人狼議事


268 オリュース・ロマンスは顔が良い

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[彼の手を掴んだのは衝動的だった。
隠されたくない、隠したくない。幾つもの思いが浮かぶ。思ったよりも強い力になったのが不安だったが力を緩める事ができなかった。痛くない、と言ってくれた事がはしゃくをかける。

漸く手の甲を撫でるまで進んだのは
自身の気持ちの落ち付きから]




 ……どうする?
 そうだな、どうしようか。


[彼の顔を見ていたい。
帽子がない分、変わる顔がよく見えて、小さく首を振って顔をあげるその表情に一瞬見惚れる。とても良い、嗚呼、とても……。喉奥から溢れかける言葉を飲み込み、眼鏡の奥にしまい込む。

真剣なまなざしを受け止める細まる目が紡ぐ声に
そっと声を潜めて、そうして悪魔のように
いや甘やかすように囁きを返そう]


[私も彼に甘えているから。
その自覚があるからこそ、問う言葉にこくんと頷いて。]


 いい、簡単でいいじゃないか。


[緩く彼が握り返してくれるのだから。それでいいんだって思ったが、穏やかな時計の音が告げる刻に恥ずかしさを覗かせ。手を離してしまう。名残おいしいくせ、喉を震わせる彼に

今更の動揺を眼鏡で隠すようにして]


 ああ…それは勿論。
 ぜひ、私はもっとアリーさんと……ん、


[きょとんと眼鏡の位置を直しながら傾げ。
はっとしたのは、彼の言葉とトースターの鳴った音。タイマーをセットしていたので焦げることはないが、せっかくの料理が冷めてしまうのはもったいない]


 …忘れて、いや
 それどころじゃなくて、
 大丈夫、タイマーセットだから焦げはしないが


[食事の再開を促す言葉に頷き。
パンとシチューの用意を始めよう。パンは幸い焦げてなく、バターをたっぷり塗り。温めなおしたシチューとともに彼の前に。その間にワインを注いでもらえば、先ほどの話など。
遣り取りもなかったようになるかと思ったが]




………、それは


[白い手袋を脇に置いたまま。
舌鼓を打つ彼にバツが悪そうな顔をみせるのは、自分と彼がこうやって一つのテーブルを囲む姿を想像もしていなかったからだ。空の奇跡、星が叶えてくれなかったら、きっとこうはならなかった。

ちらりと視線が、むき出しの手の甲を見て]


 言えないだろ、良い年した大人が。


[それは夢をあきらめた事に似ている。
彼への思いを律しなければと思っていたのと同じ。踏み込んではいけないと、その背を眺めていた頃と。でも、こうして踏み込み、彼の事を聞けば、ずっと近くに居れる気がして。

傲慢さを覗かせる瞳は穏やかな色を湛え
シチューを掬えば、飲みほして]


 ただ、言ってしまったから
 隠せないだろうな。


[恥ずかしさを誤魔化し。
隠す気もないがと付け足せば、いくらでもというのなら食事を終えた後、じっくりと触れてもいいかと願ってみる。

照れが無いわけでもないのに。
彼が自分を大胆にさせるのだ**]


メモを貼った。


[背伸びした心算が足元を払われた。
 性別も違えば、年齢も違う。諦める方が余程簡単な関係。
 こんな捻じ曲げるように向かい合っても不毛であるのに。

 揶揄めく笑みも、見慣れてくれば悔しいが嫌ではない。

 好ましく想うところばかり増えていく。
 幾ら煽っても底に辿り着かぬワインのようだ。
 ―――― 干さぬ内から足されるので、出足からペースが曖昧だ。]

 ハワードさんは元々しゃんとしているじゃないですか。
 大丈夫です、こう見えても丈夫なことが一番取り柄です。
 
[医者の子が医者いらず。
 お蔭で万人を病から救う使命よりも、路面電車を追い掛け鉄道員になった。母親から譲り受けた柔和な顔だが、逞しい咽喉仏も在って子供の頃からわんぱく小僧の名を欲しいままにして。]


