160 東京村
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メモだと追いづらいから業務連絡許してね。
とりあえず私が村建て発言持ってる時は、舞台装置頑張ってみます。
墓ログの内容もできるだけ吸い上げたいと思うよ。
私の察しが悪い時が多々あるかもだけど許してね……。
赤の仲間には言ってくれればいつでも村建て権限お渡ししますね。
少なくとも1時間おきくらいには見てるんじゃないかな……多分……
/*
メモ連打失礼。
業務連絡了解です。
吸い上げに関してはアリガテー!なんですけど今後人が増えてきたら大変かと思うので、ご負担にならない程度にふわっとでいいと思いますよ!
ちょっと落ち着いてネリネリしたらまたメモに貼ってしまうと思います。テンション上がって盛り上がりすぎた。反省。
では潜ります。
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[(>>2)神谷さんのお宅にちょうど着いた頃、ワタヌキさんからの着信がきた。 神谷さんに断って、鞄を置かせてもらいながら玄関外に出て電話をとる。]
はい……あいりです
(3) 2015/06/05(Fri) 10時頃
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― 前夜・神谷宅 ―
[その着信(>>2)は登録していない番号だったけれど、私は咄嗟に「あいり」と名乗って電話に出た。 「ひなこ」に電話をかけてくる人なんていないから、当たり前かもって思う。]
(5) 2015/06/05(Fri) 10時頃
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[(>>6)そのすっきりとしない声には聞き覚えがある。]
……あ、はい、おかげさまで……
[なんだか返答としておかしい気もする。電話越しにすらまともに対話できない私に辟易する……。]
(9) 2015/06/05(Fri) 11時頃
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(>>7)
えっ いや……まだ… は、ひ、ひと、ひとめ……? ………… あ、はい……わかりました
[私が何かまともに応じるより先にずらずらと喋られた。 とりあえず、あの……「ジャニス」さんから電話なんかがあったら、聞いてほしいということはわかった。 あとは「特典」「おれたち」「権利」「ミサ」……。やっぱりそういうものが気になったけど、聞けなかった。 いっそ、あいりじゃないっていうことを明かして聞けば答えてくれるかなあ……秘密団体っぽい感じあるし、無理かな……。]
(10) 2015/06/05(Fri) 11時頃
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(>>11) [あっ、と思った。 アイリスのツイッター、注目されて、いろんな人の声があって。 あんなになってなければ誤魔化すつもりだった。ツイッターの写真は他人ので、見栄はってかわいく思われたかったんだって。 でもアイリスを直接知ってる人が、信憑性のあるコメントであれをアイリスだって言ったら。 私がアイリスじゃないって思うのは当たり前だ。
どうしよう……どうしようもない。 でも、ワタヌキさんは「私」の名前が聞きたいって言ってて……。]
(12) 2015/06/05(Fri) 11時半頃
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……あ、あの……うそついて……ごめんなさい
[私は今日何度嘘をついたんだろう。なんで嘘をつくしかできないんだろう。 涙がまた出そうで、鼻をすすった。]
わた、私……ほんとは……さかしたひなこっていいます……
[ごめんなさい、アイリスのやりたいこと、知りたかったの、ともう一度謝った。]
(13) 2015/06/05(Fri) 11時半頃
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(>>14) [「さんかくになる」とはどういうことだろう。 わからないけど……私はどうなってもいいし、ワタヌキさんに身を任せてしまうつもりはあった。
それに、救い、という響きが気になった。 私を救ってくれる何かが、あるんだろうか。 考えながら私は電話を切ることにする……。]
(15) 2015/06/05(Fri) 12時半頃
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― 早朝・神谷宅 ―
[昨日はずいぶんと疲れていたというのに、ちょっとした声で目が覚めた。(>>4) 照明の落とされた暗い廊下の先、洗面所で何かぶつぶつと言う声が聞こえる。]
……神谷さん……?
[なぜ忍び足になってしまうのだろう。おそるおそる洗面所に寄っていくと、神谷さんが何か考え事をしているのか、ぶつぶつ呟いているらしい。 何喋ってるんだろう……。
そうして彼女の背後に立つと鏡が見える。 あれ、隠されていなかったっけ。 鏡、鏡だ……しかしそこには私は映っていない。目の前に立つ神谷さんだけが……いや、その像も正しく結んでいなくて。]
(19) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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[そこに映っていたのは独り言を呟く神谷さんじゃなかった。 なんだろう。スマホだろうか、光る画面に向かっている。 そこに何が映っているのか気になると、それもまた映った。
ツイッターでアイリスのアカウントを作って、犯人を指定する神谷さんがそこにいた。(>>2:3)]
(20) 2015/06/05(Fri) 16時半頃
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神谷さん……? ……何を……知ってるんですか?
