人狼議事


159 戦国 BATTLE ROYAL

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メモを貼った。


――狗神玖番忍伝――

[里に双子が産まれた。目出度きことに大狗神様の奥方である。
 男女の二人は共に健やかと思えたが、兄子様は少々体付き細く病患いが頻繁であった。
 しかして仮にも大狗神様の跡取り息子、これより先里の未来あとさきを担い導くさだめの御子様を、間引くわけにも参らぬ。
 そして、兄子様には影がつけられた。
 よくよくかんばせ瓜二つの、双子の妹子様。]


[大狗神様の御子ふたり、共に過去名を大名家の幼名擬え白千代白姫と呼んだが、名を改め白千代黒千代。
 影には似合いの名だと、陰笑いがあったようでもある。
 妹子黒千代様の成長はめざましく、影として忍の知識を叩き込むほど、すべてを吸収し伸ばしていった。
 ほどなくして光と影は反転し、黒千代様は白千代様として生き、陰笑う者など誰もいなくなる。
 くの一であることを忘れさせるほどに、影の千代様は狗神の忍であった。]


[名を捨て号を授くとき、大狗神様はかすかに父親めいた顔つきで"露蝶"と呼ばれた。
 曰く何れ玖番になる忍、玖を付けて初めて名を呼ばれるようにと。
 大狗神様、それでは肆番になってしまいます。私は常より白千代と。
 構わぬ、と大狗神様は笑われた。どうせふたりとも、そのような名は消えてしまうのだからな。
 なれば何故、と問うても、大狗神様は理由をお話にはならなかった。
 子には言えぬ。我が子を影とし一人として扱いながら、愛し子はふたりいるのだと、名の面影に残したいなどとは。]


[子は知らぬ。影は影。別の一としてあってはならぬと思っていた。
 あの日、名乗るべきは何だったのか。
 何故名乗らぬ選択肢を取らなかったのか。
 あれは、己の弱さの表れだった。甘さの表れだった。
 自責のしこりは残り続けた。やがて弾けて、自らに狂いをきたすまで。]


[言い残すことはないかと聞かれて返し、それが答えかと問われた時、脳裏に過ぎる顔はあった。
 けれど何を言えばよかったのだろう。何が言えたのだろう。
 己の命などは惜しくないが、肆番の露蝶だけは生かしてほしい、などと乞えばよかったろうか。
 そんな浅ましい願いが通用する相手ではなかった。そも、肆露蝶をあの男は見も知らぬ。如何に生かせと言うのか。
 己の犠牲無駄にせず、ただ無事に里まで走れ。
 それさえ叶えば、後は何も。狗神脅かす泰平の殿は討った。戦の中で絶えた。かたきには一撃をくれてやった。
 けれど随一の願いに対しては祈ることしか出来ぬ無力さに、紅の口端は泣くように笑った。]


[そうして、今。
 玖番の名をほしいままにしていた狗神の露蝶は、その弱さ甘さの果てに息を引き取った。
 ひどい最期であった。思い返せば笑い草だが、もうそれを語るも許されぬ。
 狗神は久慈。長き戦を終えた御霊は久しく慈しまれよと、川渡の船の上*]


メモを貼った。


[暗闇にゆらりと灯るは走馬の光か。
まだ今生を振り返る暇があるのかと目蓋を上げ映ったのは、煤けた空ではなく霞がかった宙であり。
体を起こすために伸ばした手が掴んだのは木の船縁だった。]


 ……っ、ごほ

[喉が渇くような気がして喉元に手を当てれば、猫手に裂かれた肉がある。
数度擦っても裂かれた跡はなく。喉元に当てた、自らの意で動かなかった左手は、赤い雫ひとつ落としていない。]


 ……あら、まぁ。
   これは、これは。

[身の下に揺れるのは水面か。
まさしく彼岸へと行く最中に目を開いたようだと独り乗るには大きすぎる渡し船に、失ったはずの声を漏らす。]


[死して奇異な事もあるものだ。
それとも、死人は皆このように彼岸に渡って行ったのか。]


