人狼議事


29 Sixth Heaven

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――回想・待機室――


 ええ、開き直るなんて、本当に醜い……、
 踏みつける者を見ても、何も感じないなんて。

[チャールズの言葉に強く頷く。
 "踏みつける"彼らの表情など見えぬまま、罵倒を繰り返す。
 しかしこちらへ、という声には首をかしげて]

 災厄を教える? そんなことできませんわ。
 だって、わたくしはわたくしのまま、災厄を受け止められますもの。何も変わりなどしませんわ。
 牧師様だってそうでしょう?

[当たり前のように断言して、首元の蒼を揺らす]

 もちろん、ええ、最終的にはそちらへ行きますが、まだ愚か者達を放り込むことが先です。

[周囲の声に嫌悪をあらわにして告げる。
 やがて、その名が呼ばれれば、一層その色を濃くして顔を歪め、そして]


お前が、先に――!

[ペラジーの声がする方に手を伸ばし、杖を振り上げる。
 結局は、寝台に寝かせられることに*なったけれど*]


忘れてなんかいません。

[背後から感じる冷えた声に、青碧は揺らぐ。
名残を惜しむように手をモニターから引き戻し]

5年じゃなくてもいいんです。
飽きたら、忘れてくださっても。
でも、またいつか



……私、貴方に会いたい。

[増えた望みは今まで持っていたのとは少し違う。
モニター越しに、こちらの表情なんてきっと見えないけれど
それでも小さな願いを一つ残して画面の前を離れ、
チャールズの声に従う。

暫くしないうちに、マイクのノイズと錯覚しそうなほど
圧し殺した声が聞こえることは、あったかもしれない**]


メモを貼った。


[醜い。
其の言葉に対する夫々の声。
男には最早届いてはおらず
理性は押し寄せる慾に流されていく。

彼らの様子を画面越しに見ながら
少女をひざの上に乗せたまま]

 ――――Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate'
 
[低い声が彼女の耳元でささやく]

 全てを捨てれば楽になる
 そう、思わないか

[嗤う、声。
それからまもなくして、機械音声が流れるころ
広間で人の目があるにも関わらず
身に注がれる慾のままに動く男の姿があった**]


―待機部屋―

 ――……。

[醜いとは思わない。
 そう告げ、礼を言うフィリップに、視線向ける事は無い。
 緩く、ゆるく首を振るだけで。

 マムの名が呼ばれる。彼女の様子に一度視線をやって。]

 ……ねえ。
 一つ、お願いがある。


 みんな、この部屋にいて。

 僕らが向こうに言っても、声が届くように。
 ここで何があるのかを、きちんとその眼に、耳に焼きつけて。
 罪を背負う覚悟があると言うのなら。

 ……それとも、やっぱり。
 願いなんて聞き入れては貰えないのかな。

[ペラジーに向かって激するパピヨンに近寄りながら。
 けれど激昂している最中であれば、
 彼女にその言葉が聞こえたかどうかはわからない。

 思いつめたように告げたその言葉が、
 叶うかどうかなんてわからないけれど。]


[接続前の、ムパムピスの言葉
ひざの上に乗せられた少女にとっては死刑宣告にも似た言葉だったろうか。
彼女の心情はいざ知らず

薄灰色のワンピースが、男のひざの上で広がっている。
片手で少女を拘束し、片手がスカートのしたで蠢いていても
傍目には何をしているかなど、詳細はわかりはしない。
気づかれるとすれば
少女が耐え切れず声を上げたときくらいで。

男は多々の思考などお構いなしに
慾を受け止め貪るだけの器と成り果てていった。
其れはパピヨンとムパムピスがこちらへ来ても延々と**]


[口にした願い。
 それに含まれていたのはきっと、傲慢と言う感情。]

 ――……マム!


