82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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― 再び、自宅 ―
[夜通し裏手の丘で星を眺めて過ごし、 明け方の朝靄にまぎれて自宅へ戻った。
寝台へ潜り込んで微睡んだのは数時間前。
戸口から聞こえる声に瞼を持ち上げる。 耳馴染みの良い声に、 寝ぼけたままで応えた。]
…… チィ ?
(152) onecat69 2013/05/20(Mon) 23時頃
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うん …、
[寝惚け眼を擦りながら、 身体を起こして玄関の方面へと視線を。 そちらへ向かうドリベルの背を見て ようやく寝台から這い出して後を追った。
ドリベルの数歩おくれて 戸口をすり抜けて外へ出て。
そこに居る隣家の二人の様子に 思わず目を丸く見開いて驚いた。]
………チィ。攻芸。 ああ。そうか……。
[二人の名を呼び、目を瞬かせて。 静かに彼らへと歩み寄る。]
(165) onecat69 2013/05/20(Mon) 23時半頃
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チィは、泣き虫なのに。 よくがんばったね。
[近付いたチアキの隣へ立ち、 彼の背中をぱしんと掌で叩いた。
彼らの身に起きた出来事の始終は ただ察する事しか出来ないが。 霊体であるこの姿を視認出来るという事は すなわち、そういう事なのだろう。
続いて攻芸へも同じように。 背中を軽く叩く。]
攻芸も。おつかれさま。
(168) onecat69 2013/05/20(Mon) 23時半頃
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変わったよ。 それはもう変わった。
なんたって、死んだんだから。
[元々の淡々とした平坦な言葉のまま。 とは言え彼らを見る目が一瞬揺れた。
このふたりは生きるのだと、 どうしてか信じて疑わなかった。 生命の活力に満ちていた生前の姿に比べ、 今の彼らは、やはり、何かが違う。
再会の喜びと、悲しみが重なる。]
(170) onecat69 2013/05/21(Tue) 00時頃
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[少しの間、その場で佇み。 静かにチアキとドリベルを眺める。
それもまた生前の日常と変わらず、 肉体を持ち生きていた現の毎日が まるで遠い夢の日々のように感じた。 刹那的に感じた錯覚に、軽い目眩。
ゆるく頭を振り、右手を結んで開いて。 その手が覚えている感触を思い出す。]
……… 。
[ふ…と見やった攻芸(>>185)の肩を なにげなくぽんと叩いてみたのは、 なんだかものすごく 同意したいような気持ちになったから。]
(209) onecat69 2013/05/21(Tue) 10時半頃
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またいつか。 …… どこかで。
[これが最後になるという確信は無いが、 なんとなく、 言っておかなければならない気がして。
彼らの師であるケヴィンの元へ行くと言うのを その場から見送る間際に いつかの再会を願って、そう声をかけた。]
(210) onecat69 2013/05/21(Tue) 10時半頃
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― それからの日々 ―
[村で生きる者たちの姿や、 移り変わる季節の色を見つめて過ごした。
ドリベルと並んで過ごす日々は 生前と変わらず穏やかで幸福だったが、 あまりにも静かで、平穏で、平坦で。
半年が過ぎたあたりから、 身体に小さな異変を見つけるようになった。 残っていたはずの左腕の傷が消え、 胴にあったはずの古傷のたぐいも失せた。
さらにふた月もすると、 そこに何があったのかを思い出せなくなった。
肉体を超えて魂が記憶していたはずの 生きていた頃の様々なものが失われていく。]
(277) onecat69 2013/05/21(Tue) 23時頃
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[左腕の傷の手当をしてもらった嬉しさも、 絶対に薄らぐ事が無いと思っていた悲しみや憎悪も。
愛も。尊敬も。欲も。なにもかも。]
……… ああ、ドリー。ドリー。
[記憶の端々に暗い穴が出現し、 隣に居るはずのドリベルの顔を見ても 一瞬…それが誰なのかわからずに 言葉を無くす瞬間さえあった。
そのたび、すぐに思い出し、 数秒前の自分を悔いた。]
(278) onecat69 2013/05/21(Tue) 23時頃
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[一年経つ頃には 陽の光が体を透けるようになっていた。
肉体から離れて時間が経つにつれて 魂は消失へと向かってゆるやかに進んでいたのだ。]
(279) onecat69 2013/05/21(Tue) 23時頃
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― 一年後 ―
[天上へ逝く事も、 地上への転生も拒み。 永遠を求めた結果の消失への道。
まるで空気に溶けてしまうように 魂ひとつの身が薄れてしまう時間が増え。 それでも現に近い場所を揺蕩ったのは、 いつも傍で過ごすドリベルの存在があったから。
そうして、ようやく、気付いた。 このままでは本当に大切なものが 消えてしまうのだと。]
(282) onecat69 2013/05/21(Tue) 23時頃
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― 現との境目 ―
[一寸先は闇。
闇色の霧に包まれた道の上に立つ。 永遠にドリベルと共に…その希望を捨て。 代わりに胸の内にあるのは、 新しい希望。]
……ドリー、いつかまた。
[隣に立つドリベルと最期のキスを交わして。
手を握り、歩き出す。]
(283) onecat69 2013/05/21(Tue) 23時頃
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いってきます。いってらっしゃい。 ……必ず、帰っておいで。必ず、帰るよ。
[そして真っ直ぐに歩いて行こう。 暗闇の中を。光を目指して。*]
(284) onecat69 2013/05/21(Tue) 23時頃
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