105 CLUB【_Ground】
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[下がった耳を、あぐ、と噛んだ]
……ッ、テッド。
[それから、声は殺し気味に。
耳をはむはむと食みながら、
中に囁きを落とす]
なあ、――
ん ぁ……っ!
[耳がひくりと動く。]
ひ、ぅ……ミナ、−……っ
[顔を見たくて、潤む眼を開ける。
近くで見れば睫が濡れているのが分かるだろう。
耳の奥に、囁き――]
[袖の長さも帯の長さも、イアンが1人で着れるようには出来ていない。
――作っていない。]
私が…、着せてあげるよ――。
[そっと耳元に囁いて、今着ている服を脱がしていく。
ここに着てからというもの、イアンもまた家の中では和服――というより、ほぼ長襦袢を着せられることも多く。
この日は洋服と長襦袢と、どちらを着せられていただろうか。]
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− 自室 −
[1人の時間がとても長く感じる。 握り締めた端末を手放したいのかそれとも。 テーブルと自分の胸を行き来する中、 返信を知らせる端末にびくり震えた]
(1) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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[全身がどこも、甘い気もするが
耳はとりわけ敏感で]
可愛いよ、お前やっぱ。
[唇は頬や瞼にも落ちる、
泣きそうなほど潤んだ瞳は濃い蜂蜜で]
美味そうな、色。
[驚いて中身を見つめる。なんだかよくわからないけれどそれがとても良い物で、きっと大切な時に着るものなのだろうとわかって固まってしまっていた
立たされ、肩にかけられたところでハッと我に返り、反射的に逃げるように彼の手から逃れ、晴れ着を肩から落として距離をとる]
もらえ、ません
[首をゆるりと振った。嬉しいのに、今きっと彼を困らせているのにできなかった。]
僕、僕....こんなことしてもらう価値ない、から。
なんにも、してない。ここにきてから貴方の役に立つこと、なんにも
[家事も、なにもやらされはしなかった。むしろわからないことを一から教えてもらったり彼になにかをしてもらうばかり]
もらってばっかりで、僕は何一つレイさんに返せなくて....ごめ、なさ、
いるだけでいい、なんて信じられないんです.....こんなもの貰っても僕、なにも返せない、僕なんか選ばなきゃよかったってレイさんだってほんとは思ってるんでしょう!?
[ずっと思ってた。なにもできない自分を彼はどう思ってるのだろうと。
高いお金を払って、しかもこんな綺麗な服まで。そんな価値ないってしってるはずなのに
それでも勢いで聞いてしまったそれの答えを聞きたくなくて。彼の口からいらないという言葉をききたくなくて]
ごめんなさい
[ドアを開けて逃げようとしたがどうか。]
イアン……、改めて言うね。
[普段家の中で和服を着るときは、下着を身につけていない。当然、イアンにそれを着せるときも同じだったりする。]
私の伴侶として、共に生きて欲しい――。
[それは命令ではなくて、願い。]
……っ、る、さい……
[恥ずかしさから悪態を口にしても
濡れた目と、表情では
まったく迫力も何もあったものではない]
…… どん、 な だよ
[睨んで、甘く]
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[切れた通信に困惑したように端末を見つめる。
それでも指定された場所へ向かおうと立ち上がった。
お守りの様に目隠しを持って広間へと]
(3) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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− 広間 −
[ホレ―ショーに皿を持っていた時と変わらず、 巣はそのままだった。
きょろきょろと周囲を見渡して、端末を覗く]
(4) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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[しかし、肩に掛けたそれはイアンの手によって振り払われ落とされた。
あまりに突然なことに驚き、床に落ちた布に視線を落として――それから、イアンを見る。]
言いたいんだよ、言わせろよ。
俺の、テッド可愛いんだ。
[本人に向けて惚気ける始末]
目がな、濡れてて。
琥珀?あれみたいだ。
[甘い甘いシロップか、カラメルか。
舐めたら美味しそうだけど、
瞳は舐められないので、キスは目尻に]
価値だなんて…
[何を言っているのだろう。
今まで一度として、イアンに(身体以外で)何かを求めた事はない。
むしろイアンが望む事、望む物を何でも叶えようと決めて。彼が自分で何か望みを口にするのを待っていた。
それが、いけなかったのだろうか――。]
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サミュエル?
