人狼議事


193 ―星崩祭の手紙―

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【人】 星先案内 ポーラ

[重い瞼をこじ開けると、そこはソファではなく、ベッドの上だった。
スプリングの効いたマットレスに、ふわふわの枕。
肌触りの良い掛け布団を口元まで引き上げれば頬を摺り寄せ、瞳を閉じた]

 ん、んぅ

[もぞもぞと身をよじらせながら、声にならない声を漏らす。
日が昇らないこの星では、空が明るくなることは決してない。
けれどヒトビトは皆、時間というものに縛られているらしい。

二度寝を決め込もうと思っていた矢先、
わたしを呼ぶ声が耳に届いた]

(0) 2016/07/17(Sun) 12時頃

【人】 星先案内 ポーラ


 んん、あとすこし、
 オシゴト?わかってる、わよぉ

 ……いきたくな

[い、と。
最後まで言わせてはくれなかった。
その前にあなたがわたしの布団を剥ぎ取ったから。
むすう、と眠そうな表情を浮かべながら観念したように上半身を起こす。
大きな欠伸をこぼして、瞼を擦った。

そうして、あなたの姿を視界に収めれば。
両腕を広げてその胸に飛び込んだ。
星崩祭まで、あとすこし]

(1) 2016/07/17(Sun) 12時頃

【人】 星先案内 ポーラ

[来る星崩祭に向けての衣装合わせや、選曲やら。
マスターと星のお偉いさんが話しているのを、
隣で酷くつまらなさそうに椅子に座って足をぶらつかせる。
視線は大きな窓から覗く星空に向けられていた。
小声でわたしの隣に腰掛けるあなたに声を掛けた]

 ねえ、今回はお手紙くるかしら

[前回はお返事すら来なくて、
前々回はお返事がひとつだけ。
その前は、どうだったっけ。

遠い記憶を手繰り寄せるも、鮮明には思い出せず。
退屈なこの時間に痺れを切らして、席を立った]

 失礼、少し気分が優れないので帰らせて頂きます。
 ……いきましょ、

[マスターをほっぽったまま、あなたの手を引いて。
わたしはその部屋を後にした]

(4) 2016/07/17(Sun) 12時半頃

【人】 星先案内 ポーラ

 Leicht,wie gaukelnde Sylphiden,
 Flattern süsser Schwärmereien…

[あなたの手を取って、わたしは楽しそうに歌う。
いつもより賑やかな街。
それだけで心が躍る。
振り向くヒトはいるけれど、声は掛からない]

(6) 2016/07/17(Sun) 14時頃

【人】 星先案内 ポーラ

 〜〜〜〜っ、

[その時、不意に頭に何かが当たった。
両手で頭を押さえて、しゃがみ込む。
涙目で睨んだ先には、銀色の楕円形の宇宙カプセル。
この星には無い形状のもの]

 お手紙っ
 ……えへへぇ

[大切に、大切に。
それを拾い上げると両手で包み込んだ。
その時、あなたも宇宙カプセルを拾っていたことに、
わたしは気付かなかった]

(7) 2016/07/17(Sun) 14時頃

【人】 星先案内 ポーラ

[足取りは軽やかに、帰路を急ぐ。
部屋のソファに腰掛ければ、あなたも座るのを確認してから、銀色の宇宙カプセルを開いた。

中には説明書らしきものが一枚。
取り出して眺めるも良く分からなかったので、
あなたに渡して私はもう一度カプセルを覗き込んだ。

あなだが幾度か楕円形のそれを指先で軽く叩くと、映像が映し出される]

 凄いわ、他の星ではこんな技術があるのね。
 うちもカプセルに開発班を回した方が……

[映し出される褐色肌の、少年とも青年とも言い難い男の子。
映像はばいばーいと手を振って、隊員服がアップになるところで終わっていた。

ご丁寧に、中には返信用のカプセルがひとつ。
わたしはあなたにそれを持たせて、
小さく息を吸った]

(8) 2016/07/17(Sun) 16時頃

【人】 星先案内 ポーラ

[ばいばい、と声には出さないものの、
小さく手を振った。
それを合図にあなたは録画終了のボタンを押した]

 わたし、どこか可笑しくなかった?
 ちゃんとかわいく映してくれたっ?

[確認させて、と手を伸ばせば、
渡されたのは楕円形のそれではなかった。
透明な筒に銀色の蓋。金の装飾があしらわれているカプセルだった]

(9) 2016/07/17(Sun) 16時頃

【人】 星先案内 ポーラ


 ?なあに、拾ったの?
 じゃあ、あなたがお返事書けばいいじゃない。

 知ってるわよ、書けないことくらい。
 仕方ないわねえ。

[蓋を開ければ、綺麗に丸められた半透明の便箋。
それと、もうひとつ]

 紙飛行機、かしら?

[昔はよく見かけたものだが、最近はてんで見かけない。
この星の子どもは折れないのではないかと思う。

物珍しそうにあなたが覗き込むから、
わたしはそれを手渡した。
恐る恐ると言う風に受け取って、
形が崩れないように僅かに開いてみたり。
そんなあなたを横目に、わたしは筆を執った]

(10) 2016/07/17(Sun) 16時頃

【人】 星先案内 ポーラ

[返事と一緒に、もう一通文字を認める。
三つの宇宙カプセルが空の色と同化して、
星になって、やがて消えていくのを見送った]

 届くといいわね、紙飛行機。

[わたしがそう言えば、あなたは少し首を傾げた後、
感付いたようで抗議の声が聞こえてきた。

もう送ってしまったし、
あなたが自分で書かないのが悪いんだから。
星崩祭まで、あとすこし]

(11) 2016/07/17(Sun) 16時半頃

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