人狼議事


279 宇宙(そら)を往くサルバシオン

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― 回想・夜が明ける前の談話室 ―

[ モナリザの説明を受け、彼女の疑問に合点がいく。
前提が知らないからこその問いは、状況を情報から導く彼女に見合うものだ。
つまり、"そこ"にモナリザ自身も該当することを彼女は知らない。触れる勇気が出ないまま、頷く。]

 わかっ 、た。

[ 叶うなら、言葉を尽くしたかった。
結論はまだ出ていない。それはモナリザと交わした言葉もまた、少ないからだ。
しかし四桁の数字は既に終わりを示しつつある。己の"足"では、もう進まねば間に合わない。
――今日もまた、終わりの夜が訪れる。]

 はな し、 を しよ、 う。

[ 明日の話をする。数日前までなら己と同じくらい軽かった言葉が、今は腰から繋がる枷より重かった。
それでも願うように頷きを返し、窓に手をつく。押し出した勢いで、皆のいる部屋の外へと前進を始めた。]


[ 無言で佇むアーサーがいた。
モナリザは、アーサーに話しかけていた。

浮きかけた手を戻すトルドウィンの姿があった。
手の先にいたミタシュは、トルドウィンを見送った。

周囲を見ているワクラバが、緩く瞬いていた。


            すべてが瞳の中を流れて行く。
              留まることは、できない。]


[ これまでもそうだったことが、
これからもそうであるというだけの話だ。
視線はいつも下を向き、先を行く皆の背を見る。
止まることを助けてくれた腕も、もうない。


 誰かの隣人であることが許されないのは、
 既に理解していたことだった。


ただひとつ、
ラックの上にあるコーヒーにだけ手を伸ばして部屋を出た。
何か言おうと思って振り返ったが、
狭い喉に言葉が押し寄せて、何ひとつ音にできなかった。]*


[ 約束を交わした。

ひとつ。周りに優しくすること。
ひとつ。命を大切にすること。
ひとつ。ながく、誰かの傍にいないこと。

はじまりの日から数年が過ぎた。
見送りに並んだ皆の頭には、己に似た白が目立っていた。]


 
 
             [ 優しさの中で生きている。]


― 回想・夜が訪れる前の自室 ―

[ ひとつ目のドアを開いた。スライドした先の空間に身体を滑り込ませる。
ふたつ目のドアを開けることはせず、壁へ背を押し当てるように腕を弾いた。背後のジェットパックが軋むような音を立てる。
ひとつ目のドアが閉じて廊下の光が遮られても、手元を見失うことはない。]

 ……。

[ フェイスカバーを外した。
辺りの空気が微かに濁り、甘酸っぱい匂いが広がった……はずだ。己にとっては空気が晴れ、匂いが薄まるだけの行為。
縁の汚れたカップに視線を落とす。]

 たし か、 に うす 、い ね。

[ 口に含んだそれは、一絞りの蜜の甘さが際立っていた。コーヒー本来の苦味がどこか遠くに感じる。
確かに飲みやすくはあると、数度、カップを傾けた。]


[ 蜜を持っていなかったら、どうしてと問えただろう。
淹れたコーヒーがとびきり濃かったら、反応の多寡が理由になったかもしれない。
しかし、どちらもそうではなかった。

だからトルドウィンに問われた時、他の誰かを理由にすることしかできなかった
彼の閉じられた目を思い、己もまた目を閉じた。
その傍らにはやはり、小柄な少女の姿が見える。]

 …… ぼく、 は、 
 はなれた く なかっ、 た よ。

[ 小さな空間に溢れたのは、誰にも届くことのない思いだ。

家族だった。
形も、知識も、何もかも。多くのことを教えてくれた。
何もできない無力な己だけど、このまま研究が進んだら何か力になれるかもしれないと思っていた。

なりたいと思っていた――なりたかった。]


 
 ……。

[ 無言が満ちる。
少女を信じると言った時の表情を思い、終ぞ伸ばしきられることのなかった黒い腕を思った。


  …――大切な者の傍にいないのは、
     そうできない理由があるからだ。


あの時、己はそう、思ったのだ。]


[ コータと話して、
コータがコータのまま、コータでなくなったことを知った。
その上で、境界線が曖昧であるとも思った

宇宙クラゲは狡猾なのだと言う。
意識は完全に乗っ取られ、元には戻らないらしい。
先人たちが鳴らす警鐘を疑うつもりは欠片もない。

――託されたことが、ある。
――溢れた無念があった。
答えが出た後のことだ。
あの時、彼を以前のコータだと信じる者はいなかった。

狡猾な宇宙クラゲの偽装だろう。それで済む話だ。
けれど、もしも。
もしも、すべてを奪われた上で、元の人格が僅かでも宇宙クラゲ自身に影響を及ぼすとするのなら。

理由は、理由たり得るはずだ。]


