246 とある結社の手記:9
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―朝― [早朝から個室のベッドに身を起こしていた。 眠りが浅い性分なのも、こんな時には役に立つ。 誰でもこんな状況でそうそうぐっすり寝られるものではないだろうが。
異変が無いことを祈りながら耳を澄ましていれば、慌てたようないくつかの足音が聞こえてくる。 これは、まさか。
いや、まさかとも言うまい。男はわかっていた。 こういうこともあるのだと。想定していた範疇じゃないか。
いや、しかし……。 悪い予想が当たっていないことを祈り、個室を出て何が起こったのか確認することにした。]
(0) 2018/07/27(Fri) 09時半頃
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[――そうして、不幸なサイモンの体が運ばれていくのを見た。]
始まって、しまうか……。
(1) 2018/07/27(Fri) 09時半頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/07/27(Fri) 09時半頃
モンドは、結社に集められた後、しばらくロビーで周囲の様子を見ている。**
2018/07/27(Fri) 11時半頃
革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/07/27(Fri) 11時半頃
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― 一階 ― [結社員の説明の後、当然のごとくロビーは喧噪で溢れていた。 男は壁にもたれてその様子をじっと見る。 誰がどう出るか、何の状況がどう動くのか……自分の目で確かめなければならない。 この状況にしては落ち着いた女。だが、それが性分なだけにも見える。>>37 落ち着かずに喋り続ける若い娘。それでも正気ではある。現実味を感じていないだけだろうか。>>38 声を出さない青年。表情は暗いが、何とも読めない。>>51 取り乱すフーバー家の娘。今日は酒を飲んでいるか?>>49 そして突然おそろしいことを口走った、けばけばしい婦人。>>42]
なっ……!?
(54) 2018/07/27(Fri) 22時頃
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馬鹿かアンタ! 自分から狙われるつもりか……っ?!
[取り乱すお嬢様を止めようとする婦人に詰め寄った。>>52 同時にドアを叩くリンダの手を見て、舌打ちする。 先に婦人を手伝って彼女の行動を止めようとする。 腕を押さえて、それでも暴れるならドアとリンダの間に入るだろう。]
(56) 2018/07/27(Fri) 22時頃
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[リンダが少しでも落ち着いてくれば、婦人に向かって言葉を加える。]
わかってるのかわかってないのか知らんが……。 サイモンとやらが殺られたのは、『占い師』だからだ。おそらくな。 次はあんたが、狙われるぞ。
[険のある顔つきは睨みをきかせて、視線は強く脅すように真っ直ぐ婦人を刺す。 もはや口にしてしまった以上どうにもならないことだが……。]
(57) 2018/07/27(Fri) 22時頃
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革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/07/27(Fri) 22時頃
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[>>58リンダは落ち着いたようだ。 地位と責任感もあるのに、まだ年若い娘だ。取り乱すのも無理はない。 むしろ押さえられただけで落ち着きを取り戻せるのは、大したものだ。]
……手荒で悪かった。 立てるか?
[婦人への問いかけもそのままに、まずはリンダに手を差し出した。 その前にメイドが飛んでくるだろうか。
――と考えているところを、思い切り引っ叩かれた。>>59]
(61) 2018/07/27(Fri) 22時頃
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[>>59 はたかれた頬は一瞬の後、驚いて止まった思考が戻ると同時に熱くなり始めた。 婦人の一撃にしては随分と重みのある掌だった。]
顔……?
