人狼議事


266 冷たい校舎村7

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【人】 R団 タカモト

―― 夢 ――


[やわらかな光の中で、やさしい夢を見た。

 傍らには小さな犬がいて
 小学生の男子がふたり、無邪気に遊んでいる。

 猫の額のほどの大きさの公園は、
 あの頃は無限大に大きく感じられて。

 これは夢なんだ、と俺は気付いたんだ]
 

(48) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト



  つかまえた。


[俺は無邪気に笑っていて、
 君は俺をあたたかく抱きしめてくれる>>5:401
 

(49) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト


[大好き、と君が言ってくれるから>>5:404
 俺ははにかみながらこう答えた]


  うん、俺も大好きだよ。


[素直なところが俺の長所なんだよ。
 知ってた?

 君をやさしく抱きしめ返す]
 

(50) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト



      [人は変わっていく。
       その流れを止めることなどできない]
 
 

(51) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト


[君が「いつかうどん屋になんの?」>>0:517って
 無邪気な顔で聞くものだから、
 俺は少し考えた後に]


  うん、そうかも。


[なんて、あの頃の返事>>0:654
 違う答えを返したんだ。

 でもきっとそれは、諦めではなくて――……]  
 

(52) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト



      [明滅する携帯電話の光で、目を覚ました]

 

(53) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト

―― 自宅 ――


[目を開ければ、
 いつもと変わらぬ天井の木目が見えた。
 橙色の豆電球に照らされたその部屋は、薄暗い。
 煎餅布団を剥ぎ、携帯電話を開く。

 相原愛子からのメールが届いていた。
 瞬間、意識が覚醒する]
 

(54) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト



  ……拓海。


[自殺未遂。病院に運ばれた。
 並ぶ文字列に目を見開く。

 布団から飛び起きると、
 財布やら家の鍵やらを鞄の中に
 急いで突っ込んだ。

 ――と。
 その見慣れぬハンカチが目に入った]
 

(55) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト



  泣いちゃダメだよ、たかもと君
  泣くのは皆で出てからにしよ、ね>>3:391

 

(56) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト


[明らかに女物のそのハンカチは、
 あの冷たい校舎で宮古から受け取ったもの。
 それをまじまじと見下ろして]


  夢じゃない。


[小さく、深呼吸して
 もう1度携帯電話に目を落とした]
 

(57) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト


[そこには相原からのメッセージがあるだけで、
 拓海からの遺書めいたメール>>1:1>>1:2
 どこにも見当たらなかった。

 俺は、ひどくそれに安堵する。

 あいつは帰る、生きる>>5:307と確かに言ってくれた。
 だからもう、あんな遺書なんていらないし
 あいつも遺書を送る必要なんてないんだ]
 

(58) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト



  ……親父。


[厨房を覗けば、
 すでに仕込みを始めている父の姿があった]


  すまない。
  今日の仕込みは手伝えない。


[毎日の習慣であるそれを断り、頭を下げる]
 

(59) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト



  拓海が救急車で運ばれた。
  だから、今から病院に行ってくる。

  今日は遥の手術説明日だって、知ってる。
  でも――――


[ふわり、と頭に軽い感触。
 顔を上げると、にかっと笑う親父の姿があった。
 俺を安心させようとするときに浮かべる、それだ]
 

(60) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト



        「行ってこい!」

 

(61) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト

 

        行ってきます!**

 

(62) gurik0 2019/06/18(Tue) 19時半頃

【人】 R団 タカモト

―― 病院へ ――


[まだ暗い夜道を走った。

 いつも追いかけるあの背が見えないものだから、
 俺は荒い息を吐き出しながら
 たったひとり、アスファルトの道を駆けた。

 橙色の街灯が目に眩しく、
 けれど空の端が微かに白ばんでいるのを見遣り
 夜明けはもうすぐだと悟る。

 おかえり、を言ってあげなきゃいけないから
 俺はただひたすらに走ったんだ]
 

(70) gurik0 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 R団 タカモト

___________________

To:七月葉子

いま病院に向かってるとこ。
無事に戻ってこれたか?
___________________

(71) gurik0 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 R団 タカモト


[信号の待ち時間、1通のメールを送る。

 葉子にメールをするのは、
 随分と久しぶりだと思った。

 学校では委員長と副委員長として
 普通に話をするものの
 それ以外の交流は一切なくなっていた。

 アドレスが変わっていたら
 それはそれでショックだなあ、と
 一瞬苦笑を浮かべたのちに病院へと駆ける]
 

