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[
大丈夫と微笑みかける。
縋れるモノはただ自分だけ。
心の枷は次第に作られ、枷から伸びる鎖が繋がったよ。
体を貫き穿つモノは楔となり、
薬により溺れる身を深き洞へと沈みこませるかのように]
ノッカ、初めてで気持ちいいなんて……
きっと自分と、相性がいいのですよ
これはねーー
[囁くように、呟くように、蝕むように。
偏執的な愛を囁いて、反対の手もしかりと捕らえて逃げられぬように手を結べば、
また一つ鎖が繋がりがんじがらめ]
もっと気持ちよくし差し上げますよ
ずっと、ずっとね?
[そうして自分はノッカ穿つケダモノを動かしてい。
その動きは遅く、焦らすように内側から支配するように、
まずは僅か腰を引いては突き入れて、
突き入れては奥でケダモノを振り回して媚肉を擦りつけ、
己の住処を変えていく**]
メモを貼った。
メモを貼った。
― 陽だまりパン工房 ―
[血だまりの中、いやいやと首を振って。
嘘だ嘘だって。
でも、誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。
懐かしい、その呼び名。
懐かしい――あの人がいた頃の、呼び名]
セイルズ、さん……
[呆然として焦点の合わなかった目が合わさる。
セイルズさんを視界に入れて。
縋るように見上げた]
お願い、嘘だって言ってください……、
あの人は、生きてるって……、
ねえ……、
[うわ言のようにそう言って。
でも、誰もそれに答えてくれない。
私の望む言葉を、誰もかけられない。
沈黙がそのまま肯定に変わり、押し寄せ。
私の希望を殺していく]
[言葉の代わりに肩に手を置かれて、
包帯の巻かれた指を握ってくれて。
それがとても、温かくて、温かくて。
泣きはらした目からまた涙がぼろぼろと零れ落ちる]
うっ、ひぅっ…、
セイルズさん…、セイルズさん…
[セイルズさんの胸に飛び込んで顔を埋めて。
シャツの胸元に皺を作って、
そうして私、セイルズさんの温もりに縋っていたの。
ふるふると体が震えて。
現実が、温かさと共に胸に染み込んでいく。
もう、あの人はいないんだって――。**]
メモを貼った。
メモを貼った。
[
あたしを絡めとっていく。
逃げ出せない。抜け出せない。
握った手も離せない。
縋れるものが、そーさんしか居ないから。
あたしが縋れるのは、もう]
ぁ ………… 、
[
ああ、そうだったんだって。
あたしの惚けた瞳が、瞬いた]
[だから、気持ちいいんだ。
初めてのはずなのに、身体がおかしいんだ。
ぐずぐずに蕩けてしまった思考は、
それを肯定することしか、できない]
ぁう、 あっ……、 ふぁ、 っ
[あたしのナカでそれが動けば、
もう、言葉を紡ぐことも難しく。
口から飛び出すのは、嬌声ばかり]
ひあぁ、 やっ、
[あたしの悦いところが、
ゆるやかに擦られていく。
ぐちぐちと鳴る水音が、
さらに大きく聞こえる気がするのは。
あたしがもう、
その行為にしか思考を割いていないから]
そー、 さん、
[焦らすような、ゆるやかな動き。
『なにか』を求めるあたしの身体は、
それじゃあ、満足してくれない]
もっとぉ…………っ
[熱い息を、吐き出して。
泣きそうな声で、甘えるような声で、
あたしはそーさんを求めた**]
メモを貼った。
そうです……ノッカ、分かってくださったのですね。
嬉しいですよ。
[
惚けた瞳が瞬くと、ノッカの中もまた変わったかのように自分の熱を包み込んでくる。
ノッカの中を動く熱は不規則に媚肉を掻き乱し、
もっと、ですか
自分もです、自分も、もっと、愛しますよ?
