266 冷たい校舎村7
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
キーンコーンカーンコーン…………
(#0) 2019/06/12(Wed) 00時頃
──午前8時50分
相変わらず、窓の外は果てしなく白く、
嵐のように吹きすさぶ風が雪を運ぶ。
同じ1日を繰り返すだけの校舎にも、
ささやかな陽の光が朝を知らせるだろう。
1日の始まりと定められた時間に、
3度目のチャイムは響き渡り、
君たちはまた新たな今日を迎えた。
(#1) 2019/06/12(Wed) 00時頃
そして君たちは、
規則正しく響くチャイムの意味を知ることになる。
消えた仲間が2人と、身代わりが如く現れる人形。
宇井野堅治と灰谷彩華が見当たらない。
(#2) 2019/06/12(Wed) 00時頃
物静かだけども 手先の器用なおんなのこ
どこか不思議な雰囲気で 綺麗なおんなのこ
可愛い持ち物の似合う 今どきのおんなのこ
気が強そうに見えて 凛々しいおんなのこ
一つの恋に夢中になれるおんなのこ
普通じゃないところなんて
いっぱいいっぱいあるのだろう
だけども
おんなのこはみんな まぶしかった
まぶしいおんなのこたちを眺めて
おとこのこに交ざって 生きている
おんなのこ と おともだちになれても
おとこのこ と おんなのこ
おんなのこ と おんなのこ
おともだち の かたちって
一つの違いだけで かわってくる
頑張って 頑張って 頑張って
それでやっと おとこのこと並べる
おとこのこ の かたちをとれるのだから
境界のわからないおともだちを
距離感のわからないクラスメイトを
保つことが出来ている自分を
ほめてあげたって いいのかもしれない
──── 学校 ────
[ 妙な冷たさが頬を撫でる。
虎落笛にたたき起こされて、
宇井野は気だるげに頭を持ち上げた。
冬の夜は早い。
外はもう暗くなってしまっているようで、
部活終わりの生徒が窓の外に見えた。
ヴヴ、と、スマホが通知を告げる。
鞄から取り出そうとして、気づいた。
教室だ。教室で眠っていたらしい。 ]
[ 寝ぼけ眼で頭をわしりと乱した。
机に擦れて外れた胸のボタンを締める。
夢を見ていた気がする。
誰かが頭に触れて、
胸の上には何かが乗っていて。
その前を、遡って。はっとした。
そうだ。学校に閉じ込められて。
見回す。スマホを確かめた。
圏外ではないし、窓の外はいつも通りだ。 ]
[ 通知は、親からだった。
今日は遅くなるのか、と。
遅くなる、と、返事をしたところで。
ぴろん、と、通話アプリが受信を示した。
それを見て、 は、と、漏れた。
がたりと椅子が倒れる音がする。 ]
[ はっきりと思い出した。
そうだ、あの校舎。
誰かの精神世界かもしれない場所。
精神世界を作り上げる人の条件。
跳ねるように、教室を飛び出した。
熱心な運動部の生徒と、
一握りの教師しかいない校舎は、
時が止まったように静かだから。
上履きの足音はよく、 響いた。 *]
―― 自宅 ――
( …… あれ? )
[暖かい家の中で目を覚ました。
……そのことすぐには受け入れられず、
何かに横たわった姿勢のまま、イロハはじ、っと目の前に映る光景を見ていた。
煌々とあかりのついた自宅のリビング。
台上に置かれた大きいサイズのテレビにローテーブル。
テレビはつけっぱなしで、
ゴールデンタイムの合間にちょこちょこと流れるニュース番組を今は垂れ流している。
テーブルの上には湯気を立てていないマグカップがひとつ。
この部屋には確か、ふたりは座れるサイズのソファーがあった。
イロハが今横たわっているのはソレだろう]
[母の帰りを待つうちにソファーで転寝してしまった。
そう判断するのにふさわしい材料が揃っていた。
だが……違和感。
それもぬぐいきれないくらいの]
ここは、学校じゃない…………
[ゆっくりと思い出す。
大雪の中学校に向かったこと、
道中が妙に静かだったこと、
3年7組の教室に集まった顔ぶれ、チャイムの音、
閉ざされた校舎(せかい)でのこと]
―― 帰る前の話 ――
マジで? あたしったらすごいじゃん。