メモを貼った。



 へぇ…、仕事一筋なんですね。

 いえ、俺の職場は多分他所より、
 公私混同の志望動機が多いので……、まぁ、分かります。
 うちにも現行車両派と先代車両派の派閥がありますし。

[彼の口ぶりに少しの違和感を覚えても、納得の落としどころへ誘導する。鉄オタの集う自社と彼の持つ倦怠では根本から違う気もするが。


 ――――― 流石に、此処で、

 俺は?

 ……と聞けるほど無神経でもないし、万一お茶を濁されたら立ち直れない。既に釘を刺されても居るのだから。


陸に打ち上げられた魚のように、呼吸してるはずなのに苦しくて、口をパクパクさせるばかり。
 どうしよう、こんなのではサガラさんに何も伝えられないし、迷惑ばかりかけてしまう。
 涙目になってもどうすることもできず、混乱ばかりが膨らんだ。]

 ハッ  ぁ、ハ……
 ……は っ

 …………っ、……ぁ…………

そこに、突然被せられたビニール袋。
 何をされたのか、はじめよく分からなかった。
 けれど何故か、次第に呼吸が落ち着いてきた。]

 は、ぁ……、ぁ……

 ……えっと、だいじょぶ、です。
 ありがと、う、ござい、ます……。

[まだとても苦しいけど。
 一度、限界まで行ったからか、少しは落ち着こことができた。気がした。]


[聞けないことがあれば、口を噤む代わりに酒が進む。
 咽喉を滑り落ちる冷たさだけがするりとしている。]

 ……っ、……はい!
 勿論、喜んで。

[パッと輝かせた顔には喜色と期待が乗った。
 人間関係の億劫を語った後で水を向けられ、社交辞令と捉えるほど悲観的ではない。
 勇んでしまって少し椅子から腰が浮く。]

 俺も好きなんですが独り暮らしだと中々鍋を出さなくて。
 ここのレシピなんか本当に気取らず作るから、
 真似出来そうなものなんですが、
 やっぱり沢山作らないといけないらしく味が違うんです。

[だから、共に来れたら嬉しいと喰い気味のアピール。
 一部にレモン汁が多分掛かるのは無意識のサービス。]



 ………、

[色々とは?と踏み込んだことを聞きそうになって、理性が慌てて押しとどめ。]

 色々ってなんですか?

[酒の力が検閲を放棄した。
 頭は冴えているが、舌が軽い。
 自らに歯止めを掛けてもブレーキが壊れたようで赤信号も灯らない。]

 ………身分違いとか…?
 お嬢様の恋を応援する陰で、泣いて? ん?

[西暦を彼の年齢分差っ引いても、中世までは遡らない。
 金持ちはいるが貴族制度は教科書の中だけの話。
 要領を得ずに首を捻ると、甲斐甲斐しい指が果汁に濡れた指を拭ってくれる。]


[……尤も。
 気がしたって、だけで。
 話し終えた緊張のまま、あんなに頭を振ってしまったもんだから、今度はサガラさんの方へ前のめりに倒れるという、なんだか余計に迷惑のかかりそうな事態。

 すぐ、起き上がらなくちゃと思ったのだけど、肩に凭れさせられ、抱き寄せられて。
 また頭がくらくらしてきた。

 耳の、すぐ近くで。
 愛おしい人の声が聞こえる。]


彼が語るのは、おそらく、かっこいいとか素敵とかとは、真逆の話。
 けれど、それもまた彼の一面を教えてもらえたようで、愛しさが更に募った。

 何度も頷き……頷くしかできなかったけど。
 最後、やっと言葉が出せた。]


 ……そんな、でも……

 じゃ、なくて。



 …………、……。

[素知らぬ顔で配膳済ませるポーカーフェイス。
 許容を越えた若造はフライを齧り、もそもそと一匹完食。
 間にワインを一息に干して、二匹目も完食。

 フライもワインも味がしなかった。]

 あの ―――、

   釦、締めても、良いですか?