[ それを誰かの前で口にすることは、
……どうしても、できなかったけれど。

今もそれが真実だなんて半分も信じていない。
それでも新たに生まれた疑念は、確かに空っぽの胸へ巣食っている。

いつの間にか、カップは空になっていた。
無言でふたつ目の扉を開くと、重力のない世界へ戻った。
五度目のコーヒーは、甘くて苦い。]*



[ 誰かのくれた水色の方が、甘いと思った。]*
 


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― 回想・夜の迫る自室 ―

[ トルドウィンの言う、ミタシュの強さを己は知らない。
それが宇宙クラゲすら圧倒するものなのか、あるいは限られた未来をこじ開けられるようなものなのか。
彼女のまっすぐな優しさを信じると決めた以上、今、それ以上を知る時間はなかったし、"強いこと"と"傍にいないこと"が己の中では上手く繋がらなかった。]

 ふ、う。

[ 外部作業服を流用した装備を規定の位置に固定すると、内側からずるりと身体を抜き落とす。のっぺりとした白が宙空へと躍り出た。
身体には何もなかった。頭の先ほど濃く、足の先ほど薄い。
作業服の縁を蹴り、モニターの前へ向かった。]

 ……。

[ 無機質に並ぶ名前のひとつに触れる。
結局、正しい音を紡ぐことはできなかったなと思った。
そしてどんな未来へ転ぶにしろ、もう彼の前で彼の名を呼ぶことはできないのだろう、とも。

選択を終えた指を離し、宙へ身を投げ出す。
白に似た髪が、視界の端で揺らめいていた。]


[ 小惑星SIL33999222上のガスに含まれる不明な構成要素の特性が分かったのは、研究から数年が経ってからのことだった。

はじまりは、一本の白い髪だった。
ここにいる誰よりも若い研究員は、己によく絵の描かれた本を見せてくれたヒトだった。]

『 可燃性、なし。支燃性、極微弱。
  毒性、極々微弱。構成要素、不明物質数点。

  ――不明物質の一部に、
  細胞の分裂暴走を引き起こす成分の含有を確認。

  小惑星SIL33999222内での調査を一時休止する。』

[ 数年を共にした研究員たちの被害は軽微だった。
結果に対する必要摂取量が膨大すぎるのだと言う。
少なくとも数年単位、一定以上の濃度を恒常的に摂取してはじめて影響が出るらしい。
だから安心していいと笑ってくれた”たいちょう”たちは、透明な壁の向こうにいた。

――あの時から、己と誰かの間には一枚の隔りがある。]


[ 害と呼ぶにはあまりにも脆弱で、
だからこそ何かへ役立てることもできないまま。
僅かに不快を与えるだけの、意味もない霞のようなもの。

”かたち”が少しでも違えば、隣人になりえなかった。

我々は、そういう存在だ。]


[ ……ということになっている。今のところは。
浮遊種は発見が遅れたこともあり、未だ研究途中の種族。
それが正しいかどうかを断言することは、誰にもできない。

それでも、研究に協力していた同胞の中には、
形を手放して星(はは)の虚(はら)にかえる者もいた。
己のように形を残す者もいたが、以前より姿はどこか朧だ。

  し ぬ
 形を失うのは嫌だった。
 でも、皆に迷惑をかけたくもなかった。

重力下での生活実験を提案したのは己で、
それを受け入れて準備を整えてくれたのが彼らだ。
随分と無茶を言ったと思う。

それなのに課せられたのは、ただ、生きること
元気でいてくれたらそれでいいと、皆は言う。
己に似た白が僅かに増えた頭で、そんなことを言うのだ。
研究者なのに。しっかりしてよ。]


[ 新しい研究所は、辺境の星の端にある。
常駐する研究員は新しく配属される己だけだ。
実験という名目上、経過報告、観察の目はあるが、
基本的にこれからはひとりで生きていかねばならなくなる。

己を知る為に母星を旅立った。
今は、もっと自分のことを知りたいと思う。
誰かの隣人となれる道を、探す為に。
いつか彼らの元へ、帰る為に。

――宇宙船サルバシオン。
これは俯くことができず、前にしか進めない己にとって、
救いの旅路なのだ。]


 
 
             [ 優しさの中で生きていた。]*


― 回想・終わりの夜に ―

[ ――嗚呼、己は死ぬのだ、と。

理解した瞬間、足下から自壊が始まった。
ぐずぐずと崩れる形は、やがて肉色のガスへ戻っていく。
もし喰らった者が未だその場にいるのなら、身体によっては痺れを覚えたかもしれない。
意味のない者にとっては、ただ視界を阻害するだけの靄でしかないけれど。]

 ……。

[ 死にたくないなあと思った。
思ったから口にするつもりだったのに、喉からはガスの漏れる音と甘酸っぱい匂いしかしなかった。
拙い口は、自壊する前に役立たずになってしまったようだ。
言葉も、悲鳴も、溢れない。]