[身を乗り出し、唇を重ね合わせて腰を引く。
熱の先端が蜜壺から抜けきる程に引き抜かれ、
次の瞬間には先よりも重厚な水音を奏でて一息に奥まで突き入れてしまう]
ノッカ、ココもいいですよね?
嗚呼、ココもだ
[媚薬とケダモノの熱に犯され、
運命の相手と信じ込まされた相手の愛を受け入れさせられて、
先刻まで乙女であった身では感じ難いはずのナカでさえ「キモチイイ」の連鎖が止まらぬだろう。
そうしてノッカが感じていれば自分もまたキモチイイ。
熱く締め付ける中の具合も、
蜜が滴り湿り、滑る媚肉との協奏も、
浮かべる表情も、その声色も。
嗚呼――]
ノッカ、ノッカッ、
いっぱい感じてますか?
ほら、わかりますか?
自分のが、大きくなってますよ
[ノッカの腰に自分の腰を打ち付けるようにケダモノを操り、
その熱は蜜をとろりと蕩けさせてしまい、
思考すらもその毒牙でもうじゅくじゅくと消えていく頃合いか。
自分のケダモノが膨らむのは、種付けるためだ。
雄が雌を、身重にするための行為。
身を擦り寄せ、問いかけよう――]
ほら、孕んでしまいましょね?*
[ココアは名を呼べば振り返り
[傍にゆっくりと近付いて、間近で彼女の瞳を見下ろす。
──けれど、彼女に求められても
首を横に振りはしなかったけれど、頷いてみせもしない]
[数字と事実を扱ってきたセイルズは、元より推測も嘘も口にする方ではなかった。これまでだって招集者の死を肯定せず、それはつまり、招集者の生を肯定できないという事でもある]
[彼女への回答は、沈黙が肩代わりしてくれていた。
ぽろりと涙が零れ、胸元で彼女を受け止めた時
[優しく、ゆっくりと。細かな震えを感じながら。
彼女が現実に追いつく時間を、傍で待つ]
[とはいえ十分な時間を置いたところで、周囲の状況を見れば、落ち着いたかとも大丈夫かとも口に出来るはずがなくて]
……一旦、ここから離れないか。
[こんな時でもやはり、前置きの全てがするりと落ちる]
―――― ッ!!
[
そーさんの口に塞がれて消える。
ギリギリまで引き抜かれたそれに、
名残惜しさを感じるよりも前に。
一気に貫かれたあたしの腰が、跳ねた。
―― 息が、詰まる。
頭では処理できない、初めて知った刺激は、
あまりにも甘く、熱く]
自警団は今動けない、から
私の家に来ればいい。
少し眠るにしても
ここでは、心が休まらないだろう
[二階に累が及んでいなくとも、出入り口はこの1階。ベッドに籠もっている間は離れられようと、例えば水を飲むというだけのことで、再びここを訪れ、何度もこの、踏み躙られた居場所と砕けた希望を、直視する事になる]
[順当に行けばまずは自警団の事務所を頼るべきだろうが、彼らは今、火事によって出払っている]
あっ、あっ、
そこ……、 そこぉ……っ!!
[
あたしの理性を飛ばしてしまう程に
気持ち良いものだから、
何度も何度も、頷いてしまう。
息を吐く間も無い、
絶え間なく与えられる刺激。
あたしの肉壁は、
そーさんのそれを手放したくないと言うように、
何度もきつく締め付ける]
[低く囁いた声は、音量の割に良く聞こえた。
辺りに人も、動くものもない為に。
無理もないだろう。時間が時間だし、他者が見に行くのであれば、遠くからでも火の手が見える火事の側で──勿論、自警団と同じくココアが頼るべきである義妹も、この場にはいない]
[抱きしめていたから、彼女の反応は見えなかった。
また顔を赤くしているのかもしれない。
けれど今度は、そのまま引き下がるつもりもなかった]*
やっ、 やあっ、 ぁ、 ひぃ っ、
そーさんのっ、おっきぃ、 ……っ!!
