人狼議事


246 とある結社の手記:9

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【人】 愛人 スージー

― 朝 ―

[今日の眠りは浅かった。だから、外の物音で目を覚ましてしまう。身体を起こして、額に手を当てて。……。もそもそと身支度をはじめた。

こんな朝に、物音がするんだ。きっと、きっと。そう言う事なんだろうと思う。誰かが。部屋の扉を、そっと開けた。隣の部屋が開いていたから驚いて、部屋を覗く。誰もいなくて、ほっと息を吐いた。じゃあどこに?他にも開いている扉はあった。(>>7)

 覗く。覗いたら、…血の海と、]


 ラルフ?

[佇んでいたのが見えたから。つい、名前を呼んで。
視線を下に降ろすと、白いシーツが見えた。それは赤い染みを作っていっている。]

 ……

[無言で、その場にしゃがみ込んで。シーツを捲った。
そこにあるのは見覚えのある顔だ。つい昨夜まで、話していた人だ。
マリオの時と同じだ。ただ投げ出された手は、昨日よりもずっと大きかった。それにふれても、暖かさも柔らかさも無い。柔らかさは元からなかったかもしれない。解らない。少しの間、そうして眺めて、…]

(17) 2018/07/31(Tue) 13時半頃

【人】 愛人 スージー



 あれっ?
 

[ぱたり。
泣く心算なんてなかった。泣ける心地なんてしなかったのに。日常が、消えていくことを改めて実感してしまった。
ここを出てもユージンはいない。連鎖して、マリオの事をも思い出した。マリオもいない。酒場に来る常連さんが減って、友人の一人が減った。
もう来る事はないし、注文もできない。オススメを教えてもらう事も無いし。もう夜明けに会う事も、日暮れに会う事もなくって、おすそ分けした時の笑顔を見る事もない。]

 まって。
 …まって、 まってね、 泣く心算なんて、
 この騒動が終わるまでは、って。……

[思ってた。思ってたのに、ぱたぱたと溢れて止まらない。手で顔を覆った。]

(18) 2018/07/31(Tue) 13時半頃

【人】 愛人 スージー


 ――… 悔しいね。

[ぽつりと、そんな事を零す。
深呼吸だ。深呼吸をして、涙を止めなくてはならない。いっそ、大声を上げて大泣きしてしまえばよかったのかもしれない。でもだめだ。まだやらないって決めたから。]


 ラルフ。
 いつもお掃除、ありがと。

[片づけているそれが、昨日までは友人だったものだなんて。絶対に嫌だろうと思う。悲しいだろうと思う。悔しいだろうと思う。だけど、彼はそれを行ってくれていた。
笑顔なんて浮かべられる心地じゃなかったから。ありがとなんていうにふさわしい表情じゃなかっただろうけれど。

シーツを被せ直すと、ため息。立ち上がって、顔を洗ってくる、とこの場を立ち去った。*]

(19) 2018/07/31(Tue) 13時半頃

愛人 スージーは、メモを貼った。

2018/07/31(Tue) 14時頃


愛人 スージーは、メモを貼った。

2018/07/31(Tue) 14時頃


良いのよ、ピスティオ…
私はもう、疲れました。あの人の元へいかせて頂戴…

……。
慣れないことはするものじゃありませんね!

せめて一匹くらいはと、思ったのだけれど…
せめてあなたのちからにと、思ったのだけれど…

ピスティオ…生きて頂戴。


ベッキー!
ピスティオをよろしくおねがいするわ […フフッ]

[そうして、女は扉の向こうへと連れ去られた。]


ほほほ…
いやね!ウチの息子ったら。
あんなに取り乱して…なんて心もとない、跡取りね……

[そして女は結社員へと振り向き。]

さあ。
あなたには、あなたのお仕事があるわね。**


愛人 スージーは、メモを貼った。

2018/08/01(Wed) 00時半頃



酒って、元気いっぱいで、胸を張って、お喋りしてのむものだと思ってた。
けど、モンドさんは、痛そうだ…。

泣いてないのに、泣いてるみたいだ…



ティオ…兄ぃ?
どうしてそんなに拳骨を握りしめているの?
どうしてノアおじちゃんをそんなふうに呼ぶの?
どうしてそんなに…怖い顔をしているの?


ねえ、ティオ兄ぃ。
遊びにいこうよ。川に飛び込んだり、魚とったりさ。
竿と糸で魚釣りするやりかた、教えておくれよ。

ねえ…

ねえ…。兄ぃは。もう、笑わないの、かなあ?