[アイリスの、何を。]
(21) 2015/06/05(Fri) 17時頃
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(>>25) [さっきの映像(>>20)はもう鏡に像を結んでいなかった。]
……もう、消えちゃいました……神谷さんには、何が見えてるんですか
[思い出すのは鏡の都市伝説。鏡は、こわいものだ。何かを映したり、吸い込んだり、何かが出てきたり。 こんな、陽も昇らないうちの鏡なら何を映したって不思議じゃないんじゃって、自然に思った。 私にはもう見えないけど、神谷さんはまだ鏡を指してる。別のものを見てるのかも。]
わ、私には……アイリスが失踪したことの犯人を呟く、神谷さんの姿が……
(26) 2015/06/05(Fri) 17時半頃
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(>>27)
鏡に……
[いままさに自分も見たように。そんなことがあるか、とは言えない。]
じゃ、じゃあ……神谷さんは、アイリスのことをいっぱい知ってるって、わけじゃないんですね……? そっか……
[それにしても]
顔に痣のある女……ですか
[なぎさのことを、思い出す。]
(30) 2015/06/05(Fri) 19時頃
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(>>32) [アイリスはもう、と聞いて顔を暗く沈ませる……。 なんで、そんなことになるんだろう。私にはもうよくわからない。 だって、あの画像だってコラだって。そんな事件、起きてないんだから。 でも、不思議なことは、起こっている。
なぎさのことは言うべきか悩んだが、言ってどうにかなることでもないんだと思ってしまう……。]
(34) 2015/06/05(Fri) 20時頃
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ヒナコは、わかりました、と言ってこの話に区切りをつけるだろう。
2015/06/05(Fri) 20時頃
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(>>37)
あ、はい……わかりました……
[電話番号を受け取る。 アイリスに関係するひとというとなぎさのことばかり今は思い浮かんでしまう。]
ええと……じゃあ、もうちょっとだけ寝てていいですか、神谷さんが出る時になったらおいとまするので……
(42) 2015/06/05(Fri) 21時頃
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(>>42)
[私はそうして、許可が出れば神谷さんの出る時間まで眠りこけているだろう。 嫌な夢を見ながら……。 そうして神谷さんの家から出て、お礼を言って、別れを告げる時に思い出して言う。]
あ……そういえば私の名前、さか……さかしたひなこっていいます ず、ずっとアイリスの名前で私のこと呼んでたから……それでも、いいんですけど
[それだけ付け加えて、東京のどこかへ消えるだろう。]
(45) 2015/06/05(Fri) 21時半頃
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― 山手線車内 ―
[延々と回り続ける路線に乗って、電車の動く音を聞いている。 今朝方山手線は止まっていたらしいが、今はもう運行再開していた。 だけど、私はどこに行くあてもなく揺られている。スマホを開けば今朝電車が止まった不思議な飛び込みについてのRTが目に入ってくるが、虚ろに情報が過ぎていくだけ。]
アイリス……もう、いないのかな
[アイリスの足跡を辿ったり、調べたりする理由がなくなってしまった。 すると途端に私には目的がなくなって。行く場所も、帰る場所もないから。 学校には、もう行かない。家に帰る気も、もう起きない。 私は、何をすればいいか、わからない。]
(74) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[南千住にある私の家は、一軒家だけど借家で。 両親は物静かでやさしいひとたち。真面目で、人がよく、あまり喋らないけれど静かに笑っているような。 私の行動を制限することなく、間違ったときは叱ってくれ、何かを決めた時は応援してくれた。 それが、どうしようもなく苦しかった。 門扉を開いて小さな庭を横目に玄関をくぐり、靴箱に置かれた母のアレンジメントフラワーと白い壁にかけられた家族の写真達を見る度に辛くなる。二階の自分の部屋にまっすぐ行ってしまうには、母が待つ居間の扉が目に入ってしまう。 父が仕事から帰ってくれば、明るい色をした木目調のテーブルで向かい合って夕飯を待つ。アイランドキッチンで母が微笑みながら料理するのを視界に入れながら。 苦しかった。プレッシャーだった。
私は、なんでこんなに、このひとたちを哀しませる人間にしかなれないんだろうって。
そんなことを思い返していれば、スマホに着信があった。(>>71) 知らない番号……出る必要もないように感じたが、ちょうど電車が駅に止まったのでホームに降りて、電話に出ることにした。]
はい……あいりです
[まだ、私はそんなことを言っている]
(76) 2015/06/05(Fri) 23時半頃
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[(>>78)ジャニスさん。そうだ、連絡がくるってワタヌキさんが言ってたっけ……。 その軽い口調に不快感は感じない。私にとってそれは、割りと慣れているもので。好きかと言われればそうではないけれど。]
あ、はい……だいじょうぶ、です
[ホームを見回しながら応える。何も考えず降りたけど、ここはどこだろう……巣鴨?]
