15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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[ふわ、ふわり、と歩き出す。
少女はまだ、ネコミミトカゲと一緒にいるのだろうか。
そのままでいてくれるなら、すぐに見つけられるのだけれど。
もしかしたら、どこかへ行ってしまっているかも知れない]
……その時は、捜せばいいの。
[小さく小さく呟いて、ふわふわと進んでゆく。
紅の羽は、回廊に僅かに残っていたけれど、それもいずれはとけてしまうのだろう。
やがて、先に駆け出してきた部屋へとたどり着いたなら]
……ポーチュラカ、いる?
[そう、と中へと呼びかけた**]
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―城門―
[フィリップが発った後、ゆっくりとその後を追うようにして、城門へと立った。昼と夜の境も良く分からなくなっていた。明るくなったらすることがあって、それで外を見ていた
けど、見えたその明かりは、夜の、死の明かりだった]
綺麗、な中では。人は生きられない?
[花の名前を持った、冷たい少女を思って、呟いた]
(@0) 2010/07/24(Sat) 01時半頃
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フランシスカは、佇んでいる*
2010/07/24(Sat) 01時半頃
私、私
[真っ暗な中、泉を探して歩き始めた。**]
[ 約束のための亡霊は、大樹の影に還り ]
[ 涸れゆく泉に、異形の大樹は
夜露の滴を ぽたり ぽたり と ]
―――……ヨナ、
[水面に映るかすかな気配は
水の波紋に壊れ続ける]
……世界には、まだ意味がある のに。
[ 涸れゆく泉の 命を 繋ぐように
大樹は ただの一滴を 水に注ぎ続ける ]
[ヨナは暗闇を歩く。
その遺体をフィルが城まで運んでくれてることで、
ヨナの魂にも道ができている。
城に向かって歩く。
泉に向かって歩く。
ふと、何かの気配を感じて、振り返る。]
[そこには、あの飛蝗鼠と、それから、
赤い眼をもった小さな小さな虫がいた。
白い羽根をもっている。
何か懐かしいものだと思って、
そのどちらも手にとった。
それから、また暗闇を歩く。]
――…水を……。
[もうそれを必要としないかたちになってしまったのに、
それでも、水の元へ向かう。**]
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[>>12近づいてみれば、何が起こったかは大体察せられた。手伝おうかとも思ったが、一人がいいかと思いなおし、後姿を見送った
夜は始まったばかりか。近づく光の虫に、自身も泉の方へと歩いていく]
(@1) 2010/07/24(Sat) 19時頃
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―泉―
そう。枯れるんだ。
[水面を見て、呟いた >>19耳に入るが、ただ、無言]
(@2) 2010/07/24(Sat) 19時頃
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もうみんな、終わり?
[そこにいる面々の顔を見て、呟いた
それから、くる、と回って、外套を脱いだ]
返さないと。
[ぼろぼろの外套を見つめて、苦笑したが、チャールズの姿を求めて歩き出す*]
(@3) 2010/07/24(Sat) 19時頃
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[泉に辿りついたとき、
その世界は開ける。
だけど、嫌な予感がして振り返ったとき、
その塔は砕けた。]
ああ
こ わ さ な い で
こ ろ さ な い で
[それは、黒髪の竜の少女と共鳴したもの]
[ふ、と。
奇妙な騒がしさを感じた気がして、近くの窓の方を、見る]
……あ……あれ、って。
[見えたのは、夜空に広がる光]
……おわり……なの、かな。
でも。
綺麗……だね。
[ぽつり、と。小さな呟きが零れて、消えた]
[ヴァイオリンの音は止まない。
泉の色が変わっていく。光が増えていく。
また壊れ始める世界に少しだけ憂いの表情を浮かべ
紺の瞳は静かに佇む大樹を見つめた。]
―――…どうして…?
[泉を護ってくれていたのは彼ではなかったのか。
黒髪の女はヨナが守人だったことを知らない。]
……もう…
…護ってくれないの…?