[
カタチを感じることは出来ないけれど。
あたしを貫いているそれが大きいことだけは、
蕩けた頭でも、わかってしまう。
それが更に質量を増したことも。
そして、あたしが期待してしまってることも。
もう、認めることしか、できないから]
メモを貼った。
ひ、あぁ……、
あかちゃん、 できちゃう……っ
そーさんの、 っ
[これが『子供をつくる行為』ってこと、
あたしは知ってる。
あたしの、身体は。
そーさんの種を受け入れる準備が、
出来ているんだって。
荒い息を、吐き出した*]
メモを貼った。
そう、そうですよ……
自分とノッカの愛の結晶です――実に素晴らしい
[
その奥すらもいつしか物欲しそうに熱に吸い付こうとしてくるようになっていた。
くっ、はは、孕んだらエル・ドラードを目指しましょうね
踏破する手立てはありますから
そこで、そう――ッく……
あの絵のように暮らしましょう
[あの絵、ヌヴィル先輩の絵にあるように、皆で。
そうした未来を作るために、目指すために。
自分はケダモノをそれこそ獣のように奮い立たせノッカと共に高みへと昇っていく]
嗚呼、ッ、中に、だしますよ
[ぎうと手を強く握りしめ、
身体で覆いかぶさり逃げられぬようにベッドへと縫い付けて、
自分のケダモノをノッカの一番奥まで穿った。
そうして奥の小部屋の入り口へと熱の噴出口を押し付けると留めていた栓を抜き――
自分でも感じたことのない吐精感を味わいながら、
熱い白濁を解き放った。
幾度も幾度も熱は震え、震える度に白濁は吐き出されていった*]
[じっと、セイルズさんの瞳を見上げる。
――ああ、この人は嘘は言わない。
真っ直ぐな目は何よりも雄弁。
あの人は、もう、生きてはいないのでしょう]
う、うぅ……、ひっく…、
[セイルズさんの胸元で泣いて、泣いて。
宥める手が温かい。
受け止めてくれる優しさが頼もしい。
だから私、子供のようにたくさん泣いたわ。
三年間堪えていた涙を出し切るようにして]
[そうして、涙も枯れて、疲れ果てて。
もう、何も出ないほど泣きつくした後で。
セイルズ、さん……、
……は、い…、
[ここを離れないかって言われて促されるまま頷くの。
ぼうっとした頭で、
耳から入る言葉は何処か遠く聞こえて。
とにかくここを離れたいって。
セイルズさんの家に連れて行ってくれるって。
それだけを、なんとか理解する]
メモを貼った。
[低く囁く声が、耳に心地いい。
大丈夫、セイルズさんについて行けばいいんだって。
もう、怖い事はないんだって。
――そう、信じ込ませてくれる、今、この時だけは]
ついて、いきます……、
[抱き締めてくれる腕の温もりに今は縋って。
周囲の火事も、夫の死さえどこか遠く。
夢の中を歩いているようなぼうっとした顔で。
ただ、頼れる貴方に付き従うの。*]
メモを貼った。
[
父さんが言っていた、母さんが描いた、
あの、おとぎ話。
『ある』って信じたくて、
けれど、『あるはずもない』って
期待を抱かないようにしていた、それ。
本当に、あるのなら。
かつてのように、幸せに
あ、 あっ、 きちゃうっ、
きもちいの、 きちゃうのぉっ!
[ぐずぐずと、蕩けてしまうほどの熱。
奥深くまで潜ったそれを、
あたしの肉壁は、逃すまいと]
ひ、 ――――――!!!
[ぴんと、つま先が伸びる。
また、あたしの頭の中で、
何かが弾けるような感覚が。
すぐに、頭の中が、真っ白になって。
―― しあわせな、あの日が。
嬌声を漏らすあたしの頭の中に、過る]
メモを貼った。
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