(72) gurik0 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 R団 タカモト



    [君の携帯電話に送られてきていたメール>>69など
     俺はまったく知らなかったものだから]

 

(73) gurik0 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 R団 タカモト



[そうして、病院へと辿り着く。
 荒い息を吐き出し、壁に凭れかかったのだった]*

 

(74) gurik0 2019/06/18(Tue) 22時半頃

【人】 R団 タカモト

―― 病院 ――


[震える携帯電話を見遣れば、メールが1通。>>84
 葉子から返ってきた
 メッセージに少し安堵をしながら
 壁のひんやりとした感覚に身を預けていた。

 葉子には着拒されてもおかしくはないって
 思っていたから、少し意外で
 嬉しかったのは本当。

 自分の連絡先を消されていたことを
 俺が知る機会は、きっと一生ないことだろう]
 

(113) gurik0 2019/06/19(Wed) 03時頃

【人】 R団 タカモト


[やがて3年7組の担任がやってきて、
 拓海が目を覚ましたことを伝えられる。>>7>>44

 俺はいかにも委員長って面で、それを聞いていたと思う。
 本当はガッツポーズのひとつでも
 してやりたかったんだけどな。

 そうやって純粋に喜ぶのは
 どうにも俺のプライドが許さなくって。

 一度粉々になったはずの
 チョモランマのような俺のプライドは、
 そう簡単には完全にへし折れてくれないようだった]
 

(114) gurik0 2019/06/19(Wed) 03時頃

【人】 R団 タカモト


[拓海の無事を知らされれば、
 どっと肩の荷が下りたような安堵に包まれる。
 病院の白い天井を見つめながら]


  ……拓海。
  約束、守ってくれたんだな。


[ぽつりと呟いた。

 そんなときだったろう。
 葉子に声を掛けられたのは>>85
 

(115) gurik0 2019/06/19(Wed) 03時頃

【人】 R団 タカモト




      ――――ただいま、葉子。


 

(116) gurik0 2019/06/19(Wed) 03時頃

【人】 R団 タカモト


[その言葉を、いったいどんな表情で
 俺は葉子に伝えたのだろう。

 たぶん今までのように、
 澄ました委員長面ではいられなかったはずだ。
 壁に傾けていた重心を元に戻し、
 葉子にまっすぐ向き直ると]


  拓海、意識を取り戻したって。


[その事実を、葉子に伝えた]
 

(117) gurik0 2019/06/19(Wed) 03時頃

【人】 R団 タカモト



  ったく、心配かけさせやがって。


[腕を組みながら、拗ねたように言った。

 あの校舎に迷い込むまで、
 こんな砕けた口調を
 葉子に晒す機会が訪れるだなんて
 思ってもみなかった]
 

(118) gurik0 2019/06/19(Wed) 03時頃

【人】 R団 タカモト


[それから、隣にあった自販機で
 ホットコーヒーの缶を2本買うと、
 1本を葉子に差し出して]


  ……少し、話しできるか。


[彼女にそう問うただろう]**
 

(119) gurik0 2019/06/19(Wed) 03時頃

【人】 R団 タカモト

―― 後日 / 病室 ――


  勉強頑張って、と。>>90
  よくもまあ抜け抜けと俺に送れたもんだな。
  あれ何かの嫌味かよ。


[来客用の椅子に腰掛けて、
 ベッドに横たわる拓海に俺は口を尖らせた。

 それはとても怪我人に対する
 口調ではなかったけれど、
 しんみりするのは俺の柄でもない。

 あいにく人を思いやる涙など
 あの冷たい校舎で枯れ果ててしまったものでして。
 何事もなかったかのように、俺はそこにいる]
 

(131) gurik0 2019/06/19(Wed) 12時半頃

【人】 R団 タカモト



  どうせ大学にも行かないし
  勉強やる必要ないし。

  みんな受験受験でつまんねえから、
  早く学校戻ってこい。


[なんて無茶を言ってやる]
 

(132) gurik0 2019/06/19(Wed) 12時半頃

【人】 R団 タカモト


[鞄の中から寄せ書きと千羽鶴を取り出すと、
 寄せ書きは本人に手渡して、
 千羽鶴は病室のベッドからよく見える位置に飾った。

 寄せ書きには「早く良くなってください 高本」などと
 いかにも委員長然としたテンプレ文章が
 整った繊細な字体で書かれていることだろう]


  クラスのみんなから。
  委員長だから、俺が代表で。


[仕事を果たせば、再び椅子にどかっと座り込んで]
 

(133) gurik0 2019/06/19(Wed) 12時半頃

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