15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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[ふわ、ふわり、と歩き出す。
少女はまだ、ネコミミトカゲと一緒にいるのだろうか。
そのままでいてくれるなら、すぐに見つけられるのだけれど。
もしかしたら、どこかへ行ってしまっているかも知れない]
……その時は、捜せばいいの。
[小さく小さく呟いて、ふわふわと進んでゆく。
紅の羽は、回廊に僅かに残っていたけれど、それもいずれはとけてしまうのだろう。
やがて、先に駆け出してきた部屋へとたどり着いたなら]
……ポーチュラカ、いる?
[そう、と中へと呼びかけた**]
私、私
[真っ暗な中、泉を探して歩き始めた。**]
森番 ガストンは、メモを貼った。
2010/07/24(Sat) 11時半頃
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[壊れたのを見ているほうが楽。 何となく、わかる気がして、楽しそうなコリーンを横目に見た。]
>>4:105ああそうか。 壊れたものたちを背負うより、見ていくだけの方が。 [その先は言わなかった。]
(7) 2010/07/24(Sat) 12時頃
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[>>4:116]
何かいるか? 確かに、なんとなしに気配があるようにも思えるが…。 [徐々に、空に黒味がかかっていた。 泉の周りには、妙な気配があるような気も…]
単に夜が来て異形がざわめいてるだけかもしれんね。
(8) 2010/07/24(Sat) 12時頃
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[>>#0焼蛍虫がまた空で天の川を作り出している。 それに自分の体が、反応して跳ねた。]
うは、ありゃやばい数だ。多すぎる。
[慌てて落とした斧を拾い上げた。刃を指で切らぬようなぞると、若干刃が欠けていた。
そのまま>>#1嵩が低く、水が濁り始めたことなぞ露知らず、水袋の類に水を入れ始めた。]
(9) 2010/07/24(Sat) 12時半頃
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[ 約束のための亡霊は、大樹の影に還り ]
[ 涸れゆく泉に、異形の大樹は
夜露の滴を ぽたり ぽたり と ]
―――……ヨナ、
[水面に映るかすかな気配は
水の波紋に壊れ続ける]
……世界には、まだ意味がある のに。
[ 涸れゆく泉の 命を 繋ぐように
大樹は ただの一滴を 水に注ぎ続ける ]
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[>>11コリーンが城に向かうのを分ったと答え、見送る。
その後はじっと蟲の動向を探る。しかし蟲がどう動くかは分らなかった。街中にも城内にも来そうで、両方かもしれないと、逡巡する。]
さてどうしたもんかな。 危険で行動に何かの基準が無いのが一番怖いんだが。 [まごついているうちに>13ホリーが見えてきただろう。 挨拶は返すことに。]
(14) 2010/07/24(Sat) 15時半頃
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森番 ガストンは、メモを貼った。
2010/07/24(Sat) 16時頃
森番 ガストンは、メモを貼った。
2010/07/24(Sat) 16時頃
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[泉をじっと見つめるホリーに、何かあるのかと覗き込んだが、暗がりでよく見えなかった。]
ホリー、どうした? 泉に何かあるのか?
[ホリーと同時に空を見る。蟲はどういう動きをしているだろうか。]
(16) 2010/07/24(Sat) 16時頃
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[ヨナは暗闇を歩く。
その遺体をフィルが城まで運んでくれてることで、
ヨナの魂にも道ができている。
城に向かって歩く。
泉に向かって歩く。
ふと、何かの気配を感じて、振り返る。]
[そこには、あの飛蝗鼠と、それから、
赤い眼をもった小さな小さな虫がいた。
白い羽根をもっている。
何か懐かしいものだと思って、
そのどちらも手にとった。
それから、また暗闇を歩く。]
――…水を……。
[もうそれを必要としないかたちになってしまったのに、
それでも、水の元へ向かう。**]
[泉に辿りついたとき、
その世界は開ける。
だけど、嫌な予感がして振り返ったとき、
その塔は砕けた。]
ああ
こ わ さ な い で
こ ろ さ な い で
[それは、黒髪の竜の少女と共鳴したもの]
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[>>17ホリーの言葉を聞いて、改めて泉を見直す。言うとおり、水嵩は下がっているようだった。]
泉が何だか濁ってる様にも見えるが…。 だとしたら、この地も終わってしまうのか…?