[ 小さく呟かれた夢へ、
あの時と同じ根拠のないいつかを贈りたかった。

食べることが特別好きな訳ではないけれど、
あのキャンディはまた食べたいと思っていたことを
伝えたかった。

感情を得難いものと言っていた声に、
己が見つけた彼女の感情の欠片を教えたかった。
“またあした”だって、叶えたかった。

己を地に縛りつけず
本人へ直接命の色を尋ねてみたかったし、

透明なドームの向こう、
響く電子音と言葉を交わしてみたかった。

本当は厚い隔たりを介さずに抱きしめたかったし

パイセンとの話をもっと聞きたかった。]


[ きっと他愛なく差し出してくれた腕が、
他者との肉体的接触に及び腰になっていた己にとって
どんなに助けになったかを話したかった。

何より、あの時のこころを、
つめたいそとがわの意味を、
聞いて欲しかった。

他にも、まだ、まだ、まだ。もっと。
やりたいことがたくさんあるのに、
時間は誰よりも厳格で、命はどうしようもなく有限だ。

崩れ行く耳元に、呟きがひとつ残り続けている。]


[ 自壊は足下から徐々に上へ広がっていく。
萎びた足が、模した腹が――ぽっかりと欠落した胸の内が。
心臓も肺もないそこには、隙間を埋めるように肉色のガスが満ちている。

五本の指が消えて、傷ひとつない肩が失われた。
先に役目を終えた喉元は仕組みを理解する前に成形されたのか、通り道がひどく細く、構造もやや煩雑だ。
満足に震わせることのできないそこから外に飛び出し損ねた言葉は、いつだって頭の中を巡っている。

薄い口元も、頼りない鼻筋も、燻んだ瞳も、緩やかな額も。
順番に宙へとかえっていく。
血は一滴も流れなかった。
代わりに、やがて消える肉色のガスがその場を覆っていく。

もう、時間はほとんど残っていなかった。
耳に残った呟きが消えてしまう前に、見えなくなってしまった両手で掬い上げる。]


[ クラゲにとって冷たくて外側にある声。
それは、相容れないと断じた己にとっては、
誰よりも近くにある、あたたかい声だった。

出航から数日、ようやく皆に声をかけられた己は、
この場所からひどく浮いていただろう。
地につかない足はひとところに留まれず、
皆の視線から少し外れた場所にいる。

細められた瞳をおもう。
見開かれた瞳をおもう。

彼は、この中の誰よりも目線の近いヒトだった。]


[ もっと早く、見ていることに気づけたら。
もっと早く、掌に指を滑らせていたら。
横顔の前で、立ち止まることができていたら。

頭に残ったままの言葉を、ひとつでも伝えられただろうか。

聞きたいことがたくさんあった。
知りたいこともたくさんあった。

それは、彼が何か隠したがっていることよりも、

食事は取るのかだったり、
自室での過ごし方だったり、
これまで見てきた星の話だったり、
これから目指す先の話だったり、

今、話せないことの方が多かったように思う。]



 ( ぼく、 は、 )

[ みててと言ったのに、みてもらえなくなるなあと思った。
その欠落は、ぽっかり空いた胸より寂しいことのように感じられた。

信じる、と言えたらいいと思っていた。
あの目がみてくれた己を知りたいと思っていた。

すべてが手遅れで、取り返しのつかない場所にいる。]

   (  き み 、  と  )

[ 彼に届くのは、理由の通る事象ばかりで、
心や感情を乗せた言葉には沈黙が返ってくる
だからもしかしたら、
彼はまた難しいと口にするかもしれないけれど、
あの時のように否定しないでくれればいいと思う。]



 (   もう すこ、 し 、 )

   ( いっ しょ 、  に  )

       ( いたかっ   た、  の、 )



  (   、 か なあ )

[ 彼を選ばない理由には、たぶん、情も含まれていた。
もちろんそれだけではないけれど、

それは確かに心であったと、信じている。]


[もう匂いも音もしなかったし、何も見えなくなっていた。
頭の先まで崩れようとする形が、拍動する脳を晒す。

重力下、いくら枷を下げているとはいえ、この身は決して反転することはなかったし、頭を伏せることはできなかった。
身体は頭の先ほど濃く、足の先ほど薄い。
この身を作るガスに浮力があるのなら、どこよりも高く在る頭に探し物がある可能性は、何かのきっかけで分かってもおかしくないことだったのかもしれない。

最初から、ずっと。
大事なものはすべて、頭の中にあったのだ。]



  ( とも、 ―― )

     (  な ――… )

            (  ……  … )

[ ――そして、命の形は失われた。]*


― シルクの部屋 ―

[ 翌朝、清掃ロボットが取り除いたのは、
滲む肉色の靄と残った甘酸っぱい匂いくらいだろう。

荷物を整頓しようとしたとしても、部屋には物品がない。
唯一の持ち物と言える遮断性抜群の装備と
いくつかの空のカップだけが、
部屋の隅に固定されたまま佇んでいた。]


 
[ 返事は当たり前のようにない。]

[ 返事は当たり前のようにない。]

[ 大丈夫と問う声はない。]

 [ 顔を覗き込むことはできない。]

  [ 触れることも、見下ろすことも許されない。]



     [ 去り行く背を、何も言わずに見送った。]**


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