[激する彼女の身体、抱きしめられたのはいつの頃だっただろう。
 止める事はきっとできなかった。
 ペラジーと、スティーブンの様子眺め。]

 マム。
 ……今、あなたも拒んだら。
 世界に撒かれる罪が、増える……。

[それでも良いの、と問うように。
 自分に、彼女を無理に引き摺って行けるような力は無い。
 
 ゆっくりとした動きをするねずみに、
 誘導されるように移動したのはいつ頃の事か。]


 接続を終え、向かったその先。
 欲のまま行動するチャールズと、
 その膝の上に乗せられるベルナデットの姿があって。]

 ――……っ。

[思わず顔を逸らしたのは、
 彼女の痴態のせいであったのかどうか。]


己の言葉がベルナデットに辛いものである事にまでは思い至って居なかった。


―メインルーム・大部屋―
[やってきたパピヨンとムパムピスを
男の低い声が迎える。
少女を膝の上に乗せて、着衣のまま乱しながら]

 何故だろう
 随分
 久しい気がするな

[つい先日まで修道士に対して自らの怯えを語り
少女の純潔を守ろうとしていた男の僅かな想いは
溜まり、未だ吐き出せぬ慾のなかに
にごり、消えようとしていた**]


―マムの元へ向かう前―

 マーゴは、ずっとあそこにいたんだよね。

 ……ここでの事を見た位で不安定になる位だったら、
 外の世界に触れたらきっと余計に壊れるよ。
 器に繋がれるよりも、早く。
 きっと、繋がれて隔離させていた方がマシだ。

[それは、根拠のない言葉だったけれど。]

 憤怒の器は、足りてない。
 このままなら、怠惰も嫉妬も強欲も。
 ――……優しいだけの世界でなくなる。
 他の負の感情は。繋がれる人たちが、抑制してくれるんだろうけど。

 まさか本当に、誰も人の来ない場所がある、なんて。
 思ってない、よね……?
 不意の、予測してない事態がいつまたあるかなんて、
 余計に分からない、でしょ。


[地下の世界に、人は犇めくように暮らしている。
 金に飽かせば何とかなるだろうけれど、
 少年にそれが叶うのかどうか。]

 ――……マーゴと、相談してみたらいい。
 君たちは、傷を自分だけで負おうとしすぎて。

 それで、さっきみたいな事になったんじゃないの……。

[彼を見ないまま言葉を紡げば。
 ひょこり、ひょこりと
 歩く足取りはパピヨンに近づいて行った。]


メモを貼った。


 それは、本当に彼女の「自由」……?

[首を振る様子なんて見ていない。
 聞こえる声にだけ返事をして。]


―メインルーム・大部屋―

 ……は、い。そう、ですね……。

[其方を見ないようにするのは、
 膝の上の彼女の為。
 戸惑ったように顔を少しだけ赤くして、
 彼の僅かな思いが消えようとしているのもわからずに。

 顔を逸らし、与えられた個室の鍵を握りしめた。]


[器の先に待つのが死である事など、
 スティーブンの憶測でしかなかった筈なのに。

 いつの間にそれが確実となったのだったか。
 思い、出せない。**]


[やがて、ネズミにさえ半ば引きずられるように寝台に赴く。
 注ぎこまれる感情に、ただうなされるような声を漏らす。
 ふいに、先刻の彼の願い、という言葉を思い出して]

 わたくしの願い、は。

[うわ言のように何かを呟いた後、意識は途切れた]


――接続室――


[扉が開いた後、音もなく立ち上がる。
 器のさらなる保護のために、杖は取り上げられた。接続の際に帽子は床に落ち、するりとした頭髪のないかんばせが露出している。
 うっすらと、蒼の眼が開く。冷めた、視線の合わぬ瞳が首に合わせてぐるりと動く]

 手を。

[ただひとこと、短く告げる]


メモを貼った。


メモを貼った。


―接続時―

[パピヨンの繋がれる様は、じっと、じいっと見つめていた。

 ふいに紡がれた言葉。


 大きく、目を見開いた。]


[一筋だけ、はらりと涙が落ちる。
 拭いながら、はらりと落ちた帽子を拾い上げた。
 苦しげなその顔を、額を慈しむように撫でて。]

 ――……はい。

[帽子は懐に。
 短く告げられた言葉に、己の手を差し出した。**]


 遅い。

[肯定に返るのは低い声。
 手を掴むよりも先に、脚が伸びた。靴先が右脚を捉える。
 彼が転んでも何も言わず。ただ鼻で笑うと、すぐに笑みを消して。
 無表情のまま、ふたたび手が伸ばされるのを焦れったく待つ。今度はそのままメインルームへと赴く心算で*]


 ――……っっ!!?