[>>#2蟲の瞬きが塔へと向かっている。]
(25) 2010/07/24(Sat) 20時頃
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[>>#3塔が落ち、>>#4広がる蟲を見て見れば、街中に広がるであろう酸素の空白地帯が想像出来た。]
恐らくは今街中は駄目だろう。 あいつらを避けるには、城の方にしかない。
[手持ちの斧を構え、城へと駆け出していく。]
(26) 2010/07/24(Sat) 20時頃
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[ふ、と。
奇妙な騒がしさを感じた気がして、近くの窓の方を、見る]
……あ……あれ、って。
[見えたのは、夜空に広がる光]
……おわり……なの、かな。
でも。
綺麗……だね。
[ぽつり、と。小さな呟きが零れて、消えた]
[ヴァイオリンの音は止まない。
泉の色が変わっていく。光が増えていく。
また壊れ始める世界に少しだけ憂いの表情を浮かべ
紺の瞳は静かに佇む大樹を見つめた。]
―――…どうして…?
[泉を護ってくれていたのは彼ではなかったのか。
黒髪の女はヨナが守人だったことを知らない。]
……もう…
…護ってくれないの…?
――――……そう……
[ヴァイオリンの彼がいる方を仰いで。
大樹からの返事がなくとも一人理解をすると
立ち上がり、ヨナと入れ違う形で泉から去っていく。]
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―城内入口―
[空をちらちら見ながら城内へと駆けて行く。]
…こっちゃまだ生きてるんだ。 生きる意味なんてしらんさ。
[生きるための何かが抜け落ちた感覚は残っている。 ただ。勝手に体が動いてる今の状態に、つい生への執着が漏れた。]
(33) 2010/07/24(Sat) 22時頃
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[泉から去る際にフィルの姿が見えたのなら、
一度だけ足がそちらへと向いた。
彼が気付くことはない。こちらから触れることもない。
ただ、一言―――]
…ありがとう、
[それだけ、伝えたくて。]
[崩れる音、世界が壊れる音。
けれども黒髪の女の耳には届かない。
聞こえてくるのは優しく 美しい音。
それは、死を呼ぶものだろうか。
死することは、壊れるということなのだろうか。]
……
[足を引き摺ることなく歩き出すとある場所へと向かう。
音の鳴る方へ―――… 音の、鳴る方へ*]
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―城内・小部屋―
何度見ても酷い数だな。 数匹で死に掛けたし、城の周りで踊られただけで死ぬか。
[城内の室内を巡り、窓から抜け出せそうな壁の穴が無いか見ていく。]
裏庭から上手いことあればいいが。
[そうやりつつ、息を切らさぬ程度廊下を走り回った。 そのうち小倉庫へのほうへと近づいていった。]
(44) 2010/07/24(Sat) 22時半頃
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ガストンは、小倉庫前が剣呑な雰囲気になっているのを遠めで見つけた。
2010/07/24(Sat) 22時半頃
[ふわり]
[漂う靄はホリーにも気付かれることなく通り過ぎる。
向かいから近づいてくるガストンにもきっと気付かれない。
―――…重たくはない?
そう問うた彼の相方と共に見上げて足を止める。
伸ばした手に、あの時の毛皮の感触は もうない。]
……それでも…
…共にいるのね…
[マーゴが死してから彼が零した言葉。
重いのに――…きっと、重いだろうに。]
―――…綺麗ね、
[ぽつりと、呟いた。
小さな灯りがぽつぽつと、点る。
焼蛍虫。
命を奪うと恐れていた蟲の姿は、
死した後だとこれほどまでに―――…美しい。]
[バルコニーで奏でられるは繊細なメロディ。
光に照らされる――燃やされるというほうが近いか――世界に送られる葬送曲]
――、…
[誰か来る気配を感じつつ、緩急をつけて。
その人が現れたなら柔らかく笑んで言う。
*次が最後の曲だと*
世界の終演は、世界の終焉は。
きっともうすぐそこに――]
[少女の眠る部屋を訪れ、そして、こちらに気づかず歩き去っていったフィリップを見送る。
言葉を交わした時間は、短かったけれど]
……あきらめて、ないんだ、ね。
[先へ歩む彼の姿は、そう見えた。
自分から零れ落ちたあかとしろ。
それが、消えてゆくのを、見つめて]
[もう一度、窓の方へと視線を向ける。
迫る光は、以前は酷く嫌なものと思っていた。
けれど、今は。
そんなに、嫌なものとも思えなくて]
……まっくらよりは。
あかるい方がいい……のかな?
[ぽつり、零れるのは、こんな呟き]
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