――――……そう……
[ヴァイオリンの彼がいる方を仰いで。
大樹からの返事がなくとも一人理解をすると
立ち上がり、ヨナと入れ違う形で泉から去っていく。]
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[衝撃に揺らめいて、壁に手をついた]
すごい。
[無数の光に、思わず目を奪われる。まさしく終末、と言う言葉がふさわしいかのような光に思えた]
(@4) 2010/07/24(Sat) 21時半頃
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……ん。
[遠く、ホリーの後ろ姿が見えた。そういえば、と小倉庫で外套をもらった事を思い出し、ゆっくりとそちらへと歩いていく]
(@5) 2010/07/24(Sat) 21時半頃
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[泉から去る際にフィルの姿が見えたのなら、
一度だけ足がそちらへと向いた。
彼が気付くことはない。こちらから触れることもない。
ただ、一言―――]
…ありがとう、
[それだけ、伝えたくて。]
[崩れる音、世界が壊れる音。
けれども黒髪の女の耳には届かない。
聞こえてくるのは優しく 美しい音。
それは、死を呼ぶものだろうか。
死することは、壊れるということなのだろうか。]
……
[足を引き摺ることなく歩き出すとある場所へと向かう。
音の鳴る方へ―――… 音の、鳴る方へ*]
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チャールズさん、人気者。
[ひょこ、と二人の後ろから顔を出して、外套を取り出した]
ぼろぼろになったけど……。ありがとう。
[中に入って行って、着せるようにして、外套を返そうと]
(@6) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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[チャールズに外套を着せて>>41キツネリスが頭の上に乗るのに、少し笑って。それから振り返って、ホリーを見る、明滅する光を見る
攻撃があれば、そのまま巻き込まれるかもしれないが、特に動かず、目を見ている。そうして数秒
壁に背中をゆっくりと預けて、もう一度、ホリーをぽかんと、見上げた。特に口は挟まない]
(@7) 2010/07/24(Sat) 22時半頃
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[ふわり]
[漂う靄はホリーにも気付かれることなく通り過ぎる。
向かいから近づいてくるガストンにもきっと気付かれない。
―――…重たくはない?
そう問うた彼の相方と共に見上げて足を止める。
伸ばした手に、あの時の毛皮の感触は もうない。]
……それでも…
…共にいるのね…
[マーゴが死してから彼が零した言葉。
重いのに――…きっと、重いだろうに。]
―――…綺麗ね、
[ぽつりと、呟いた。
小さな灯りがぽつぽつと、点る。
焼蛍虫。
命を奪うと恐れていた蟲の姿は、
死した後だとこれほどまでに―――…美しい。]
[バルコニーで奏でられるは繊細なメロディ。
光に照らされる――燃やされるというほうが近いか――世界に送られる葬送曲]
――、…
[誰か来る気配を感じつつ、緩急をつけて。
その人が現れたなら柔らかく笑んで言う。
*次が最後の曲だと*
世界の終演は、世界の終焉は。
きっともうすぐそこに――]
[少女の眠る部屋を訪れ、そして、こちらに気づかず歩き去っていったフィリップを見送る。
言葉を交わした時間は、短かったけれど]
……あきらめて、ないんだ、ね。
[先へ歩む彼の姿は、そう見えた。
自分から零れ落ちたあかとしろ。
それが、消えてゆくのを、見つめて]
[もう一度、窓の方へと視線を向ける。
迫る光は、以前は酷く嫌なものと思っていた。
けれど、今は。
そんなに、嫌なものとも思えなくて]
……まっくらよりは。
あかるい方がいい……のかな?
[ぽつり、零れるのは、こんな呟き]
[キツネリスは彼の短く切りそろえられた銀髪の上から、書き留められる世界を見つめる。
最後の、瞬間まで。]
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遺体……。
[争いの収まった様子に、ぼんやりと、壁にもたれて座っていたが、その言葉に呟く。そもそもあの子は生きていたのか、そして今は死んでいるのか。あまり良くわからなかった]
お花でも摘んであげられれば良かったのだけど。
[外はまっくらで、そもそもあるのかどうかすら怪しいので、結局諦めたのだった]
(@8) 2010/07/25(Sun) 00時頃
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