 そちらにいるのは船頭かしら?
 渡し賃の持ち合わせはないのだけれど。

[戦場で相見える機会もなし、一方的に枝上から観られていたばかりで露蝶の顔を知るはずもなく。
姿を見つければ、黄泉への先導人かと声をかけた。]


メモを貼った。


[時折、とぷんと波立つ川流れ。耳澄ませ目を伏せること暫し。
 長い髪も背に流したまま、静かに時を待っていたが。
 声がかかって、思わず振り向いた。]

……船頭?
いいや。

[狗神の慈しみと信じ受け入れていた光景に、他人の姿。
 しかも狗神の血分けでない様子が口調からわかって、表情に驚きが乗る。
 いや、しかし、まるで見覚えのない顔では、ない。]

そちらは、李家の伸睦殿か?

[なれば、あそこにいた猛者共は、等しく呼ばれるのだろうか。
 忍の教養として様々を学んできたが、身を持って死を体験するのは、当然ながら初めてだ。
 こういうものだろうかと、軽く瞬く。]


メモを貼った。


[風もないのに静かに船は進んでいる。
気まぐれに立つ細波の揺れなど馬の背に比べれば歩くのは容易い。

かけた声に変えるは否であった。
よくよく見れば、髪を背に流し暗い色の装束を纏った女の姿は船頭にはあまりに似つかわしくない。
血の気の薄い肌の上に口元の紅が鮮やかに目を引いた。]


 あら失敬。

[死出の道にて他者との出会いがあるとは思わなかった。
が、考えてみればあの戦。彼岸へ向かう船はさぞ盛況となっていよう。
ならばこれは、かえって少ないのかもしれない。]


 ええ、そのとおりだけど。
 どこかでお会いしたことあったかしら…?

[紅色の唇から落ちた名に、目を瞬かせる。
生を振り返っても覚えはなく、ふと女性の纏う装束に目を惹かれた。
これと似たものを、関ノ原へと向かう道中で目にした記憶がある。]


 あなたもあの戦にいたの。

[忍には女性もいたのかと死してから新たな事を知り。
敵か味方か。同じ戦場に身を置いていた者と、ここで顔を合わせる奇妙な縁を感じた。]


……いえ、直接は。

[出会ったかどうかを問われ、僅か逡巡する。
 監視をしていたなど、知らないほうがいいはずだ。]

ただ、主が茶飲みに良い友だと貴方のことを話しておりました。

[それで主が知れようか。心当たりが多くあるようなら、鷹船悠仁の名くらいは出すつもりだ。
 死出の路、隠し事などもう意味を成すまい。]


ええ。
天下を討ち、そして討ち取られました。
実のある戦いであったと、思っていますよ。

[その点においては、悔いなどない。良き手合いであったと思える。
 西に身を置く彼が、その言葉をどう思うかは――彼のみぞ知る。]

ここにも茶があるといいのですがね。
貴方と飲む茶の味が、気になりますから。

[総軍裏切りながらも、討ちたくないと言わしめる男。
 さてどのような男かと、気になってはいた。]


[奇矯な口調より、良し悪しはともかく人の記憶には残りやすい名ではあるだろう。
何処で擦れ違ったかと思ったが、どうやら縁は人伝てであったようだ。]


 悠仁殿のところにいたのねぇ。
 仕えるに、気持ちの良い御仁だったのではなくて?

[伸睦を茶飲みの友として挙げる心当たりはそう多くない。
その内で、最も記憶の浅瀬にいた名を挙げ同意を得られれば口端に笑みを刻んだ。]


[ああ、問わない方が吉であったか、と。
総大将である祭文の仇を目の前にして、笑みを潜め、目を細めた。

しかし仇討ち相手もすでに同じ黄泉路についている。
彼岸へ恨みを持ち込んだところで晴らす術など見出せまいと。波打つ感情を潜めやれる己は、忠実を掲げる割に冷淡であったのかもしれない。

目を伏せしばらくの沈黙の後。
喉の渇きを覚えて、こほりとひとつ空咳を零した。]


 そうね。私も飲みたいところだわ。
 水上での一席はぜひとも設けたいものだけど。

 ……悠仁殿はあなたに何を吹き込んでいたのかしら。
 さした手前でもないのよ?