[眉間にうっすら皺を寄せる難しい顔。
 視線で示すのは彼の胸元。

 凝視してしまうのは己だけだが、だからこそ問題なのだ。**]


 そんな
 サガラさん、が……

 すき

 です。


[普段、舞台で出しているものとは真逆、か細い声。
 けれど、はっきりと、告げて。

 肩口に顔を埋めたまま、震える指先を彼に伸ばし、その服を握りしめた**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


[頷きを重ねていた中、声を出そうとするのに気づけば、無理はしないで、と前置きはした。
 今出来ていたように、肩に体重感じる今ならそれで意思の疎通は取れる。

 にも関わらずその喉が音を紡ぐようなら、一音たりとて聞き逃さないように、耳をそばだてる。
 ふつ、とまたひとつ、キャンドルが消えた。]


――――っ、

[さがらさんが すき です]

[その音を耳が受け取って、脳に到達した瞬間、呼吸が止まった]


なんで、はさっき聞いたか。けど、ええと。

[何が起きているのか、今さらになって混乱している。
 告白めいたことをしたのは自分からなのに、それ以上のものが返ってきて大混乱だ。
 脳への処理負荷が大きすぎて、嘘だ、と反射的に否定したがる思考が巡る。]

そ、れはさ。その、
好きって――好き、って意味、でいいんだよね。

僕のことが好き、       っていう。

[改めて口にしたらとんでもないことのような気がして、確認には大きな間が空いた。
 相楽さんが好きです、なんて、長い人生の中でもそうそう聞いたことがない。
 自分はどちらかというと惚れっぽい方で、けれど伝えるのに臆病になってばかりでいたから、こんな色めいた会話になったことがほとんどないのだ。]


[否定されれば、たぶん人生で一番つらい失恋だが納得もできる。
 いやそんな意味ではなくてただの職業人としての憧れですと言ってもらえれば、自意識過剰を恥じてそして浮かれたことでこちらの真意を知られて、永遠の蕾は咲かずに枯れるだけだった。

 けれど、もし肯定が返ったなら。]

そう、かぁ……そうかぁ〜〜〜〜…………

[天振り仰ぎ、いっそ脱力するような体で、額に手を当てた。
 今までの自分が全部、全部滑稽に思えた**]


─屋根の上─

[見逃したと言って謝る相手に、笑った。]

 ンじゃ、1個。

 見つけた数、オレの勝ち だな。

[勝ち負けも何もないけれど。
冗談めかして誤魔化せば、この、妙に心ざわつく感情も落ち着いてくれるかと。…思って。]



 いンや、オレも見ただけで終わッちまった。

 次?
 わーーーッた。 いーぜ。

[少しムキになったみたいな口調が楽しい。
ヒイラギの提案に頷いて、視線を再び星空に戻した。

流れ星に願い事。
子供騙しみたいなささやかなオマジナイ。

その癖軽く流すことが出来ずに。
何を…願ったらいいかと。
少し真剣に考えてしまったのは、きっと。

一緒に発表しようと。
強く願ってほしいと。

隣の彼が、言ったせい。]


[待ちかねた末に流れた星は、…長く、強く。
意識の奥に一条の眩い残像を残して、ただ真っ直ぐに煌いた。]

 ………

[消え去った後の静寂に、静かな声が響く。
ヒイラギの願いが夜を震わす。]


[しばらくの間を置いたのち。]


 ……あのさ。
 オレのことどんな風に思っているンだかしらねーけどよ

[息を吸う。
そうして腹の底の黒いモンを吐き出すように続けた。]

 普段はスリやってんの。
 犯罪者。
 アンタとは… 住む世界が違うンだよ。

[指の力を緩める。
幻滅したか?…なんて自虐気味な笑みを添えて。]