[告げられた言葉、その雰囲気。
 差し出された足に、不恰好に転んでしまう。

 鼻で哂う声。
 信じられない、と言うような表情で
 パピヨンの顔を見上げた。]

 ……すみ、ません。

[小さく謝ると、再度手を差し出す。
 ちらりと伺えば、無表情な面持ちで。]

 ――……これ、が。

[今までの彼女とは違う雰囲気に。
 これが「世界」の負の感情を受け入れた結果だろうかと。

 メインルームへの足取りの最中、思った。**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


―メインルーム・大部屋―

[ラルフの言葉を背に受けて、振り返らなかった少女は
背を向けたまま微かに微笑み。
そして、今は別の男の膝の上に座っていた。

耳元で囁かれるとても古い言葉。
鼓膜を震わせ、それは少女の精神を蝕むかのよう。
すべてを捨てる、楽になる、そんな甘い言葉に
それでも小さく首を横に振った。
己の信仰を捨てることに他ならない]

…そん、な。

[小さいけれど、それは確かに拒絶の言葉であった。
やがて、俯いたその表情は見えなくなり]


[どれぐらい時間が経ったのだろう。
新しい人の気配。
息を飲む微かな音に、やはり顔は上げられず
聞こえた声に、そこにいる相手が誰なのかを知る。
きっと、軽蔑をされたことだろうと頭の端で思った。

ムパムピスもまた、神に少なくとも連なりを持っている]


メモを貼った。


―大部屋―

 ……私をすくってくれるのでは?


[拒絶の声に、一度だけ手が止まる]


 嗚呼
 偽りか。

 所詮……

[未だ信仰持つ少女に、零した声は掠れた低い音。
男は口を噤み、それきり。
少女の身を弄び
衝動のままに動くただの器と成り下がる]


― メインルーム:大部屋 ―
[待機室の議論を眺めていたけれど、少年には少し難しくて理解しにくいことが多かった。ただ一つ分かったのは、接続を拒否している人がいる、ということ]

みんな、世界より、自分が大事なのかなぁ……

[自分より世界を選んだ少年の胸中に、複雑な思いが湧いた。だが、それよりも今脳裏を占めるのは]

……おなか、すい、た。

[時間が経てば経つほど強まる食欲。それに加えて胃が軽くなってくれば、食べたい衝動は耐えがたいほどになる。ベルナデットとチャールズが何かをしているらしいのは分かっても、何をしているのか理解はしておらず、時折二人のほうから声が聞こえても、首を傾げるのみだった]


――メインルーム――


[赴いた先、チャールズの声を聞くとつまらなそうに鼻を鳴らした]

 ええ。随分と下劣な声を出すようになって。

[本当は、さほど変わったようには聞こえなかったが。あえて蔑むような、挑発するような言葉を使う。
 ベルナデットの漏らす声には気づくと、あからさまに顔をしかめ]

 生臭い。

[吐き捨てて、手を顔の前で揺らす]


トニーの声が聞こえれば、ちらりと顔をそちらに向けて、それだけ。


―メインルーム―

[男は一切の興奮状態になく
惰性でただ、少女の身を弄ぶのみ]

 ……下劣な声なら私でなく
 今からこの娘が聞かせるだろう

 世の大罪を背負うだけ背負いたいらしい
 生真面目な娘が乱れるさまを
 見物してゆくか?

[パピヨンの声に、男は嗤う。
黒檀色は何処も映さない。
一人乱れる少女のスカートの下
遊ぶ指がわざとらしく水音をたてて]


[パピヨンの姿に気付いて、ぱっと表情を明るくするが、チャールズたちに向けた言葉を聞いて、彼女が「傲慢」の器だったことを思い出す]

パピヨンせんせ……。

[ちらりとこちらを見たきり、何も言わない彼女の名を呟く。こうまで性格が変わってしまうものなのかと、少し悲しい思いで]

……おなか……すいた。

[相変わらず続く独り言。そう呟いて何が変わるわけでもない。空腹が満たされるわけでもない。食べ物を取りに行くか行かないか、少し迷っていた]

……?

[チャールズとベルナデットのほうから聞こえてくる水音に、何をしたらそんな音が出るのだろうと不思議そうな視線を送った]


…チャールズ、様?

[小さく息を吐き出しながらその声に男を見やろうと
青碧は僅かに背後を仰ぐ。
けれどそこにはまるで表情がないように見えた。
パピヨンの侮蔑の言葉に視線は床に向かうけれど]

───っ!

[体がはねる。声は、どうにか抑えたようなもの
自分でも耳を塞ぎたくなるような水音。
引いていく快楽、強くなる痛み。
嫌だと、やめてほしいと、口には出せないまま首を横に振る。
まだ、この場所の音声は向こうと繋がっているのだ]


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