[どうもタイミングばっちりだったらしい。
イロハの中にヒーローに憧れる思いはないが、
ついつい、嬉しそうな顔をしてしまう一幕もあったが]
あー……、そっか。
[教室へと引き連れていくことはできなかった。
七月の口ぶりからして、高本だけが先に教室に戻ったことには、
やっぱり、何らかの理由があったみたいだ]
なん、で、そんなこというのさ。
あたしがこうやって来ちゃうのも、こうやってここにいるのも、
これが……最後ってわけじゃ、ない、じゃん。だから……
[帰らないと、ってイロハは心のどこかで思っているにしても、
別にそれは今すぐでもちょっと先でもなくったっていい、
そう思っていた。
たとえば、の話になるけど、
この世界をつくったのが七月で、みんなを引き留めたがっているというなら。
彼女が望むならずっといてもいいくらいだったし]
[イロハは殊更穏やかな口調で七月に呼びかけた。
結局なんでもない、と返ってきてしまったけれど。
ただ、高本に会いたくない、というのがこの場に残る理由なら、
いくらか間を置けば頭も冷えるだろう]
…………うん。わかった。
[そう思って、こくこく頷いて多目的室を後にして、そうして]
なんか、うまくいかないモンだよねぇ……
[このまま、教室に戻る気にはなれなかった。
戻って、高本をはじめとした面々に、
ヨーコのちゃんのことは心配ないよ、って報告して、毛布で寝る?
……誰かの悲鳴とともにマネキンが現れる。
そういうことがこの先も、ないと限らないわけで。
少しの思案の末、イロハは多目的室のわりと近くに寝場所を取ることにした。
そりゃまあ何もないのが一番だけれど。
保健室から残ってた毛布をこっそりこっそり、拝借して、
廊下、は寒いから……美術室にしよう、と決めた]
[音を立てずに扉を開ける。
油っぽい臭いの中、いくつもの四角い板がイーゼルに立てかけられてそこにある。
――そっか、ここも、か。
ここにも文化祭の時間がとまったまま留まっている。
探索して回れば、美術部である蛭野や養の展示物も見られたかもしれないが、
イロハは見回ることより寝ることを優先していた。
入り口付近が一番スペースありそうだったから、
毛布を敷いて、そこで眠った]
[イロハだって、思いもしていなかった。
あれが、さいごになってしまうだなんて]
[灰谷彩華はあの校舎(せかい)のどこにもいない。
――と、言うのは、間違いないらしい。
盛大に階段落ちした状態で残るのとどっちがよかったんだろう、
なんて、ことは、……考えない。
のろのろとソファーから身を起こす。とたん、額に鋭い痛みが走って顔をしかめた]
……、ん、何……?
[触ってもよくわからなかったので、
洗面所の鏡の前に立って、前髪をかきあげる。
額にはたんこぶができていて、見るからに赤く腫れていた]
…………。
[一瞬心当たりのなさに呆然としたイロハだったが、
心当たりに思い至ればそれはそれで呆然となった]
まさか、……帰る前に頭ぶつけたから……?
[精神世界のしくみはやはりよくわからない。
とはいえ痛いのは確かなので、家にある救急箱で応急手当をした。
消毒液をしみこませたガーゼを傷口にテープで止める。
前髪をいつも通りおろせば多少は隠れるが、
それでも明るいところでは見えてしまうだろう]
[手当てを終えてリビングに戻ってくれば、
何気なく部屋着のポケットの中のスマホを取り出す。
何分か前の、通知。
トークアプリの方に新しい通知が来ていたようだ]
アイちゃん……!
[何、ていったらいいんだろう。「おかえりなさい」?
そうやって返信の第一声を考えていたイロハだったが、
送られていたメッセージの内容を見て小さく息を呑んだ]
え、 うそ、なんで……
[養が病院に運ばれたって。血まみれだったって。
思わずイロハはつけっぱなしのテレビを見たが、
ニュースはとっくに終わっていた。
だからとりあえずテレビを消して、スマホをいくらか操作して、
それから相原にメッセージを送った]
『わかった。あたしも行く』
『それとメール来てた?』
『きてなかったよ』
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る