[見覚えがあるような、ないようなと思っていた記憶。]
ヨアヒム……あんた、もしかして。
[ローザス商会のイヴォンか。 記憶の姿とどうも相似せずに思い出せなかった。 二十年前から華やかな姿の似合いそうな女ではあったが、商会でよく働くために雇い人に混じったような服を着ていた覚えがある。 今思い出してもいまいち繋がらない。]
……ローザスの旦那、そうか……死んだのか
(63) 2018/07/27(Fri) 22時頃
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[そうだ。この婦人は確か狼を『一匹』と数えた。 それを俺は聞いている。]
……アンタ、俺達と同じ側に立ってたか。
[呟いた言葉は、わかるような、わからないようなものだったろう。]
わかった、もう何も言わんよ。 ……旦那には、俺も世話になった
(69) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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[男はしばし目を瞑り、黙祷のように祈った。]
(70) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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[>>65 >>66 金髪の若い女の叫びは、至極最もだった。 目を瞑った頭によく響く。
――ああ、俺は頭がおかしいんだろう。自分でもそう思う。 俺や、イヴォンや、俺の仲間たちは狂っている。きっとそうだ。 だが、それを口にはしない。未だやることがある。]
(71) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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[>>72顔に手を当て、小さな声を零す娘をじっと見る。 仕事があって、家があって、友達がいて、食事があって。 きっとそういう人生を歩んできたんだろう。 男は憧れや、同情や、慈しみや、哀しみが内心に入り混じるのを感じた。]
(75) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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ああ……。
[>>77でも、と言葉を切る婦人にそれ以上は聞かなかった。 話すべきだと思えば話せばいい。 彼女が自分の知るローザス夫人ならば、出来るだけ力になってやりたいとだけ思った。 二十年も顔を見せなかった自分から語る言葉など、男には無い。]
(86) 2018/07/27(Fri) 22時半頃
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[>>90 じっと見過ぎたか、金髪の娘に睨み返された。 娘は何か言いたげに口を開いたが、また閉じる。 それが何か気になって、少しだけ近づいて静かに声をかける。]
……気に障ったか? 悪いな、俺はどうも気を遣うのが……苦手なんだ。
[それから、少し言葉を選ぶようにして]
……さっきのはきっと、お前の言うとおりなんだろう。 人には叫ぶ自由があるし、逃げてもいいし、死にたくないってのが当然だ。
だが、それは今この場所においては……『最悪』しか持ってこないことを、俺は知ってる。
[だから、悪いな。と言葉を終えた。 それ以上何か言えることもあったかもしれないが、口には出てこなかった。 名前も知らぬ若い娘なんて、どう接したものかわからない。]
(113) 2018/07/27(Fri) 23時半頃
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[名前、そういえばここにいる人間たちで名前を知らぬ者もあった。 懐にしまった投票用紙を思い出す。 名前は……知らないと困るだろうな。]
……いちおう名乗っておく。 モンド、で通ってる。
[金髪の娘に名乗れば、用は済ませたというふうに顔を逸らして、今度は占った結果を言うイヴォンをじっと見ていた。>>100 何かを、疑うように。]
(123) 2018/07/27(Fri) 23時半頃
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[>>127胡散臭いと言われても、まあ仕方がない。というよりも、慣れている。 それで困ったことはほとんどないし、男は気にならなかった。]
何で、か……。
[しかし、理由を言うべきか言わざるべきか、迷った。 この閉鎖空間において、決して沈黙は金ではない。 だが、今言うべきことかも難しかった。]
(138) 2018/07/28(Sat) 00時頃
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[答えを迷っていると、もうひとつ、質問がきた。>>128]
この村にいた、ジェフ?
[村のことは二十年も前の記憶だ。 すぐには出てこない。少し頭を巡らせて―― ――巡らせれば、すぐに出てきた。]
ああ――もしかして”一人泣き”のジェフか? いや、これは俺たちのあだ名だが…… 少し曇った金髪の、強い目をした男だ。
(139) 2018/07/28(Sat) 00時頃
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[金髪の娘と対面してはいたが、妙齢の女が名乗ってくれたのを聞いて>>131 顔をそちらに向ける。]
……ワンダか。 わかった、助かる。
(142) 2018/07/28(Sat) 00時頃
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[他の面々にも名前を聞こうと思っていると、金髪の小僧がまたとんでもないことを言い出した。>>134 目を見張る。 しかめた眉で、イヴォン婦人が小僧を平手打ちする姿を睨んでいた。]
(146) 2018/07/28(Sat) 00時半頃
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[>>153信用できない、と言われるのも慣れたものだが。 この娘の言うそれは、それ以上の悪意はこもっていなかった。 きっと悪い娘ではないのだろう。]
……すまん
[男には、今はそれしか言えなかった。]
(163) 2018/07/28(Sat) 00時半頃
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[>>155ジェフという男を探しているのだろうか。 それにしては妙な反応だと思った。 迷いと、決意と、弱気と……色々が見える。]