 だからよ。
 ホントは、多分。

 あンまり関わりすぎねーほうがいいの。

[身体を起こして、立ち上がる。
屋根に寝転がったままのヒイラギを見下ろしたから、願い星が流れる星空はもう視界に映らない。]


[──────でも。

          星はもう流れた後で。
          願いも…紡いだ後だ。]

 …

 オレがさっき願ったのは


 アンタと
 来週もまた会えたら って……

[距離を置いた方がいいと理性が諭す一方で、
本能に近しい欲がじわりと溢れる。**]


メモを貼った。


【人】 銀行屋 ザーゴ

─ 平日 ─

[あれから、病院への夜の見舞いには行かなかった。
翌日から軽く熱を出したのだ。風邪症状は何もなかったから、たぶん脳がストレス過多で暴走状態、つまり知恵熱だ]

 う……

[その場の熱量だけで何か色々と決意してしまったが、無理じゃないのか]
[無理じゃないか]
[自分自身が何を望んでいるのかよくわからないし]
[それにヤニクが何を欲していたかすらわかっていないのでは]


[触られても平気な人間は彼だけ>>14
 そうだ、と即答した後6秒くらい考え直したが、そうだ]

[従者は嫌だけど助手ならいい>>16
 だって君が嫌そうな顔をしたんだ。スイート・スチュワードが迎えに来た時
 助手は……助手はなんか、バディぽさがあるだろう]

(19) 2019/08/05(Mon) 19時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

[冷房と除湿の効いたホテルの部屋。
シーツもパジャマも換えるのが面倒だからと、柔らかなパイル地のバスタオルにくるまってうとうとする。
首や額にかいた汗が我慢できなくなったら風呂まで行ってぬるめの水風呂に潜り込み。
体を拭いて、2枚のタオルをランドリーボックスに放り込んで次を手に取る。

リビングに戻ると、臨時秘書のジャーディンが赤い付箋のついた書類を枕元に置いていく。
「ノーパンでうろうろなさらないでください」の注意つき。
派遣のジャーディン君は優秀だけどわりと目が怖い。
乱雑になっていた部屋は完璧に整理整頓されていた]

 も。むり…頭まわらん

[泣き言を奏上すると、ジャーディン君はにこりと笑って、喫緊のメールと電話以外は繋がないよう対応すると言う。
でも目が笑ってない。
秘書だから…執事じゃないから…この厳しさが必要……]

 うぅ……

[よろよろバスルームへ戻ろうとして、素足の小指を家具の角にぶつけ、ぶにゃー、悲鳴を上げて蹲る]
[そんな週明けを過ごした]

(20) 2019/08/05(Mon) 19時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

─ 退院の日 ─

[渡された連絡先>>17はその場で覚えてしまったが、ナプキンはハンカチに挟んで引き出しに仕舞われている]
[送られて来たメール>>18への返信は数分後]


“退院おめでとう
 流星群の極大まではいるつもりです

 買い物 いく。  待ち合わせは ── ”

[音声入力で返信を送り終えると、がばっと立ち上がった。
風呂に入ろう。
風呂に入ってエネルギー補給して仕事をしなければ**]

(21) 2019/08/05(Mon) 19時半頃

銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。

2019/08/05(Mon) 20時頃


[これだけ年齢差があるというのに、不思議と彼との会話に困窮しなかった。恐らく彼が気を遣ってくれているのだろう。

丈夫さに胸を張り、腕白小僧、なんて言葉に自然と頬が緩む。
路面電車に揺られている間は知る由もなかった彼個人の話。
ともすれば中性的な面持ちであれ、性別を見紛うような骨格でもないことは目に見える部分でも、体感した部分でもわかる。
腕っぷしの強さといい、着やせするタイプなのか──。

これまでずっと押さえていた不埒が脳裏をよぎるのもまた、今が自分にとって完全なプライベートである証拠。]


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