……え、ああ、落し物……他にも? あ、いや……だ、大丈夫ですよ、きに、気にしないでください
[私にとって、相手に謝られることはとてもこわい。 そんな、私なんかに謝らないで。私は謝られるような人間じゃないから。]
あ……いいですよ、今からでも、大丈夫です 今日は一日……空いてるでしょうから
(83) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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(>>87)
13時……はい、だいじょうぶです
[少しだけ時間をもてあますだろうか。でも、かまいやしない。]
じゃあ、13時に、きの、昨日のお店で
(89) 2015/06/06(Sat) 00時頃
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はあ……
[人と会う。それ自体は面倒だけど、予定ができたことに少し安堵した。 アイリスの落し物も気になるし……。 ため息をつきながら電話を切ると、斜め後ろでカランと缶の落ちる音がした。]
(93) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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[つい振り返れば自動販売機の横についた、空き缶専用の小さな口を開けたゴミ箱があって。そこから聞こえてきたのだろうか。でも、近くには誰もいなくて。 カラカラ、ともう一度音がする。ゴミ箱の中の缶が、転がったような。 他の音が聞こえなくなる。ただゴミ箱の穴から、カラカラと空き缶の擦れる音に加えて、何か……。 呼吸の音。 小さな小さな息の音が、何故か私の耳に届いた。それ以外の音がどんどんと小さくなって。
おかしいでしょう。そんなところに捨てられたなんて、聞いたことない。]
あ……
[ホームのゴミ箱が無くなったからだ、と気づいた。昔は駅のホームにもゴミ箱があったって聞いたことがある。 そんな、適当な、と文句の一つもつけたくなると、電車が来るアナウンスが流れた。そこで意識を逸らせたのか、視線を外すことができる。 あとは早く電車が来るように祈るだけ。 息の音は、まだ聞こえる。そしてそれに混じって、声……?]
(94) 2015/06/06(Sat) 00時半頃
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ヒナコは、ようやっときた電車に急いで乗り込んだ。**
2015/06/06(Sat) 00時半頃
[揺れている――……
ブランコのような揺れじゃない。刻むような、震えるような。
心臓の鼓動のようなリズム――……
ぽかぽかとした暖かみを感じる。
なんて気持ちいいんだろう。そしてひどく、懐かしい。]
!!
[目を覚ました。
聞きなれない車内放送に頭を殴られたように。
開けた視界には、
もう何年も、何年も見ていない、電車の中が広がっていた――……]
なん………
[手にある触感は、固くざらついた布生地。何故か、斑っぽい深い緑色の座席に座っている。
事態が把握できず、飛び跳ねるように立ち上がり、あたりを大げさに見回す。
車内には残念ながら誰も居ない。自分一人だ。]
はぁっ、はぁ、はぁッ、くっそ…… 嫌だ、……なんで、……
[呼吸が荒くなっている。胸が痛い。手が震えている。
怖い。どうして電車なんかに乗っているのだ。
嫌だ。怖い。怖い。
突然の恐怖に、視界がぐらつくのを感じる。]
なんとか外を見回すと、緑地がまばらにある住宅街が薄暗い黒に染まり、進行方向と反対に飛び去っていく。
わずか、太陽が遠くに顔を出している。]
(…………朝日……、始発か………?)
[急に眠気が襲ってきた。座席から突き出す銀色のカーブした手すりに掴まり、その座席にへたり込む。
頭がくらくらする。昨日の記憶が曖昧だ。断片的にしか思い出せない。
当然、どうしてここにいるのかも覚えていない。]
(……酔っ払って、始発に乗ったのか?)
(誰かに介抱されて乗せられた……?)
[とにかく次の駅で降りなければ。ここは東京だ、どこの駅で降りてもどうにかなるはず――……
そう思ったけれど、バイクは新宿駅。電車もタクシーもバスも怖くて乗れない。
だから、友人に迎えに来てもらうか、高い金を払ってレンタカーを借りるしかない。
電車の恐怖に耐えて新宿駅まで乗り換えて行くか――……
そこまで考えて、ふと我に返る。]
(俺、なんでこんな生きづらいんだろ。)
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