……わかった。 いつでも聞いてこい。
[次の機会。それまで自分は生きているだろうか。
いや――余計なことを振り切って、それだけを答えた。 今は、この場を見守らなければならない。]
(164) 2018/07/28(Sat) 00時半頃
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[男は金髪の娘から少しだけ距離を取り、皆の動向を眺めた。 口を挟むか悩んだが、渡し守のユージン(舟で聞いた気がするが、名乗ってくれた)は状況をよく呑み込んでいるように見えたので、ひとまず黙っていることにした。 カウンターに寄り掛かる。喉が渇いた。 ああ、今日は随分ともう喋った気がする。]
(199) 2018/07/28(Sat) 01時半頃
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[しかしこれだけは言っておくか、と一つ皆に向けて声を出した。]
占い師ってのは、おそらくこの中に『一人だけ』だ。 サイモンが言った「調子がおかしくなる」っていうのは、 体調のことじゃなく、占いの調子のことだろうよ
(203) 2018/07/28(Sat) 01時半頃
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結社のやつらが、体調が悪くなる程度で…… 狼を効率的に見つけられる方法をとらないはずがないからな
なんだったらドア越しに結社の見張りに聞いてもいい。 サイモンは占い師の人数について言っていなかったか、 調子が悪いってのはどういうことか、ってな
[それはつまり、イヴォン婦人と小僧のどちらかが確実に嘘をついている、ということだが……そこまでは言わず、言葉を終えた。]
(205) 2018/07/28(Sat) 01時半頃
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[当然疑問はあるだろう。 自分も確信を持って言っているわけじゃない。]
実際のところ、どれだけ近ければ影響が出るかとか 占いの調子がどう変わるか、なんてのはわからん。 体じゃなく頭とか、心への悪影響かもしれん。 微々たる変化だって可能性もある。
言っておくが、俺は『占い師』じゃない。 だから細かいことまではわからん
ただ……
[大事なことを、見逃してはならない。]
……誰の言うことも真実であってほしい、と願うんじゃない。
(222) 2018/07/28(Sat) 02時半頃
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モンドは、再びしばらく沈黙し、周囲の話を聞いている。**
2018/07/28(Sat) 02時半頃
革命家 モンドは、メモを貼った。
2018/07/28(Sat) 02時半頃
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[男はロビーの隅で壁に体を預け、じっと動かなかった。 ノアというらしい男によって占い師を自称する者の数が増えても、>>244 マリオと呼ばれた少年が突然投票について声をあげても。>>271
もちろんどちらでも内心では驚いていたし、今の状況をどうすべきか考えている。 こんなバラバラでどうにか良い方向に向かえると思っているのか、と身を乗り出して言いたい気持ちもある。 投票のシステムを拒否することで余計後悔することもある、と伝えたい気持ちもある。 しかしそれが必ずしも良い結果を生むわけじゃないことを、男は知っている。 特に自分は……意図せず場を掻きまわしてしまう。
だがそれでも、手をこまねいて見ているだけにはなれない。 自分はどうするべきか、答えは出ない。]
(308) 2018/07/28(Sat) 17時頃
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[誰かと……何でもいいから話してみるべきか。
自分が不愛想で、話し上手でないことを自覚した上で、その必要があるかもしれないと考えた。 昨日今日と眺めていたおかげで多少は皆の人となりを知ることができた。そのうえで個人的に対話をして、何か察することができればいい。
……すると話す相手として適切なのは、誰だろうか。]
(309) 2018/07/28(Sat) 17時頃
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[どうしたものか考えあぐねていると、メイドがトレイを持って寄ってきていた。>>339 少し疲れたような表情に見える。無理もない。]
ああ……もらう。 ありがたい。
[気付けば喉は干上がるように渇いていた。 考えにのめりこみすぎたか。]
(357) 2018/07/28(Sat) 22時頃
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[給仕を待たずに自分で乱雑にポットからカップに注ぎ、一息で飲み干した。 それから、彼女の質問に応える。>>339]
……結社がそれを見分けられるなら、俺たちはこうして閉じ込められてないさ。 俺の知る限りじゃ、あいつらは偽物がいるかもしれない、というなら――『全員殺す』 それが一番、人狼を逃がさない方法だからな。
[苦々しげな顔でそう呟く。目線はメイドから外れて、空になったカップの中。]
(360) 2018/07/28(Sat) 22時頃
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だがそれは全滅の道だ。 占い師という道標無しに、俺たちはきっと生き残れない。
[少し間が空いて、珍しくため息のような、重い呼吸を吐く。]
だから、疑え。 ひたすらに自分の目だけを信じろ。 人の言葉に動かされるんじゃなく、自分で決めろ。
[決める――。 懐の投票用紙が、やけに嫌な感触となって知覚される。 俺はこんな若い娘に、自分で殺す相手を決めろ、と言っているのだ。]
(362) 2018/07/28(Sat) 22時頃
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……結社のやってることはそういうことだ。 効率、なんだ。 人狼が一匹死ねば、死ぬはずだった何十人もの人間が助かる。 だから、閉じ込めて全部殺す。 うまくして被害が少なければ儲けもの……そういうやつらなんだ。
[>>361震える娘に、冷たい言葉を付け加える。 伝える必要はなかったのだろうか。 それとも、伝え方があったろうか。 言葉のうまくない自分が恨めしい。]
(364) 2018/07/28(Sat) 22時半頃
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