[視線をあげ、苦笑を浮かべる。
しかし先の見えない船旅である事だし、湯くらいは念じたら出てきたりしないだろうか。
それもまた、まだ世俗から抜け切らないからこその考えか。]


ええ。
主命に応えること叶わず、申し訳ない思いです。

[己を見、影を見出した慧眼。野心家の男は戦にも事欠かず、好きに泳がせてくれるところもまた、やりやすく。
 良い主だった。気持ちの良い、という評価に、頷く。]


……殴られるか斬られるかくらいは、するかと思いましたが。

[存外、李伸睦は冷静なようだった。
 潜まる笑みに、三途の川流れの上でもぴりと皮膚に緊張が走ったが、細まりやがて伏せられた瞳は再び開くまでに長く時を要し、それまで得物に手をかける様は見られなかった。]

水上の一席。良いですね。

[何を吹き込んだかと言われれば、薄く笑って]

天下のため友軍を裏切っても、一個人として討ちたくない男だと聞き及んでおります。


楼船のようですから、酒席宴席の用意などがあっても可笑しくはありませんが。

[立派な柱に触れる。船頭よろしく甲板に居らずとも、中に行くのも悪くない。
 黄泉路の船がそれほど用意のいいものかは知らないが、中に入れないわけではなかろうと、戸を開ける。]


[瞬きをし、言葉を喋れど死人である。
骸の血を吸わせる趣味はないのだ。
ここまで付いてきてくれた愛刀の柄を軽く撫でるが、握り向ける事はなく。ただ肩を竦めるのみ。

水上での茶席に同意を得られ、目元を緩めた。]


 甘い御仁ねぇ。
 そんなこと言いつつも、
 戦場で会ったら絶対槍雨降らせてきたでしょうけど。

[文といい、敵となっても心を裂いてくれるとは。
しかし敵として対峙した時の行動は容易に想像できた。]


 ここでもって世俗から抜け出るのではなかったかしら…?

[しかし露蝶の触れている柱もそこから連なる屋根も、しっかりとした上物だ。
口先ではそうも言うが、入った先に本当に酒があれば手向けとしてありがたくいただく気はある。

彼女の背を追って戸をくぐり、並べられた円座の数に、やはり後続があるのだと思い至った。]


 ……なんだか色々あるわねぇ。

[一目では何があるかすべてを把握しきれないが。
本当に、酒席宴席が開けかねない。]


[李の手が刀の柄に伸びれば、受けるべく手が匕首を探る。
 しかし匕首自体は見つからず。こちらに刃が向くこともない。こちらも肩を竦めた。
 鷹船に対する評価に目を伏せ、吐息で笑う。]

……でしょうね。

[あれも、戦いをやめられなさそうな男だと思う。
 共に並び立てないのなら、容赦なく槍を振るう。
 鷹の文からも、見て取れた。]


楼船など、世俗の塊のようなものではないですか。
案外、煩悩を吐き出しきれというのかもしれませんよ。

[部屋を見ると置かれているものを検分してしまうのは忍の性か。
 火鉢に水瓶、盃に茶器といったひと揃えは確認できた。

 広い空間。設えられた酒器茶器の数からしても、二人が逝くための船でないことは自明。]

……点てますか?

[これで茶の湯をするなというのも、不思議に思えるほどの用意がされている。
 ついと、後続の李に視線を向けた。]


 違いない。

[両断する言葉に、それもまた一理と含み笑う。
六文なしに船に乗っているのだが、これは身包み程度で済むのだろうか。

調度を検める露蝶の後ろから眺めていれば、何かを確認しているよう。
振り向き尋ねられれば、彼女が何を確かめていたか、置かれた一式に視線が向いた。]


 そうねぇ……。
 お相手がいるならば、一席。

[飲んでくれるかしら、と尋ね。
承諾が得られれば、一式をそろえ、簡易ながらの茶席を設けることだろう。]


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