[固い表情のティオ兄ぃをみているのがつらくて、俯いて…涙が散った。
もう泣いてはいけない。泣いてはいられないと誓ったのに。今は涙が止まらなかった。
]


─ユージンの部屋─





 [部屋の中には、暗がりがある。]



 


[部屋に来た誰にも、きっとそこには暗いものがあるとしかわからない。]


 ……      


[寝台の影、床の上。べちゃりとした粘度のある赤い赤い赤い海のその上に、

「ソレ」は、長身の膝と腰を折ってだらりと長い両腕をだらりと床につけて、裂けたような首をグラつかせ、腹部からもだらだらと──今も、血を流し続けていた。

じわりと、幻のように暗い血が床に広がっていく。]

[陽気な男の顔は、俯いて、陰になって見えない。
ちょうど、帽子をかぶっているときのように。]
  


[そうして「それ」は、]




  ァ     


 


[それは音にならない声。けれど喉に空いた穴からひ、と引き攣れるような空気音めいた音を伴って]



  イ

           た

              イ



["呻いて"いた。]


[いたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたいいたいいたいたいいたい]


[モンドが来たときには、まだ"寝転んでいた"。



ただ、それは。


その肉の塊は、あまりに赤かった。


それは、あまりに無残だった。]


[麻酔もないまま、体の奥を弄られるということがどういうことか、わかりたくもなかった。



ただこれまで感じたことのない痛苦だった。

痛みだった。

それしか考えられないくらいの、
声も出せなくなるくらいの。

リンダが赤いと表現したのも、
なるほど頷ける話だった。]




[────まともな、思考が


       残っていればの話だが。]

 



[首を落とすために、頭だけを前に差し出したような、違和感だらけの不自然な恰好をした男の、顎からどろりとした赤黒い液体が伝って床に落ちていく。]
 


[誰が訪れても、その姿は見止められることはない。ただ、そこにあるだけだ。]



[ 『いいよー。気にしないでって。
    …… 覚悟はしてたよ。』 ]

[いたい]
 [いたい いたいよ]

[ああ 見てたよ。サイモンのことも]
 [いたい] [思考が軋む]
[覚悟ってなんだっけ]

[思考が溶けていく]


[崩れていく。壊れていく。失われていく。

頭の中に、泣いている声が怯えている声が不安そうな声が。
繰り返し繰り返しリフレインしている。

もう泣いていないだろうか。
── 怖がってはいるかもしれない。

不安そうな、怯えたような、
それは、弱い弱い──人間の声だった。

強がって、まともでいようとするさまが、
綺麗でいようとするさまが、かわいそうだった。

誰かを殺してしまうことに怯えるのだって、
怖いと思うのだって、疑うのが、嫌なのだって、
だって、すごくすごくあたりまえのことだ。]


[普通の人間なら。

  誰だって思うことだ。

お前を殺すと名指されたら、恐ろしく思うに決まってる。]


[ぇぼ。とくぐもった音がした。流れ出していく血の量が増える。ぐじゅぐじゅにされた腹から覗く赤い塊からも、ぼた ぼた。と固形物を含んだ粘度のあるものが落ちていく。]


[ああ、でも。こんなに死ぬのが苦しいなら。

──オレだって、誰かに。 たすけてほしかった。]

 







[ 『また機会があるよ。
   じゃぁさあ、
   次はラルフから誘ってほしいなー』 ]



[そんな機会は、もうこない。二度と。]


[暗がりに取り残された男の全身は、まるで赤い泥を塗りたくったように固形ぶつ交じりの汚い湿り方をしていて

いつも飄々と笑っていた口は、
薄く、半開きになったまま、
声を発するでもなく、血と呻きを垂れ流している。]
 



[ ああ。でもそれも、天罰なんだろうか。

ワンダを殺したことの。イヴォンを殺したことの。]



[── 知らないところで、他人が死んでも。


   そんなことは知らないと、
     人狼を見逃したことの。]


 


[この村に来る前の話だ。


人狼の襲撃現場に、居合わせたことがある。、


採集に行った森の中で、その死体は、腹をえぐられながらも
──濁った眼で、こちらに首だけを向けていた。

まだ生きていたのか、助けを求めようとしたのか。
喘ぐようにぱくぱくと唇だけが動いた。


死体の上に馬乗りになっている影に気がついたのは、
そのあとのことだったのを、イヤにはっきり覚えている。]


[死体と、殺した人間。 ───どちらも。
どちらも、知り合いだった。]



[ 『今日はやめるって言ってたのに、どうして来たの』 ]


[真っ赤な口をしたまま、あんまりいつもどおりみたいに話しかけられて、頭が混乱したのを覚えている。

その時も、声が出せなかった。]


[足がはりついてしまって動けないまま、
またがっていた方が、
口元にはりついていたそれを飲み下すのが見えた。

襲撃者が、淡い栗色の髪を払う。
髪をまとめるスカーフが少し揺れる。
現実感がなかった。


遅れて、殺されるかもしれない。と、思った。


それで、ぞっとしたのを覚えている。]


[ただ、でも。

  結論として、そうはならなかった。]
 
[ならな、かった。]


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