大丈夫だ、起きて食べる。
[ベッドで食べたらそのまま出たくなくなる。 甘えないと机を指さし、きちんと座って食べた。 多分いつも通りに出来たはずだ。 >>75食べ終えて、村長のところに行くというので頷いた。 まず一人での外出はトルドヴィンも慣れるまで 避けたほうが良さそうな気がしたから。 そして自分も。]
(82) 2013/05/13(Mon) 11時半頃
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行こうか。
[歩けるし話せるから大丈夫だと言いたいが、 なんとなくトルドヴィンの手を握って、軽く引いた。 この方があれこれ示しやすいからだと 真剣に考えた結果だったが、どう見ても 男二人で手を繋いでいる姿は、妙だった。]
(83) 2013/05/13(Mon) 11時半頃
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[村長の家で、副作用の説明をする。 トルドヴィンも自分で話しただろうか、 もうライマーでいることも難しいと言ったら、 村長の表情が諦めの色に染まった。
そこで錬金術師の話を聞けただろうか。 赤い方が発症したと知る**]
(84) 2013/05/13(Mon) 11時半頃
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[村長の家から戻る途中で、自分たちと同じくらい 妙な二人組を見かけて目を見張った。]
……副作用か。
[ジェームスは元気そうであるから、 トレイルになにかあったのだろう。]
(100) 2013/05/13(Mon) 13時頃
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[情報は交換し合ったほうが良いのだろうか、 自分と同じく家畜の世話をしている トレイルまで動きにくくなるとすると、 多分ジェームスに力仕事を頑張ってもらうのが良いだろう。 トルドヴィンにも牛や豚の捌き方は教えたが、 それだけでは手がまわらない場合も考えて。]
(101) 2013/05/13(Mon) 13時頃
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ジェームスは?
[副作用が出なかったのか、飲まなかったのか。 >>104トルドヴィンが何か言おうとする前に 手で彼の口を塞いでかわりに話した。]
私は肺が、トルドヴィンは耳をやられた。 おそらく何も聞こえていない。
[牛の相手を頼むことになるだろうか。 乳搾りくらいなら自分でもできる筈だが。 ソーセージを作ったばかりで良かったと思った。]
(106) 2013/05/13(Mon) 13時半頃
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[>>110ジェームスたちと話していると、 もう二人の気配に顔を上げる。 まるでいつも通りの様子に、 自分やトレイルほど重く内容で安堵した。]
おはよう。
[手ぶらでトルドヴィンに何かを伝える場合 どうしたものかと考えて石で地面に文字を書く方法を 思いついたが、やはり紙とペンは必要そうだ。]
(118) 2013/05/13(Mon) 14時頃
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服用しなかったのか。
[>>113なるほど、それもまた考えた道。 トルドヴィンの手を、強く握りしめた。]
まあ、いつしか壊れるものだからな。
[人間も、武器も。 永遠ではない。]
薬を飲んでない人も、ある程度居そうだが。
(120) 2013/05/13(Mon) 14時頃
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[ジェームスと相対して解ることは、 この程度穏やかにする会話ならば息は上がらないこと。 鶏の卵拾いと小屋の掃除、香草詰み位なら出来そうだ。 豚に突進されたら負けるかもしれないが。]
……共鳴したら結局は死ぬようだし。 生きている以上は、死からは逃れられない。
[こんなこと言わなくてもジェームスは知っているだろう。]
(126) 2013/05/13(Mon) 14時頃
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ジェームスが過保護な。 トルドヴィンも随分過保護だ。
[>>124トレイルが強がっているのは分かったが 言わないのなら聞かないことにする。 そしてトルドヴィンにも聞こえていないので、 言いたい放題言ってやるのだ、ざまあみろ。]
(127) 2013/05/13(Mon) 14時半頃
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……喉、か? 聞こえてはいるんだな。
[>>125サミュエルの様子にまゆを顰めた。 師弟揃ってこのザマか、自分が情けない。 ドリベルたちにも同じような説明>>106をして 勝ち逃げすることを詫びた。真顔で。]
(129) 2013/05/13(Mon) 14時半頃
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どこのラーマも過保護か……
[>>131それが良いことなのかどうなのか。 ラーマとしてのトルドヴィンを手放せない自分も トレイルも、きっと同じようなものだ。]
こいつは随分ひどかったぞ。
[甘やかすとライマーはつけあがる、と やはり真顔で。]
(135) 2013/05/13(Mon) 14時半頃
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[>>134手のひらの文字を書かれる、 なんとか解読するとサミュエルはまだやる気だ。]
だがまだ私のほうが強いからな。 良いハンデだ。
[負ける気などさらさらないと、目を細めた。 笑顔のつもりだ。]
(136) 2013/05/13(Mon) 14時半頃
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……!!?
[>>138サミュエルは頭まで副作用に侵されたようだ。 かわい、って何事だろう。 そのまま指先を見つめ、しかし言葉は続かない。
真顔に戻した顔でサミュエルを見つめ、 強く手を握り返した。 お前は大きいのさえ、ドリベルと共に倒すのだろう。 まだ教える事は沢山あるのだ。 何も言わないまま、手は開放された。]
(141) 2013/05/13(Mon) 15時頃
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[トルドヴィン前にが言っていたことが少し解ったが、 そう簡単に出来るものでもなかった。
>>142サミュエルが何か迷っていることは伝わる。 声が出せない以外の何かがあるのだろう。 まさか一番の重症だとは知らないまま。]
家が良いか、それとも。
[別の場所が良いか。 それぞれのラーマまで居たほうが良いのか 二人だけのが良いか。 唇の動きを読んで察するに、返した。]
(145) 2013/05/13(Mon) 15時半頃
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[トルドヴィンならば、聞こえないから同行でも 問題は無いかもしれないが。 弟子が見せたくないと思うならば一人で行こうと思い。
>>146手のひらに書かれる文字を読みながら 少し唸りそうになった。]
解った、そうしよう。
[返事の語彙が少ないけれど 普段から言葉を聞いていた弟子ならば きっと理解出来ただろう。]
(147) 2013/05/13(Mon) 15時半頃
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[>>149何か考えているらしい弟子の後頭部を ぺしりと一叩きしてから、村長の家に向かうのを見送った。 彼も、ドリベルも辛いだろう。]
お前は甘ったれすぎだろう。
[>>158知らないふりをしたままだから、 軽く苦言にしておいた。 それからトルドヴィンの手を引いて家へと戻る。 繕いくらいなら座ったままでも問題がないとして。 あとはサミュエルとの約束をどう果たそうかと。]
(170) 2013/05/13(Mon) 19時半頃
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[手を握って歩くのは、トルドヴィンのためだけでなく 自分の為でもあった。一人でないと思えるから。
>>204彼の思いに握る手に力を込める。 言葉はかけずとも、共にあると伝えたいから。 ゆっくり過ごすものきっと悪くない。
本当ならもっとたくさん二人で魔物を斬るはずだったけれど。]
(225) 2013/05/13(Mon) 22時頃
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