[聞こえた声は端末からでは無く、配膳口から。 隙間から見える手と呼ぶ声に、ふわり笑みを浮かべて 駆け寄った。
尾を振りながら手を重ねて体温を確かめる]
(5) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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っ、ば か、……
本人の、前で、……っ
[恥ずかしくて、ぽかりとひとつ 叩く。
更に頬が熱くなった。ああ、でも、嫌なわけじゃなくて、むしろ]
――っ、……
[目じりへのキスに眼を閉じる。]
そん、なの 初めて 言われた…
[何かを返してもらおうだなんて、思った事もない。
そもそも短い日々の中で、彼に与えてあげられたものなんて、それほど多くはないはずだ。
これからだと思っていた。
それなのに――――。
『僕なんか選ばなきゃよかったってレイさんだってほんとは思ってるんでしょう!?』
イアンの言葉が胸に突き刺さる。]
散々愛されろ、俺に。
[叩かれるが痛みよりも広がるのは甘み]
琥珀ってのは、松やにが固まってできた宝石。
[饒舌なのは、すぐにでも負けそうなのをこらえる為。
動いていなくても限界近かったのに、
動き始めたらあっけなく果ててしまいそう]
[どうしたら彼は信じてくれるのだろう。
傍にいるだけでいいのに、それが信じられないという。
彼は本当は後悔しているのだろうか。
"お前などに選ばれたくなかった"と――。]
イアン…、私は…ッ
[思考がめまぐるしく混乱し、追いかけるタイミングを掴めぬまま。
やっと顔を上げて入り口のドアを見つめるも、すでに彼の姿は見えない。**]
〜〜……っ、
ぉ おれだ、って、……
[続く言葉はまだ、照れが 勝って謂えない]
……ま、つ やに? ぁ、…!
[テッドの方は、もとより余裕も、
なにも、なくて。繋がっている充足感
与えられる快楽、全身で受け止めて]
[言われたいが、言わせたいわけではないから
照れる顔を見ているだけでも十分に伝わる]
そう、宝石みたいなんだよ。
お前の目が、綺麗ってこと。
[夕日に向かう空の色は好きな色の一つ。
そんな話もあとでしようか、覚えていれば。
ぐ、と繋がりを深く、浅く、繰り返して]
[裸足のまま、廊下を走り抜けて外に出る。部屋着のままだったためかなりの寒さだったが気にせず足を進めた]
....ぁ、
[家の門が見えて、しゃがみこむ。閉じたままのそこから出ることができないし、彼の物であることを考えれば出ようとも思わなかった。
飼われる前はいつもそうだったように三角座りで膝に顔を埋める。涙は何度拭っても溢れていた]
[ごめんなさい、しなきゃと、思う。でも今更ごめんなさいしたところでともおもう。
もう彼は自分のこといらないと思っているかもしれないし、もしかしたらここで死ぬのかもしれないと笑った]
ごめんなさい
[彼が愛してくれているのは感じる。それでも恋人という意味がわからないのだ。だって自分は愛玩動物、なのだから。
そういえばお仕事のときにいっていた返品交換、という言葉。愛玩動物にもできるのだろうかと思い立つ。その瞬間背筋が震えた。
ー嫌だ。見たくない。誰か他の人が彼の隣にたつ姿なんて
でもされてもしょうがないことをしたのだ。言ってしまったことをなかったことにはできない 。苦笑を浮かべて小鳥はただ泣いた**]
[――でも、いつかは、
ちゃんと、伝えたいと。密かに]
……宝石
……――っ
[――きれい、なんて。
眼を少しの間見開いてミナーの顔を
まじまじと、見るが。胎を熱で擦り上げられ、逸れてしまった。]
[密かな決意には気づかないまま]
そ、……ッ、だ。
もー、むり。
[他にも例えようと思ったものの、
限界に負けて全身を震わせる。
その間もじっと、薄茶は見つめて]
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[配膳口から聞こえた端末では無い肉声>>@7 嬉しくて嬉しくて顔を包む手を重ねて強く握る]
俺も。 この“好き”はサミュエルだけの“好き”なの。 好き…大好き。
[越えられぬ壁があるからこそ躊躇い無く口に出来た言葉。 暫くはサミュエルの声と温もりだけを感じようと 目を閉じて耳は僅かな隙間に向けられる。 サミュエルの一挙一動足の僅かな音まで逃さぬように]
(10) 2013/12/23(Mon) 03時半頃
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……っ ぁ …!
[官能を呼び起こすような
細い悲鳴、の後。
何度か震えて、ベッドに手がぱたりと落ちる]
……、――
[息を整えようと薄い胸が上下する。
見下ろしてくる、薄茶の眼、
あぁ、なんて―――]
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[誰もいなくなった静かで寂しい広間は。 今は2人だけの秘密の空間。
寂しさを感じていた事も忘れ、僅かな隙間から 与えられる声と体温に夢中になり続けた**]
(12) 2013/12/23(Mon) 04時頃
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